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ロング・ナイト 沈黙的真相 3話「パンドラの箱」あらすじとネタバレ感想

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ロング・ナイト 沈黙的真相
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目次

あらすじ

2003年、江陽はレイプ事件を起こしたあと自殺したとされる侯貴平の潔白を示そうと動くものの、公安局の李建国から執拗な妨害を受けていた。手詰まりとなった江陽は、監察医・陳明章の協力を仰ぐことに。渋る陳が差し出した検視報告書には、意外な事実が隠されていた。2010年、江陽の死因に疑念を抱く厳良たちは、侯貴平事件の資料が残されていないことに気付く。そんな時、謎の差出人から2通目の郵便物が届く。

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ネタバレ感想

2010年、江潭(ジャンタン)市。
監察医の馬(マー)先生の元を訪れていた厳良(イェンリャン)。
馬先生は、別の遺体を調べながら、あの事件が頭から離れないと言います。自分は法医学会の孤独な天才でな、って、自分で言う馬先生。話が通じる相手は得難いのだと、厳良に写真を見せました。

それは、顧一鳴(グーイーミン)にも見せて一蹴されてしまった、江陽(ジャンヤン)殺害の凶器となったケーブルの写真。こういった傷は、通常の使用では付かないものらしいと、顧一鳴の時と全く同じことを厳良に言うと、それを誰かに報告したかと聞かれます。
顧一鳴に言ったが、一蹴された。
頭が空っぽだ。←厳良(笑)

次のシーンで、顧一鳴が、じっくり俺の頭を見てみろってやってます。
おお、その空っぽの頭な?(^m^) 本気か冗談か分からないけど、この人、根拠のない自信だけはあるらしいのが笑えますわ。
そこへに戻ってきた厳良に、任玥婷(レンユエティン)が平康(ピンカン)県から届いた資料を渡します。
資料には検視報告書がありませんでした。

厳良は顧一鳴に、平康県へ行ってきて欲しいと頼みます。
申し訳ないがそんな暇はどこにも…と言った顧一鳴に、目配せする任玥婷。ただし俺なら上手く立ち回れる、今すぐ寝ないで行くと言った顧一鳴。任玥婷はサムズアップ(^m^)お上手。

画面は2つに分けられ、片方は2003年の江陽、片方は2010年の顧一鳴。
同じように、侯貴平(ホウグイピン)の検視報告書を探しに行ったってことね。

ロング・ナイト 沈黙的真相
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2003年と2010年で、どうした?って同時に言う人達。

事件記録の閲覧申請は、李課長のサインがいる、出直してくれと書類を返された江陽。
顧一鳴は、送って貰った記録に検視報告書がなかった、検視報告書なしで捜査したってのか、えーい、自分で探すと書庫に乱入(笑)そうか、コレができるってのはいい人選だった訳だ。

江陽は、素直に李課長に会いに行きました。
侯貴平の事件は、容疑者死亡で捜査を終了した。資料も保管庫の中。とっくに終わった事件をなぜ蒸し返す?と言われた江陽は、通報を受けて調べ直すことになったと、検察院の証拠開示命令書を差し出します。
話の途中で、李課長は自分の担当ではないと席を立ってしまいました。サインするだけだっていうのに、これは不自然。そこに隠したい失態でもあるのか、もっと深い何かがあるのか。いずれにしろ、公安局が検察院の正式な要請に、協力を拒んだってことよね。

顧一鳴も電話で厳良に報告していました。検視報告書はない、なんの手がかりもない。
厳良は、せっかくだから検察院に寄って、事件の資料がないか捜せって。

検察院に戻った江陽は、呉愛可(ウーアイコー)のご飯を食べながら、怒ってました。あの李課長ってのはナンなんだ!
口にものいっぱい入れながら叫ぶなよぅ(笑)
呉愛可は、平康県の検視報告書は全部、陳明章(チェンミンジャン)が書いている、そちらを先に問い合わせたら?って言います。おお、さすがに、1年目の江陽より知ってることは多いね。

陳明章は、普通の手続きで書庫から閲覧しろと言いました。それをやってるのに、公安局が協力してくれないと言うと、上司を巻き込めと。公安局にとって、君達検察院は最も恐れる存在だって陳明章は言うんだけど、江陽も、そのはずなのにあの李建国(リージェングオ)はーって。
食い下がる江陽に陳明章は、故人との関係は?と聞きます。
友達です。不審な事件だったので、ご記憶かと。

どうも陳明章は何かを知っています。ドアを閉め、周囲を確認し、江陽の書類に目を通して、ダメだ、この事件は特殊なんだ、君に手を貸すのは大きなリスクを伴うと言いました。
それでも食い下がると、危険手当を請求しないとって。1000元。江陽の一か月の給料ですって(笑)

陳明章は、部下と2人で、年間50体の遺体を検視するから、いちいち名前など覚えていられない。だが、侯貴平は覚えている、不審な死だった、って言うんだよ。

ロング・ナイト 沈黙的真相
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知りたきゃ1000元よこせ。え、なんて?

