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追風者 第28話 あらすじとネタバレ感想

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追風者
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あらすじ

沈図南は真相を報道せず、魏若来との師弟関係を切る。魏若来は許諾ら共産党員の力を借り、政府の圧力が新聞社にかからないよう、特別な方法で真相を報道させ、財政部高官の妻や虞世清らの悪行を暴く。怒った庶民はデモを起こすが、捜査隊に復帰した林樵松は警察と共にデモを鎮圧し、事件を調査した沈図南を庇うために自首した魏若来を逮捕する。

みるアジア

ネタバレ感想

若来が持って来た証拠を、デマだと言って退ける沈図南。
これがあれば、民衆は我々を信じるはずだ、正義の追及だって若来の言葉にも、時期を待て、今は混乱の極みだ、君の行動で損失を被るのは国だと言い返します。

若来は、自分を騙して悪人に手を貸すのかと言うけど、図南は、政治は妥協の芸術だと言う。
偽造銀貨の時も言ってましたな。
身近な人達の惨状を目の当たりにしている若来も、妥協したくない、悪には報いを、命に代えても罰を与えるって、引かないよ。

図南は、そんなに身勝手ならと、とうとう師弟関係解消宣言。
表情を失う若来だけど、ショックって感じではなくて、やっぱりそうなるのかっていう諦観と傷心かな。
だってこれは、若来の恩情に近いものでもあったんだもんね。師匠に最後のチャンスを、くらいの。
図南も苦しい立場なのは分かるけど、失望したのは若来のほう。

鴻芳(ホンファン)服飾店では、徐諾(シューヌオ)が、蒋介石はカネ欲しさに民心を捨てたのかと怒ってました。軍閥の独裁者が欲しいのはお金と銃、庶民の命などいつでも捨てられる駒、若来の報告書を新聞社に配ろうと近真。今度こそ蒋と南京政府の正体を明かしてやると、交渉は徐諾がやることに。

でも新聞社は二の足を踏みました。
それをすれば会社は閉鎖になり、記者も逮捕されるだろうと。
私的な印刷物では信憑性に欠けると言われた徐諾は、何やら手段を教えられたぞ。

徐諾が戻ると、若来が来ていました。
新聞に載せたいから手を借りたいって若来に、徐諾は、私はテーラーで新聞記者じゃないと言います。
でも既に気付いている若来は、あの日僕に李晟達(リージェンダー)に印鑑を渡せと指示したはず、今回僕を手伝えるのは共産党だけ、近真は特殊な立場だから頼めないと。それでも認めない徐諾。
怖いんですね、では自分でなんとかしますと出て行こうとした若来を徐諾は止めました。

追風者
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焦るな。この件は闇が深すぎる。新聞社には荷が重い。
若来は個人で壁新聞を作ると言うんだけど、それでは若来が捕まる、今回は誰も助け出せない、君が死を恐れなくても、殺されては真実を伝えられないって言われちゃう。

で、さっき聞いて来たアイデアね。
この件を全新聞社に掲載させれば、南京も全ての新聞社を取り締まることはできない。記者会見を開いて、多くのメディアの前で真相を暴く。新聞記者にもプライドはあるから、同業者の前で重大ニュースを知ったのに報道しなければ、この世界ではやっていけなくなる。
若来の目に光が戻ったー。

夜、鴻芳服飾店では近真が、若来にバレたの?と驚いてるよ。
ずっと前に声で気付いていたけど、黙ってたんだと聞いて、若来、やるわね、て(笑)
若来は、あの話を聞いて3分考えてアイデアを出したんですと。ビラを作成して気球で撒く。
記者会見をすればすぐに逮捕されちゃうから、記者たちを集めた上からビラを撒くってことね。
その案に驚く近真。
彼は国民党の闇と腐敗に憤りを感じ、国が変わるべきだと気付いた、あの青年は天性の革命家だって、徐諾ってば、ものすごく若来を買ってますよ。

若来は知り合いの印刷屋さんで、一枚一枚手刷り。
捕まるぞって不安げな知り合いに、国の重要な事柄は庶民には関係ないと思っていたけど、でもこれ以上何もしないと良心が許さないと、せっせと印刷していきます。
徐諾は呼び込む記者たちへの封書作り。

建国国債の黒幕をお伝えします。お集まりください。
そんな内容で記者たちに送った手紙は、林樵松(リンチャオソン)にも伝わります。
抗日の功績で捜査隊に復帰できたんですってよ、この人。あれ?収監時、もっと確かな地位を約束されてたんじゃなかったっけか?

