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陳情令 第20話「邪を呼ぶ笛の音」あらすじとネタバレ感想

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陳情令
画像出典 百度百科
目次

あらすじ

夷陵の監察寮に攻め入った藍忘機と江澄。だがそこで見た光景は怪死を遂げた温氏の配下たちと首を吊って自害していた王霊嬌、そして邪を招くように何者かの手によって書き足されていた護符だった。一体 誰の仕業なのか、藍忘機と江澄はそんな疑問を抱きながら逃げた温晁と温逐流の行方を追い、ようやく隠れ家の宿を突き止める。すると温晁たちの前に笛の音と共に怨霊が姿を現す。その怨霊を操っていたのは失踪していた魏無羨だった。

ドラマ公式サイトより引用

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ネタバレ感想

夷陵の監察寮で、金目の物を持って逃げ出そうとしていた王霊嬌(ワンリンジャオ)。
でもその先に、またあの、血に濡れた目玉を見てしまいます。
王霊嬌の悲鳴に毒づきながら、温晁(ウェンチャオ)は隣の部屋で酒を飲んでいました。
誰かあの女を黙らせろと叫ぶと、部屋の扉が開いて、様子のおかしい王霊嬌が。

屋敷の屋根の上では、笛を吹く人影。
あー、この姿はー。

陳情令
画像出典 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited.

笛の音に操られるように、鼻から血を流した王霊嬌がゆっくりと温晁に近付きます。手を伸ばし、助けてと言いながら。
怯える温晁は、剣で王霊嬌を刺し貫きますが、王霊嬌は倒れず、尚も近付いてきます。
助けてと言いながら縋りつく王霊嬌と、恐慌状態になってる温晁。
でもこちらの王霊嬌は、温晁の幻覚みたいね。

実際の王霊嬌は、部屋の中でこちらもパニック状態で棒を振り回していました。
夷陵の店で魏嬰に脅された言葉が、がっつり心の中に巣食ってたんでしょう。
謝るわ、私が悪かった、命を奪ったりしてとか、喚いてますよ。
憑りつかれたように、割れた陶器の破片で自分の顔を傷付けた王霊嬌は、窓の外から飛んで来て梁に絡まりぶら下がった白い布にフラフラと近付きます。
窓の外には、笛を吹く人。
その音色に操られるように、布で首を吊る王霊嬌。

温晁も未だ幻覚の中。何もない空に向かって頭を下げ、拝み倒していました。
そこへ飛び込んで来たのは、温逐流(ウェンジューリウ)。
温晁を掴んで逃げ出して行くのを、窓の外に佇んで見ている人影。

その頃、屋敷の外には、藍忘機(ランワンジー)と江澄(ジャンチョン)を先頭にした討伐隊がやって来ました。前回、聶明玦(ニエミンジュエ)に、夷陵に行かせてくれと頼んでましたよね。魏無羨(ウェイウーシェン)が消えたのは夷陵だから。

門前に立っただけで、中の強い陰気と血の匂いが分かるみたいよ。
江澄が紫電で門を叩いて開き、一行は中になだれ込みました。
でもふと、藍湛が見た門の護符。何かがおかしいみたい。

監察寮の中は、既に温氏の人々があちこちに倒れて、全員死んでいました。その亡くなり方はなぜか様々で、例えば誰かが先に侵入して、剣で戦って一様に倒した感じではありません。
中で女が自害していたと聞き、確認しに行った江澄。憎き江氏の敵、王霊嬌の縊死姿を見て、紫電で叩き落としました。できれば自分でやりたかったのかもしれないけどねえ。

藍湛は、扉に張られた護符を手に取り、足したかと、呟いています。
一般的な魔除けの護符に何かを書き足し、「逆転」するように細工してあったみたい。邪を払うのではなく、邪を招く呪符になっていたようです。なのでそれを胸に貼ってしまった王霊嬌は、誰よりも邪に纏わりつかれたのでしょうな。
監察寮全ての護符が、人の血を使って書き足されており、筆跡からそれは同じ人物だろうと藍湛。各士だとは思えないが、目的が自分達と一緒なら構わないという、アバウトな江澄。

その時、牢に1人生存者がいると報告が入ります。
捕らわれていたのは、温情(ウェンチン)でした。

何をされたと言う江澄と、彼はどこ?と聞く温情。
温情も魏嬰の居場所を知らないのかと納得した江澄は、どれだけ投獄されていたかは知らないが、もう温氏は終わりだと言います。温氏は仇敵だが、君は命の恩人だ、温氏と縁を切れば、私が…って言うんですが。温情は温寧(ウェンニン)がまだ捕らわれてますからね。はい、そうですかとはいきません。

