あらすじ
丹陽派の琉璃甲を手に入れたい沈慎は丹陽派の弟子を保護した泰山派の掌門・傲崍子と一触即発に。だが、太湖派の掌門・趙敬が現れたことで剣を納める。すると、その晩、傲崍子が殺され、太湖派の琉璃甲も何者かに盗まれる。そして、趙敬と沈慎の会話を盗み聞きした周絮と温客行は、琉璃甲の欠片が5つ存在することを知り…。
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ネタバレ感想
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えっ、前回、桃紅(タオホン)緑柳(リューリウ)と五湖盟大孤山派掌門、沈慎(シェンシェン)が戦ってるこの隙に逃げようって言ってたのに、まだいたのか、傲崍子(アオライズー)達は。
桃緑夫婦がひとまず消えると、沈慎は、丹陽派の生き残り2人を連れて行こうとします。
でも傲崍子は、2人は泰山派の門下に入ったとして渡しません。これは丹陽派の掌門、陸太冲(ルータイチョン)の遺言、義兄弟なら尊重してくださいと2人も言いました。
生き残りの2人はまだ子供なんですよねえ。そんな子相手に、沈慎の大人げない物言いよ。
そこに、泰山派の弟子、青華(チンホワ)が、五湖盟太湖派掌門の趙敬(ジャオジン)達と駆けつけました。阿絮(アシュー)も温客行(ウェンコーシン)も成嶺(チョンリン)もついて来たよ。
沈慎は、桃緑夫婦から傲崍子達を助けた、なーんて調子の良いことを言います。
趙敬は傲崍子を三白山荘に誘いますが、傲崍子は断りました。あっさりと引いた趙敬に、沈慎は面白くなさそうですが、人望のある傲崍子と人前で揉めるなと言われます。
丹陽派の2人も、傲崍子について行くと意思表示。まあ、そうなりますよ。
それでも、傲崍子に嫌味を言うのは忘れない沈慎。こんな人について行きたくないわ。
阿絮は内心、みんなに下心があるなー、なんて思いながら眺めてます。
傲崍子達が去った後、趙敬は沈慎に、成嶺達3人を紹介しました。
成嶺、また、じーっと見てる。この子、本当はパパから何か聞いてるのかな。張玉森(ジャンユーセン)が、なぜ五湖盟と距離を置いていたのか。
要するに、信頼してないってことでしょ?
亡くなった丹陽派の陸太冲や、泰山派の傲崍子と同じく。
阿絮は名乗らず去るつもりだったようですが、温客行がすいっと出て、さっくり2人分名乗り、いやー、ここまで大変だったんですよぅ的なことを言って、三白山荘に入り込もうとしてます。ふふ。阿絮は呆れて溜息だ。
だけど阿絮、宴席の一段高いところに座らせて貰って、いいお酒飲んで、表情はあまり変わりませんが、満更でもないんじゃない?ここでも、やたらと口の上手い温客行に呆れてるけど。
ようやく紹介して貰えた沈慎も、温客行に持ち上げられて、むしろキョトンとしてたり。
そこにいるのは、成嶺、趙敬、沈慎、向かいに阿絮、温客行、宋懐仁(ソンホワイレン)。
この宋懐仁(ソンホワイレン)って人、五湖盟盟主の岳陽派高崇(ガオチョン)の弟子。何の説明もなくそこにいたから、掌門の代理かなくらいに思ったんだけど、実は趙敬とも関係の深い人なんですよね。後に分かります。
天窗の資料を思い出している阿絮。趙敬は前任の浙西観察使に婿入りして富を得た人みたいですが、その太っ腹加減に、内心で驚いています。
一方、まだ誰かに追われてる傲崍子達。まあ、掌門が表向き引いたとしても、裏で部下を動かしてるんでしょう。どっちの派閥だよ。
それを傲崍子自身もよく分かっています。あの童謡で瑠璃甲の秘密が漏れたことによって、江湖が乱れることも。関わった者が無事では済まないことも。自らは死を覚悟し、弟子達を逃がそうとしています。
そこへ、鬼谷に追われた断剣山荘の若荘主、穆雲歌(ムーユンゴー)が逃げてきました。追っていたのは、鬼谷の薄情簿主、喜喪鬼、羅浮夢(ルオフーモン)の配下のよう。
義侠心の強い傲崍子、青柏(チンバイ)に後を任せて、助けに走ってっちゃったよー。
三白山荘では、沈慎が成嶺に酔って悪絡み。見かねた趙敬が、宋懐仁に沈慎を送らせ、成嶺も退席させたんですが、宋懐仁が扉を閉めた途端に、カッと目を開ける沈慎です。こわあっ!