終業時間後に話すという陳明章と、待ち合わせる江陽。呉愛可も付いてきました。
個室のレストランみたいなところかな。
陳明章が来るまで、警察が賄賂を要求するなんてって、ブーブー言ってた呉愛可だけど、江陽はやっぱりこの事件には裏があると確信したから、もしかしたら陳明章は来ないかもなーなんて。
言った途端、入ってきた陳明章。
お金を渡すと、今日は奢ると言うので、ワクワクしていた2人。でも陳明章が頼んだのは、なんの変哲もない麺(笑)人から賄賂受け取ったのに?って思う若い2人ですが、いやいや、おっちゃんにも思惑があってね(^m^)

約束通り、検視報告書を持ってきてくれた陳明章。だけど前もって注意しておくと言います。
パンドラの箱を開けたが最後、後戻りはできない。気が変わったら、金は返す。その場合、今日のメシ代は君が払え。
なんちゅーか、しょっぱい人だな(^m^)

後悔しませんという江陽の言葉を聞き、差し支えなければ最後に聞いてもいいかと。
もし侯貴平が溺死ではなかった場合、どうする気だ?
江陽は固まります。やっぱりか、やっぱり違うのかって思うわな。それが堂々とまかり通り、検視報告書も見せたがらない公安局。そこに何があるのか。底の見えない沼じゃないのか。

呉愛可が侯貴平は溺死なのでは?と言うと、陳明章は、私がそう言ったことはないと。
報告書には溺死とあったらしいけど、あの一文は陳明章が書いたものではない…
あああ、改竄までされているー。

そこに注文した麺が届き、食べ始める3人。テーブルの隅には、陳明章の書いた改竄前の検視報告書。
どうする、まだ検視報告書を買う気はあるか?
はいと答えた江陽に、うんっと軽く返事をして陳明章は、そんなに親しい間柄だったのかって聞きます。ただの同級生だと言う返事に、なら悪いことはいわないからやめておけって。
まだ若い、たった一度の青春を棒に振るな。

そうっとうヤバイ話なんだな?これだけ、止めようとしてるってことは。

君が思うより複雑な事件だ、検察官としての能力を疑ってはいないが、階級が低い。
こういう時に、口を出す呉愛可はやっぱり、アタシの彼氏スゴイのよ?がかなり混じってるよなあ。陳明章がこれだけ警告してるのには、科長だとかナンだとかって簡単な階級だけの話じゃない。人脈や実力や経験、検察院内での権力、それが波及して公安局にも一目置かれているかとか、もろもろひっくるめてのことなのよ。入って一年足らずの江陽では、どれだけ能力があっても、伴ってないものは多い。

だけど如何せん、権力者は冒険ができなくなっていくもの。覚悟を決めて切り込めるのは、むしろ若手のほうなんだよね。でも、それにしては闇が深すぎるんでしょうね。
だって科長で、李建国と同じ階級なのに、書類ひとつままならないんだぞって言われちゃう。
そこで、呉愛可は伝家の宝刀、私のパパは副検察院長よ!を出します。
それに陳明章も納得しました。

だけどこのパパがなー。最初こそ、話を聞いて協力してはくれたものの、思うより守ってはくれなかった感じなんだよなあ。悪い人ではないんだけどね。権力者は守る物が増えていくからね。

検視報告書を見た江陽。
死因は、窒息死、死後に水中に、みたいなことが書いてあるように見えます。中国語で分からないんだけども。

次に江陽が出向いたのは、侯貴平の田舎でした。
再調査のために、母方の叔父にサインを貰いに行ったみたい。
村で初めての大学進学者だった彼は、家族だけでなく村中の期待を一身に集めて、進学したらしい。父親は教師で体面に拘るため、事件の連絡を受けてその場で卒倒、一命はとりとめたものの、未だにロクに食べようとしない。母親は心を病んでしまい、毎日徘徊している。噂は広まり、親戚は顔も上げられない。

