所感
中国3大ブロマンスドラマの呼び声が高いのは多分「陳情令(2019年)」「鎮魂(2018年)」そしてこの「山河令(2021年)」ではないかと思います。
陳情令と鎮魂はクリア致しましたので、じゃあ次は山河令だぞってことで見始めてすぐに、老温にハマりました。⇒「山河令」始めました まだ半分くらいですが
Twitterを眺めていたら、ケモ化のイラストやマンガを描いておられる方が複数いらして、それがみなさん老温は、茶色い耳の垂れたにこにこにこにこした犬なんですよ。もーね、ぴったりなんだよっ♪片や阿絮は濃いめ暗めの色の気ままそうな猫。こちらもまんまですよねえ。
そして登頂した山頂の景色は、うーん、なんちゅーか、しばらくぼーっとしちゃいましてですね、感想を書き進める気力が出なかったというか。それで、少しずつ登場人物一覧を作り始めました。見終わった直後の新鮮な?感情は、こちらの冒頭に書き留めてあります。
⇒ 山河令 登場人物 登場順一覧(1話~3話)
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キャラ贔屓ということもあるのですが、できるだけフラットに考えてみても、やっぱり温客行(ウェンコーシン)の人生は一際過酷なんじゃないかと思うんですよ。勿論、周子舒(ジョウズーシュウ)だってキツイ人生なんですけど、それでも阿絮は四季山荘での幸せな時間がそこそこあった人です。多分入門して師匠が亡くなるまで10年くらいは。それ以前の生い立ちのことはちょっと分からないけど。6~7才くらいからの10年というのは、子供が大人になっていく過程の大切な時間。ここが幸せだったか否かは、人格形成の点で非常に大きいんじゃないかなあ。
周子舒が四季山荘で過ごした年齢の頃、温客行はほぼ、歯を食いしばって耐え自らを鍛え、復讐を遂げるチャンスを窺い続けた日々。それまで立派な両親の元で大切に育てられていた年端もいかない子供が、いきなりそんな環境に追い込まれた訳です。孟婆湯(もうばとう)という一番強い執着を消してしまう薬を飲まされて、直接の敵である鬼谷で生きることになっても、強い意志で両親を無残に殺された恨みを忘れず、とうとう谷主を倒して自らがそのトップに立ったのです。鬼谷に落ちるまでのほんの僅かな時間、四季山荘に保護されて過ごせた温かい記憶は、どれだけ温客行の精神的な光であったことでしょうか。
そう考えると、阿絮の流雲九宮歩(りゅううんきゅうぐうほ)を見て、四季山荘に縁のある者かもしれないと思い、ストーカー化して付きまとったのも、納得してしまうんですよね。それだけじゃなくて、単純に惹かれる骨格だったのかもしんないけどさ(^m^)
ドラマの中では直接語られていない内容ですが、これもものすごく納得しましたので、ちっちゃい文字で。
子供の温客行が、老谷主の前に跪いているシーンがあるのですが、この時のチビ温客行は白い服、内衣だけの姿なんですよね。それは温客行が老谷主の陰間であったという表現なのだ、という考察を拝見しました。なるほど頷けます。確かにあのシーン、あちらで言ったら下着だよね?とは思ったんですよね。
谷主下剋上の回想シーンでもそうです。油断しきった閨での凶行というのは、非常に分かり易いと思うんですよ。
はっきりと年齢が分かるのは原作の設定かもしれませんが、温客行が鬼谷に入ったのが8才、谷主となったのが20才らしいので、老谷主を倒して自らが成り代わるまで、それに耐え続けた12年であったのではないかと…
周子舒の暗黒は17才から10年、温客行の暗黒は8才から12年、その後に谷主です。
善意や悪意、道徳観?に対する感じ方が、少しだけズレているかもしれないみたいなシーンもあったと思うのですが、これ、仕方なくない?と思わされます。
その後、周子舒や張成嶺(ジャンチョンリン)との関わりの中で、どんどん喜怒哀楽が分かり易く出るようになるんですよね。冷酷で容赦のない谷主である反面、鷹揚で余裕のある大人の「温善人」を、多分それは彼の理想の姿だったのかもしれませんが、演じ続けることが出来なくなるくらい、素で可愛らしくなっていきます。
中国の事情はいろいろと難しいようで、現在はブロマンスであってもなかなか検閲を通らない等と聞こえてきます。でも、これ先に挙げた3作の中では一番新しいんですけど、一番ラブ~が分かり易いのはどうしたコトだ?