命の恩人を助けるのにも、条件付きってところが江澄なんだろうなあ。
しかも私が、私が…で止まっちゃって、助けるとか引き受けるとかまでは言えない。
だから温情に、私は温氏の人間、弟や守るべき一族がいる、私だけじゃなく、一族十数人も守れる?と言われてしまいます。

温氏本家ではない傍系の一族でも、今の流れでは、全部ひっくるめて守るとは言えないのは、ある意味当然なのかもしれないんだけどね。多分、聶明玦(ニエミンジュエ)とかに直訴しても、受け入れられないだろうと、きっと江澄は思ってる。
でも温情は確かに恩はあったかもしれないけど、一族を守るために一族の先頭に立って、温若寒(ウェンルオハン)に従っていた訳だから、責任問題という意味では、温情ひとりならなんとかなるではなくて、温情が責任を取るなら、その下で直接温若寒のために行動していなかった人達は助かるって話じゃないかとは思うけど。

温情は解放してくれたことに感謝し、これで貸し借りはなしだと去って行こうとします。
江澄は温情を呼び止めてあの櫛を出し、将来困った時は私を頼れ、あと1度力を貸すと言い、櫛をテーブルの上に置いて出て行きました。
でも温情は、自分だけしか守れない人を頼ることはないでしょうねえ。

江澄が表に出ると、藍湛が待っていました。
温逐流と共に逃げた温晁を追って、岐山に行くようです。

藍湛と江澄が進む林の中には、温氏の兵達がたくさん転がっていました。
行く先々で温氏が倒されている。多分同一人物の仕業。藍湛の顔付きがね、もしやと思ってはいそうなんだけど、強い邪気も感じるから、内心かなーりハテナになっている感じかな。
邪気と聞いて江澄は、温氏より邪悪な者がいるか、目的が同じなら敵ではないと言い切ります。

そこに、雲夢の駅站(えきたん 宿場みたいな場所)の近くで、温逐流が目撃されたとの報告。なぜ岐山に戻らないのかと怪しみながら行ってみた宿に、やはり温逐流が入っていくのが見えました。
温晁の姿がないことから、2人は突入前に様子を見ることに。

室内に入った温逐流は、持って来た袋をテーブルの上に置き、二階の部屋の隅に蹲っている温晁に手を掛けます。すっぽりと頭からマントを被り、片隅で震えていた温晁の手は、爛れて血だらけ。

それを屋根の上から、藍湛と江澄が見ていました。
はいここ、中国ドラマあるある、瓦を外すと中が丸見え。あんたー、そんな安普請じゃあ、ガンガン雨漏りするだろうよーと毎度思うんだが(笑)

陳情令
画像出典 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited.

温逐流は、薬を用意してきたんですな。
温晁を座らせて薬を塗ってやろうとするんだけど、怯え切っている温晁は、傍らの蝋燭の火ですら、見つかるかもしれないとビクビク。てかテーブルの燭台1個飛ばしたところで。部屋中に蝋燭の火が灯ってて、明るいけどね。

薬を塗るためにフードを外した温晁の頭は、髪もあらかた抜けてしまい、頭皮には獣の爪で引っかかれたような大きな傷があって、頭も顔も血だらけです。めっちゃ痛そう。
見ている藍湛と江澄も、思わず顔を見合わせてしまってるよー。

塗り薬もしみるみたいで、泣き叫ぶ温晁ですが、温逐流は泣いてはいけない、涙で傷口が爛れるって、涙を指で吹いてやるんです。なんだかんだ、優しい…
ともあれ、あれだけ平然と人を踏みつけにしたり殺したりしてきた人なので、この程度で泣き叫んで貰っちゃ困るんだけど、だとしても、それを見ている屋根の上の2人の表情も単に驚きだけじゃなくて、ちょ、痛々しいって感じが混じってましたな。

その時、外から風が吹き込み、部屋の蝋燭が消えました。
温晁は、笛だと怯えて飛び退ります。風の音だと言って、あと2日ほどで岐山だと温晁に饅頭を手渡す温逐流ですが、温晁はそれを払いのけてしまいます。
これだけ親身になって世話しているのに、役立たず呼ばわりされた温逐流。さすがにもう無理だと思ったんでしょう、立ち上がったところを、見捨てられてはなるまじと必死な温晁に縋りつかれました。
族譜に入れて貰って、お前を兄と見做そうとか言うんだけど、温逐流は不要と言いました。横顔の目がね。後悔なのかなあ、よくわかりませんが、真っ直ぐに前だけを見て、少しだけ潤んでいるようにも見えます。

