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ロング・ナイト 沈黙的真相 8話「孤立」あらすじとネタバレ感想

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ロング・ナイト 沈黙的真相
画像出典 BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO.,LTD.
目次

あらすじ

2010年、江陽の死亡現場にあった手すりと物干しに違和感を覚えた厳良は、江陽は自殺したのではないかと推測するが、監察医の馬に「動力源がない」と否定される。2003年、朱偉と江陽は何者かに襲われていた岳軍を救出。岳の口から黒幕の名前と複数の少女が被害者となっている事実を聞かされるが、朱偉はあらぬ罪を着せられ現場から外されてしまう。これ以上の調査は諦めるよう陳明章に諭された江陽は、ある決断を下す。

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ネタバレ感想

2003年。
夜の闇の中を、車で走る江陽(ジャンヤン)と朱偉(ジューウェイ)。
朱偉の、胸騒ぎがするという刑事の勘ってヤツで、今夜逃すと後悔すると、岳軍(ユエジュン)を探してました。

朱偉には、奥さんと息子がいるのね。パパ朱偉は、正義感の強い息子が、刑事を目指しているのが嬉しそう。そんな家族に、魔の手が延びないことを祈るばかり。

その時、助けてくれって叫び声が。
藪の中に入っていくと、争う男達がいました。
動くな、警察だと叫んだ朱偉が、一発威嚇発砲すると、殴る蹴るしていた2人は、車で逃げていきます。やられていた1人も、必死で逃げようとしますが、ふっ、夜目にも分かる金髪野郎(笑)
やったぞ!とばかりに嬉しそうな朱偉に組み敷かれていたのは、岳軍でした。

孫伝福(スンチュアンフー)だか胡一浪(フーイーラン)だかの手下に消されそうになっていたのに、とぼけて吐かない岳軍。
いきり立つ朱偉をなんとか止め、岳軍を車に乗せて、レコーダーをセットして話をさせる江陽。現場のたたき上げ刑事は、多少の暴力も捜査のうちなのかもしれないけど、エリート検察官の江陽は、暴力を黙認するのに、いろいろと葛藤しちゃうみたいね。

落ち着いた岳軍も、江陽の質問に答え始めます。
さっきのは多分、胡一浪の手下。丁春妹(ディンチュンメイ)の行方不明は、口封じをされたのかどうか、岳軍は知らされていない模様。でも恐らくそうだろうと。
江陽は岳軍に、よく考えてみろと言います。おまえは殺されかけた、この先もずっと狙われるだろう、我々に協力し、孫伝福たちを告発すれば、寛大な処置が下されるよう、計らってやる。

さすがに岳軍も観念したかな。今を逃れても、絶対に殺されると分かるもんね。

数年前、胡一浪から女を手配しろと言われた。侯貴平(ホウグイピン)を誘惑して、強姦だと訴えたら、2万元やると。
岳軍も最初は、たかが教育支援の大学生にやり過ぎじゃないかと思い、宿舎を尋ねて手を引くよう忠告したが、侯貴平は頑固で自分を追い出した。死ぬと分かっていたら関わらなかった。

ウソつけー。忠告のフリで入り込んで、牛用の精力剤盛ったクセに。

侯貴平は被害者のリストを手に入れ、写真も撮っていたと岳軍。
江陽達はここで初めて、レイプされていたのは農薬自殺をした翁美香(ウォンメイシャン)だけではなかったことを知ります。

取調室のある廊下には柵があって、その中までは規定で立ち会えない江陽。部下に誰もいれるなと指示し、岳軍を連れて入っていく朱偉。
でもそれを廊下で見ていた李建国(リージェングオ)の息のかかった局員が、電話しちゃうんだよなー。くっそー。

俺は命令されて、侯貴平に罪を着せた。
胡一浪が、少女たちを連れて来いと言った。処女がいいと。そこで縫製工場で、高校を出たばかりの子を物色した。用意した人数に応じて金を貰い、後は知らない。
侯貴平が撮った写真は見ていない。もう燃えてしまったはずだ。
侯貴平がなぜ死んだかも知らない。