温客行は趙敬について、客達を紹介して貰ってました。
華山派の掌門、于丘烽(ユーチウフォン)と息子の于天傑(ユーティエンジェ)。
まさに百聞は一見に如かず、聞きしに勝る立派な方々ですって、老温、沈慎の時とおんなじこと言ってますな、うは。
瓢箪を片手に酔ったふりで外に出た阿絮は、人目を忍んでどこかに向かう于天傑を見ました。
招かれた相手の屋敷を、あんなにキョロキョロしながらうろつくって、まあ、良からぬことを企ててる典型的な図でしょ。
建物に忍び込んだ于天傑は、すぐに顔を隠した黒装束の男と争いながら飛び出し、どこかに飛んで行きます。
にぎやかだなって、阿絮。へー…くらいの感じで、完全に傍観者。
表面上はにこやかにやり取りしてるけど、内心それぞれ下心を持って腹の探り合いしてますからねえ。于天傑も、太湖派の瑠璃甲を盗みに入ったら、先客がいて争いになったみたいな感じかな?父親の指示か、本人の暴走か分からないけど。
その時、疚しいことがなければ鬼は訪れぬ、五湖盟は多くの悪事を働いたと声がします。みんなが慌てて出ていくと、三白山荘の門前に、傲崍子と弟子2人の遺体が吊るされていました。
その声を聞いた温客行。ふぅむ…って顔だったよね。十大悪鬼の急色鬼(きゅうしょくき)を叱り飛ばす阿湘(アーシアン)の「旦那様」ですからねえ。みんなと一緒に門前には走らなかったね。
一応門前には行ってみた阿絮も、騒ぎの中、すぐに屋敷に取って返してます。
趙敬も気が付き、屋敷に駆け戻った時、蹲る成嶺を阿絮と温客行が見守っていました。
阿絮は一旦門前に行ってるから、襲撃は見てなかったかな。鬼面の男達だったと、温客行が言った時、何っ!?って顔で振り向いたし。
でも鬼谷だとは言ってない。そうかもな、でもだとしたら鬼谷もザコばっかって言い方。そういえば廃寺襲撃の時も、宿の時も、面はしてたけど、本当に鬼谷かどうかって感じでしたよね。ただ、傲崍子は鬼谷を追った先で死んでいるので、関わってることは確かだろな。
その頃、追われていた穆雲歌は捕まって、自分が手酷い捨て方をした燕婉(イエンワン)に縋りつかれていました。でも燕婉は妊娠中に自害してますので、わ、亡霊か!という。
実は鬼谷の艶鬼、柳千巧(リウチェンチャオ)の変装術なんですがね。
柳千巧姐さん、めっちゃキレイ。
成嶺を突き放そうとする阿絮ですが、昔のちびっこ秦九霄(チンジウシアオ)を思い出しちゃう辺り、情が沸き始めてますよねー。
外に出た阿絮は、屋敷の屋根に飛び、瓦を外して中を偵察。
中国ドラマでよくあるこのシーン、毎度、アンタんとこの屋根、どうなってんのさと突っ込みたくなりますよね。あれじゃ、雨漏り酷いぞぅ。
中では、趙敬が沈慎に責め立てられていました。太湖派の瑠璃甲が盗まれたんですって。
于天傑と争いながら飛んでった黒衣の人物でしょうか。
鬼谷は瑠璃甲5個のうち、3つを手に入れたと沈慎は怒り心頭。食客達は趙敬の人柄ではなく富にすり寄ってるだけだと、高崇も言ってたとか言っちゃう。
趙敬は、本当は何もいらなかった、義兄弟と容炫(ロンシュエン)が無事ならそれで良かったと、殊勝なことを言います。こんなことなら武庫など建てなかったと。
ほう。武庫は趙敬の金で建てたのか?
