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山河令 4話「紅塵の因果」あらすじとネタバレ感想

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山河令
画像出典 Youku information technology (Beijing) co., LTD
目次

あらすじ

丐幇から張成嶺を守り三白山荘への旅を続ける周絮。その晩は4大刺客の魅曲の秦松による魔音にも襲われるが、彼が咄嗟に温客行の簫を吹いて撃退する。そんな中、温客行はますます周絮が隠す素顔とその正体に興味を募らせていく。また、武芸の未熟な張成嶺は周絮に頼ってばかりの自分を不甲斐なく思い彼に弟子入りを志願し…。

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ネタバレ感想

山河令 登場人物 登場順一覧(4話~6話)はこちらから。

朝、阿絮と成嶺が外に出ると、温客行が1人でクルミを食べてます。
いつまでも温公子(ウェンゴンズー)と呼ぶ阿絮に、よそよそしいなーなんて、ちょいと文句を言いながら、左手でクルミをくりくりと動かす仕草は、以前誰かさんもやってましたねえ。

昨夜鬼面が来たこともあってでしょう、温客行は馬を用意してくれていて、急いだほうが良いと言いますが、ちょっと遅かった。来てしまいました、丐幇(かいほう)の跛脚乞丐(はきゃくきっかい)一味。
物乞いが集団で取り囲んでくるって、どう見ても穏やかなお迎えじゃありませんよ。

阿絮の後ろに、ぴたあっと寄り添う成嶺が可愛い。

陣を組めぇって叫んだ跛脚乞丐、力ずくで成嶺を連れ去る気ですわ。
阿絮は温客行に成嶺を「見ておけ」と言い、向かって行きます。
自分に七竅三秋釘(しちきょうさんしゅうてい)を打っていて、武功も半分しか残せてないとは言え、阿絮は強いんですが、温客行は「見ておけ」と言われたから見てるー( ・∀・)ノ状態。本当に見ているだけで、手を出しません。成嶺ですらイラついているよ。
そこにはある意図があったのですが、成嶺が追いかけられても助けないので、阿絮、内心怒ってます。

跛脚乞丐から成嶺を助けた時、阿絮が血を吐いたのを見て、さすがに温客行も動き、飛んで襲ってきた4人にクルミを打ちました。その隙に、阿絮は成嶺を連れて逃げます。
2人が無事に逃げたのを微笑みながら確認して、振り返った温客行の顔ったら!

山河令
画像出典 Youku Information Technology (Beijing) Co., Ltd.
どこかで見たことのある技ですね?

あっさりと跛脚乞丐を倒し、残った集団を睨みつけます。

逃げた阿絮と成嶺。
成嶺が心配して手巾で血を拭おうとするんですが、阿絮はその手を払いのけて自分で拭きます。世話されるのが嫌だったのか、単にイラついてたのか、体が言うことを聞かなくなってきたのにショックを受ていたのか分かりませんが、ちょっとここの阿絮の態度はさぁって思っちゃった。

ひとり残った温客行は、あっさりと敵を全滅させ、キリリ。
でも手に血が着いちゃったのみて、うわーヤダァ…な表情。
手を洗っているところに阿湘が現れ、んもー、旦那様、白昼堂々何やってんですかあって、なんか可笑しくない?
すいっと手を差し出して、阿湘が当たり前のように拭いてるのもちょっと良かったな。
これ対比ですかね、阿絮と成嶺、老温と阿湘の。

大きな屋形船みたいなものでしょうか、中で捕らわれている女性が2人。
なめ回すように近づいたのは、十大悪鬼の一人、急色鬼(きゅうしょくき)。女好きなのね、でも女性の泣き声は大嫌いらしく、泣いたら殺しちゃうよ?みたいな感じ。

そこに来たのは阿湘でした。
羅(ルオ)おば上が暴行を禁じたはずだと怒る阿湘。十大悪鬼に向かってこの態度、阿湘も関係者ですね。ということは…なんだよね。
彼女達は急色鬼が身請けしたらしいんですが、阿湘は取り引きをして2人を引き取りました。