まあね、こんな状態になってようやく、そんなこと言われてもね。どれだけコイツはアホかと思いながらも、言うことを聞いてきたか。この人がいなければ温晁がひとりで出来たことなんか、数少ないだろうに。今までなんでこれだけデキる人が、いろいろと読めているんだろう人が、温晁なんかに尽くしてんのさと思ってきたけど、温逐流の価値を、一番分かってなかったのは温晁だよね。

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その時、宿の扉がひとりでに開きました。
笛を手にしたシルエットが一歩一歩、近づいてきます。
翻るこの衣装は重そうだ(^m^)
階段を上る赤い髪紐の後ろ姿。

屋根の上から見下ろす2人の視界に入ったのは、魏無羨(ウェイウーシェン)でした。
息をのむ2人。江澄は腰に差した魏嬰の随便(スイビェン)に思わず手をやります。

魏嬰は、まっすぐ温逐流の前に立ち、温晁に視線を落として言いました。
今更、助けを呼んで意味が?
温逐流にも、この俺からあんな浅ましいヤツを守れるとでも?と言うと、温逐流は命を懸けるまでと答えます。救われた恩には報わねば。

笑わせるなと魏嬰。
なぜ、お前の恩返しのため、他人の命が奪われる?
不敵な表情で、笛を吹き始めた魏嬰。
笛からは、あの暗黒の剣と同じ、黒いモヤモヤが出ています。

目を丸くした藍湛は、屋根の穴に青い気のガードをかけました。
多分、あの黒いモヤモヤは邪気で、それが自分達にも及ばないようにでしょうか。

魏嬰の表情はどんどん闇落ち顔になってってますねえ。
でも似合うんだよなあ、肖戦(^m^)

陳情令
画像出典 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited.

外から、赤い煙が屋内に入り込み、それが女性の怨霊の姿になって、鋭く伸びた真っ赤な爪が温晁を襲います。今までも何度もこれにやられてた訳ですね。
恐ろしさに失神した温晁。
温逐流が咄嗟に霊に向かいますが、その長い爪で腕を掴まれ、払いのけて温晁を庇おうとした背中も、その爪に何度も切り裂かれます。でも正面から直接向かうと、霊だからね、煙のように消えてしまう。

温逐流が魏嬰に手を伸ばした時、屋根の上の藍湛が屋根を突き破って壊し、江澄の紫電が温逐流の首に巻き付きました。天井の梁の向こう側に飛び降りた江澄。温逐流は紫電で首を吊られます。
江澄が、雲夢江氏の敵を討った瞬間でした。

江澄は、おまえの剣だと、随便を魏嬰に投げます。
この三月どこへ行っていたと胸を小突かれますが、魏嬰はふっと笑って、言い尽くせない、ひとことではと目を伏せました。
その間、藍湛、ただじーっと見てる。だけどきっと、今までの魏嬰との違いを感じているだろうし、いろいろと考えを巡らせてもいることでしょうな。
そのまま魏嬰に抱き着いた江澄を見て、藍湛は、ふっと目を伏せました。
あれ、私もしたい…と思ってない?だいじょぶ?←

ちょっとだけ毒気を抜かれたみたいな顔になった魏嬰ですが、抱き返しはしなかったね。笛を持った手を少しだけあげたところで、江澄も離れてしまったし。

ふもとで落ち合うはずだったじゃないか、5日も待ったんだぞと聞いて、魏嬰の目が少し丸くなってます。自分を心配してくれていたのか、待ってくれていたのかって思ったのかな。
だけど、藍湛と教化司を襲撃した時、乱葬崗(らんそうこう)に捨てられたと聞いて怖かったと言われて、ぱっと表情が変わります。
一瞬揺らいだけど、本当のことは言わず、誤魔化す方向に完全に舵を切りましたな。きっとそうしようと、何度も何度も考えて来たはずだから。

乱葬崗に捨てられたら、生きてここにいるか?
じゃあ、どこにいた、よく逃げ出せたな、しかも、様子が違う。

割と素直に言う江澄と、全部黙って観察している藍湛。
逃げる途中で入った洞窟で達人の奥義書を見つけたって言ったら信じるか?なんて作り話をして、信じないと言われて笑う魏嬰ですが、江澄は詳しい話は後で聞く、それでも無事で良かったと笑いました。
だけど藍湛は、疑惑いっぱいって感じなんだよね。魏嬰も、藍湛は騙せないと分かってるっぽい。

だから、魏嬰と呼ばれて、藍ニ公子、あ、含光君と言い直し、頭を下げました。
もう、藍湛とは呼ばないの?って、このシーンはちょいときましたね。魏嬰の覚悟のほど。金丹を失くした自分は、もう正道派、中でも特に姑蘇藍氏とは相容れないと、自ら線を引いた瞬間みたいで。

温氏の門弟を殺したのもおまえか?
だったらなんだ。

江澄も、夷陵の護符もお前が?と聞きます。
藍湛は尚も続けました。
どんな方法で殺した?なぜ剣を使わず、違う方法で?