手配した女の子達が、何をされてたかも知ってるクセに。
だけど、ここで李建国が乱入してきてしまいます。外で江陽が止めようとしたけど、無理だった。
だけどさあ、岳軍も、李建国が来る前にとっとと肝心のところを白状しないからー。これで、アンタの命はもう終わったわー。

こんな夜中に慌てて止めにやって来た李建国は、それだけでもプンプン匂うのに、手続きの不備だとかを盾にして朱偉を糾弾。そこら辺は朱偉もねえ、というか正統な手続きを申請しても、コイツが止めるから仕方ないんだけど。言い合いから殴り合いになってしまいましたよ。

ロング・ナイト 沈黙的真相
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悔しいよね。でも朱偉のやり方は、確かに足元を掬われ易いよなあ…

朱偉は江陽に、この先何があっても自分の身は守れ、お前だけが頼りだと言います。レコーダーも渡し、もし俺に何かあっても、岳軍を守り抜け、最後の手がかりだと。
朱偉はこれで、確実になんらかの処分を受けるからねえ。まったく腹の立つ。

規律違反を監察官に連絡したという李建国に朱偉は、そこまでするとは思わなかったなって言ってるけど、この事件の真相が明るみに出れば、身の破滅なんすよ、この男も。相手を抹殺してもでも保身に走るでしょうよ。もー熱血刑事、詰めが甘いわよう。

公安局からひとり出てくる江陽の、トボトボ感ったらなかったなあ。
翼をもぎ取られてしまったみたいな感じですもんね。切ない。

陳明章(チェンミンジャン)と、いつもの火鍋のお店で話す江陽。
お店は閉店後のようで、他のテーブルの椅子は全部上げられてるんだけど、2人は常連さんだからか。

どうも朱偉は、思ったよりもマズイ状況に陥ってしまったよう。
岳軍は完全に供述をひっくり返し、あの時朱偉が威嚇発砲して拳銃から減っていた一発は、自分を脅すために討ったものだと証言した。岳軍は自分が襲われていたことは伏せ、酔った朱偉に掴みかかられ、殴られ、孫伝福の悪事を偽証するよう脅されたと。
岳軍を探しに行く前、江陽が待っていたこの店で、飲んでたっけか、そういえば。

江陽は朱偉を助けに行こうとしますが、陳明章に止められます。だよねえ、今行って、違うと言ったところで。証言を録ったテープも、きっと奪われてお終いになってしまうよね。
その上、李建国も朱偉に侮辱されたと報告し、孫伝福も違法に出頭を強制されたと言い。
そしてそれらは、理由はどうあれ、全てが事実。

だからこそ、自分が証言しないとと憤る江陽に、陳明章は絶対に動くな、朱偉の思いを無駄にする気かと言いました。
朱偉は、江陽を脅して同行させたと供述して、全ての責任を被ったらしい。呉(ウー)副検察長も、江陽に責任が及ばないよう奔走しているらしい。
そして朱偉からの伝言は、この件は、ひとまず終わりに。

呉副検察長の元を訪れて、頭を下げた江陽。
朱偉を助けて欲しいとお願いするのですが、呉副検察長は言います。
丁(ディン)検察長は君を買っていて、再調査も応援してくれた。君を見ていると新人の頃を思い出す。恐れを知らず、どんな不正も見逃さない、だが昔の話だ。経験者として忠告する、君は十分にやった。

愛可(アイコー)のために、本来の業務に戻りなさいとか言われるんだけど、江陽は、確かに最初は迷ったけど、真相を知った今はやめられないと言います。
江陽の決意が固いと見た呉副検察長は、愛可は今、最高人民検察院の試験を控えている、邪魔をせず集中させてやってくれと言いました。
はあ、別れろということか。切り捨てられたか。仕方ないんでしょうが。でも正直、あの娘はいらないよな。←

江陽の衣装が一緒なので、きっとその足で呉愛可に会ったんだわね。
父さんに何を言われたのと聞かれても、誤魔化した江陽は、別れを切り出しました。
僕たちは、性格が合わない。それに将来、進みたい道も違う。

