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山河令 第34話「赤い糸」あらすじとネタバレ感想

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山河令
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目次

あらすじ

ついに趙敬(ジャオ・ジン)の正体を暴いて裁きを与えた温客行(ウェン・コーシン)。そんな彼を莫懐陽(モー・ホワイヤン)が捕らえようとするが、葉白衣(イエ・バイイー)が場を収めて事なきを得る。こうして温客行は計画に協力してくれた仲間とともに祝杯を上げるが、事実を知らずに自ら寿命を縮めてしまった周子舒(ジョウ・ズーシュー)は密かに涙をこぼす。その後、鬼谷では顧湘(グー・シアン)と曹蔚寧(ツァオ・ウェイニン)の婚礼が挙げられることになり…。

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ネタバレ感想

山河令 登場人物 登場順一覧(21話~最終話)はこちらから。

莫懐陽(モーホワイヤン)に足止めされていたところに、やってきた葉白衣(イエバイイー)は、鬼谷を潰すと宣言します。
でも驚いたことに、慈穆(ツームー)大師が、この温殿には汲むべき事情がありますと言いました。
パイセンは、尚も厳しい態度を崩さないので、莫懐陽がニヤついているのが腹立つー。

許しがたい罪だ。温客行(ウェンコーシン)、なぜ掟を破った?
陰と陽は永遠に交わらぬはずだったのに、鬼どもを江湖に放った。
パイセンの言葉に老温は、罪は認めますと言います。

よかろう、では罰を申し渡す。
今から永遠に鬼谷を封じろ。全ての鬼は二度と、人の世に現れてはならぬ。
剣仙に従いますと言った老温に、パイセンはちょいと視線を泳がして、ではすぐに行け。
あははー、これでここから逃がしてくれちゃう気だー(^m^)

慌てたのは莫懐陽です。どういうことですかと。
パイセンは、温客行に青崖山の封鎖と鬼どもの出入り禁止を命じた、100年後には全て風化する、悪鬼が世を去れば、鬼谷は消滅すると言いました。

仏門にある慈穆大師が、真っ先に納得しちゃいます。
素晴らしい、殺生戒を破らずに済む。血を流さずに怨恨を解消できる。
はかり知れぬほど、大きな功徳です。

智音(ジーイン)尼僧も納得し、これで莫懐陽も何も言えなくなりました。
ほっとした顔で、散会を告げる葉白衣。ただ莫懐陽だけは、俯いたまま礼もしなかった。
そして、笠の中からじっと范懐空(ファンホワイコン)を見る曹蔚寧(ツァオウェイニン)。気付いた師叔も蔚寧を見ているよ。だけどさ、そこで思いを込めて見るのは、やっぱり曲者師匠じゃないんだよねえ。

総勢10名の宴席ですわ。
老温、沈慎(シェンシェン)、高小怜(ガオシアオリエン)、景北淵(ジンベイユエン)、烏渓(ウーシー)、平安(ピンアン)、阿絮、成嶺、曹蔚寧、阿湘。

山河令
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ひとりだけ、分かり易い人が。

老温の策を知らなかった阿湘は、まともに老温に向かって怒ってる。当たり前よー。
病鬼は五湖盟で旦那様の遺体を見たと言っていたのにと、説明を求めます。

あれは事前に準備していた死体で、老温の扮装をさせ滝の裏に隠しておいたんだそう。顔は柳千巧(リウチェンチャオ)の変装術かな。
わあ、狡賢いんだからぁって、驚く阿湘。でも阿絮だけはね…そしてそれに気付いているのが成嶺。気づかわし気に見ているよ。

沈慎は、悪人に対抗するには計略が要るとご機嫌。阿湘は、沈掌門は以前は鬼谷を討伐すると息巻いていたのに、いつから旦那様の味方に?って。高小怜も思いっきり笑ってる。

老温は、沈慎のところにいた成嶺に会いに行ってたんだね。谷主だと告げた上で、全てを話しに。
私達だけ蚊帳の外だなんてーって阿湘。いやいや、もう1人いるのよぅ。

老温は、仮死に至るのは危険な手だ、沈慎と成嶺の協力は不可欠だったと言います。
あの崖で、沈慎が趙敬を近づけさせなかったから、誤魔化せたらしい。成嶺の武器にも、何か細工がしてあったのかな?
で、葉白衣にも話を通して、趙敬の陰謀を暴いた後を任せたと。