記者たちがただ集まっているところに捜査隊が行って捕えれば、逆に疚しいことがあるのかと思われてしまうと、林樵松と文彪(ウェンビャオ)は思案中。
文彪は、斧頭幇(フートウパン)に頼みましょうかと言い出します。
借金で揉めたことにして根こそぎ逮捕、後で斧頭幇の鉄砲玉たちは釈放、と。
ん?斧頭幇て、若来と同郷の良さん、銭少良(チェンシャオリャン)のところだよね。

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若来は春苗と、阿文(アーウェン)のお墓を作っていました。
阿文って、文有田(ウェンヨウティエン)って名前だったんか。

昨晩、春苗の夢に阿文が出て来たんだって。若来に謝っといてと。
革靴を借りて、すぐ返すつもりだったけど、靴底が外れて修理が間に合わなかった。来世で機会があれば返すと。
春苗は、阿文が若来に靴を借りてたなんて知らないはずだから。若来がぐっと噛み締めるように俯いたのは、それが本当だったからなんだねえ。

若来は、お金を稼いで黄浦に家を借り、親友阿文と一緒に住むつもりだったらしい。裕福な地域だから、阿文も人力車で稼げるからって。本当にいい友達だったのにな…(涙)
若来は阿文の墓前で、仇討ちをすると宣言しました。そうしないと一生心が晴れないと。

明星大劇場前。
記者たちは集まって来ているけど、発表者は影も形もありません。
斧頭幇の手下たちも、物陰に隠れてる。

12時丁度。街頭スピーカーから、若来の声が流れました。
建設国債の車区に関する記者会見へようこそ。今日はみなさんに事件の全てをお伝えます。
央銀は財政部からの委託で、800万元分の国債を発行し、国と人々に利益をもたらすはずだった。でもそれを利用し、暴利を貪った者がいる。

捜査隊はスピーカーのコードを辿って、ビルの屋上や部屋の中に踏み込むけど、そこには機材しかありません。若来と近真は別のビルの中でそれを見ていました。若来の使ったコードは地下を走ってるものだったらしいよ。捜査隊は、見えている地上のコードを追うはずだと思考を読んだんですと。
薄っすら笑う近真は、はぁ、この子ってば、ほんとに…みたいな感じね(笑)

若来は鏡の光で向かいのビルに合図し、気球を飛ばして貰います。
向かいのビルでスタンバイしてたのは、車夫仲間だったのかなあ。
阿文の敵を討つってことなら、手伝ってくれる人もいそうよね。

気球にぶら下がった箱からビラが落ちてきて、明星大劇場前に散乱。
慌てて林樵松が見るなと叫ぶけど、記者たち全員を止めるのは無理。
文彪が、待機していた斧頭幇を放つも、既に記者たちはビラを手にして目を通してます。

若来が、ビラだけでなく拡声器も使ったのは、ビラを手にしているのは記者たちと捜査隊と黒幇だけだから、記者たちが買収されたり脅しに屈したりするかもしれないけど、拡声器を使えば周辺の人達にも聞かせることができるから。民衆の手前、記事にせざるを得ないから。

近真、満足そうに微笑む。
こんな人材をスカウトできたら、どれほど心強いだろうかと思ってるだろうなあ。
責任感のある記者が増えたから、きっと記事にしてくれると言う近真に、そう願うよと返す若来を見て、いやあ、成長したなあとしみじみしてしまいましたよ。
最初に会った時は、訳の分からないお嬢さまに塩対応してたけど(笑)その後はしばらく、若来、顧問の妹に対して、おどおどしてたもんなあ。

翌日、27社がトップ記事として取り上げました。
徐諾と近真はご機嫌です。
若来に手を貸す隙も無かった、何の訓練も受けずにこれだけ綿密な計画を立てたと近真。彼には潜在能力があると徐諾。
徐諾は、共産党の金融システムに若来が必要だと決めたね。以前そんな話、あったっけね。

若来と春苗は、阿文の墓前で新聞を燃やしていました。
黒幕を暴いたから、江西に帰ろうという春苗に、若来は、まだ黒幕は罰を受けていないと。
市民のデモは起きても、それが何の役に立つと若来は考えてる。
わしもそう思う。

追風者
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案の定、バリケードの後ろから警察局と捜査隊が市民デモを見てました。
デモの中には、姜虎豪(ジャンフーハオ)もいたね。
林樵松が銃で威嚇し、デモは違法だと叫びます。
それでも怯まないデモ隊を、警察が警棒で殴りかかり、乱闘へ。