趙敬は、お前の瑠璃甲を出してくれ、いっそ壊してしまおうと。目下の争いを鎮めるにはそれが一番手っ取り早いけど、根本解決ではないかな。まあ、沈慎にはできません。それでは大勢の仲間の死が無駄になるんだって。
その時、阿絮同様、様子を探っていた人物が見つかって追われます。それが温客行だと見て、阿絮は目くらましを使い、一緒に飛んで逃げました。
林の中に降り立った2人。温客行はお礼を言って、普段は冷たいのに部外者からは守ってくれるのだな♪なんて嬉しそう。目的は一緒でしょ、五湖盟は底なし沼だよ、そこにあんまり賢くない成嶺を突っ込んだんだ、瑠璃甲の来歴を調べてみようと思うのは必定、さもないと成嶺が餌食になるよ。
温客行の読みはバッチリですが、阿絮は当たってる時はそれに返答しないよねー。
于天傑と黒衣の男が争った形跡が、この周辺で消えてるって阿絮。そんなことも分かるんかい、この人は。周囲を探ると、そこには纏魂糸(てんこんし)が張ってあります。今回は本当に吊死鬼(ちょうしき)かもと言う阿絮に、では阿湘が廃寺で倒したのは偽者かと聞く温客行。
阿絮は、30年も悪名を馳せたベテランの吊死鬼が、若い娘に簡単に殺されるもんかってさ。
なんですって?童貞だと幽鬼を恐れないんすか?
返答しないから、阿絮はどうて…いやいや、呆れて言葉がないのよ、きっとそうよ←
突然、頭上から滴る血。阿絮の袖にもついてしまいました。それを嫌がる阿絮を見て笑いながら、キレイにしてやるって温客行、スパンッと袖を切り落とします。すっきりしたろー?って、ええ、断袖シーン(^m^)
見上げた枝の上には、纏魂糸の罠に絡めとられた于天傑の死体。
少し行った先に倒れていたのは、黒装束の宋懐仁でした。
流れでいくと、高崇が密偵として宋懐仁を太湖派に忍び込ませ、瑠璃甲を盗ませた、それを見た于天傑が追いかけて死亡、宋懐仁も瑠璃甲を狙う鬼谷に殺されたってことになりますが。
そんな単純じゃないかもですよ。それに于天傑だって目を盗んで忍び込んでますから、いい人属性じゃないわよね。
それにしても、人が2人も死んでいるのに、楽しそうに賭けをしようって。阿絮はスルーしてますが、ちょっと首をひねる感があるというか、冗談にしちゃキツ過ぎる感じがね。
宋懐仁は于天傑の太岳三青峰の剣法で殺されたんだろっていう阿絮に、温客行は異を唱えます。致命傷になった傷は、鉄鉤(てつかぎ)のような曲がった得物でつけられたもの。温客行のニヤニヤは答えを知ってるんだろね。ずっと前から、仮面をつけてたって鬼とは限らないって言い続けていたのは、コレかも。特徴的な曲がった得物。毒蠍かな、曲がった尻尾だもんね、蠍。手合わせすれば、鬼谷配下の剣法じゃないって分かるだろうし。
その時、梟の鳴き声が響きました。「笑い声」って言ってるけど。
梟が笑うと死人が出るんだって。もういっぱい出てるけど、まだ足りないんだと。
雀⇒蟷螂⇒蝉の食物連鎖を使って、雀だと自認する策士はちっぽけな蝉に過ぎないって言う温客行。自分は雀だって言いたいのかよって呆れる阿絮に置いてかれそうになって、ちっぽけな蝉は幽鬼が怖いーって追いかけるのが可愛い。