かなり悲惨な状況のよう。これは、江陽の心に響いてしまったわなあ。一緒に行った記録係の部下も、痛ましいなーって顔をしています。

2010年江潭市。
ウォーターサーバー用みたいな大きなペットボトルを回収してきた男が、バイクの三輪車で帰っていきます。帽子を被り、ヒゲだらけ。顔は見えません。1話でも出て来た、訳アリ臭プンプンの男です。
廃墟ビルの中に住んでいるらしい男。左手に手袋をしたまま、カップ麺を食べ終わり、寝転んでタバコを吸っていたところに、物音。男は包丁を手に、そっとドアのほうへ。

交互に、厳良と馬少林(マーシャオリン)がどこかのビルの階段を上がっている映像が差し込まれます。
でも、厳良の歩く階段は、廃墟っぽくないので、ミスリードかなー。

男がドアを開けると、そこにいたのは黒ネコさん。
馬少林が開けたドアは、現場となった張超(ジャンチャオ)のマンション。

厳良達は、李静(リージン)に鍵を借りて、部屋を管理することにしたらしい。
ベランダを確認したマーくんは、厳良から、ベランダの伸縮式物干しの写真を撮って、寸法を測るよう指示されました。でもそのことは李静には言うなと。李静は怪しい、用心すべきだって聞いたマーくん、きょとんとしてたね(笑)

劉明洋(リウミンヤン)の両親のお店で、食事をする厳良とマーくん。劉明洋のお母さんは、旦那の物忘れが悪化しててね、代わりに届けてって、持ち帰りの包みを厳良に渡しました。息子への差し入れかな。

病院を訪れた厳良は、看護師から、明洋の意識混濁は相変わらず、それから今日はずっと女性記者が病室にいると聞きます。
張暁倩(ジャンシャオチェン)は、明洋にミカンを剥いてやっていました。
厳良が行くと、明洋は嬉しそうに笑い、早速雲吞を食べ始めます。

明洋は張暁倩に、なんで僕は勲章を貰えないんだ?って聞きます。戸惑う張暁倩の代わりに、厳良が、おまえってヤツはシツコイな、俺に任せとけと言いました。
明洋はやけに勲章に拘ってるんだねえ。
明洋を尋ねてくれる張暁倩に、厳良の視線は優しいですな。

さて、2003年の江陽。
科長大変ですと、職員が飛び込んできます。李建国がここに来ると。
ほう、敵地に乗り込んできたか、お手並み拝見なんて言って、にこやかに迎え入れる江陽。
李建国は、侯貴平事件の資料を持参していました。
だけど、とうに解決した事件を、検視報告書がないだけで再調査などって言います。警察の立場がないだろう。
検察はそもそも、警察のメンツや立場なんか考えてちゃいけない仕事じゃないの?
でも江陽は、愛想良く、お立場は分かりますが、侯貴平の親族に座り込まれちゃって、無視できません。形ばかりの調査くらい、寛容な対応をお願いしますよって言いました。
李建国は、尊重すると言いながら、侯貴平は火葬され、現場も様変わりした、2年以上前の事件をどうやって調べる?って。

つまり公安局は、協力を拒むと?
通常業務だけで逼迫している。真犯人を探したいなら、検察院がやれ。
そう言って、書類を江陽に投げつけ、李建国は帰って行きました。

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あンの、くそったれっ!

江陽は、捜査資料を副検察院長の元に持って行きます。
呉愛可の父は、李建国の言い分も理にかなっているとし、2年以上も前の事件の捜査結果を覆すのは困難だと言います。
江陽は、誹謗中傷に晒されている侯貴平の親族の話をしました。知る前ならまだしも、もう知ってしまった、真相を究明せねば悔いが残る。
呉副検察院長は、では今すぐ丁(ディン)検察院長にお願いしてみる、会議で取り上げて貰おうと、電話をかけてくれます。会議の結果は、明日午前10時の電話を待てと。

2010年、江譚晩報(ジャンタンワンバオ)社。
張暁倩の元に、第二弾の手紙が届きます。今度の写真には「麗景(リージン)ホテル」の看板が写っていました。

特別捜査本部には、平康県から顧一鳴が帰ってきます。
公安局の資料保管庫をひっくり返して探したが、何も出ず。
その後、検察院に行って見つけたのは、侯貴平の事件を調べた江陽が残した記録。それでも、検視報告書はなしなんだって。
デスクで居眠りをしていた厳良が目を覚まし、江陽の資料を読み漁れ、隅から隅まで調べろと言いました。

