あらすじ
順天府の長官・潘賓(はんひん)は山積する事件の審理に頭を抱え、推官・唐泛(とうはん)を呼び出す。すると唐泛は、いくつもの事件をいとも簡単に解決してしまう。帰途に就いた唐泛は、武安侯(ぶあんこう)の嫡男・鄭誠(ていせい)と口論になり騒ぎを起こす。その夜、潘賓に再度呼び出された唐泛は、妓楼で起きた殺人事件に鄭誠が巻き込まれたことを知らされる。一方、錦衣衛(きんいえい)・隋州(ずいしゅう)に皇太子の学友・韓早(かんそう)が失踪したとの連絡が入り、隋州もまた捜査を命じられていた。
成化十四年~都に咲く秘密~ 公式サイトより
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ネタバレ感想
私がのっけ女の子だと見間違えた唐泛(とうはん)。
動いているところを見れば、女の子には見えませんが、まあ、線が細くてキレイなお顔されてますわ、官鴻(グァンホン)くん。
こういうタイプはどんなおじさんになるんだろって、ちょっとおばちゃん思っちゃった
初回の1話は、お話の中に主要人物がほとんど出てきます。事件は始まっているんですが、顔見せ回ですよね。でもみんな、分かり易く出てきます。
さて、唐泛がお店の姉さんの呆れ顔を目の前に蘊蓄を語りながら、めっちゃいい笑顔で肉を焼いているところ、順天府の職員が現れて七輪と肉を抱えて走り去ります。笑っちゃったけどこれ、上司からの呼び出し。仕事をさぼって美味しいもの食べに行っちゃうんだよ、この人は。
唐泛が戻ると、順天府の長官、潘賓(はんひん)は、小さな事件がてんこ盛りでアタフタ。唐泛、その場で肉焼いて食べながら、全員分一斉に詳細を聞き、ささーっと解決。いわゆる聖徳太子の逸話状態。能力があるのは間違いないのね、サボるけど。職場で肉焼くけど。
順天府って、街の駐在所とか簡単な裁判所みたいなものなんでしょうか。そこの文官なんですね、唐泛は。まあどう見ても武官ではないけども。
一方、郊外の食堂に現れた黒ずくめの兄さんは、錦衣衛、北鎮撫司の隋州(ずいしゅう)。
11年姿を隠していた殺人犯、賈逵(かき)を、ようやく探し当てたところ。お互いに従軍経験のある隋州と賈逵、素手でサシの力試しですか。ジャッキーチームの指導が映えるシーンですよねえ。二人とも充分強いよ、カッコいいよ。
錦衣衛は秘密警察みたいな組織のようで、北鎮撫司はその中の所属部署かな。
都では、金持ちのボンクラぼんが女の子にちょっかいを出しているところに出くわした唐泛。地位のある親の威光を笠に着るぼんに向かって、きみ、無学無才、好色の大酒飲みって噂があるけど?とか人だかりの中で言い放ちます。正義感は強いのね、腕っぷしはからっきしに見えるけど。ダイジョブかあ?
