あらすじ
四季山荘に平安銀荘からの使いがやってきて周子舒(ジョウ・ズーシュー)、温客行(ウェン・コーシン)、張成嶺(ジャン・チョンリン)は昆州へ。そこで周子舒は葉白衣(イエ・バイイー)が彼の治療のために助けを求めに行ったのが旧知の人物だったことを知る。また、密かに食屍鬼(しょくしき)と接触した温客行は巷に出回る「群鬼冊」に自分の正体が書かれているのを見ることに。一方、蝎(さそり)王は趙敬(ジャオ・ジン)と喜喪鬼(きそうき)の過去を調べて…。
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ネタバレ感想
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今回はいきなり、甄衍(ジェンイェン)と一鍋(イーグオ)のシーンから。
一鍋を抱いていたら、悪ガキに絡まれた甄衍。それを助けてくれた人物に、名前は甄か?と聞かれて、違うよと答えたところで、老温は飛び起きます。
いや、それにしてもちびワンコ、ほんっとうにカワイイ。助ける意図ですが、投げられたのが見てて辛い。
正体を伏せて隠れていた村で、突然本当の名前を聞かれるって、怖いな。
ベッドの傍らには酔生夢死の香。この香の効果なんでしょうねえ。多分これは思い出せなかった記憶。
庭に出てみると、成嶺が拳法の鍛錬をしていました。朝も早よから精が出るね。
ただ成嶺もまた、夢見が悪かったみたい。で、鬼谷への恨みが噴出してる。だから早く強くなりたくて、眠れないなら鍛錬だ!って。老温も複雑ね。成嶺が鬼谷を恨むのは当たり前だし。それでも老温は、武芸は一朝一夕で身に着くものじゃないから、焦らず、成長期にはよく寝ないとって心配するんだよね。
でも、さっきの打ち方では威力がでないぞって、指導してると、ふらりと来た阿絮。
他人だから、俺の弟子を教えないはずでは?だってー。
その時、平安銀荘からの使いが、葉白衣(イエバイイー)からの手紙が届いていると知らせに来ました。
一方、毒蠍。ここ毒蠱殿っていうのね。初めて上の文字を見たわ。
蠍王と毒菩薩の前に、無常鬼、黒無常、開心鬼が揃って、群鬼冊を出したことへの抗議中。
詳しく載せられてしまって、今後、趙敬のためには働けなくなったって無常鬼は言うんですが、もう彼らは用済みですからねえ、蠍王はのらりくらり。世の中に出る前に変装術に長ける者を探して、容姿を替えて貰えばいいと言います。そもそも裏社会で札付きの悪党だったのだから、義父に名を上げて貰えたなぁ、だって。
趙敬は下劣だと怒る無常鬼だけど、毒菩薩に、悪鬼の癖に他人を下劣だと避難するなんて滑稽、きゃははは~♪とやられてしまいます。
これはさあ、毒菩薩の言うことに頷いちゃったよ。無常鬼、企む割にはピュアな小者。よくこれで十大悪鬼のトップが張れてたもんだ。
趙敬からは、悪鬼達を始末しろって指示が出てたみたいで、毒菩薩は戦おうとするんだけど、それを蠍王が止めました。少しずつ少しずつ、義父に秘密が増えていくねえ、蠍ちゃん。
そして毒菩薩は、柳千巧(リウチェンチャオ)から届いた、孟婆湯のレシピを渡します。
阿絮達3人が平安銀荘に行くと、出て来た主人は、阿絮も昔馴染みの平安(ピンアン)。平安銀荘ってお前の店?って驚く阿絮。でも銀荘を開いたのは七爺(チーイエ 以前晋王が名前だけ出した阿絮の友達、景北淵ジンベイユエン)で、平安は、中原の支店を一手に管理しているらしい。
とはいえ、お金の扱いはついでで、本来の目的は大巫(ダーウー 景北淵の知己、烏渓ウーシー)のための情報収集なんですってよ。阿絮直伝の機関雀(きかんじゃく)も使っているから情報が早いらしい。