江湖で再び会ったら命をと言ったはずだって葉白衣に跪き、老温は、生来執着が強く道を誤った、恨みにとりつかれ、世と共に自滅を図り、両親に背くところだったと言います。
でも今は真の敵が誰か分かった、堂々と一戦を交え、世に償いたい、どうかお力添えを。
納得してくれたんだねえ、パイセンったら。

沈慎が、みょーに調子良い(笑)やっぱりお調子者なんだなあ、この人。
老温を、客行とか呼んじゃって。

ここら辺でようやく、老温も阿絮に注目します。ちゃんと視界には入ってたんだとは思うんだけどね。絶対怒ってるだろうって罪悪感もあるだろうし、先に阿湘への弁解もあったしね。
でも多分、あの秘薬で伸ばした阿絮の命は、あと3~4日とかなんじゃ?

七爺(チーイエ)が自分も策士を自認していたが、温殿には全くかなわない、⼦舒(ズーシュー)の師弟はまさに、藍より出でて藍より青しだ、なんて言って乾杯。
そこで大巫(ダーウー)が、どうして趙敬を殺さなかったのかと聞きます。

老温は、蠍王との約束ですと言いました。やっぱりだー。
最初の英雄大会では、鄧寛の讒言で高崇(ガオチョン)は汚名を着せられた。逆に言うと、趙敬の陰謀を暴くには鄧寛の証言が重要だった。だから鄧寛を正気に戻す代わりに、趙敬の命は奪わないと約束した。

阿湘は、蠍王と趙敬の関係が理解できないみたい。趙敬に腹を立てたから老温と協力したんだろうにと。そして思い出したように、阿絮に向かい、蠍王は十大悪鬼を薬で操っていたのよと言います。旦那様は天窗と戦うために密約を…と言いかけると、阿絮の様子を見て老温が止めました。

蠍王の条件が、趙敬の命だけとは思えぬって、七爺は言うんだけど、どうやらそれだけだったみたい。老温は、結局のところ、魔を打ち砕けるのは人の心だけだと言いました。

俯いたままの阿絮、心の声。
天意は人を弄ぶ。老温は復讐を果たし、ついに平穏を得た。
だが私に残された時間は僅かだ。

ほんっと、突っ走りおってー、阿絮のばかー。
でもさ、老温もさ、阿絮がこれほどまでに自分を思ってくれてたってこと、誤認してましたね。ちゃんと本気で悲しむ人がいないと、計略がバレるってところで、知らせなかったのが阿絮と阿湘だったのかもしれないけど、そもそも阿絮はさあ、最初からあの物理的釘爆弾と、精神的自暴自棄爆弾も抱えてた人なんだぜー?内緒にしておくという謀りは、一番しちゃいけない人だったのに。

五湖盟では、酔っぱらった蠍王と、お付きの小姓たち、そして趙敬。
小姓達を蠍王が下がらせると、動けない話せない趙敬は、身の危険を感じてかな、行かないでくれー的な反応。
蠍王の告白が始まります。

義父上、言ったはずです、私を欺いてはダメだと。
欺いたりせずとも、あなたが望むことなら、私は喜んでやる。
長年にわたり、あなたの謀で死んだ者は数多い。あなたを愛した者さえもだ。
私にもきっと、同じ運命が待っていると、日々感じていました。
ただ私は、何も考えず、騙されていたかった。だから親子でいられた。

蠍王は内心、武林の盟主になって周囲を見返してやるって趙敬の目標を、バカげてると思ってたみたいよ。薬人のことも世に背く邪悪な術と言われたけど、趙敬が一目置いていた天窗も晋王も、それを知っても蠍王に敬意を払ってきたと。あちらはあちらで、江湖ほど、正道だ邪道だって変な拘りもプライドもないから、ストレートにこりゃ使えると思ってのことでしょうけどね。

それなのにあなたは私を見下し、軽んじた。つまらぬ雑魚のために、私を殺そうとした。
なぜですか?
私があなたを敬い愛したのは、当たり前だと?一銭の価値もないと?
私が温客行と組んだのは、あなたが得意の絶頂にいる時に、この手で突き落として思い知らせるため。いつどのように引きずり下ろすのも、全て私の意のままだと。

もういい。それでも私の義父です。
どんなに卑劣な人間でも仕方ない、この世で唯一の家族なのだから。
ただ口惜しいのです、本来ならあなたのために天下を取って、喜ばせてあげられたはず。
それなのに、あなたは選択を誤った。
何度も機会をあげました。裏切ったのは、あなたのほうです。