旦那様の命令よ、みんなを連れて三白山荘へ行きなさい。

阿湘が言う旦那様は、旦那様なんですよ。十大悪鬼に命令するのは鬼谷の谷主。
あの恐ろしいまでの強さや表情は、彼が谷主なら、頷けるってもんよ。

川べりで焚火で魚を焼いている阿絮と成嶺ですが、苦いらしい(^m^)
そこに阿湘が来て、生活力のない2人に呆れています。でもさ、ハラワタのとこじゃなくて、背中のところだけ食べればまだマシだろうに。人に世話されて生きるのが当たり前だった人達なのね、デカいのもちっちゃいのも。

川に浮かぶ船の上では、阿湘が引き取った2人にお世話されて温客行が簫を吹いていました。
呼んでないけど飛んで来た温客行だけど、阿絮は昼間の一件でヘソ曲げてるので、突っかかる突っかかる。隣に座らせたくなくてガッと足出すとかね、子供か。

温客行は阿絮のあの軟剣を確認したかったので、武器を出して戦うまで手を出さなかったらしいんですよ。あの剣は、容長青(ロンチャンチン)という魔匠の打った名刀「白衣」ではないかと思って。

容長青(ロンチャンチン)、まだ説明はないけど、
20年前に討伐されてしまった容炫(ロンシュエン)のお父さんですよぅ。
魔匠の息子は大魔王…

「白衣」は四季山荘の前荘主、秦懐章(チンホワイジャン)が持っていたもの、四季山荘が消失して以来行方が分からないと、温客行は言います。
でも、危機に面しても阿絮は、真っ昼間の街中では剣を抜かなかった。
考えられる理由は2つ。自分の剣ではないか、剣によって自分の居場所を知られたくないか。多分後者であろうと。
もう流雲九宮歩(りゅううんきゅうぐうほ)で、四季山荘の縁者だろうと思われてますしね。グイグイ正体に近付かれてるよね。ほぼ正解&お陰でもっとご機嫌ナナメの阿絮が放つ意地悪にも、全っ然メゲナイ温客行がスゴイって話よ。

どう収めるんだこれ、と思っていたら(笑)
琵琶の魔音が響き渡ります。この音を聞くと操られちゃうみたい。船の上の2人はフラフラと船から落ちていきます。阿湘と温客行が成嶺を庇い、阿絮は温客行が傍らに置いた簫を取って吹き、魔音を反発させて相手に痛手を負わせました。

襲って来たのは、暗殺集団毒蠍の四大刺客の1人、魅曲秦松(みきょくしんしょう)。丐幇だの天窗だの鬼谷だのの上に、毒蠍も介入ですか。

そういえば、冥銭撒いて成嶺を狙っていたのは本当に鬼谷なんだろか。少なくとも温客行と阿湘を見てると、命令してそれを自ら助けて恩を売ってるって感じは、余りしないんだよね。鏡湖山荘襲撃の時に上から眺めてた、あれはなんだったんだろとは思うんだけど、自分で命令してたら、逆にあそこで姿見せない気がしません?

阿絮は簫を拭き拭きして、すまない、汚した、新品を買って返すって言うんだけど、あれ「玉」よね。翡翠か玉髄か分かりませんが、原石からあれを削り出すってことは、かなぁり高価なもんだと思うぞー!?

でも阿絮も別に貧乏って訳じゃないでしょうけどね。
あ、縦笛の手ほどきってやっぱり暗喩かもしれないんですね、直接的過ぎる(大笑)

成嶺は魔音で内傷を負ったらしく、温ママにお世話されています。
なんだかんだ面倒見が良くて、人の世話ができる人なんですよね、この人。ほんっとママっぽいの。成嶺、阿絮と2人旅だったら、頑なに突っぱねられたり厳しいこと言われたりして、切ない思いも倍してたと思うんだけど、温ママがいてくれたお陰で、上手く励まして貰ったり勇気づけて貰ったりするんです。そこだけ見たら本当に温善人なんだよね。そういう顔を持って、バランスを取ってる人なのかもしれないですけど。

出来の良かったお兄ちゃん達がいたお陰で、何も学んで来なかったことを後悔している成嶺。どうしても阿絮の弟子になりたいみたいですが、阿絮はすげなく断ります。ただ内傷を治す方法だけは、教えてくれることに。でも温善人は阿絮に追い払われました。ふふっ。

毒蠍のアジトに逃げ帰った魅曲秦松。そこには四大刺客の3人、俏羅漢(しょうらかん)、毒菩薩(どくぼさつ)、金毛蒋怪(きんもうしょうかい)がいました。攫ってきた男をいたぶってる最中。
毒蠍は岳陽に集まるのね。鬼谷は三白山荘だし、天窗も見え隠れしてる。成嶺の行く先に、ごっそり待ち構えてます状態?