デモ隊は鎮圧されてしまった模様。
印刷所には文彪たちが突入し、責任者に銃を突き付けて殴り、印刷物に火を放ちます。
虞世清は大姐が怒りまくっていることを、康少捷に知らせて脅し、取引記録を外部に流出させた者をその場で射殺しろ、だとさ。
この命令が後で利いてきちゃうんだ…

若来と春苗が部屋に戻ると、徐諾が来ていました。
春苗を外に出し、徐諾と話す若来だけど、春苗はしっかり扉の外て聞いているよ(^m^)

徐諾は若来の書いた、共産党銀行のレポートを読んでいたらしい。非常ににこやかです。
若来の分析を見て、ワタシの目に狂いはなかった、ふふ♪なんでしょうね。
今後どうなると思う?と徐諾。率直な意見を聞きたい、我々はもう友達だろ?て。
若来は、経済的な面では共産党の力強さを感じたと言います。
中国の人口の多くは農民、共産党は農民銀行を設立して農家の信用を集めた。銀行の基礎は信用、信用は人の心。今は小規模でも、これらが成長すると、両党の金融戦争も激化する。

農業の生産高は商工業には及ばないと徐諾が言うと、若来はタングステンがあると。
江西は資源が豊富で水運も発達している、いい場所を根拠地に選んだと思う。

君も根拠地に来るか?
おおお、初めて徐諾から直接的な勧誘の言葉が出ました。

いいところでナンだけど、このアパート、まだ強制退去はないの?

記者会見後、捜査隊が責任を問われた、取引記録の件で央銀に調査が入ったら、沈図南は君を守れるとは限らないと言う徐諾。もう師弟関係は解消したと若来。
君の未来が広がっているのは、上海ではなく革命根拠地。偽造銀貨と建設国債の件で、国民党の腐敗に気付いたはず。今の政権の下にいる限り、悪の手先となるだけ。
それには若来も納得するんだけど、でも共産党のことも良く知らないので、今はまだ決められないと答えました。
簡単に飛びつかないのが若来ですな。

今、決めなくていいけど、上海はすぐに離れたほうがいいと徐諾は言います。
若来は、この報告書を顧問に渡して、それを最後の別れにすると。
共産党銀行についてのレポートをまとめて出せと言われていたのを、辞めてもまだ提出する気なんだ。

いやー、捜査隊等々の様子を見れば、今夜にでもって状況なんだけどねえ。
図南が辞められなかったのも、日を跨いだから。若来も危ないと思うなあ。

徐諾は、それなら共産党の銀行は貧弱だと書いてくれと言いました。
油断させるために。共産党銀行が成長する時間を稼げるから。
どうか我々と君の故郷にチャンスを与えてくれと言われた若来は、了承します。
徐諾は、上海脱出の移動経路は確保すると約束してくれました。

レポートを持って央銀のロビーにいた若来を、真っ先に見咎めたのは黄秘書。もう君は部外者、帰ってくれ、だとさ。
そこに図南が来て、ここは職員しか入れないと決まっているのか?と黄秘書に。
銀行のロビーなんだよね、一般人ウロウロしてますよっ。

レポートを手にした図南は、結論は?と聞きます。
恐るるに足らずと若来。
黄秘書は、当然だと、共産党と農民たちを貶めることを言って、周囲も笑う。
若来、ムッとしちゃって(笑)でも、国民党が強いとも言えないと言い返します。
黄秘書が反論しようとするのを、厳しい表情になった図南が止め、続きを促しました。
共産党の経済状況がどうなるかは分からないが、彼らは庶民を傷つけたり、真面目に取り組む人の邪魔をしたり、私腹を肥やしたりしない。

それで君も共産党員にと聞かれた若来は、いいえと答え、でも国民党にも入らないと言いました。
当然だ、入党できないさとイチイチ口を挟む黄秘書に、若来は言います。
ここまで来る間の道に、多くの血痕があった。国債事件に対する市民の抗議デモが、武力で鎮圧されたから。それを何とも思わないのか?
黄秘書も図南も、返す言葉がないわね。加害者側だもの。

ここで林樵松と文彪の様子がインサート。
兄貴、変わりましたねって文彪。
以前は庶民のデモをと言いかけた文彪の言葉を遮り、林樵松は、ヤツらは庶民じゃない、少なくとも扇動者は社会に動揺を与える暴徒だ、そう思わないとやってられない、と。
ふむ。以前は庶民のデモを武力制圧まではしなかったってことね。だからそう思い込んでやるしかないと、悪い方向にバージョンアップしちゃったー。