それで、七爺が来るのも分かったんですよって言う平安に、七爺も来るのか?って阿絮。
この機関雀、以前阿絮が空を見上げて呟いていたことがありましたが、情報伝達や収集のために使う、伝書鳩の機械版みたいなものでしょうか。修行用カラクリ同様、龍雀(ロンチュエ)が設計したものらしく、四季山荘が「天下の事情を知り尽くす」ために使われていたんじゃないかな。で、天窗も使ってた。
老温が、どういうことだ?って聞くんですけど、多分初見ではここ、視聴者も老温と同じことを思うわな。しかも葉白衣からの手紙は、一枚目「バカヤロウ」一言ですからね(大笑)
二枚目は「冬至に会おう、白菜と豚肉の餃子を作れ」だったけども(^m^)
大巫達は、薬草の準備をしないといけないので、少し遅れて来るらしい。それでパイセンは先に戻って来たらしく、このお手紙となったようです。
お店に落ち着いて、老温の疑問に答える阿絮。
景北淵(ジンベイユエン 七爺)と烏渓(ウーシー 大巫)とは、晋州で知り合った。主の晋王に心を傷つけられた七爺は、大巫と共に南疆に旅立ったと軽く言ってますが、確かこれ、自分に逆らうヤツはコロス!晋王に毒を盛られて七爺が殺されかけたのを、阿絮が助けているはず。だから七爺は、中原に現れて晋王に見つかるかもしれないリスクを負っても、阿絮が大巫を呼ぶほどの事態に陥っているならと、一緒に来てくれる。あ、大巫は、南疆の大巫と呼ばれている医術に精通した人。
そんな事情を知っているから、もし葉白衣の「アテ」が大巫だと知っていたなら、阿絮は頼まなかったってことね。で、パイセンの「バカヤロウ」は、おまえ、大巫と知り合いだったんなら、なんで自分で南疆行って頼まなかったんだ、私を使い走りにしやがって、ボケ!です。平安も水臭いなあって、言ってましたけどね。
とはいえ以前は、がっつりと厭世観に囚われてたから、そんな選択肢も頭にはなかったよね。あの頃の阿絮の目的って、逆に死ぬことでしたもの。
治せるのかと聞く老温に、阿絮は、大巫は南疆の巫蠱(ふこ)という秘術も会得しており、慎重な七爺も来るというなら勝算はあるのだろうと。
喜ぶ老温と成嶺です。
その時、近くの店の前にいた女性に気付く老温。以前、阿湘が助けた雲栽(ユンザイ)でした。谷主を探していたのね。阿湘がなかったくらいだから、この子も群鬼冊には載っていないんでしょう。
老温が、近くで絵を修復できる人を探すから、先に帰っていろと言うと、阿絮が言うんだよ。早く戻れよ、夕飯作りがあるだろうって。いやいや、何も用事のないオ・マ・エ・が、作れ。できないもーんじゃない、やる気がないだけだ。
雲栽に連れられてきた洞窟には、逃げ延びた鬼達が隠れ住んでいました。手負いの鬼達に混じって、食屍鬼(しょくしき)も。この人、無常鬼に加担しなくて良かったわね。
それにしても、雲栽の、谷主よ、谷主をお連れしたわ!って笑顔が良かったなあ。冷酷な谷主には違いないけど、みんな頼りにしてたんだね。特に羅府の女の子達もいっぱいいるし。
食屍鬼は群鬼冊を持っていました。老温の似顔絵、似てる。
名の知れた門派には行き渡っているみたいで、鬼達を全て狩るつもりの様子。難を逃れた食屍鬼は、女の子達を助けてここに集め、谷主の行方を捜していたと。
生き残った悪鬼は?と聞いた老温に、食屍鬼は谷主も知らないのかと驚きます。悪鬼が各門派を次々に襲っていると聞いて、食屍鬼はてっきり谷主の指示だと思ったらしいんだけど、それは趙敬の指示で無常鬼達がしたことよねえ。薄情簿主の消息も知りません。岳陽派の英雄大会(食屍鬼は雑魚大会って言ってるけど(笑)の日に攫われて、以来艶鬼の消息も途絶えた。