成嶺が指導を受けていると、船の上から温客行の吹く簫の音が響いてきました。「菩提清心曲」という、内功の鍛錬を促進してくれる曲のよう。アシストですねえ。邪心があれば出せないその音色に、阿絮は内心驚きながらも、自分も有難くその音色を受け取ってます。

船の上での温客行と阿湘の会話にはつい笑っちゃいました。拾ってきた犬を食われたって…あちらには犬食文化もあるようですけど。
しかも、成嶺が不審だから後を付けるって口実で、付きまとってた訳だ、あはは~。

でもこれ、幼い頃から阿湘の面倒を見てたってことだよね、だからママみがあるんだ、この人には。

温客行は、一晩中吹いてくれていたようです。お陰で阿絮も久々に熟睡できたっぽい。
だからか、今朝は隣に座らせてくれたよ(^m^)脈診されたくなくて、阿絮はすぐ立っちゃったけども。
成嶺もまた、朝イチで阿絮に弟子入りを願いますが、さくっと断られます。そしてまたママの励まし。烈女もしつこい男には弱いって言うだろ。
こら、14才に何教えてんだ。

馬車の準備をしている阿絮。ねえ、なんだかんだ言って、それ老温の用意してくれた馬と馬車じゃないの?一緒に乗り込もうとする温客行を、おいコラ!くらいの勢いで止めてるけど。
おねだり顔したけど結局、御者をさせられてる老温が可笑し可愛いかったですけどね。

休憩中の成嶺も良かったですね。2人と離れたくないって。師匠師匠言ってるけど、温ママだって心の支えになってるよね。

おいおい出て来ますけど、どうして成嶺にこんなに優しいかを考えるとさ、ついついさ…老温贔屓としてはさ…

その頃、丹陽派の生き残りを連れた泰山派掌門、傲崍子(アオライズー)は、桃紅(タオホン)と緑柳(リューリウ)に襲われていました。この桃緑はホンット、いちいち言うことが可愛くない。
そこに現れたのは、大孤山派掌門の沈慎(シェンシェン)でした。追ってたもんね、五湖盟の丹陽派がなんで五湖盟ではない泰山派に師弟と瑠璃甲を託すのか、怒ってるんだか、単に瑠璃甲を狙ってるんだか、現時点では分かりませんが。
鏡湖山荘で散々バカにされた沈慎が、桃緑と戦い始めると、その隙に傲崍子達は逃げ出そうとします。

さて、ようやく太湖派の三白山荘に着いた阿絮達。掌門の趙敬(ジャオジン)は大富豪のようで、館の設えも優雅で贅沢です。
趙敬は、成嶺を優しく受け入れ、同行した2人にもちゃんと礼を忘れません。何も話さない阿絮と社交辞令もしっかりの温客行です。
そこへ、助けを求めて駆け込んで来たのは、泰山派の弟子、青華(チンホワ)でした。

ただ、ここで趙敬をじいっと見る成嶺の目がね。何かを必死で見極めようとするかのようで、気になりました。まあ、敵味方をきちんと感じ取れなくては、自分が危ないと理解もしているのでしょうけど。

 今日の瑠璃甲

  • 岳陽派(高崇)
    高崇の元にある
  • 太湖派(趙敬)
    趙敬の元にある
  • 丹陽派(陸太冲 故人)
    泰山派掌門、傲崍子が丹陽派の生き残りと共に託されている
  • 鏡湖派(張玉森 故人)
    1人生き延びた三男、張成嶺が行方を知っているかも
  • 大弧山派(沈慎)
    沈慎の元にある

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