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「猟罪図鑑~見えない肖像画~」このドラマを待っていました♪ 作品情報、主な登場人物、あらすじ感想一覧 全20話(完)

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猟罪図鑑~見えない肖像画~
目次

所感

このドラマが配信で見られる日を、めっちゃくちゃ心待ちにしていました。そうしたら、10月の初旬から、U-NEXTさんがやってくれたのです♪

猟罪図鑑~見えない肖像画~ 2023.11.10現在のリンクです

U-NEXT

猟罪図鑑
画像出典 百度百科

檀健次(タンジェンツー)を最初に見たのが「三国志 ~司馬懿 軍師連盟~」の司馬昭だったので、かっ、かわいい顔して、えげつなっ!というね(笑)
むしろ、可愛いからこその不気味な怖さが、とても印象的だったんですよね。
で、次が、三国志 Secret of Three Kingdomsの曹丕。司馬昭同様の歪みキャラでしたが、司馬昭のほうが怖かったなあ。

なので普通の役、普通っておかしいけど、この沈翊(シェンイー)も特別な人なんだけど、それも現代劇のサスペンスとくれば、こりゃ早く見たーい!と待ち望んでいたのでした。
何より、似顔絵捜査官、どんな?っていうね。もしかすると似顔絵も、今やAIの技術に移行しつつあるのでは?と思ったりもして。

正直、謎解きに関しては、うーん、よく分からないけど上手く行くんだ?これ…ってところがなきにしもあらずというか、まあ、あったよ、ありましたよ(^m^)
だけど、檀健次という素材を生かすドラマとしては、すごく合ってるなーと思います。

そもそも芸術家、そもそも比類なき才能を持った画家、そんな彼がなぜか、警察の似顔絵捜査官になっています。ベースが芸術家だし、言葉数も少ないしで、捜査チームに入っても、最初は仲間にもやり方にも馴染めず、だけど妙にマイペースに見える人。
そしてなんだかよく分からないけど、サラリサラリと絵を描いて、分かっちゃうことがある人。そこは洞察力とか閃きとか言ってやれってか(笑)
頭蓋骨を見て肉付けしていって顔を作り上げるなんて技術は多分、単純に塑造ってだけじゃなく、専門的な復顔スキルも必要なんじゃないかと思うんですが、この人はそれもさらっとやっちゃいます。
人の顔に対する感覚が、ちょっと超人的と言っていいかもしれない。アーティストとしての勘もあって、凡人にはない視点や観察力や記憶力もあって、それらを駆使して顔を描いていくので、こういう人が本当にいたら、まだAIは勝てないかもしれないなと思わされちゃう。

バディとなる刑事チームの隊長、杜城(ドーチョン)は、慕っていた上司を殺されていて、その事件に沈翊が関わっていたことから、最初は沈翊を恨んでるし全く信用していないので、余計に際立つぼっち感。
だけど沈翊も、その自身の過去を酷く後悔している訳です。分かり難いけど(笑)
多分まだ学生の才気走った青年が、一枚の子供の写真を見せられて、未来の姿を描けるらしいと聞いて来た、35才の姿を描いて?って、ちょっと怪しいお姉さんに言われた訳よね。…できるけど?って感じで、それをコンクリートの壁に描いてみた。沈翊にとっては、ただそれだけのことのはずだった。
でも彼が正しく35才の姿を描いてしまったために、写真の人物、杜城の上司は殺された。

自分の才能がきっかけで、人がひとり殺されてしまったっていうショックで、その時の記憶、特に写真を持って来たお姉さんの顔の記憶が、本人の中から抜け落ちています。
その出来事のせいで、彼はそれまでの自分の作品を全て燃やし、画家としてのキャリアを棒に振って、その才を犯罪捜査に役立たせようと警察に入ったと。警察学校で美術の講師みたいなのもしたりして。
沈翊の講義のシーンは、全く美術の素地のない私には、なかなか面白かったです。

失われた沈翊の記憶、相手の顔、それは未解決の杜城の上司殺害事件の鍵になる訳で、ドラマはそれを捜す過程がベースとなっています。それに絡んだり絡まなかったりの事件が、2話で1つずつくらい起きていくって感じですね。

最初は全くかみ合わなかった、杜城と沈翊の関係性の変化も見どころ。
でもまあ、人間は信じられないけど才能は信じるって、杜城が言い出した辺りから、割と順調に信頼に傾いてっちゃったけどね(^m^)
前半は、朴訥そのものって感じに見える杜城でしたが、ま、それだけじゃこの地位にはいない訳で。終盤はちょっと捻ったことをして、ミスリードを誘ったりします。

杜城役の金世佳(ジンシージア)が、190センチ近い身長なので、大陸の俳優さんの中では小さい檀健次と並ぶとその差が際立ち、檀健次、33才の「萌え袖」なんかも際立つという寸法ですわ。撮影時は31才くらいだったかもしれないケド。
分かり易く懐かない迷子の子猫感があるよね、この人。懐いてもクール。とある人物の飼っていた猫を引き取るんだけど、うん、この人が飼うのは犬じゃないよね的な空気感。あ、亀も飼ったっけか。杜城が飼うなら、きっと犬だろうよ(^m^)
そんな気紛れな子猫は、車の助手席に乗ったらすぐ寝ちゃう癖に(笑)意外と大胆に危険に突っ込んでったりもして、それを大型犬が慌てて助けに行くみたいな関係性(違)

映像も泥臭くなく、サラリとした質感で小綺麗で、沈翊ひとりの作業シーンは、ちょっとプロモーションビデオかな、みたいな作りです。
エンディング曲も彼が歌っていて、この歌がとても良かった。私は好き。上手いよね。