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もーさー、このドラマは「とぼとぼ白宇」てんこ盛りなんですよねえ。
呉愛可は個人的にどーでもいいんだけど(笑)、トボトボ江陽は切ない訳よー(泣)
ゆっくりゆっくり階段を上っていく後ろ姿。我慢して頑張って振り返らないように。そして走り去る。

2010年。
厳良(イェンリャン)と馬少林(マーシャオリン)のいる取調室に、連れて来られた張超(ジャンチャオ)。いつものように、取り調べ用の拘束をされなかったことに戸惑っていると、厳良が黙って近付き、タバコを勧めました。今日は事件の話ではなく、おしゃべりをしようと。

厳良は、あのマンションはかなり前から所有しているのかと聞きます。
30年ほど前に、張超の母親が職場から支給されたものなんだそう。ちょっとびっくりだ、そんなことがあるんすね、中国では。
張超の母親は銀行の出納係から人事部に移り、定年まで勤めたらしい。父親は大学で電子回路工学を教えていた。教え子は宇宙開発局に入ったが、本人はラジオの修理も出来なかった人。
退職後、母親は病気がちになり、記憶力も衰えていった。元気だった父親は、2008年の年末、張超の出張中に心筋梗塞で亡くなった。母親も二ケ月後に亡くなった。

ああ、綻びが。
あの介護用手すりは2009年6月の生産分でした。両親が亡くなった後、介護用手すりを入手した意味。

江陽の出所後、部屋を貸したんだなと厳良。
侯貴平の件で江陽に協力しなかったのは、李静(リージン)のためかと聞いた厳良に、事件の話はしないのでは?と張超。先生の本音を聞いてみたかったんだって厳良。
張超は、確かに当時の私には利己心があったと言います。教え子を愛し、そのために職も辞した。だが侯貴平の事件が起きたのは地方で、一介の大学教授が無実を証明するのは至難の業だったと。

2003年。
李静に会う江陽。江陽は、朱偉の件以降、尾行されているらしい。危険なのではと心配する李静ですが、江陽は、僕は検察官だ、昼間から手出しはできないよと言います。
刑事として有名だった朱偉には、関係各所の上層部から処分の軽減を求める声明や、市民達からの投書などもあって、結局、警察学校で3年間の研修という処分に落ち着いたらしい。
免職や実刑でなくて良かったけど、3年は長いよね…

復帰を待てば、捜査はもっと難しくなると江陽。苗高(ミアオガオ)郷の馬先生から、生徒の名簿を貰っていた江陽は、ひとりずつ訪ねてみることにしたらしい。李静は、女性のほうが話しやすいかもしれないから手伝うと言ってくれました。

でも今日の本題は、李静から江陽に渡したいものがあったみたいよ。李静から渡された封筒は、あの晩、危険を感じた侯貴平が、李静宛てに写真館の領収書を送ったものでした。
領収書は10月26日の日付。手紙に記されていたのは2000年11月2日、亡くなった日。
金山写真館でネガを紛失されたから、念のため領収書を保管しろと書いてあったみたい。

その時、江陽に張超から電話が入ります。
君の状況は聞いている、自分の身をしっかり守るように。
この時、張超と李静は婚約したんですな。そしてコイツ、勝手なこと言いやがったー。
李静は書店を開く、穏やかに過ごしたい、だから、侯貴平の件には巻き込むな。

は?巻き込むなだと?どっちがだ。先に巻き込んだのはどっちだ。

江陽は、いろいろと飲み込んで、ご心配なく、もう連絡しませんと答えました。
…哀し過ぎるなあ、もー。

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目をパチパチしてね…切ないのよ。

その晩、江陽は金山写真館に行き、店主の李大北(リーダーベイ)を、大きな仕事だと電話で呼び出します。でもそれもね、暗闇の中で監視している車がいるのよ。
店に入った江陽は、あの領収書と検察官の身分証を見せました。

江陽はさあ、侯貴平の潔白を証明できたら、司法史に残る大偉業だって言うんだけど、そんな言葉がチンピラの李大北に響く訳もなく。写真を渡したらいくら払うと言われてしまいます。申請して1000元、僕から2000元って言うんだけど、李大北は5万元だと。江陽、真面目過ぎだー。
こっちは命がかかってる、1週間待つから工面しろって李大北は言うけど、この人、もう写真もネガも持ってないわよ?

