あらすじ
防犯カメラの映像や匿名の情報提供者による音声データから、杜城は事件関与を疑われて捜査を外れることに。杜城の無実を信じる沈翊は、事件当時の状況を絵で再現しようと試みる。路海洲は杜城に聴取を行い、事件の全容と犯人の目的が徐々に明らかになるが、決め手となる証拠が得られない。正攻法では無理だと悟った沈翊は…。
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ネタバレ感想
やっぱり市局には匿名で、杜城がMを脅しているように組み合わせた音声が届いていました。
あの晩、杜城が受けたMからの電話は盗聴録音されてたんだね。
だけどさあ、その証拠は誰から送られたかも分からないのに、信じるんだ?
まあ、だから路海洲(ルーハイジョー)が調べるために派遣されて来たんでしょうが、杜城もアカラサマな態度だったしねえ。けど、仲間達の杜城評は無視ですか、そうですか。
防犯カメラに映っちゃっているので、張(チャン)局長も苦渋の決断。
杜城は停職処分となっちゃいました。
局長がそれを本人に伝えるために電話した途端、ドアの外で待ち構えてたみたいな杜城が、身分証を手に入ってきたのには笑っちゃったわ。
杜城は協力しますと言って身分証を返し、言い訳ひとつしませんでした。今、何言ってもね。
それを見て、路海洲は意外だったみたいな顔。大騒ぎで弁明でもすると思ったか?
それにしても、音声だの映像だの、デジタルデータの操作を簡単にしちゃえる組織が介入すると、警察もあっけないもんだね。路海洲は証拠証拠と言うけど、そんなの普通に偽造可能と思いもよらないアタリ、まんまと黒幕に誘導されちゃってるアタリ、あなたもまだまだ甘いってことよ。
うん、やっぱりアイツだよね、銅城(トンチョン)社、陳舟(チェンジョウ)社長。
杜城のいない捜査会議。
張局長と路海洲から、杜城の処分を聞いたみんなは、驚いたり緊張したりしつつも、誰も本当に杜城を疑ってやしませんよ。でも嫌疑は嫌疑なので。暫定的に路海洲が隊長に。
沈翊は粘土を手して、ぐりぐりしながら話を聞いてました。
沈翊は路海洲から、分局に来たのは、杜城に命乞いをするMの音声が届いたからだと聞きます。
被疑者のほうを信じるのかと沈翊は言うけど、それでも証拠は証拠なんですってー。まんまと踊らされてるとも知らないでー。
路海洲は沈翊に、落ち着いたら市局に来ないかと誘うんだけど、沈翊はきっぱり断り、それより杜城の冤罪を晴らしくださいと言い切りました。
自宅のパソコンで、陳舟のプロフィールを見ていた杜城。やっぱりアイツに辿り着いてた。
そこに沈翊がやって来て、あの晩の行動を尋ねます。
てかさ、杜城よ。沈翊はアナタの冤罪を晴らそうと必死なのに、何しに来たはないだろう。悪ぶってんじゃないわよ。時々、この人のこういう悪ガキが抜けないところがチリチリするわ(笑)
杜城の証言を基に、沈翊は場面を絵に描き起こし、あの晩、現場で何が起きたのかを再現しました。
防犯カメラが役に立たないんだから、コレしかない。
輝格(フイゴー)ホテルの5階でMと会う約束をした杜城が、4階のテラスまで上った時、大きな音がして、Mが上から落下し、エントランスに落ちるのを見た。
6階に人影を見つけ、そいつが非常階段に入ったのを見て、杜城は4階に飛び降りてから非常階段を追跡。そこで相手は周俊(ジョウジュン)だと気付いた。
2階でもみ合いとなり、杜城が蹴り倒された時、二階の防犯カメラは周俊を捕える位置にあった。
だから本来映像に映っていたのは、杜城ではなく周俊だったらしいのに。
沈翊は映っていたのは周俊のほうだと言い切ってますが、沈翊が映像を見て描いた絵も杜城だった訳だから、防犯カメラの映像が細工されてたってことだよね。
ま、あの会社なら、そんなこと簡単にできる。
沈翊のみんなへの説明はここまでだったけど、実際にはその後、杜城もまた2階から落とされ、落ちる時、時計をぶつけてしまってた。
なるほど、ここにタイムラグがあったんだ。
杜城は転落の衝撃でしばらく気を失ってた。だから上着のボタンは、その間に周俊にむしり取られてMに握らせられてたんだね。だよねえ、それなら分かるよ。事前にボタンまで用意するの大変だもん。
それにしても周俊、めっちゃ強くない?
