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ロング・ナイト 沈黙的真相 10話「残り時間」あらすじとネタバレ感想

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ロング・ナイト 沈黙的真相
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目次

あらすじ

2007年、証人となるはずの王海軍は李建国の取り調べ中に死亡。江陽は胡一浪から賄賂を受け取ったと罪を着せられ、処分されてしまう。2009年、刑期を終えた江陽は陳明章の援助を受けて携帯電話修理店を開業。つましい生活を送る江陽のもとを訪れた呉副検察長は、あるものを手渡す。侯貴平事件の再調査に立ち上がろうとした矢先、体調を崩した江陽に告げられたのは残酷な事実であった。2010年、6通目の手紙が新聞社に置かれる。

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ネタバレ感想

2007年、平康(ピンカン)県。
江陽(ジャンヤン)が胡一浪(フーイーラン)に息子を連れ去られて奔走している間に、王海軍(ワンハイジュン)の遺体は火葬されてしまいました。王海軍の兄弟が、火葬すればあと30万元貰えると口走っていたので、こっちも手配済ってことですね、胡一浪。

だけど、現職警察官の李建国(リージェングオ)に、容疑者を殺させるとか、更になりふり構わなくなってきた感じがするので、危険よねえ。

最後の手がかりを失って、失望する江陽と朱偉(ジューウェイ)は、また陳明章(チェンミンジャン)と3人で火鍋を囲んでいます。この辺りから、徐々に陳明章社長の服装が、ピンとしていくんですよね。お金持ちの人らしくなってく。

最近、君達から電話が来るとドキリとするという陳明章。
さすがの江陽も酔って絡んでるよ。
あんたから検視報告書を貰わなければ、僕は今頃栄転していたって。渋る陳明章に、食い下がったのは自分だけどねえ。まあ、どこかに責任転嫁しちゃいたい夜もあるわね。
それを言ったら、そもそも呉愛可(ウーアイコー)さえ口を出さなければ、江陽は李静(リージン)の頼みを断っていたかもしれない。科長ではあるけど、検察院に入って半年のペーペーが手を出せる案件じゃなかったことは、本人もよく分かってた。でもそれも、結局は江陽自身の決めたこと。

朱偉はここで、俺は降りるぞと言いました。
「平康白雪」と刑事として朱偉を称えるあだ名を呼び、朱偉にも絡む江陽。
でも朱偉は、自分は李建国に負けたと言います。

それでも諦めない、諦めたくないと言い続ける江陽は、妻子のことを考えろと陳明章に叱られました。
そうなんだ、ソコなんだ。江陽が既に結婚していて、子供もいたことに驚いたのは。
あんなヤツら、ベースはならず者で、手段を選ばないヤツらを相手に戦っている中で、妻子を持つというのは、狙ってくれと言わんばかりのウィークポイントをさらけ出すことだけど、大丈夫なの?って点でした。自身は国家公務員だから、陥れられることはあっても命までは取られないかもしれない、でも妻子は最悪、命を狙われる。
侯貴平(ホウグイピン)は殺されており、丁春妹(ディンチュンメイ)も多分消されてるだろうし、岳軍(ユエジュン)だって時間の問題と分かっていたはず。自分達を守るためなら平気でそれをする集団。
その悪事を暴こうとしてる訳だからねえ。かわいそだけど、甘かった。個人の幸せを蔑ろにしろと言うのではなく、この状況下では。

精神的に更に追い詰められた江陽の前に、胡一浪が現れました。
堂々と検察院の前で待ってるとか。
この間の誤解を解きに来た、忙しいなら子供の迎えは俺の友達に頼もう、力になるよ。

一旦無視して車に乗ろうとした江陽ですが、思い直して戻ってきます。
妻とは離婚した。元妻や子をどうする気だ。
ひいっ、こっちも早業だった。もう離婚してた。だとしても、まだまだ危ない。

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コイツ…

胡一浪に連れられた店で、江陽は、長年検察院にいるのに持ち家もないとかと言われます。長年て、まだ2007年ですよね?4年目じゃん、ようやく新人とは言えないくらいになった程度のもんだろう。