あの日は、老温も阿絮が死んじゃうって、簫を叩き壊しちゃうほど荒れてましたからねえ。その後、喜喪鬼は艶鬼と于丘烽(ユーチウフォン)に助けられて、華山派の別邸に匿われていたけど、趙敬の命を受けた急色鬼(きゅうしょくき)に襲われ、今度は趙敬には内緒で、蠍王と契約して保護されてます。
そしてまた、英雄大会が開催されるらしい。鬼谷に戻って、体制を整えて戦おうと言う食屍鬼です。
四季山荘に戻った老温に、成嶺が抱き着いてお出迎え。腹減った、だとよーっ。
ったく、この師匠と弟子ときたら、ほんとに生活能力がない。学ぶ気もない。
老温、ちゃんと絵師まで探したのね。1人だけ大忙しじゃんか。
飯ができたら呼べって行っちゃう阿絮ですが、背を向けた顔はなんだか難しそうな表情。これ、老温が1人になって、鬼達と会ってたかもって気付いてるんだろうか。
ふむ、だとすると、この回のご飯作れ作れ攻撃(違)は、ある意味、おまえの居場所はここだ、おまえが必要だってことかもしれません。だけど私としてはそれが、メシ作れなのはイヤだけどな(笑)
ぼんやりと夕日を眺める老温。思いは複雑でしょうね。
だけど、今夜は何食べたい?作ってやるぞって言う、成嶺にはどこまでも優しいママ老温。
蠍王の元には、艶鬼、柳千巧(リウチェンチャオ)が来ていました。
蠱毒を解く方法は伝えたはず、なぜ戻って来たと蠍王は言うんですが、誰か蠱毒で操られてたっけ?鄧寛(ドンクワン)と雑技団の2人はやられてたけど。
柳千巧は、気が変わりましたと言います。私を使って頂ければ光栄ですと。
ただ、と言い淀んだ柳千巧は跪き、羅様を自由の身にして欲しいと。それと、と言った柳千巧に蠍王は、于丘烽かって。功も立てないうちから褒美を強請るなと言った蠍王は、それでも2人は殺さないと約束してくれました。お前が有用だと証明できれば褒美を与えるって。
蠍王は、柳千巧から貰った孟婆湯のレシピが役に立ったことで、意外と機嫌が良かったみたい。それで、びっくりすることを発見していました。
昆州の忘憂草という薬草に、7種の毒虫を配合すると、孟婆湯になる。
忘憂草に7種の花を配合すると、酔生夢死となる。
両者は相生相克していて、酔生夢死を大量に与えれば孟婆湯を消せる。
うわあ、蠍王、すごいすごい。
阿絮が6話で、酔生夢死について「あの香の幻覚の中では、心から渇望するものを見る」と言ってました。そうだよ、執着を忘れる孟婆湯の逆の作用だった。
だから、酔生夢死が焚かれている四季山荘で眠ると、老温は封印されている記憶の断片を夢に見、成嶺は鏡湖派を滅ぼした鬼谷に復讐する夢を見る。
あれは阿絮が天窗時代に作ったもの。今まで忘れてたけど、趙家義荘でそれを毒蠍が使っていたってことは、阿絮の知らないところで、天窗の誰かが毒蠍と繋がっていたってことです。
まあ、アイツだろうな。他にいないよ。ぽんじゅー。阿絮の後釜、段鵬舉(ドワンポンジュー)。
蠍王は、本当に羅浮夢(ルオフーモン)が喜喪鬼となって鬼谷に入った原因が趙敬だったのか、それを知るために、喜喪鬼の記憶の封印を解こうと保護していました。
喜喪鬼は錯乱中だから、無理なことをして脳を損傷しないよう、炊きしめて一定量まで吸収させようと、牢みたいな場所じゃなく、薬室だという部屋の立派な寝台に寝かせて。
既に7日経っている模様。そろそろ目覚めるはずだと。
蠍ちゃん、義父は私を欺かぬ、潔白を証明するって思ってるんだけどさあ。そう言い聞かせてるだけ、そう思いたいだけなんだろうな。本当に限りなく黒って、薄々気付いてるでしょ。
この愛ゆえの切なさと愚かさを、柳千巧の中にも見ているから、彼女が于丘烽の名前を出すと苛つきつつ、側に置くと決めたんだろな。
外で何か鳴き声みたいなのがしたんだけど、あれは何?
