あらすじ
唐泛たちの留守中、隋州の屋敷に賊が侵入し、唐泛の姉・唐瑜は息子の澄を抱いて身を隠しながら眠れぬ一夜を明かす。一方、雲和で無事に官銀の一件を解決した唐泛は、勅命を受けて隋州たちと共に帰途につく。唐泛の身を気にかける一行は用心しながら険しい悪路を進むが、橋の崩壊や襲撃に遭い、二手に分かれて都へ向かうことに。唐泛に扮したドゥルラは、隋州やウユンプラガと共に馬を走らせるが、待ち伏せていた暗殺者たちに襲われ…。
成化十四年~都に咲く秘密~ 公式サイトより
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ネタバレ感想
都の隋州宅。
裴淮が門のノッカーを叩きますが、唐瑜を怒らせちゃってますからね。開けて貰えません。仕方なくノッカーのリングに、澄の薬(多分)をぶら下げて帰ろうとしたところで、中から澄の声。
やっぱり裴淮は澄に、経穴を突く方法を教えてたんですね。騒ぎにはなったものの、お陰で澄はいじめられなくなって、良かったね。門越しの裴淮先生の経穴講座は、私もじっくり聞きたいと思ってしまいましたよ。
そんな隋州宅が、夜間、襲われました。早速来たよ、ここにも魔の手が。
翌日、裴淮が尋ねると、屋敷内が荒らされています。澄を抱えて厨房の倉庫に隠れた唐瑜は無事でしたが、唐泛達の状況を考えるとここも危険です。捜査に入った錦衣衛の薛凌(せつりょう)が、母子2人では危険だとナイスアシスト(違) 裴淮が一緒に住むことになりましたー。
朝議に向かう3バカ上司達。万安の引っ越しは既に皆の知るところのよう。
陛下はご不在?どこにいるのかと思ったら、歓意楼でした。
怒って朝議ボイコットとか?違う?
馬林から没収したのは銀1124万両、万安から没収したのは金72万両。
銀と金のレートが分かりませんが、馬林のは一国に匹敵する量、万安のはここ10年の国庫の赤字を補える量だそうな。それが内閣の重鎮なのよ、陛下も国賊!と怒るはずですわ。しかも、関係している官吏の数が多過ぎて一気に処罰できず、徐々にしかお掃除が出来ないって。
雲和の後任は通州の現知州、あの人の良い盧志となりました。陛下に久々に直接謁見出来たって、感激で泣いてますよ。陛下にはふつーに、めっちゃ引かれちゃってるけど。
こいつ、だいじょぶかあ?な陛下の目よ
雲和では、唐泛が李茂に、後任が誰であれ力になって欲しいと頼んでいました。
そこに勅命が届きます。頭を下げて聞いている間、唐泛、ん?この声ってってなってます。その通り、盧さんよ~♪唐泛は、銀500両の恩賞と刑部、通政司の郎中、中央官吏への出世です。
そうか、盧志も知州から知県に出世となるんですね。早速李茂を紹介する唐泛、李茂を幕僚に推薦しました。利権の絡む難しい雲和、李茂がいてくれれば頼もしいですね。
ドゥルラの店に行って唐泛がしたことは、うーん、もういつもコレだなあ。異動になったから都に帰る、それだけなのに言わない。あのシーンを作るためだったってコトで。
で、こちらは真剣な顔のコワモテ2人、と、冬児。
前知県は帰郷途中で消されてますから、今回だって狙われるはずです。大量の朝臣達の関与と、李子龍が黒幕だってことも知っちゃってるからね。
冬児が呟いたのは戦略だったんだ。暗途陳倉 瞞天過海 偸梁換柱 声東撃西
調べてみたらこれ、あの兵法三十六計でした。日本のことわざにもなってますよね、三十六計逃げるに如かず。
暗途陳倉…敢えて動いてみせて敵を引き付け、遠回りしてその裏で目的を果たす
瞞天過海…侮らせて油断させて気を緩ませ、その隙をつく