山河令
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あなたがいけないんだ。

義父上、半生を権謀術数に明け暮れ、空しいでしょう。
今後は、気楽な余生を送ってください。息子としてしっかりお仕えします。
見せてあげましょう。私が王として成り上がる手腕を。
気が向いたら晋王など殺してしまって、皇帝になるのもいい。あなたを上皇にしてあげる。これぞ真の大業というもの。

蠍ちゃん、大熱演でございました。
さすがの趙敬も泣きました。
でも、時既に遅し。

さて、宴席のほう。
成嶺が阿絮に、師匠、失礼とは存じますが、私からの罰杯ですって。
成嶺も、ちょっと真面目に怒ってますよ。
師叔の生い立ちや苦悩を私に黙っているとは、私と師叔の絆を信じられぬのですか?

そうなんだよ、阿絮だって成嶺に、老温の件を隠してた。例えそこにあったのが、鬼谷を親の敵と思う成嶺と、それを気に病んでいた老温への気遣いだったとしても、真実を知った成嶺が怒るのも当然のこと。
先にそれをしてしまったのは阿絮だから、今回、自分だけ知らされなかったことも、成嶺には文句言えなくなっちゃったな。

それを見ていた老温も、その罰なら自分も受けると言って、阿絮と成嶺に近付き、飲み干します。
成嶺は、龍淵閣のカラクリの糸口を掴んで、数日で雨打芭蕉針の威力を大幅に弱めることができたらしいよ。すごいな、改造も成嶺のお手柄か。そのお陰で仮死の計略が成功したんだと。
それにしても成嶺、鏡湖派と龍淵閣と四季山荘と、次期世代としてめっちゃたくさん背負うことになるんだよね。もしかしたら武芸より、そっちのほうに適性あったりして。

さっぱりすっきりした顔で言う老温に、ようやく阿絮が視線を上げ、立ち上がりました。

俺の弟子が俺の与えた暗器で、目の前でお前を殺したんだぞ?
なぜ黙っていた?俺が信じられぬか?

こちらも至極当然のそしり。
だけどそれを聞いて、俯く老温に代わり、沈慎が立ち上がりました。
仮死の計画は趙敬の警戒心を解き、大会で証人や証拠を一挙にぶつけるもの。
天下に趙敬の陰謀を知らしめ、犠牲者全ての汚名をそそぐためだ。

うん、だから?って話だよなあ。
でもここでびっくり、大巫(ダーウー)まで噛んでたっ。
立ち上がった大巫、私も悪いって言いました。
大巫は老温に、阿絮に武芸を使わせると傷に響くと言ったんですって。
だから実働部隊として数に入れるなってこと?でも知らないからむしろ戦っちゃったわよ、普通に。

阿絮は振り返って、あなた方には聞いていないってピシャリ。
どうだ、罰を受けるか?と言われた老温は、受ける、罰とはなんだって。
阿絮は酒壺を差し出し、3壺干せ、ですって。
みんな、にっこりしてしまうんだけど。哀しい阿絮の気遣いなんだよなあ。
それでもようやく、阿絮と老温の間にも笑顔が交わされました。

夜、べろんべろんになった老温が、阿絮を探していました。
何の憂いもなくなって、心ゆくまま飲んだみたいですねえ。
以前、葉白衣と飲み比べした時は、おまえの命が短いのかと心配でたまらなかったし、自分を認めて貰えないのも怖かったって、老温の言葉に、涙が滲む阿絮です。
でも全てが好転したって喜ぶ老温は、阿絮に抱き着いて、私はこの世の全てを壊すつもりだったんだと言います。自分自身を含めて。
だが、おまえに出会った。
真っ当に生きるのは、かくも気が楽なのか。長かった半生で初めて味わう晴れやかな気分だ。

抱き着かれながら老温の独白を聞いてる阿絮、微笑んでますよ。
良かったな、師弟って感じかなあ。そこは心から。
幸せな言葉を口にして眠ってしまう老温。阿絮の切ない笑顔でした。

山河令
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酔っぱらって抱き着いて、言いたいこと言って、子供みたいに寝る幸せ。

阿湘を嫁がせたら、以前住んでいた家を探しに行きたいと言う老温。
当時は何もできなかったからね…行くのも怖かったみたい。だけど、今はお前がいる、一緒に行ってくれと言われて、分かった、一緒に行こうと答える阿絮。でももう自分にはその時間がない。分かっていながらの答え。
よかったと言って、老温が本当に眠った後、ようやく涙をこぼす阿絮。