一方、清風剣派に向かう阿湘と曹蔚寧(ツァオウェイニン)。山の中にあるみたいで、阿湘へろへろで文句たらったら。曹蔚寧に口が悪いぞなんて言われた時、向こうから師叔、范懐空(ファンホワイコン)と師兄、莫蔚虚(モーウェイシュー)が来ます。
阿湘の文句、聞かれてた(^m^)でも師兄なんか、にやにや笑ってる。
曹蔚寧は、嬉しそうに駆け寄りました。素直で可愛がられてる末っ子って感じなんだろうなあ。
最初はちょいと厳しめのことを言って、からかった師叔ですが、師兄が早々にネタばらし。ホントにこの人達、いい人なんだねえ。まあ、そうでなければ、曹蔚寧がこんなに素直には育たないか。
掌門が清風山の封鎖を命じているので、部外者は入れないんだそうな。だから山腹に居所を設えたと師叔は言います。だから出迎えに来たと。なるほど、妖怪になりかけの古狐、莫懐陽(モーホワイヤン)が瑠璃甲を手に入れたからね。でもそれ、ここに大事な物がありますよーって手を挙げてるみたいなものでは?ま、いいけど。
でも、親父が半妖怪なのに、息子はいい子なんだよなあ。ちゃんとこうして挨拶するんだよって、師叔の後ろで阿湘に合図送ってくれちゃうくらい。直接教育に当たったのが、師叔だったからなんでしょうねえ。
五湖盟のほうでは、趙敬が老沙(ラオシャー)と呼ぶあの辮髪に、鷹爪門(ようそうもん)と華山派の件では苦労をかけると言ってます。続きを話そうとした時、蠍王がいるのを見て話をやめ、そこにいた3人を送り出した趙敬。
でも、入ってきた態度が蠍王、少しだけ以前と変わっています。顎を上げて、てれんこてれんこ歩いてくるのよ。ちょっと不貞腐れたように。近付く時は笑顔を作るんだけど。
趙敬は蠍王に、本堂には来るなと言ってたんですね。
だけど蠍王は、あの犬どもは私の存在を知っています、力を付けるまで毒蠍との関係を隠したのは理解できる、でも大権を握った今、私の存在を隠す必要が?って言います。いつまで私は日陰の身なのよ、きいっ!ってやつね。
趙敬はいつものように誤魔化そうとしますが、だいぶもう無理があるでしょうねえ。私を誤魔化すとは、侮辱ですか?って言われちゃう。
この時の趙敬の目が面白いんですよ。演技が本音が分かりませんが、しばらく黙って、ぱちくりしてるの(^m^)
やむなく日陰者にした、でもおまえは有能だった、誇らしいぞとか言われちゃってさ、涙ぐんじゃう蠍ちゃんがかわいそだ。
だけど今日はやっぱりいつもと違う、蠍ちゃん。ハグされても、なぜ欺くのですかって。
ああ、これは。知ってしまったのかな。喜喪鬼が目覚めたのかな。
趙敬を突き放し「君、我を裏切らざれば、我、君を裏切らず」と言いながら、懐から出した布には、赤い字でその言葉が書いてありました。
どこでこれを手に入れたと、驚く趙敬。それでもう決まりです。だけど蠍王は、于丘烽から届きましたと言いました。于丘烽、私を追い詰めるつもりかと呟く趙敬。
阿湘のために用意された清風山、山腹の家で、阿湘と曹蔚寧、師叔と師兄の4人は食事中。
師叔は阿湘に、どの門派に属しているのかと聞きます。私はただの侍女で、武芸は少し主から学びましたって言うと、曹蔚寧が老温のことを話しそうになります。それを止めた阿湘は、主は隠居しており、名は明かすなと言われていると答えました。
素性が分からない訳だから、師叔としてはちょっと複雑そうなんだけど、師兄が、武林の奇人はこだわりが強いものだって助け船。
更に師叔は家族のことを聞きます。主に育てられた孤児だけど、主にも捨てられたと阿湘。曹蔚寧も親はなく、ここで知叔に育てられたみたいね。同じ境遇で育ったからこそ、これからは心を一つにしていけるって、師叔の言葉は優しい。だけど、どこか警戒してる感じもしますねえ。
そして趙敬のほうも、喜喪鬼の話を。
羅浮夢とは確かに因縁がある。当時彼女は、霓光宮(げいこうきゅう)の若宮主で、自分は趙家の没落した傍系。先方の家族は反対して、羅浮夢を幽閉。この血書はその時、羅浮夢が趙敬に送ってきたもの。
ここまでは本当なんだろうか。
蠍王が、愛し合っていたのになぜ裏切ったのかと聞くと、趙敬は、全ては毒婦、李瑶(リーヤオ)のせいだって。義母上の?と言った蠍王に、激高する趙敬。その呼び方はやめろ、あくどい女だ。
名家の令嬢だった李瑶は趙敬に思いを寄せていて、哀れに思った趙敬が拒絶できなかったために、ようやく羅浮夢と結婚できるという時に、武庫にまつわる窃盗の件で趙敬を脅迫した。
奥義書の窃盗が自分一人の所業なら、死ぬまで李瑶と戦ったが、ことは義兄弟達にも関わる。屈辱に耐え、婿入りするしかなかった。
ご存じでしたかと蠍王は言います。婚儀の日、羅浮夢は霓光宮で大虐殺をしたと。
え、そんなことがあったのか。
江湖から羅浮夢が消えたのは、錯乱した羅浮夢をなんとか探し出した趙敬が、神医谷に送って養生させたから。でも取り押さえられた時、体の根幹を傷つけられ、趙敬は武芸が上達しない体になった。
羅浮夢に申し訳ない、自分さえいなければ、羅浮夢は鬼と化すこともなかった。
趙敬さえいなければって最後は合ってるんでしょうけど、本当は、分かり易く困難のある相手より、自分にぞっこんな金持ちに乗り換えただけじゃないの?