張成嶺って少年がいることで結構スキンシップが多めなので、僕も一緒にハグする~♪みたいな感じを上手に入れてあったりするからかなあ。
ガチ勢ではない私でも、ん?と思うくらいなので、いろんなお約束や中国でこれはこういう裏の意味、みたいなものも拾い出したら、かなり大量に忍ばせてあるのではないでしょうか。
断袖シーンなんて分かり易いの、序の口だと思う、多分。
確か鏡湖山荘の杏林に、なぜか壊れた古い船が放置してあったんですけど、あれも何か意味があるものらしいんですよ。詳細は忘れましたー。見かけたのがずうっと前でメモもブックマークもしてなかったんですよぅ、くぅうぅ。
船とベッド(床)が中国語では発音一緒ってのは知ってるんですが、確かそれだけじゃなかった気がします。そこから先に繋がる逸話があったはずなのだがー。
この調子で書いていくと、所感がめっちゃ長くなりそうなので、この辺りで。
あ、あんまし阿絮に触れてない、ごめん。
作品概要
- 制作 中国 2021年発表 全36話
- 原題 山河令/Word of Honor
- 原作 Priest 「天涯客」
- 監督 成志超(ゲイリーシン)
- 脚本 小初(シャオチュー)
あらすじ
朝廷の暗殺組織「天窗」から抜け出すために、⾃⾝の体にくぎを打ち、代わりに残された3年間の⾃由を得た「天窗」の元⾸領、周⼦舒は謎の男、温客⾏と出会い、⼀夜にして無敵になれるといわれる武庫の鍵「琉璃甲」をめぐる壮⼤な争いに巻き込まれていく。
山河令公式サイトより
メインの登場人物とキャスト
周子舒(ジョウズーシュウ)周絮(ジュウシュー) / 張哲瀚(チャンジャーハン)
師匠の死により若くして四季山荘の荘主となったが、存続は厳しく、師弟達81人を率いて晋王の元に下り天窗(てんそう)を作った。10年が過ぎ、師弟達は全て死に絶え、自身も晋王の元を去る決意をし、密かに自らの手で離脱のための刑を施した。余命3年。
その後、追手を阻むため変装して周絮と名乗り、流れ者として酒浸りとひなたぼっこの日々を送っていたが、温客行(ウェンコーシン)や張成嶺(ジャンチョンリン)との出会いにより、江湖を上げた争いに巻き込まれていく。良くも悪くも人に執着される質。基本クールで素っ気ないが、縁のある相手だと認めて懐に入れると、突然デレる。そのボーダーが割と分かりにくい。
阿絮(アシュー)と呼ばれる。
張哲瀚(チャンジャーハン)
1991年5月11日生まれ 中華人民共和国 江西省新余市出身 181cm
上海戯劇学院卒
「琅琊榜 〜麒麟の才子、風雲起こす〜」「如意芳霏」
温客行(ウェンコーシン) / 龔俊(ゴンジュン)
いつも扇子を片手に(武器でもある)、余裕のある優美な風流人の様相。台詞に故事、漢詩の引用が多いため、日本人には理解が追い付かない場面多し。
周絮の流雲九宮歩(りゅううんきゅうぐうほ)を見て、四季山荘の縁者であることを見抜き、訳あって付きまとう。ただ理由の分からない頃は、ただのしつこいストーカー。後に忠犬わんこ。
骨格フェチで、周絮の変装も早い時期から見破っている。深い訳アリの出自。
実は青崖山(せいがいざん)を本拠地とする鬼谷の谷主。しばらくの間、谷主は正体不明だが視聴者にはすぐ分かる。赤い目張りが入っている時は、谷主モード。
老温(ラオウェン)と呼ばれる。
龔俊(ゴンジュン)
1992年11月29日生まれ 中華人民共和国 成都市出身 186cm
東華大学表演系卒
「酔麗花~エターナル・ラブ~」「ロマンスの方程式」
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各話の登場人物
派閥が多くどこの誰だか見分けのつかない登場人物が多いため、ざっくりとですが、各話の登場人物をまとめています。感想記事の追加と共に増やしていく予定です。
➤ 山河令 登場人物 登場順一覧(1話~3話)
➤ 山河令 登場人物 登場順一覧(4話~6話)
➤ 山河令 登場人物 登場順一覧(7話~11話)
➤ 山河令 登場人物 登場順一覧(12話~15話)
➤ 山河令 登場人物 登場順一覧(16話~21話)
➤ 山河令 登場人物 登場順一覧(22話~最終話)
ネタバレ感想一覧
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