この時、杜城だって、とどめを刺されていてもおかしくなかったけど、良かったわ。
今回の目的は、杜城をM殺害の犯人に仕立て上げることだからね。
みんなは沈翊を褒め称えるんだけど、路海洲は推理は見事だけど、証言を基にした推理でしかないとか言う。アンタ達市局だって、送り主不明の被疑者の声で作られた音声を、信じちゃったクセに。
路海洲は犯罪者の証言に基づいて動き、杜城の話も聞かずに、犯罪者の弁を信じるに至ってるクセに。
だけど全員から、周俊の身柄を確保すべき、判断を、と迫られ、路海洲もそれを認めました。
んで、自分は杜城と話すと。やっとかい。
杜城の態度のせいもあったけど、そもそもこの人、杜城と直接ちゃんと話せてないのよね。
ここね。
取調室に呼ばれた杜城に、黒幕の心理状態から誘導されちゃう路海洲が面白かったな。
雷一斐(レイイーフェイ)の復讐のために、杜城がMを殺したと思い込んじゃっていて、黒幕がこの流れをどう考えるかって視点が全く欠落していたことに、ようやく路海洲も気付いたかいな。
黒幕は、裏切り者が証拠を持って近付いた刑事に、裏切り者を殺す罪を負わせて、双方とも排除したかったんですよ。
刑事を殺すまでするか?とか言ってたけど、忘れんなよ?雷一斐は殺されてるよ?
杜城は市局に送られてきた音声を聞かされますが、既に自分とMとの電話の内容を印刷して持って来てました。音声は全てこの時の内容の切り張りだと、主張するために。
その頃、周俊は、Mの持っていた証拠を焼き捨てていました。
元々Mも被害者の1人だったみたいだね。だけど命がけで周俊に直談判して、売られる側ではなく使われる立場となったと。秦念初(チンニエンチュー)というのが本名だったらしい。
その後、顔を変えて別人になることを思いついたMにくっついて、穆偉(ムーウェイ)も組織から逃げ出したってことなのかな。
あれ?証拠を燃やしている周俊の背後で、パソコンのデスクトップから、セキュリティソフトのアイコンが消えたよ?
図書館内にある宿直室みたいな部屋に住んでたんでしょうか、周俊は。
蒋峰と沈翊が、部屋に突入した時、既に周俊はパソコンの前で死んでいました。
え、なぜ?さっきまで証拠を燃やしていたのに。
杜城が叫んだように、所詮周俊も駒だから、お役御免で消されたってことなんでしょうが、体に傷はなかったらしいよ?
路海洲の元にも、周俊が死んだとの連絡が入ります。
周俊は紙の証拠は全て燃やしていて、パソコンの中のファイルも強制的に削除されていたらしいけど、そのうちのいくつかは、なんとか李晗(リーハン)が復元できました。
誘拐された被害者達の動画や、Mの追跡記録、殺人現場の写真なんかもあったらしい。
そんなに記録してたんか。マメだったのね、周俊。
あ、違うな、状況を把握しておきたい黒幕がそれを要求したのか。
何溶月から、周俊の死因は光過敏性発作だと知らされたみなさん。
うわ、ありましたね、日本でも強い光の点滅でアニメ見てた子達が具合が悪くなった事件。あれで初めて知ったんだよねえ、強いピカピカは危ないと。
周俊は過敏体質だったのか。よくそれを把握してましたな、黒幕さんよ。
そこに路海洲も入って来ます。
李晗が路海洲にムッとしてるのがカワイイよ(笑)
李晗が突き止めたピカピカはコードで、要するにウイルスでした。
コードを実行すると、ピカピカ動画が再生されるというね。
だからあの時、パソコンからセキュリティソフトが勝手に削除されちゃってたんだ。
周俊のパソコンは、遠隔操作されてたんですな。
はい、これで周俊は、自然死でも偶然でもなく、他殺だと判明。
死亡30分前に、銅城社のセキュリティソフトが削除されていたのも判明。
李晗にウイルスの出どころを探れと指示した路海洲は、みんなに、捜査の方向性を誤ってすまないと言いました。ようやくかー。
沈翊は何かに気付いて飛び出してったけど。
ちょっとー、またひとりでどこへ行くー?
