所感
最初にこのサムネイル画像を見かけた時、すっかりこの白い人は女性だとばかり思ってしまって手を出さなかったんです。今のところ女性が主人公のドラマはいいやって思っていたから。そしたら、男の子じゃないのっ、びっくりしたわ。
彼、官鴻(グァンホン)はあの「花沢類」を演じていたらしいですが、花沢類…どのバージョンも、ああ、うん、そうだねって方がされる役ですよね。
先日Twitterを眺めていたら、王一博(陳情令、藍忘機)の出ていたバラエティ天天向上の2018年くらいの動画があって、たまたまゲストが彼でした。あ、おとなしめに笑う唐泛(トウハン)がいたぞー!と思っちゃった(^m^)
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さて実はこのドラマ、最初の頃の数回、ちょっと我慢していました。
でもこれ、ドラマ云々ってことではなくて私の性格によるものです。感情的にキャンキャンする人が苦手なんですよ…多分、自分ができないからなんですよね。大陸ドラマ、向いてないんじゃないかとも思うけども。女性が主人公なのを避けてたのはそのためです。
自分語りで申し訳ないのですが、私のホロスコープをサビアンシンボルで見るとあっちこっちたっくさん「理性理性理性」と出てくる度数に星を持っています。だからこそ、シチめんどくさいこと言わずに楽しもうとドラマ見てるっていうのにね…こう感じる自分を受け留めるのも、感情を慈しみ楽しむリハビリってことかな。ってシチメンドクサイこと言ってしまったぃ。
最初の頃の唐泛、頭いいのも素晴らしくキレるのも分かるんだけど、ずうっとキャンキャンしてるじゃないですか。いろいろ分かってくる頃には慣れて、それも可愛いかとなりましたが、隋州の、めっちゃ強くて血筋も良いのに、ぼそぼそ喋るみょーに朴訥とした不思議な魅力がなければ、さっぱりリタイアしそうだったくらい。でもかなり早めに、隋州お気に入り~となったので。
ひとつ前に見た紳士探偵Lの羅非とこの隋州のお陰で、もともとヒゲはあまり好きではなかったんですけど、ヒゲラブ♪にもなりました。単純です。
ですがそのうちに、画面がこんなふうに見えてきたのです。
素材のテイストが違うのでナンですが、分かりますかねえ、この感じ。チワワたんとオールドイングリッシュシープドッグくんですよ。隋州はドーベルマンという説もどこかで見た気がしますが、私にはオールドイングリッシュシープドッグに見えて仕方がない。傅孟柏(フーモンポー)さん、お顔立ち柔らかいじゃないですか。汪植はなんだろうなあ、ちょっと今思い浮かびませんが。
そしたらどんどん引き込まれて、楽しくなってきたっていうね。
何より登場人物達が皆、いいキャラクター揃いなんですよね。
主役の唐泛、隋州、もう1人のキーパーソン汪植以外だと、冬児がお気に入りです。最初に唐泛が部屋を借りていたところの使用人だったのですが、身売りされそうになり、唐泛に頼まれた隋州に助けられます。この子も天才なので、大人顔負けのことを言い出したりするんですけど、唐泛と隋州をとっても慕っていて、汪植にも餌付けされてたりしていて、ま~かわいい。汪植に教えて貰ったボードゲームでも、当然のようにあっさり汪植に勝っちゃって、ぬぬぬぬぬってなってる汪植の姿も面白かったですね。
唐泛のお友達、お医者さん裴淮も良かったですし、隋州の部下の薛凌もいい味出してましたし、なんだかんだ頼もしいウユンプラガも好きです。
これ原作はBL小説なんですね。なのでブロマンス時代劇というジャンルにはなるのですが、そこ意識しなければ、さほど匂ってこないほうなんじゃないかなあ。意識すればあちこちに散りばめられているとは思うんですがっ。普通にミステリー要素を求めて見ても、充分楽しめると思います。逆にブロマンスの方を主軸に見ようとすると、少し物足りなさはあるかもしれませんね。
2人の関係性も楽しいですけど、このドラマは汪植の存在がとっても利いていて、3人が「持ちつ持たれつ」力を合わせたり反発したりしながら事件を解決していくのが、良かったんじゃないかなあ。
汪植はずっと、自分は孤独だと思っていたみたいだけど、いやいやアナタ、結構早いうちから友達扱いされてたじゃん?それぞれ立場があるから、特に汪植はね、敵対する態度を取らざるを得ない場面も多かったかもしれませんが、唐泛も隋州も、そんなことは百も承知だったと思いますよ。水面下で何度も尻ぬぐいしてくれてたのも、唐泛はいざ知らず、隋州は理解してたと思うし。
40話では、自分は危険を顧みず助けたのに、おまえは倒れた私を置いて帰ったなってちゃんとスネて恨み言を言いに来て、しっかり一緒にご飯食べて、あれ、気の置けない仲間との食卓シーンだったでしょーよ。予め、呼ばれてはいなかったけどさ。
あれ?私、完全に隋州派だったんですけど、結構汪植も気に入ってたんですね。今、気づいた。万貴妃との関係も良かったですしね。