図南は、悔しいのは同じ、でも自分は大局を見ていると言います。
そうですねと言った若来。屈辱と重責の中、自分を誤魔化している。
見透かされちまった図南、固まる。
黄秘書が若来に掴みかかるのを止めた図南は、若来の襟を直してやりながら、心の火を止めるな、自分が最も嫌う種類の人間にはなるなよって言うのよ。
うーん。家族って枷や責任なんてのさえなければ、この人は出奔できたのかもしれないなあ。
若来も、ああ、こっちが本音かと思ったでしょう。でもどれほど絡めとられているのかと。

そこに林樵松が、図南に同行を求めに入って来ました。
容疑者なら逮捕状が必要、調査協力なら秘書に予定を確かめてくれと図南。
ではここで質問をと林樵松は始めちゃう。

建設国債の調査の主幹は図南自身、だから日本人投機家によるものだと発表した。孔家や虞世清の名前が挙がっているのは、新聞社の推論。
取引記録の流出は取引所に聞け、ここは央銀だ。

それを聞いた林樵松は、埒が明かないと、警備司令部の命令を遂行する、連行しろと叫びました。
阻止しようとする行員達と捜査隊が、もみ合いになっちゃう。
妨害者は殺すぞと、黄秘書が拳銃を額に押し付けられてしまい、一同、シーン。

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そんな中、若来は、全て僕がやりましたと言いました。
図南は、自分の指示、全責任は私が負うと若来を庇います。
嬉しそうに、では2人とも同行をと言った林樵松を呼び止め、若来は、取引記録を見せても顧問は信じなかった、流出させたのも僕だと。
図南が叫んで止めようとするんだけど、若来も僕がやったと叫びます。
僕はもうあなたの弟子じゃない、こまでの恩は忘れません。お元気で。
そう言ってレポートを手渡し、若来は連行されて行きます。

央銀の外で、若来が連行されていくのを見ちゃった春苗。
何か思いつき、急いで走って行きます。きっと近真のところよね。
図南も、そのまま虞世清の元へ。

造兵廠で近真に会った春苗は、若来の車は央銀から左に行ったと伝えます。
マズイわと近真。直接、処刑場に向かったと。

虞世清の部屋には図南が乱入。
林樵松が魏若来を捕まえた、彼が取引記録の漏洩をしたと聞き、虞世清は、それなら誰に頼んでも処刑は避けられないと言います。
図南は、だからこそお願いに来た、大姐に陳情を、今すぐ電話してくれ、恩は私が必ず返すと伝えてくれと。

虞世清に両手を合わせる図南だよ。
黄秘書が無理だと思いますよなんて言うのを、若来を助けるためならなんでもすると言い切った図南は、死んでも自業自得だと続けた黄秘書を睨みつけます。

黄秘書、イチイチ喧しいな。睨まれるの分かってても言わずにはいられんのか。
黙って逃げる気なら逃げられたんだよ、若来は。だけど図南が尻拭いで全て被せられるのを知って、捕まれば処刑されるのを承知で自首したんだよ。
国民党政府の腐ったシステムの中では重罪でも、正義は若来にあることを図南は知ってるのよ。なのに自分は命がけで庇われたのよ。
てかさ、黄秘書、選民意識が強過ぎて、いっつも感情が先に立ち過ぎて、物事の流れも仕組みも読めなさ過ぎるよなー。

虞世清は大姐に連絡し、図南を味方に引き入れるのを条件に、康少捷に若来は誤認逮捕、処刑は絶対に避けろと電話してくれたんだけど。
でも康少捷は、若来が罪を認めてしまったから、直接処刑場に向かった、間に合わないと。
それを聞いて図南は飛び出しました。
残った虞世清も参ったなーになってるよ。せっかく沈図南を引き入れて、思うように使えるところだったのに、若来が殺されてしまったら、図南はもっと厄介な相手になるだろうしね。
でもこれって先の電話のせいもあるよね。漏洩した人物は見つけたら即、射殺っていう。

ただ、これで図南はまたひとつ、どうにも抜け出せない枷を付けられてしまった。
でもそこまでしても、命を懸けて守ろうとしてくれた若来を守りたいって、お互いにすごいことよねえ。師弟関係の解消も、泥沼に片足突っ込んじゃった自分が引きずり込まないように、突き放そうとしたのかもしれないな。

その頃、若来は処刑場で後ろから蹴とばされ、膝をついていました。

ひー、怖い怖い。
ドラマは続くので、なんとか近真とかが現れて、間に合うんだと分かってはいるけれど。

あ、今回からエンディングの歌が変わりました。
今までの、周深さんの「非你所想」が好きだったんだけどなー。
物語のテーマが変わってきたからねえ。

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