そこへ、張暁倩が2通目ですと駆け込んできます。
今回は指紋照合はなし、新聞は、また新聞社の協力をあおいで載せる。
投函場所は、西城(シーチョン)区東羅(ドンルオ)巷のポスト、前回と同じ。
その地域は立ち退き対象になっていて、監視カメラどころか、水道も電気も止められており、廃墟同然の地域らしい。

厳良は、同じ場所からの投函は、明らかな挑発だと言います。
仕方なく、ポストの辺りを張り込むことに。

車中で張り込む任玥婷と顧一鳴の前に、あの三輪車の男が現れます。見ているほうはもう何度目かですが、捜査チームは初めてですからね。
少し手前で三輪車を降りた男は、何やら袋を持って、ポストの回りをウロウロし、落ちていたペットボトルを踏んずけて潰し、袋に入れました。
だけど、周囲を観察しているような仕草なんだよね。遠目には、のろのろだらだらしているだけに見えるんだけど、カメラがアップになると、張り込みの車に気付いていて、わざと出て来たみたいな感じなんだよね。

ただ、もう一台、黒い車が留まっているのを任玥婷は見逃しませんでした。部下の柯(コー)くんに車のナンバーの写真を撮らせます。

厳良と張暁倩は、明洋の両親の店で話していました。
厳良は、この事件は奇妙だと言います。全ての過程が仕組まれているようだと。
どうりでと張暁倩。彼女は江陽が死ぬ直前に会っていたらしい。
彼は、自分の死期を悟っていたと言います。

何事もなければ、この携帯が最後の修理品だ。店も閉める。
もう、疲れた。

あの日、江陽の顔はおかしなほど安らかで、自分をお茶に誘ったのだと張暁倩。

もしかしたら僕は、しばらく姿を消すかもしれない。
もしくは、恐らく二度と戻らない。
取材は頓挫するだろう、僕を恨むか?

ロング・ナイト 沈黙的真相
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両手で大事そうにカップを抱えてお茶を飲み、美味しいって、囁くような声で言うのよー(泣)

自殺するのかと思った。大丈夫、連絡手段はいくらでもあるし、取材は続行可能よと言った張暁倩に、江陽は薄く微笑むだけでした。
それが江陽を見た最後だったと。

捜査チームのみんなが、それぞれデスクの上に崩れるように眠っている中、まだ暗い早朝に、趙(ジャオ)局長がまた朝食を持って、そーっと入ってきます。いいおっちゃんやー。
顧一鳴が目を覚まし、任玥婷もかかってきた電話に飛び起きます。

みんなが集まって朝食を食べている中、任玥婷は黒板に何かを書きこみ、言いました。
新事実よ、李静は侯貴平の恋人だった。

李静は食えない女だと局長。
昨日の張り込みの成果を聞く厳良に、任玥婷はゴミ集めの男が現れただけ、あ、収穫はあったと言います。パソコンで写真を開いた柯くん、自分達の他にも見張りがいたって。
まだ何者かは分からず、車のナンバーも偽造だったらしい。我々も誰かに見張られているのかと局長が言った時、厳良が口を開きます。なんと言った?ゴミ集めの男?

顧一鳴が、朝まで粘って目にしたのは、薄汚い中年の男だけと言います。
写真はと言った厳良に、撮る必要があるかと顧一鳴。ああ、これも思い込みだよなあ。手紙の投函者が、薄汚い中年のゴミ拾いじゃないと、誰が言い切れるって話だよ。
無表情で顧一鳴に向き直った厳良。あ…って感じの任玥婷。
でも厳良は、ますます面白くなってきたぞと呟きます。
もしその男が関係者なら、そろそろ張られているだろうと分かっていて、わざわざ姿を見せに来たってことだもんね?

高層ビルの立派なオフィスのような一室で、窓に向かいながら、俯き加減で何かを考え込んでいるような男の後ろ姿が写ります。
もし、これが黒幕なのだとしたら、この事件の向こうにいるのは、相当大きな組織、もしくは金と地位のある人物、かな。部屋の雰囲気からは、公的な組織ではない感じ。

次回は2000年、侯貴平に何があったのか、全ての始まりのお話。

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