翌日。鬼谷では結婚式の準備中です。
薄情司の赤白娘達が、入ってきた老温と阿絮に挨拶するんだけど、谷主、周おじ上って言うんだよ(笑)俺のことか?ってぴききってなってる阿絮と、ちょびっと困り顔の老温がおもろい。

そこにまだ着替え前の新郎新婦が、手を繋いで走ってきました。
旦那さまー、周おじ上ー(^m^)
やっぱりな、こんな呼び方は、どこかの小賢しい娘の考えかって阿絮。
阿湘は、私じゃないわ、曹兄さんよ、病鬼も阿絮もダメだって旦那様が言うから、仕方ないでしょう、谷主の師兄だもの、おじ上が妥当だわって。
阿絮は、おじ上だとじいさんみたいだから、兄さんでいいって。
⼦舒哥~♪と呼ばれて、いい笑顔の阿絮。
そこへ成嶺もやって来て、えー、新郎新婦は婚礼まで会っちゃダメなのにーなんて。はあ、この幸せな光景がさあ…

阿湘と曹蔚寧は、結婚後、四季山荘で暮らす予定になってるらしいんだけど、阿湘は鬼谷にいたいって言います。曹蔚寧は全てを捨てたのに、わがまま言うなって老温。
婚儀の後、老温は谷を封じる予定らしい。それが葉白衣パイセンとの約束。必ず果たさなければならないと。しばらくの間、老温は鬼谷で鬼衆を鎮めるために残るけど、時々抜け出して会いに行く、数年後に谷が落ち着けば、全て解決だって言います。
阿湘は、鬼谷を封じられることは寂しいみたいだけど、老温の問題がクリアになったことは、とっても嬉しいんだね。鬼谷に残りたいって言ったのだって、きっと老温がしばらく谷に残るからでしょう。

老温は成嶺に言います。
無常鬼たちは、寒潭水牢に閉じ込めた、お前の最後の敵だ、どうやって懲らしめる?
師叔のお考えは?と成嶺に聞かれ、老温は、もう血を流したくないから閉じ込めたと。
成嶺も、そこで罪を悔いて貰いますと言いました。
下手人を殺しても過去は戻りません、師匠にも前を向けと教えられました。
そんな成嶺を見る、阿湘と曹蔚寧が、とってもいい姉さん兄さんの顔しててねえ。
こんな日常を、みんなで仲良くわいわい暮らす日常を、見てみたかった…

成嶺、葉白衣から、鬼谷は当初、堕ちた鬼を改心させる救済の場だったと聞いたらしい。
そんなパイセンは、容炫(ロンシュエン)の遺骨を両親の墓に葬るために長命山に向かったんだそう。

で、当人、店でまた何杯も麺を食らっておりました。テーブルの上に遺骨置いて。お代わりを注文して、清々しい笑顔でしたが、ふと指で梳いた髪がごそっと抜けましたね。
天人五衰かとパイセン。天人五衰は仏教用語で、天人が長寿の末に迎える死の兆しのことらしい。
死に向かい生きる日々のほうが、ずっと味わい深いって笑うパイセン。
長青(チャンチン)よ、炫よ、2人の分まで食うぞって言いながら見たのは、骨壺のほうが容長青みたいでしたね。白鹿鎮のお墓から掘り出してきたかな、長命山に埋葬し直すために。

次回か最終回で、この話は出てくるんだったかな。
六合心法によって天人合一を果たしているパイセンなんだけど、俗世で物を食べちゃうと、老化が始まっちゃうらしいんですよ。それを覚悟で、最初から全てにケリをつけるつもりで、パイセンは山を下り、美味しいものをたらふく食べていた訳です。だから徐々に髪にも白髪が出てきてたんですよね。

阿湘の支度を整えてくれていたのは、雲栽(ユンザイ)だったかも。娘のカツラと化粧で分かり難かったけど。
嫁入り道具もすごい数です。羅浮夢(ルオフーモン)も柳千巧(リウチェンチャオ)もいます。老温を始めとする姐さん方の本気度よ。阿湘、みんなから大切にされてたんだよ~。
羅浮夢は、師匠から贈られたという瀟洒な簪を阿湘に贈り、自分は不吉だから婚礼には出席しないと言います。鬼谷に残って、谷を封じる老温を手伝い、落ち着いたら一緒に出て来るつもりではあるみたいだけど。
柳千巧が、羅浮夢には私がいる、自分は一生羅浮夢に仕えるから、安心して嫁ぎなさいと言います。阿湘は驚いて、于丘烽(ユーチウフォン)はいいの?って聞くんだけど、柳千巧、きょとんとしています。于丘烽って誰?
ああ、そうか、孟婆湯か。飲んじゃったんだ、柳千巧。あれは本気の別れだったんですね。