後方には、その騒ぎのために道を通れない、若様と呼ばれる子供の乗った馬車がありました。これが問題になるんだな…
皇宮では、皇太子の学友、韓草(かんそう)が行方不明で、成化帝、万貴妃、周太后、皇太子が揃い踏み。韓草の捜索は北鎮撫司に。隋州兄さんの次の仕事かな。
皇太子が友達を心配して泣きべそかいてるのに、万貴妃、あくびしてましたな。この数分で周太后と万貴妃の関係はイマイチと分かり、皇帝は万貴妃を庇ってることも。皇太子は皇太后の後ろだてがあって、万貴妃の実子ではないんだね。その立場であくびしちゃう万貴妃も肝が据わってるんだか、なんなんだか。
次は汪植の顔見せです。
彼は西廠(せいしょう)という組織の督公、トップの地位。17才で。西廠は東廠、錦衣衛と並ぶ皇帝所属の特務機関で、東廠と西廠は宦官の組織みたい。で、たかが宦官と侮る万貴妃の敵の狸オヤジに、笑顔で自害用の毒薬を渡せるようなお人。17才で。大事な事なんで2回ってヤツです。
汪植は11年前、6才で宦官になり万貴妃の元に仕えたようです。6才か…いろいろと考えてしまいますね。
そして、冬児。
冬児は、唐泛が部屋を借りているお宅の下女。小遣い稼ぎの小説を書いている唐泛の元に食べ物を運んできて、大家さんの情報を教えてくれたり雑談したりしていく感じ。グルメで食費がかかるのに稼ぎの悪いヘロヘロ兄さん、くらいの認識かな、今のところ。唐泛も、難しいこと言っても子供には分かんないかーみたいな。
そこへ、上司の潘賓からのお迎え。歓意楼(かんいろう)という妓楼で、昼間モメたぼん、武安侯の嫡男、鄭誠(ていせい)が死んだと。更に傍らには、歓意楼の妓女ではない少女の縊死体も。
唐泛より先に現場にいたのは、友人で医者の裴淮(はいかい)。検視官の助っ人で来てるらしい。ほう、婦人科の名医なんすね、裴淮先生は。2体も遺体がある隣で言い争いを始める2人よ。
鄭誠は、歓意楼の妓女清姿が処方箋を渡し回春堂で処方した、富陽春という強精剤を飲んでました。怪しさ満点なんですが、武安侯は体裁を考え自宅に運び帰ってしまいます。
唐泛は調べたいのに、潘賓はコトを荒立てたくない様子。まあ、一般の官吏の場合、うっかり藪をつついてしまうと、とんでもない大蛇が出て、自分の首を絞めることになったりもするのでしょうが、人の不審死ですからねえ、かなりの日和見です、師兄。人は良さそうだけど。でも唐泛はそういうところ一本気みたいだから、地位も実力もある味方が必要ね。
東さんのちぢれ麺が食べたい…
皇宮の御書房は、皇帝が部下と謁見する場所のよう。
東廠の督公、尚明(しょうめい)と西廠の督公、汪植。尚明が持っている玉佩は兵部の余から手に入れたもの。「余」って、昨夜汪植が毒杯を渡した人じゃ?繋がってたんか、万貴妃反対派と東廠の尚明は。
鄭誠の死の究明には西廠が当たることに。唐泛と汪植が出会いますよー。
片や、隋州兄さんのPTSDシーンです。
んー初回、てんこ盛りですね。いろいろなシーンが点々と出てきます。これらが繋がっていくんだ。
隋州の部下、薛凌(せつりょう)も出てきました。まるっこくて特徴的な彼は、ずうっと隋州を慕ういい部下なんです。
この文字は分かるよー。
陳情令、薛洋(シュエヤン)と金凌(ジンリン)のシュエとリン♪
賈逵を移送している途中、錦衣衛に皇太子の学友韓草捜索の勅旨。隋州と薛凌は2人で都に戻ることに。その際、賈逵の邪魔そうな首枷を外してやってましたよ。なんか認め合ってない?いわゆる拳で語り合う人達?
早速都で聞き込みをする隋州。唐泛と鄭誠がモメていた時の馬車は、やっぱり韓草のもの。
唐泛も、裴淮から鄭誠の傍らにあった遺体は死後吊るされたこと、男の子だったこと、猛毒で殺されたことを知らされてます。
さあこれで、唐泛と隋州が出会いますよー。
順天府では、武安侯に忖度し、なあなあで済ませようとした潘賓が窮地に陥っていました。だよね。唐泛の案で、侯爵家の嫡男の事件だからこそ、話を大きくしよう作戦。あちこちの部署みんなひっくるめて真相究明に励みたいと上奏する策。はは、みんな揃いますよ。
てか、もうそこにいたし。薛凌も。それ、隋州兄さんの麺だぁ♪
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