賄賂として家を提供しようと持ち掛けようとしてるんだな、これ。
目的はなんだと江陽は言いますが、うーん、ここに連れて来られちゃったら、多分もう目的は達成してしまったよ、多分。贈収賄罪に嵌められる。
次に露出の多いおねーちゃんが現れ、お酒を注ごうとします。
怒って立ち上がる江陽に、胡一浪は今度はズバリ、アタッシュケースいっぱいの札束を見せました。勿論江陽は手を出してはいないけど、このシーンを写真に撮られたら、それだけで証拠とされるんじゃないのかねえ。突っぱねたとはいえ、閉じたアタッシュケースに触っちゃってるし。
相手が巧妙だとは言っても、のこのこ付いて行っちゃいけなかった、相手の場に。
この格子越しの映像は、隠しカメラのアングルでしょうね、きっと。

案の定、江陽は「賄賂を要求した」と通報されました。清廉な人物だと評価はされていたものの、どうも通報の内容は詳細で、あのおねーちゃん達も証人になっている様子。
それだけで、有能な部下を信じない上層部もボケカスだけどね。江陽が何を調べているか、誰に陥れられたかすら調べられない、検察院のボンクラさ加減。

江潭(ジャンタン)市では、李静が自分の書店に駆け込み、中にいた張超(ジャンチャオ)に告げました。
江陽が捕まった、今度は助けて。

2010年、江潭市。
前のシーンから、張超の供述という形で続きます。
助ける、どうやって?
江陽の自宅には現金があり、証拠写真も証言者もいた。金のある胡一浪に対抗できるはずがない。

厳良(イェンリャン)は、江陽は賄賂を?と聞きます。
全部、罠だよと張超。
胡一浪は江陽をクラブに連れて行き、金銭や接待は拒まれたが、隠しカメラで現場の様子を撮影し、部下を使って、江陽の自宅に30万元を隠した。その上での通報。

任玥婷(レンユエティン)が、江陽の弁護を担当しながら、控訴しなかったのはなぜかと。
1審では懲役5年の判決が下った。張超が自分の恩師の申教授に相談すると、罪を認めれば刑は軽減されるはずだと言われた。拘留日数も刑に算入されるから、判決が出れば江陽はすぐに釈放されるだろうと。でも、ふたを開ければ2年の実刑。江陽は、出所後に全てを失った。
判決にも卡恩(カーン)グループが介入してたかな。そこまで司法が腐ってるとは考えたくないけど。

2009年、平康県。
出所した江陽を迎えに来ていた、朱偉と陳明章。

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仲間の表情も切ないよ。

そして、朱偉の時はできなかったハグ。

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ちょっと覚えておくといいかも。この3人のハグ。

車の中で、江陽は朱偉から、李建国が免職されたことを知らされます。
2010年の映像で、俺は警察を辞めたって言ってたけど、辞めさせられてたんかいなっ。
証拠さえあれば、奴を刑務所に送れるって言うんだけど、もう江陽は表に立ってそれができる立場じゃなくなっちゃったし。だけど忘れるのは無理だろうなあ。

これからどうする気だと陳明章に聞かれ、分からないと江陽。
でも刑務所の中で、携帯修理の技術を学んだと言います。
それはいいと言った陳明章は、携帯修理の店を開こう、資金は私が出すって。おお、成功者が仲間にいると有難いな。
人気が出たらチェーン展開、5年後の上場を目指すって。
希望をね、きっと持たせようとしてくれてるんだよ。

時は少し流れて。
なんだか久しぶりに見たな、呉(ウー)副検察長。呉愛可(ウーアイコー)の父親ね。余り役には立たなかった人。その人がさあ、自分のデスクの抽斗から、何やら書類を出していましたよ。
ちょ。まさか、アンタ、何かの証拠、握り潰してたんじゃ?

江陽の携帯修理ショップに現れた呉副検察長に、驚く江陽。
白宇さんのヒゲ面は、他のドラマで見慣れていたので、割とすっと目に入ってしまったんだけど、検察官だった頃の小綺麗でキリリとした姿とは、だいぶ違う感じに作ってます。表情もね。

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修理一件30元のお仕事。
それでも、会いたくなったと言って来てくれた元上司を、一生懸命もてなそうとする江陽。
だけどこの男は、法律を学んだエリートが…と口にして、携帯修理の何が悪いんですと江陽に遮られました。北京大学を出た肉売りだっていますよと。
呉副検察長は、まだ侯貴平(ホウグイピン)の件を調べているそうだなと言いました。
江陽は、自分も朱偉も諦めていませんと。
自分にとっても朱偉にとっても、侯貴平の件は、心の底に沈んだ石のような重しになっている。真相を究明するまでは、死にきれない。