さて、このドラマ、プロデュースがジャッキー・チェンです。
私のような昭和の人間には、なんって懐かしいお名前でしょうか。現在はいろんなことも言われていたりするようですが、あちらの情勢はね…難しくて触れられませんけど、それでも、中国のアクション俳優として、彼の打ち立てた功績は素晴らしいものだと思っています。
あの頃、ジャッキーチェンとサモハンキンポーがいなかったら、香港映画とか知らなかったですもん。
なのでこのドラマもアクションシーン、かっこ良かったですねえ。
思うほど「飛び」ませんし←
はわ、隋州♪ってなったのものせいか。
そしてとことん戦わない、戦えない?唐泛との対比よね。
中国の古装ファンタジーが、みーんな超人的に飛ぶのは有名ですよね。
すぐ飛ぶ、すぐ血を吐く=そういう世界
ということで、ネタバレ含むあらすじ感想をぼちぼち書き進めていこうと思います。全話きちんと書けるかどうかは分からないので、まだ一覧は作らないでおこうと思いますが、きっと書いちゃう気がする。だってこれ、オススメですもん。楽しかったもん。最終回が寂しかったので、シーズン2、あるといいなあと密かに願っています。
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作品概要
- 原作 梦溪石
- 制作 中国 2020年発表 全48話
- 監督 郭爽、楊歓
- プロデューサー ジャッキー・チェン
メインの登場人物とキャスト
唐泛 / 官鴻(グァンホン)
順天府の推官。「都の行政機関で法を司る」と説明されていましたが、細かいことも大きいことも、お役人さま、お願い調べてーって太鼓がなると、どうしましたー?って話を聞いて解決するお仕事。
抜きんでた頭脳と推理力を持っており、一度に何人もの訴えを聞いて解決できるスゴイ人。よくサボるけど。正義感が強く、変なところ一本気で忖度は苦手。体力、腕力はからっきしダメなヘロヘロ。薄給のため、小遣い稼ぎに恋愛小説を書いていたりもする。美味しいものを与えておけば、すこぶるご機嫌。
官鴻(グァンホン)
1995年1月15日生まれ 台湾台北市出身 184cm
実践大学卒
「流星学園2018」「マイ・ユニコーン・ガール」「玉昭令」など。
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隋州 / 傅孟柏(フーモンボー)
錦衣衛、皇帝直属の秘密警察のような機関のリーダー。めっちゃ強い。
出自も良く、実力も人望も兼ね備えているが、上司がダメダメの上、目の敵にされているため、非常に苦労している中間管理職的立場。冷静沈着で言葉は少なめ、滅多に笑顔も見せないが、びっくりするほど料理上手でなんだかんだと人が良い。お陰で、未婚一人暮らしの屋敷がいつの間にか「みんなのおうち」になっている。過去オイラトとの戦いで九死に一生を得ており、その経験が心に影を落としている。
傅孟柏(フーモンボー)
1987年5月13日生まれ 台湾台北市出身 185cm
台湾芸術大学卒
2017年「最後的詩句」で第52回金鐘奨TV映画部門主演男優賞受賞
「返校」「最後の雨が降るとき」など。
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汪植 / 劉耀元(リウヤオユェン)
万貴妃に仕える宦官。若いながらも、西廠(せいしょう)という皇帝直属の諜報機関の長となる。
「持ちつ持たれつ」をモットーとして、様々な謀を巡らせて働くいわゆる冷徹腹黒キャラではあるものの、唐泛や隋州達との交流を経て次第に変化していく。最初は互いに利があれば協力する形を取っていたが、気付けば立場を越えて助け合っている。倒れている自分を置いてとっとと家に帰った唐泛に嫌味を言いに来て、しっかり一緒にご飯を食べていく仲に。冬児にはずっと優しい、憎めない腹黒。
劉耀元(リウヤオユェン)
1996年1月3日生まれ 中華人民共和国 浙江省杭州市出身 176cm
グループZERO-Gでデビュー。「侠客探偵 簡不知」など。
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すんごく余談になりますが、いくつか中国ドラマを見ていると私のようにまだ数少なくても、あ、この人はあっちのドラマにも…って方が見つかってなかなか面白いです。
例えば「三国志 ~司馬懿 軍師連盟~」の司馬昭役と「三国志 Secret of Three Kingdoms」の曹丕役、「陳情令」の温若寒役と「紳士探偵L」の金不敗役、「三国志 ~司馬懿 軍師連盟~」の皇帝劉協役とこの「成化十四年」の李子龍役、「陳情令」で夷陵老祖の弟子を語ってた詐欺師役と「成化十四年」の偽隋州の仲間、小弁子役、同じ方でした。こういうの、これからもきっと楽しい♪
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