翌々日、李建国と一緒にマッサージを受けていた胡一浪の元に、金山写真館を訪れた江陽の写真が届きます。
徹底的に潰さないとなと李建国。
黄毛はどうするつもりだと聞かれた胡一浪は、手配済みだ、高飛びさせると言うんだけど、ホントかな。そんなことするより消したほうが早い。公安局の李建国には内緒にしても。

2010年。
監察医の馬先生の元を訪れていた厳良。
張超の父親は2008年12月に、母親は2009年の2月に死去、その後、江陽が住人になり、2009年6月に生産された介護用手すりを付けたと話します。
江陽には骨折などの痕もなく、介護用手すりが必要なはずもなく。
厳良は、この手すりと伸縮物干しのネジのサイズや長さが同じことを調べていました。物干しを外して手すりを取り付けたとしても、跡はひとつしか残らない。

張超が現場にいなかったとしたら、可能性は2つ。
別人が江陽を殺したか、江陽は自殺したか。

もし別人だとしたら、誰だと思うと聞かれ、厳良は分からないと言います。
背後から首を絞められている、気を抜いていたのだとしたら、犯人は顔見知りかも。謎の手紙の差出人か、江陽の友人か。

馬先生は、背後から襲い掛かったなら痕跡が残るはずだと言います。
犯人や江陽の足跡、衣類の繊維、爪の間に残された皮膚や血液のDNA、落ちた毛髪。
だが現場では何も発見できなかった。

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イメージの中で仮説検証中。

全てが計画だったら?と厳良。おおお、近づいてきたっ。
でも、知識を駆使して冷静に状況と仮説を、厳良と同レベルで語り合えるのは、この馬先生だけなんだねえ。

江陽はその晩、殺されることが分かっていた。犯人は事前に入り込み、張超と同じ服や靴を着用して、犯行後は堂々と立ち去る。翌日、張超が現場で後始末をする。

でも馬先生は、人は死に瀕すると、大脳に組み込まれた生存本能が発動して、計画したものだとしても、死ぬ直前の数十秒間は、命がけで足掻くものだと言います。
我が国の刑法では、自殺幇助も故意殺人罪。犯人の動機は?

考え込む厳良は、伸縮物干しを引き、これをどう思うと聞きます。
2つを結び付けるとすれば、手すりは伸縮物干しのカムフラージュだろうと先生。
でも例え道具を使っても、自分の首を絞めるには、何か動力源が必要だと。

2003年。
ご機嫌の李大北は、江陽に電話して、あと一時間だけ待ってやるとか言ってるわ。
江陽は、陳明章を頼ったんですね。言うても、真面目に監察医を長年続けてるお医者さまですしね。お金を渡して、それでもやっぱり江陽を心配してくれる先生。江陽は戻ったら食事を奢ると言って、車を出します。

でもその頃、金山写真館の外には、胡一浪が立っていました。
李大北は娼婦に電話して、あぶく銭が手に入ったとか言いながら、写真の袋を手にしてるんだけど、あの時ネガも渡して、胡一浪は燃やしてましたよね?念のために、複数枚現像して隠してたんだろうか。それとも、全く関係のない写真を渡そうとしてるんだろうか。
そういえば、侯貴平が写真館を探して見つけた写真は一体どこに?

江陽が車の中から電話しても、トイレに入っていた李大北は出ませんでした。
既に写真館には、胡一浪の手下が忍び込んでいて、トイレのドアが開かないよう、外にビンのケースを置いて閉じ込め、電線を切ってから線を繋いで火災を起こし、逃げて行きます。
写真館が燃え上がるのを確認して、去って行く胡一浪の車とすれ違う江陽の車。
江陽は、乗っていた胡一浪をしっかり確認したわね。

最後に映る、あの写真の切れ端が、今回4枚目になっていました。
でも、まだまだ何が何やら。

次回は3年後。朱偉が復帰します。
そしてびっくり、江陽、結婚して子持ちになっておったー!

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