「蝉を取る蟷螂を狙う雀」って、諺みたいなものらしいですね。
目の前の欲に目が眩んで背後の災いに気付かない、みたいな。
向かった先にあったのは、趙家の義荘。墓所みたいなところですね。ヘラヘラしていた温客行もめっちゃ警戒顔です。気配がヤバイのかも。案の定、扉を開けると、そこには纏魂糸の罠。
そこで唐突に、おまえ何者だよと言い合う2人です。ホントにな。
ついて来い、温善人。
喜んで♪ おもしろ。
棺がたくさん並んだ内部に足を進める2人。祠堂には、蠟燭と線香に火が灯されています。
温客行が向かったお堂の中に人影が。振り向いた人物に、温客行は、父上と呟きました。
一方、祠堂の線香を見つめていた阿絮、なぜか慌てて飛び出すと、外は雪景色でした。
雪だるまを作っている、師匠、秦懐章(チンホワイジャン)と息子のちびっこ秦九霄。
無邪気に阿絮を呼ぶ2人、周囲の景色は冬の四季山荘。惑わされたくなる幸せな景色だよね…
でも幻覚だと気付いた阿絮は、自分の手を剣で切りつけ、歩み寄って来た師匠に剣を向けました。我に返ると、剣の先にいたのはゾンビみたいなヤツ。
戦ってる阿絮の後ろから現れた温客行が、いじめちゃダメだぞ!(`・ω・´)って、倒れてる薬人に言うの、可愛い、子供に戻ってるー。
老温、目を覚ませ、幻覚だ。
やーっと阿絮が「老温」言うたー。待ってたー。
でも老温は未だ幻覚の中。表情や行動が楽しいのよぅ。呼んだかーって手を振ったり、ほわぁって口開けたり、画面の隅でそっと拍手してたり、ひゃ~みたいに扇子で顔隠したり(すいません、老温贔屓のタワゴトです)
阿絮には、襲ってきたのが薬人で、酔生夢死(すいせいむし)の香で幻覚を見せられたと分かっています。
薬人って、人間に鍼を打って意識と五感を麻痺させ、毒で皮膚や骨を硬化させて作った、命令で死ぬまで戦い続ける怪力の化け物のこと。そんな非人道的なやり方をする相手なのよ。
酔生夢死は次回、阿絮が説明するよー。
無邪気に笑うお子ちゃま老温に気付け薬みたいなのを渡すと、甘いのか?って喜ぶ老温。しっかり頷く阿絮(^m^)
騙されて飲んだ老温は、苦さに吐き出しそうになり、阿絮に口を塞がれて飲み込みました。
周⼦舒(ジョウズーシュー)、騙したな!
叫んだ老温は、にゃーん(娘 母ちゃーんって感じ)って、お母さんに言いつけにいくんだけど、でもさ、本名フルネームで叫んだよね。
ちょ、今なんて言った!?
なんで名前を知ってるんだ?
ってなところで、次回でーす。
➤ 今日の瑠璃甲
- 岳陽派(高崇)
高崇の元にある - 太湖派(趙敬)
趙敬の元から宋懐仁によって持ち出され、宋懐仁を殺した組織の手に渡っている。鬼谷のように見せかけられているが、宋懐仁についていた傷跡は毒蠍っぽい。 - 丹陽派(陸太冲 故人)
泰山派掌門、傲崍子が丹陽派の生き残りと共に託されていたが、傲崍子は多分鬼谷によって殺されたため、鬼谷の手に渡っている。 - 鏡湖派(張玉森 故人)
1人生き延びた三男、張成嶺が行方を知っているかも - 大弧山派(沈慎)
沈慎の元にある
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