でも証拠がない。
見つかった証人は殺され、探し当てた写真館は火事で燃えました。
証人を殺した男も死んでしまった。
朱さんは、警察学校で3年、僕は刑務所で2年過ごした。その間に証拠は消えて。
僕の心は潰れそうです。
そう言った江陽は、どう見ても病的な、酷い咳をします。
これは自分でも気付いている感じがします。大変な病気だと。だからこそ、死にきれないという言葉が出たんじゃないだろうか。

呉副検察長は、今月定年退職なんだそう。ああそうか、だからか。
だからきっと、ずっと心に引っかかっていたものを江陽に渡して、謝罪して、自分は楽になろうとしている。ということは、かなり重要なものを握り潰してたな、この男。

呉副検察長は、あの封筒を差し出しました。
それは、副検察長になった頃、誰かから送られてきたもの。中にはあの写真と、手紙と侯貴平の事件記録とメモ。
えっ、誰、差出人はいったい誰?

侯貴平はこの写真のせいで、死ぬことになったと副検察長。
メモには、翁美香(ウォンメイシャン)、葛麗(ゴーリー)、李雪(リーシュエ)、3人の少女の名前が書かれています。侯貴平が生徒たちから聞き出したもので、正確とは限らないみたいだけど。
でもこの情報を基に調べを進めていけば、被害者を見つけられると、ぬけぬけと言うおまえはっ!どういう立場なんだ、いったい。

江陽、驚きと怒りで一杯でしょうよ、そうでしょうよ、怒鳴りたくもなるでしょうよ。
コイツが副検察長になった頃って、いつだか知らないけど、江陽が赴任した時は既に副検察長でしたよね?娘が自慢してたもんね?
ってことは、江陽よりも先に、侯貴平は少女強姦事件の尻尾を掴んでしまい、罪を被せられて殺されたことを知ってたってことでしょう?写真のメンツ見れば、かなりの大事件だと分かってたってことでしょう?アンタの立場でやらないでどうするって話でしょう?百歩譲って、保身のために自分じゃ動けなくても、もう少し身を挺して江陽を庇うこともできたでしょう?
それを隠し通した父親と、江陽を無責任に煽った世間知らず娘。その上、江陽が危険だと思ったら、さっさと娘共々離れてったってか。親子揃ってサッイテーだな、コイツら。

この証拠を送られても、何一つしなかった男に、江陽は噛みつきました。
どうして調べなかったんですか、その時調べていれば大勢の命が助かった。
そうよ、江陽だって、朱偉だって、何年も無駄にしないで済んだ。その上、江陽は職さえ追われた。
法律を学んだエリートがこんなと、どの口が言うか。アンタさえ、証拠を公にしていれば、江陽は今も検察官で、きっとかなり出世していた。オマエが江陽の全てを奪った。

私には君のような勇気がなかった。
なんだか似たようなことを、前にも言ってた気がしますね。
何がすまない、許してくれだよ。許しを請える立場かっての。

とはいえ、この写真が、2010年に朱偉が張暁倩(ジャンシャオチェン)に送っている写真の本体ですね。
でも誰なんだろう、送り主。今までの流れだと、全然分からない。
朱偉も、書類を見て怒ってるけど、傍らの江陽の憔悴っぷりはちょっと異様なくらいです。でもそうだよね、こんなところに伏兵がいたって感じだもん。しかも信じ切っていた上司よ。そのせいで全てを失ってしまったんだよ。

いつものように陳明章の奢りで、火鍋をつつく3人。
陳明章は、許してやろう、呉さんも苦しんだはずだって言うんだけど、まあ、いろいろと協力もしてきて、面倒も見てくれてるけど、陳明章自身は何も失っていないんですよね。だから言える。
朱偉も、今や写真もメモも手元にある、少女のうちの一人が証人になってくれたら、事件を明るみに出せると言います。ただ問題は、数年前の強姦事件なので、忘れようとして、もしくは忘れたことにして生きているだろう女の子が、素直に証人になってくれるかどうか。ものすごく難しいと思う。男の朱偉は簡単に言うけど。

江陽の表情も晴れません。これはさ、自分にはもうそこまでの時間は残されていないことに気付いていることも含めて、だろうか。
励ますように話題を変えて、陳明章は江陽の息子、小樹(シャオシュー)の入学祝いを送りました。
店の開店資金も出して貰ってるのにって、遠慮する江陽だけど、お祝いを受け取らないのは失礼だぞって朱偉にも言われて、なんとか受け取ります。
陳明章は、江陽が出てくるまで待っていてくれた、郭紅霞(グオホンシア)とよりを戻せと言います。守るために別れただけだからね。来年は再婚式だぞ、出席するぞって2人。