そこに老温が、大巫からだと、赤と金の糸で織った腕輪を見せました。
世に一対しかない霊力を秘めた赤い糸。これをつけた2人は、何度転生しても会えるんだって。曹蔚寧はもうつけた、お前にもつけてやろうって老温。でも阿湘、今生で飽きたらどうするのって、みんなを笑わせて、嫌なら返すぞって言われ、慌ててつけて貰います。
ほのぼの鬼谷家族の図ですよ、本当に…

さて、こちらは緊張しきりの新郎です。カッチコチだー(^m^)
それを眺めて阿絮、あの緊張ぶりを見ろ、成嶺、将来、ああなるなよって。ほんっと、ちょいっちょいイジワルだよなあ、阿絮。
こちらには七爺と大巫もいますね。
座りに来て、一気にお茶を2杯飲み干した曹蔚寧。緊張ひどい(笑)
成嶺が何を考えているかと聞くと、曹蔚寧は、ずっと考えている、師兄や師叔、兄弟たちにも来てほしい、鬼谷で婚礼を挙げるとは夢にも思っていなかったと。
そこで成嶺が思い出します。沈慎が范懐空(ファンホワイコン)に、婚儀の話を伝えたと。
で、師叔から伝言があったのだと。早く言えー。

この不幸者め。正邪より善悪が重要なのだ。
こうなったからには、新妻を導き、善行を積め。
それが師叔への一番の恩返しだ。
師匠には私から上手く話す。
元気な子が生まれたら、必ず帰って顔を見せてくれ。

ないヒゲをさすりながら物真似みたいに言う成嶺を、大巫が笑って見ているよ(^m^)
でも、それを聞いて跪いちゃう曹蔚寧。師叔は本当にいい人なんだよねえ。
でも師叔、師匠はダメよ、葉白衣の判断にも、煮え湯を飲まされた気分だったと思うもの。上手く話すなんてきっと無理…

阿絮は、莫懐陽(モーホワイヤン)の弟子にしては素直だと思っていたが、師叔が道理の分かる人なのだなって言います。
既に正邪の怨恨は消えた、必ず争いはやむ。
あの人以外は、全ての人がそう思っていたと思う。ほんっとうに、あのヒトリ以外は。

その時、鬼衆が曹蔚寧に、あなたの同門と名乗る一団が祝いに来ましたと告げます。

鬼谷にやって来たのは、莫懐陽を先頭とした一団。祝いの赤いのを運んできてるけど、師叔も師兄もいません。ヤな予感だ。あの2人がいないということは、この来訪は、あの2人の意志ではないということだから。妖怪じじいの独断なワケだから。

阿湘と曹蔚寧は、すっかり信じ込んでいますが、老温は懐疑的ですね。だってあの時の莫懐陽のヤな感じをまともに受けてるんだもん、祝いに来たとは、にわかには信じがたい。
中では、范懐空が来てないことが分からないからなあ。誰か先に見に行って、知らせてくれよう。とはいえ、師叔范懐空や師兄莫蔚虚(モーウェイシュー)が来てないのを見て分かるのは、阿絮達と阿湘達だけなんだよなあ。せめて成嶺が覗きに行けたなら…

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師叔はいい人なんですぅ。

范懐空の伝言を聞いちゃってる阿絮が後押しして、老温も折れました。あああ。

喜んで駆けて行く2人。
鬼谷の門は開けられてしまいます。次々に入ってくる清風剣派の門弟達。でも師叔と師兄がいないことに、阿湘も曹蔚寧も、ちょっと不審な顔。
最後に入って来たのは、莫懐陽でした。

喜んで駆け寄った曹蔚寧を、睨みつける莫懐陽。
曹蔚寧が跪いたところに、阿湘も走ってきたのですが、莫懐陽は、コイツがお前を誑かした妖女かと言いました。
うわあ、コイツだけは、ほんと、コイツだけは信用しちゃいけなかったんだよぅ。

次回…何より辛い次回、最終回前。
個人的には、最終回が霞んだくらいの衝撃でした。
早々と貼っておきます。赤い糸の来世。

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