これは墓場まで持っていく話だったが、お前の頼みゆえ、ためらいなく教えた。隠していた理由は、私が李瑶を殺したからだ。
かつての、弱腰で情義を重んじる趙敬は消えた。ここにいるのは、妻を手にかけ、義兄弟を殺すことさえ厭わない男、江湖を害して許されぬ罪を犯した趙敬だ。
ほんっと、上手いよなあ、趙敬。こういう虚言癖というか、事実を嘘で塗り固めていく人って、自分が作ったストーリーに自分で酔えるから、それが迫真の演技になっちゃって、真実味が増してしまうんでしょうね。
世間が欺くなら、欺き返してやる、だがお前だけは別だとか言われて、蠍ちゃん、また、ころっと騙されたのかなと思いきや、かなり思いつめた顔で、「君、我を裏切らざれば、我、君を裏切らず」って呟きながら歩いてる。
目覚めていた羅浮夢は、近づいた柳千巧に、今更何の用?新しい主ができたのでしょう?と言います。ほぼメンタル復活かな。そして蠍王に、どうだった?と。
蠍王がちょっとためらいながら、李瑶が武庫の件で脅迫したって言ってたって言うと、羅浮夢は笑い出しました。
呆れた。相変わらず趙敬はでまかせが得意ね。
脅迫したのは私の父よ、なぜ李瑶に罪を着せるの?
李瑶を殺したからだと言う蠍王に、羅浮夢は続けます。
李瑶は考えの足りない、愚かな娘だった。嫉妬したこともあったけど、私は恨んでいない。あの時、趙敬に嫁いだのが私だったら、今頃白骨になっていたのは私。
趙敬に尽くしたのに、李瑶に鞍替えされて嘆く羅浮夢を不憫に思った羅浮夢パパは、武庫の秘密で脅迫し、宮主の座で誘惑して、羅浮夢との婚姻を迫ったらしい。だけど趙敬は、霓光宮の中に密通者を見つけて、婚礼の日に門弟達を大虐殺した。
全然話がちがーう(笑)蠍ちゃんの目が揺れる揺れる。
それほど冷酷な男なら、なぜお前を生かした、なぜ血書を愛おしむように扱ったって蠍ちゃん。
羅浮夢は言います。あなたは趙敬のことを何も分かっていない。
あの男は陰謀を巡らせて人を陥れたことを、何よりも誇りに思い、陰謀が成功するたびに、その戦利品を一つ残す。自分が思い当たるのは、師匠の指輪と、容炫(ロンシュエン)を死に至らせた剣。多分、李瑶のものも残しているはず。おそらく愛の証の品。推測が正しければ、趙敬はあなたに、自分の真心を示すものとして、特別な証の品を預けている。
蠍ちゃん、めっさ動揺。瑠璃甲をペンダントにしてぶら下げてましたね。お前だから預けるのだ、信頼の証だみたいなこと、言われて。
四季山荘では、3人が団欒中です。
成嶺が明日は冬至ですね、葉殿が来ますって。餃子作らないと。
妖怪は老体に鞭打ち、長旅をしてくれた、食欲くらい満たしてやるって老温。
大食漢だから、たくさん食材を用意しないとって阿絮、明日馬車で清水鎮に行って、酒と贖罪を買ってこいと老温に言います。成嶺が同行すると言うと、それを止めました。うーん、成嶺は鍛錬だってのは口実で、老温を一人にする時間をあげたんじゃないかな。鬼谷のほうもあるだろうしって。
阿絮は老温に敢えて時間を作ってやって、だけどここが今のお前の居場所なんだぞ、忘れるなと、ちょいちょい摺り込んでたのかもね。
お互い、早く寝ろ寝ろ言い合って、阿絮が成嶺を連れて就寝した後、老温はひとりで外に出て行きます。多分、そういうことだ。待つつもりね、パイセンを、ひと足先に。きっとパイセンは群鬼冊を見ているはずだから。
次回は、あっちこっちで、バレます。
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