江陽は、お祝いを手に、この先、余裕が出来たら金は返すよって言いながら、自分の財布を探ります。でも、ないみたいなの。落としちゃったみたいなの。数百元くらいしか入っていなかったらしいんだけど、身分証も銀行のカードも入ってた、再発行しなくちゃ、僕の財布、僕の…

江陽の取り乱し方が、本当に辛かった。
財布を無くすって、かなりショックではあるし、もろもろ手続きを考えると頭も痛くなります。でも、酔っていたとはいえ、これほど取り乱して泣きだすほどの衝撃ではないかもしれない。入っていたのは大金ではないし。だけど、全てを奪われた上に財布までって、今の江陽にとっては、踏んだり蹴ったりなんて言葉では言い表せないくらいの動揺だったんだなと、考えるともう、哀れでならないよ。
きっとずっと泣けなかったんだよね。これでようやく泣けたんだろうけど。余りにも失ったものが多過ぎて。クールな陳明章が江陽を抱いて、背中をさすってやってるのが余計に哀しい。
白宇さんが上手過ぎ(涙)
朱偉もやり切れない顔をしてたけど、この人は江陽のためにも、更に決意を新たにしたね。

そして江陽は咳き込み、血を吐きました。

陳明章、朱偉に、李静、張超も来ていた病室で気が付いた江陽は、開口一番、あとどれくらい?と聞きました。朱偉は元医者の陳明章に視線を送り、陳明章は何の話だって言うんだけど、張先生や李静も来た、余命僅かなんだろ?って江陽。
言わないなら当ててみせるよ、きっと僕はガンだ。

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みんなも胡麻化しきれないと見て、末期じゃない中期だと言ったり、末期と中期の間だって言ったりするけど。いずれにしろそう時間はないと悟った江陽は朱偉に、まだすべきことがある、もう一度、挑戦したいんだと言います。
真相が分かっても死人は生き返らないという陳明章の傍らで、もう目を真っ赤にした朱偉が江陽の手を握りました。手元には写真も被害者リストもある、やってみようという江陽に、朱偉が涙を零しそうになった時、張超が冷静になれ、今までの経験から学んだはずだと口を挟みます。

はい、朱偉、ムカムカ。クソ野郎と呟きましよ(笑)
アンタに言う資格があるか?
江陽の何が悪い。アンタと違って江陽は正義を貫いている。
大学教授の癖に、侯貴平の事件を知りながら黙っていた癖に。
江陽はアンタに言われて罪を認め、2年間も刑務所にっ!

今更そんな話を。江陽のためだったと言った張超ですが、朱偉にしたら、言いたくもなるわ。
江陽のためだと?何もかも自分のためだろ?アンタは侯貴平から李静を奪った。

そういえば、李静ってさ。侯貴平があんな思いで張超を頼ったのに力を貸して貰えず、傷ついて去って行ったところに同席してましたよね。それでも張超に靡いたんだなあ。自分の恋人に何もしてくれず、みすみす死なせた男に。
それでいて、自分達は更に何もせず、江陽に丸投げしたんだよね。割れ鍋に綴じ蓋か。
その江陽がこんなことになって、ようやく、か。

さて、李建国(リージェングオ)は、誰かと電話しています。
胡一浪の写真が出た、次は俺だと言っているので、5枚目の写真は胡一浪が写ってたんだ。だから本人、慌てて張暁倩を呼んで探りを入れたんだね。解像度が低くて、ちょっと見ただけじゃ自分とは分からないかもしれないけど、当人には分かりますから。張暁倩に言われた「いずれ、明らかに」に怖い顔したのもソレねえ。
そしてこの電話の相手は、胡一浪ではない。

電話の相手は、やっと焦り始めたかなんて呑気なこと言ってますが、李建国は、写真が出たら仕事も人生も終わる、だそうで。へえ。何言ってるんでしょうか、散々人を終わらせて来た人が。
電話の相手は、孫会長を見習って落ち着けと言います。でも、あのじいさんは、もう家族もいなく、散々稼いだ後、山で悠々自適な隠遁生活をしてるんだそうで。
俺が破滅したら、アンタ達も道連れだと、李建国が言う相手は誰だろう。