図書館に行き、高いところにある大きなモニターで流れっ放しの銅城社のCMを見上げる沈翊。
全ては銅城社に行き着いたね。
黒幕は、コイツか、と。
杜城は既に自宅謹慎中に、自分のパソコンで社長のプロフィール確認してたけどな。
翌日。
全ての手がかりが、陳舟が黒幕だと示していると沈翊。
でも、容疑は濃厚でも、直接の証拠がないので、令状を取るのは難しいらしい。
陳舟を内偵するしかないけど、怪しまれたり時間がかかったりすれば、アイツなら今までの全ての証拠をさくっと消し去ることも可能。
能力を誇り、鉄壁のセキュリティと謳い上げる銅城社から、手がかりを見つけるのは至難の業。正攻法では難しい。
こちらから仕掛けて、ヤツのミスを誘うと言った沈翊は、何か閃いたぞ。
あはは、お姉ちゃんだー、沈翊先生、杜城のお姉ちゃんに協力を頼んだー。
お姉ちゃんならやってくれるね。弟をハメやがってあのクソ社長!ってなもんよ(笑)
お姉ちゃんの会社のセキュリティを検討したいからと、2人は一緒に陳舟に会いに行きました。
社内の設備も見学して回り、沈翊は、大切なものを隠すなら社長室だとアタリを付けます。
社長室の入り口のセキュリティ装置の写真を撮っていたところ、後ろから陳舟が来ちゃったけど、ささっとお姉ちゃんが現れて、にこやかに誤魔化す。入り口は指紋認証みたいね。
社長室はかなりシンプルな広い部屋。壁際の棚には盾やトロフィー。テーブルにチェス。
陳舟が電話に出ている隙に、沈翊はチェスの駒にテープを巻き、指紋を採取してましたよ。
お姉ちゃんはにこやかに商談。
沈翊がチェスがお好きなんですかと声をかけると、陳舟は乗って来て、2人で一局対戦することに。
お姉ちゃんは約束があると言って、先に出て行きます。
沈翊はチェスの腕も相当なのね。
陳舟は兵は捨て駒だと言って憚らない。性格だよなあ、こういうのも。
指しながら、チェスの話のテイで、ぐいぐいと詰め寄っていく沈翊。
聞きたいことがあったが、このチェスで答えが出た。
雷一斐の死、M、杜城、周俊。真実が明かされそうになると、いつも見えぬ手が手がかりを消してしまう。今後、陳社長はいくつの駒を捨てるつもりで?
この男さあ、自分のことを先読みの達人とのたまったわよ。け。いけ好かねー。
その上、コイツは過去に、零近(リンジン)というアプリを開発してました。ユーザーは無料で、周囲にいる独身女性の個人情報を共有できるんだとさ。何も知らない間に、全然知らない男達が、自分のプライベート情報を把握してるって、こんな怖いことはない。犯罪の温床。
便利な技術を提供しただけだって言うんだけど、あり得ねー。どう考えてもおかしいアプリだと、誰も気付かないんだろうか。銅城社、こぞって異常ですわ。
それが人身売買に利用され、銅城社の技術は進歩し、今や北江の防犯カメラも掌握してるんだと。
その便利な技術で、防犯カメラの映像も改竄できるはずと沈翊。
情報を漏らす者は殺害し、疑う者は陥れた。
気付きませんか?もう盤の上には、あなたしかいない。孤独で危険な状態だ。
陳舟は、孤独だからこそ、次の手を用意してあると言います。
数日後に、銀鷹(インイン)システムっていうのを正式に発表するんですと。
誘われた沈翊は、勝負の行方を見届けたいので伺いますと答えました。
しっかし。
刑事にここまで言われても、どうせ証拠がないだろう的な余裕が腹立つ。
銀鷹システムがなんだか知らないけど、零近の上位版なんでしょ?てかさあ、ほんっとコイツの口車に乗って、契約する気になっちゃう他の会社のエライさん達も、おかしいと思わんのかねえ。
帰ったはずのお姉ちゃん、外で待ってたよ。
監視されちゃってないかーい?大丈夫なの、そんな社屋の下で待っててー。
でも弟を信じてくれてありがとう、弟を陥れたヤツは絶対許さないって言ってる。
沈翊も、大丈夫、逃がしません、技術力が彼の武器なら、僕は自分の武器で彼を倒すと。キリリ。
さて、次回は最終回。
一気になだれ込むように解決でしょうか。
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