このシーン、藍湛が疑惑を抱えて強く詰問するシーンは、後に、といってもずーいぶん後なんだけど(もう終盤46話とかで)、藍湛が思い出して、深い後悔に涙するところです。

答えよ。
答えなかったらどうする?

一歩近づいた藍湛から急いで距離を取り、藍湛、再会したばかりで問い詰めるのは感心しないなと魏嬰。お、藍湛って言った。
藍湛は、はぐらかそうとする魏嬰に怒って、冗談では済まされぬと詰め寄るんですが、江澄に止められます。

魏嬰、邪道を修めれば代償を伴うぞ。
いにしえより例外はない。身も心も蝕まれる。

魏嬰は、他人の霊識は奪っていないのに、なぜ邪道だと言います。
護符を使い、笛を吹いただけで邪道になるのか?
たとえ邪道だとしても、この身が蝕まれるかは俺が一番承知だ。
心については、心の主である俺が判断すること。

己で制御できぬこともあると言う藍湛に、魏嬰は、俺の心のありようなんて他人には分からない、関係もないことだと言いました。

魏無羨、藍忘機と呼び合った2人は、ここで精神的に決裂。
江澄も、悪いけどうちの魏無羨なんだからね?的な(笑)言い方で藍湛を退けました。

その時、気が付いた温晁が温逐流が倒されているのを見て、這いながら近づいてきます。
江公子、藍二公子、私が悪かった、殺さないでくれと縋る温晁を蹴り飛ばした魏嬰は、藍二公子、これは雲夢江氏の私事だ、帰ってくれと告げました。

金丹を渡すと決めた時点で、自分の身の振り方はかなり考えたんだろうとは思うし、だから姑蘇藍氏である藍湛は避けないといけないって決めたんでしょうけどね。そのためだとは言ってもさ。藍湛にしてみれば、あれっほど、払っても払っても明るく絡みついて来た魏嬰がさ、いったいどうしちゃったのと、黒さを孕んでどこに向かっちゃうのと、ぐるぐるするのは当たり前ですわ。温晁に攫われて何かがあったんだってのは確実だし、この邪気はなんなんだとは思っても、どんなにその身を心配しても、こうなってはそれを素直に言う魏嬰ではないしねえ。

屠戮玄武(とりくげんぶ)の中で、暗黒の剣を見つけて握り締めてた魏嬰を藍湛は介抱してましたよね。あの時、あの剣に違和感は持たなかったのかなあ。

黙って去って行った藍湛が見えなくなった後、ちょびっとだけ、魏嬰も哀しい目になったかな。諦めの目かな。藍湛がいるうちは、頑張って冷たい顔してたけどね。

藍湛が門を出た時、屋内から温晁の悲鳴が聞こえました。
藍忘機、なぜ俺に食ってかかる。何様のつもりだ。姑蘇藍氏なら許されるとでも?
立ち止まって、魏嬰の言葉を反芻してる藍湛。
2人が別れたのは、玄武洞だったんだよね。魏嬰が目を覚ます前に、藍湛は姑蘇が心配で帰っちゃったけど。でもあの時、だいぶ心が通じ合ったと思ったのに、次に会った時がこれって、悲しいねえ。

陳情令
画像出典 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited.

蓮花塢に戻った江澄と魏嬰は、司堂でお線香をあげていました。
三か月でなんとか雲夢江氏を立て直し、温氏討伐にも参加した江澄。確かにそれは魏嬰の言うように、かなり頑張ったんだろうとは思う。

約束通り、江澄と師姐を守りましたと呟く魏嬰。
江澄は清河に行って、射日の政戦に参加するかと聞きます。当然だと魏嬰。師姐も、あのまま清河にいるんだね。

不浄世に行った魏嬰は、傷付いた兵達の世話をする後方部隊として働いている師姐を見ます。
涙と笑顔の再会。

でもここから少しずつ少しずつ、歯車がかみ合わなくなっていくみたいに、軋んでズレていくのです。
仕方ないとは言え、根本の理由が説明できなかったとはいえ。
何かもう少し、やり方があったんじゃないかと、考えてしまうんだよね…

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