そしてこちらはヒゲ面の朱偉。電話した相手は陳明章。
陳明章は、朱偉、もういいだろう、厳しい状況だ、そろそろ撤退しようと言うんだけど、朱偉は了承しません。
それがアンタと俺の違うところだ。アンタは引き際を心得ている。
ああ、そうだなあ、ずっとそうだった。陳明章は、機を見るのが上手いんですよね。今までも状況を読んで、江陽にも何度も忠告してきました。

俺は違う。融通が利かず、行き止まりまで進み続ける。
俺はあの写真が、まるで刃物のように、恥知らずどもの心に突き刺さるのを見たい。
俺や江陽の苦しみを、倍にして返したい。暗闇の中で永遠に震えさせてやるんだ。

分かるよ。熱血朱偉だもの。盟友江陽は死んでしまったんだもの。弔い合戦なんだもの。
陳明章は、くれぐれも注意をとだけ、言いました。
多分、朱偉が続ければ、遅かれ早かれ捕まって、その累は自分へも及ぶ。でも既に張超は捕まっているしね。この計画を始めた時から、みんなは一蓮托生だしね。ただ、真相が解明されれば、情状酌量はあるはず。世論も動かせるはず。

江譚晩報(ジャンタンワンバオ)では、張暁倩が6通目を待っていました。
届かないことに、動揺を隠せない張暁倩。

特別捜査本部では、厳良が情報を頭の中で整理しています。
陳明章「2人に感謝しろ、江陽と朱偉だ」
張暁倩「江陽が死ぬ直前に会ってるんです。多分自分の死期を悟ってました」
張超「上手くいけば24日目に全ての真相が明らかになる」
馬先生「自分の首を絞めるには何か動力源が必要だ」

厳良は馬少林(マーシャオリン)と一緒に、現場のマンションに向かい、改装中だった壁に棒を突き刺して、貫通穴を見つけました。

その頃、江譚晩報の会議室の入り口のガラスには、張暁倩宛ての手紙が貼り付けられていました。
うっわ、朱偉、随分な危険を冒しましたねー。防犯カメラに写ってるよー?

厳良は馬先生のところに、撮った壁の写真を見せていました。
穴は2つ。耐力壁に穴を開けるのは大変らしい。ってことは、これは何らかの意図の元、計画的に空けられたもの。
紐状のものなら、この穴を通せると厳良。確定ではないけど、江陽は自殺の線が濃厚だと思ってますね。でも行き着くところはやっぱり、動力源はなんだ。

そこへ、馬くんが、防犯カメラに差出人が写っていたと呼びに来ました。
映像には、会議室の浄水器のペットボトルを交換したヒゲ面の業者が、懐から手紙を出してガラスに貼り付けたところが写っています。顔もばっちり判別できますねえ。
朱偉だと、厳良。

厳良は、張超が持っていたオモチャのリモコンが、しばらく一緒に暮らしていた江陽の息子のものだったと聞いていて、同型のリモコンのオモチャを探し出していたみたい。
厳良は、江陽の息子、小樹に会いに学校へ。
今日はお母さんのお迎えが遅くなるらしく、一人で教室に残っていた小樹。カワイイ。
子供を見つめる厳良の目は、亡くなった自分の子を思い出してるんだろうかなあ。

持参したあのリモコンの車のオモチャを遊ばせながら、厳良は聞きます。これで前に遊んだことは?
小樹は首を横に振りました。
リモコンは小樹以外の住人には縁のないオモチャのもの。となればこれも、意図があって何かに使い、その場にあったってことです。

小樹にハンバーガーを食べさせてる厳良の顔は、いかつい中にも優しさ満載でしたねえ。
いつ悪者を捕まえるの?と聞かれて、もうすぐだと答えた厳良は、でも今日のことは誰にも言うなよって。大雨の中、バイクで迎えに来た郭紅霞と小樹が行ってしまうまで、厳良は、車の中で見ていました。江陽を失くして、でも一生懸命生きる母子の姿には、なんだかじんと来るよ。

ただただ考え続ける厳良。
面と向かって嫌味を言うようになった顧一鳴(グーイーミン)のことも無視。
そして思考は、やっぱり陳明章にたどり着きましたね。
陳明章と張超、そして江陽、3人の秀でた頭脳との戦いになる訳だわ、江陽自殺システムのトリックを暴くのは。

そして6枚目の写真は誰が写っていたのか。
新聞は刷り上がったけど、写真はまだ。
ドラマは残り2話です。

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