白宇

全てが白日の下に晒される最終回。江陽の決意、仲間達それぞれの決意。見応えのあるドラマでした。

張暁倩もまた朱偉と繋がっていました。厳良が陳明章の関与を疑い会っていた頃、江譚晩報の新聞輸送車が行方不明になり、江譚晩報の掲示板には爆破予告とカウントダウンが投稿されます。卡恩グループの製紙工場だとアタリを付けた厳良達が急ぐと、ボイラーの過熱で爆発が起こされそうになっていました。なんとか阻止した厳良達は、ようやく朱偉の居場所を突き止め、身柄を拘束。朱偉は公安局と検察院のお偉方の前で、事件の告白を始めます。

息子を攫われた江陽が奔走している間に、王海軍の遺体は火葬されてしまいます。そこにも胡一浪の金が動いていました。妻子を守るため離婚もした江陽に、直接胡一浪が接触。賄賂を拒んだ江陽を陥れ、江陽は実刑2年となってしまいます。出所後、江陽は肺ガンで余命僅かだということが判明。それでも最後にもう一度という江陽。一方2010年の厳良も、少しずつ江陽自殺説の証拠を集めていました。

3年の研修を終えて戻って来た朱偉を迎える２人にも変化が。陳明章は監察医を辞め、株で儲けた資金で江潭市で起業を決意、江陽は結婚して2歳になる息子がいました。そんな中、最後の手がかりともいうべき、丁春妹殺害犯人の情報が入ります。犯人の王海軍は現在卡恩グループの警備部長。王海軍を逮捕し取り調べようとした朱偉ですが、またもや李建国の邪魔が入り、王海軍は殺されてしまいます。

釈放された後、消されそうになっていた岳軍を助けて捕まえた江陽と朱偉でしたが、またもや李建国に邪魔され、朱偉は3年間研修の処分を受けることになってしまいます。李静と婚約した張超からも、もう巻き込むなと言われてしまい、呉副検察長からも、事件から手を引かないのであれば、娘と別れるよう仄めかされます。江陽が頼れる相手は陳明章だけになってしまいました。

2010年、捜査本部も胡一浪達も、朱偉を探しています。ひょんなことから廃ビル爆発の仕組みに気付いた厳良。更に厳良は自身の仮説を裏付けるため、李静のマンションにあった手すりの製造年月を探っていました。2003年、朱偉の暴走で岳軍と胡一浪を逮捕し、孫伝福も出頭させたものの、証拠不十分で保釈。行き詰った江陽達でしたが、朱偉はまだ諦めてはいませんでした。

2003年、朱偉の協力を得て、侯貴平事件の再調査を再開した江陽は、あの晩、侯貴平を通報した丁春妹を尋ねます。でも、あと一息のところで、岳軍に邪魔をされ、丁春妹は口を閉ざしてしまいました。その時、江陽が録った音声を、2010年、捜査本部に提供したのは、陳明章でした。一方、江譚晩報が突然の休刊、写真が掲載されなかったことで、卡恩グループ所有の廃ビルが爆破されてしまいます。

侯貴平の写真は、李大北にネガごと奪われ胡一浪に売られてしまいました。写真館に侵入し、なんとか一枚だけ手に入れた侯貴平は、教授張超に相談するものの、学校に戻れと言われてしまいます。苗高郷に戻った侯貴平を懐柔しに来た岳軍は、無理だと分かると丁春妹という女性を送り込みます。2010年の厳良は陳明章から検視報告書を手に入れ、2003年の江陽は、陳明章から朱偉という刑事を紹介されていました。

2000年、やる気に溢れて苗高郷に赴任した侯貴平は、成績が良くても機会を与えられず田舎で埋もれてしまう優秀な子達を残念に思い、補修を始めます。その中の１人、翁美香の様子がおかしかったのを見逃してしまった侯貴平。翌日彼女が農薬自殺をしてしまったことで、酷く後悔し、彼女を連れ去った黄毛を通報するものの、そこから彼の運命が変わってしまいます。

江陽が調べていた侯貴平の捜査資料を取り寄せるも、そこには検視報告書がありませんでした。直接、平康県に向かった顧一鳴。平康県の公安局の資料庫には、2003年、江陽も出向いていたものの、閲覧そのものを公安局の李建国に邪魔されていました。江陽は直接、検視報告書を書いた陳明章に会いに行きます。陳明章はそれを渡せば自分にも危険が及ぶと言い、1000元で買わないかと持ち掛けてきました。

江陽の話を聞くため、元恋人の呉愛可と会った厳良と任玥婷。2003年、平康県の検察官となった江陽は、恋人の呉愛可と同じ部署に勤務し、実力を買われて科長になっていました。そこに学生時代の友人李静が、数年前に平康県で亡くなった恋人の侯貴平の件の再調査を依頼に現れます。戸惑いながらも呉愛可に押し切られ、承諾してしまった江陽。呉愛可はそれを後悔していました。

2010年、江潭市の地下鉄駅構内で、爆発物騒ぎが起きる。逮捕された男は、刑事事件の弁護で有名な弁護士、張超だった。だが彼の持っていたスーツケースの中身は爆弾ではなく、彼の教授時代の教え子で元検察官の江陽の死体。一旦は殺人を認めた張超は、初公判でアリバイを提示、自供を翻す。敏腕刑事、厳良は、事件の裏に何が隠された真相解明に乗り出す。