あ、そうだ、余り出番は多くはありませんが、法医学者の役で、「成化十四年~都に咲く秘密~」の青歌、張柏嘉(チャンボージア)が出ていました。この方、綺麗なんだけど、ちょっと男顔なので、お仕事美人が似合います。あ、明蘭の小蝶も、お仲間役でいたねー。
慶余年斗羅大陸に出ていた劉美彤(リウメイトン)も、かなり印象的な役で出てました。

そしてこのドラマも、シーズン2がある様です。もう撮影は終わったのかなー?
ちょっと先になりそうですが、こちらはいずれネタバレ感想記事を上げていこうかなと思っています。「陳情令」が終わった頃にー。

作品情報

  • 制作…中国 2022年発表 全20話
  • 原題…猎罪图鉴
  • 監督…邢鍵鈞(シンジェンジュン)
  • 脚本…賈東巖(ジアドンイェン)、武瑤(ウーヤオ)

あらすじ

警察学校の美術教官・沈翊(シェン・イー)は、その並外れた観察眼によって生み出される、“容疑者の似顔絵”を描く能力を買われ、似顔絵捜査官として北江分局の刑警隊(※刑事警察隊)のメンバーに加わる。そこで隊長である杜城(ドゥー・チョン)とバディを組むことになるが、二人には浅からぬ因縁があった。杜城は7年前、敬愛する上司を殺され、沈翊はその事件に間接的に関わっていたのだ。どんな顔でも情報さえあれば推察で描ける能力を持つ沈翊だが、当時その目で見たはずの容疑者の似顔絵だけはずっと描けずにいた。その後、7年前の事件が沈翊の心にも影響を及ぼしていたことを知る杜城。数々の事件を共に解決していくうちに、二人の関係は徐々に変化していく。そして新たに発生した事件の捜査を進めていくと、7年前の容疑者の影が見え隠れし始め…。

(C)2022 SHANGHAI LINMON PICTURES CO., LTD.

メインの登場人物とキャスト

沈翊(シェンイー) / 檀健次(タンジェンツー)

北江(ベイジャン)分局の似顔絵捜査官。
警察学校の美術教官を務めていたが、かねてより希望していた似顔絵捜査官として、北江分局の張(チャン)局長に引っ張られた。
観察力、洞察力に優れ、絵を描くことに関して特異な才能を持ち、子供の写真から数十年経った姿も描けてしまう。7年前、軽い気持ちでその才能を発揮したことで、当時、北江分局刑警隊隊長だった雷一斐(レイイーフェイ)が亡くなってしまう。そのショックで、その時の相手の記憶だけが曖昧なまま、それまでの作品を全て燃やし、画家としての未来を自ら閉ざして、似顔絵捜査官となるべく公安局に所属していた。
線の細い、いかにもアーティスト然とした雰囲気だが、杜城(ドゥーチョン)に信用されず現場に連れて行って貰えなくても、自転車で必死で追いかけるような強さもある。

杜城(ドゥーチョン) / 金世佳(ジンシージャー)

北江分局刑警隊長。
身体能力の高い、武闘派熱血刑事。尊敬していた雷一斐が殺されてしまったことで、7年前に沈翊を尋問しており、未だ捕まっていない犯人を追っている。
雷一斐の使っていた406号室に入ってきたのが、あろうことかその沈翊だったため、その反発は強く、沈翊への疑いも晴れないまま、監視のために沈翊と組むことに。
でもその才能や人となりを目の当たりにし、徐々に信頼関係を築いていく。
ぶっきらぼうな態度が目立つが、その実、情に篤い優しい人柄。やり手のお姉ちゃんには頭が上がらない。
思いのほか、危険に突っ込んでいく沈翊を助ける姿は、気紛れ子猫を守って立ちはだかるでっかいワンコにも見え(^m^)

雷一斐(レイイーフェイ) / 王驍(ワンシャオ)

前北江分局刑警隊隊長
少々荒れていた少年杜城を、更生に導いていた。杜城が警察官になったきっかけであり、更に育てて貰った恩を感じていた人物。
優秀な警察官で、当時人身売買の組織を壊滅させたことから恨みを買い、何も知らずに描いてしまった沈翊の似顔絵により、殉職してしまう。

張(チャン)局長 / 秦海璐(チンハイルー)

北江分局局長
沈翊の才能を知り、彼が警察学校の美術教官であった頃から、捜査への協力を依頼していた。
部下達のことを正しく理解し、信頼している良き上司。

李晗(リーハン) / 陸妍淇(ルーイェンチー)

北江分局刑警隊隊員
データ分析を担当している。
過去を直接知らないためか、まず異動してきた沈翊のビジュアルが気に入って、様々サポートしてくれた。その才能や仕事ぶりに触れ、同僚として信頼、尊敬するようになる。

蒋峰(ジャンフォン) / 朱嘉琦(チュージアチー)

北江分局刑警隊隊員
杜城の忠実な部下のような立ち位置。沈翊を毛嫌いしていた杜城同様、しばらくの間、沈翊を信用しない。沈翊が信頼できる人物だと分かった後も、沈翊と仲の良い李晗に気があるために、いろいろと複雑な模様。ま、沈翊、イケメン過ぎるからね(^m^)

何溶月(ホーロンユエ) / 張柏嘉(チャンボージア)

北江分局法医
冷静で論理的な鑑識の法医学者。
雷一斐のことも知っていたが、その感情には振り回されず、早い時期から、沈翊の観察眼を認めて信頼するようになる。

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