偸梁換柱…相手の主力を見当はずれの場に注力させる、全力で戦わせない
声東撃西…陽動で嘘の情報を流し、隙をつく
すごいぞ、冬児。隋兄さん、聞いてやってよー
唐泛は牢内の馬林の元にも挨拶に。
料理とお酒を置いてにこやかな唐泛、釈放だよと告げました。財産は失ったけど、陛下の恩情で死罪は免れた、一から出直せると言う唐泛に、馬林は複雑そうな顔です。
牢のほうが安全だったか、や、牢内でも危険は変わらなかっただろな。馬林のほうが、李子龍の怖さを知ってますもんね。陛下に口添えしてくれたのが唐泛だってこともね。だからこそ何度も何度も、道中気を付けてって言ってくれたんだよ。そんな自分の先も、この人、知ってるんだよ。唐泛だって、降りたら馬林は消されるって言ってたじゃん。気づいてないんだ?マジかー。
自宅に戻った馬林、御馳走を作って息子の元総に食べさせようとしますが、李茂の塾に行こうとしている元総は、遅刻しちゃうと急いでいます。なんとか引き留めて座らせ、馬林は言いました。
この父の良し悪しは将来お前が判断すればいい
今後何が起きようと、譲歩し穏便に済ませろ、恨みを抱くな
商売には決して手を出すな
これは…遺言…
慌ただしく出かけようとした元総、笑顔で戻って馬林に抱き着きます。わあ…(>_<。)
元総が出ていき、現れたのは先日の夜、隋州を見張って付けて来た2人でした。
家族には手を出さない約束。
美しい翡翠の盃に入れられた毒を、馬林は飲み干します。
林の中の唐泛、みんなの危機感の中、腹が立つほど呑気です。ちょっと黙ってなさいよ、少しはマシになったかと思ったのに。隋州も賈逵も偉いわ。唐泛の言うことなんて聞いてやしないですけどね。吊り橋を試しに渡らせた馬が落ちたことで、さすがに大人しくなりました。遅いわ。
野宿中も、やっぱり襲われました。隋州と賈逵とウユンプラガが揃っているのは頼もしいですが、ドゥルラと冬児の後ろに守られてる唐泛の図よ(笑)
気絶させた唐泛を箱に詰め、賈逵と冬児が馬車で運びます。だけど箱を覗いた途端、大声で騒ぐ呆れたお子ちゃま。休憩中も半ギレして物乞いに扮したほうがマシだと喚く唐泛に、ふと思いついた賈逵です。にやっと笑ってる、ふふ。
片や隋州とオイラトの2人。馬で西から遠回りをする模様。唐泛に扮したドゥルラに、隋州が身に着けていた防具を渡しました。おおお、隋州ぅ♪
で、冬児にまで嫌味を言われている唐泛ね。余計なこと言って騒ぐから、物乞いの恰好で徒歩。ホント、これで満足?なのに冬児より先にへたって、箱の中に戻りたいと抜かす。
小僧、そういうトコだぞっ
馬部隊の3人、竹林を抜けるところで隋州が気づきます。私ならここで待ち伏せる。
案の定、襲われましたが、一気に駆け抜けるしか道はなく、矢を搔い潜って逃げる3人。これ本物の唐泛だったら、さくっとやられてますね。でもドゥルラの左腕には、矢が刺さっていました。
フラフラのヘロヘロで東さんの店にたどり着く、唐泛、冬児。
賈逵はすごいです、しゃっきり変わらず、ここまでくれば安全だ、失礼する、すちゃっ。
や、すちゃっはなかったんですけど、そういう感じだったもので。
テーブルにへたっているところに、銅銭が投げられました。
物乞いじゃないぞと振り向いた先に、うわあー、笑う李子龍だー。
こわーい!はずなんだけど、あまりにも「よいこ」の有野さんに似てるもんだから、怖いのに怖くないという不思議な感じになるのです、王茂蕾(ワンマオレイ)さん
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