あらすじ
図らずも顧湘、曹蔚寧と出会った周子舒たちは一緒に宿へ。すると、突然、毒蝎の一味が彼らを襲い、偶然その場に居合わせた沈慎が周子舒と温客行の助太刀をする。その後、沈慎は周子舒の前で反省の弁を述べるとしおらしい態度を見せ、温客行は甄衍なのではないかと尋ねる。一方、温客行は沈慎に対して激しい怒りを露わにして…。
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ネタバレ感想
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阿湘、曹蔚寧(ツァオウェイニン)と合流した阿絮達は、町で食事をすることに。店の傍らにいた物乞いに声を掛けられた曹蔚寧は、少し恵んでやります。若夫婦みたいに言われてテレた阿湘も、ぽいっと投げつけるように恵んでやると、それを阿絮が小首傾げてからかうんですよ。ちょ、どうした一体っ、なんだその仕草っ!
テレて切れまくる阿湘に、老温が言います。
なぜ馬鹿とつるんでいる?
旦那様こそ、2人の馬鹿と一緒です。
阿絮が、未だ顔色の悪い曹蔚寧に理由を聞くと、桃紅(タオホン)と緑柳(リューリウ)の暗器の毒にあたったけど、阿湘の献身的な看病で回復した、清風に戻り、残った毒を抜きますって。
アイコンタクトしながら幸せそうな2人に、老温は分かり易く、むっすー(-”-)。あっちとこっち、目線を動かして見比べてる阿絮が可笑しいのよ。何、今回は阿絮の顔芸大会ですか?(違)
老温は、献身的な看病ができるなんて、主の私でさえ知らなかったと嫌味。でも阿絮に窘められて、曹蔚寧の脈診をしてやってます。
阿湘が、英雄大会の日に2人が高小怜(ガオシアオリエン)を連れ去ったこと、その後もいろいろとあったと話します。五湖盟は探してないんだろうかと心配する成嶺に、瑠璃甲を得るまで小怜を傷つけることはないと阿絮。
今度は阿湘の反撃。成嶺、未来の妻なんだから助けてあげなさいよ、恋敵の鄧寛(ドンクワン)は消えたわって言うと、鄧寛だと?って聞き返した老温。
以前の阿湘の報告を聞いてなかったんかい。あの時は、安吉の四賢の件で阿絮とケンカした直後で、やけ酒中でしたねえ。
英雄大会で、高崇(ガオチョン)を糾弾した後、鄧寛は失踪しているみたい。
老温と阿絮は顔を見合わせます。
老温は、毒を抜くためには薬が要ると、阿絮と一緒に薬屋に行くことに。あっ、それなら私がっ!と立ち上がった曹蔚寧を抓って座らせる阿湘。2人との付き合い方は、じきに理解できるって成嶺。
おや、成長しておーる。たまに2人きりにさせてあげないといけないんだよ♪ってか?あ、いや、作戦会議のために、ですよ?(^m^)
鄧寛について語り合いながら歩く2人。小怜と結婚すれば、黙っていても岳陽派が手に入るはずだった鄧寛を、黒幕はどうやって寝返らせたのか。
鄧寛は正義を貫くために、真実を話したって可能性は?と老温。あり得ぬと阿絮。
瑠璃甲を渡した用済みの成嶺を、娘を使ってまで囲い込む必要はない。なのになぜ、英雄大会で婚約を発表したのか。
人心を得た後、成嶺が死んだとしたら、結婚はなしになるぞって老温。
そこに、さっきとは別の物乞いがお椀を持って来て、これ見よがしに倒れますが、2人はスルー。なんでこの町はこんなに物乞いがいるんだ?
と思ったら、今度は向こうから沈慎(シェンシェン)が来たよっ、うお、16話で意気消沈して消えて以来ですね、久しぶりっ。だいぶ覇気がなくなってますな。
はっ、また会うとはなって、豹変して睨みつける老温の前に急いで出る阿絮。こんなとこでいきなりやり合わないようにガード。
その時、沈慎が危ないっと叫びます。
さっき道端に倒れた物乞いが襲ってきました。やっぱりか。毒蠍のようです。
3人がサラッと全員退治し終えた時、沈慎の腕に蠍尾刺(かつびし)が刺さっていました。阿絮はそれを見て、それには毒が塗ってある、私を信じるならこれをと解毒剤を差し出します。素直に飲む沈慎。
だけど、そっぽ向いてる老温のほうを見る目が、ちょっと気まずそうだね。さっき会った時も、以前のこの人だったら、あの表情をぶつけられて黙ってはいなかったはず。
沈慎は、お二方は英雄大会で長兄を助け、成嶺を救った、恩を感じている、今日も薬を頂いた、いつか必ず借りを返そうと言いました。あれあれ?人が変わったみたいだな。
驚いたな、まだ高崇を覚えていたかって嫌味を言った老温ですが、沈慎は、以前みたいに感情的にその言葉を買うことはせず、あの方は永遠に私の長兄だと言いました。
成嶺達も襲われているだろうって阿絮の予想通り、成嶺達も店内で襲われていました。戦う2人と、成嶺も流雲九宮歩(りゅううんきゅうぐうほ)で必死の防戦。この程度の兵隊達なら、阿湘と曹蔚寧も負けないんだね。
なんとか店内から出た3人の前に、さっき施しをした物乞い。曹蔚寧が逃げろと言うのですが、物乞いは逃げようとせず、パニックを起こしたように、なぜか真っ直ぐに成嶺に向かいます。それを見て物乞いを殺してしまう阿湘。
曹蔚寧は、ただの流れ者をなぜ殺したって言うんだけど、その物乞いの手に蠍尾刺みたいなのが握り込まれてたのを、3人は気付いてないのよ。阿湘の判断が正しかったのにー。だって前に阿湘と曹蔚寧がいるのに、後ろの成嶺に向かってったんだぜー。
更なる賊が現れて、逃げる成嶺達に阿絮達が合流。
追って来た賊の前に出た老温とそれを追う阿湘。後ろから阿絮が、生き証人を残せと叫びますが、既に老温は扇を放っていて、全員やっつけちゃいました。
肩をすくめて、手遅れだ♪てへぺろ ←勿論てへぺろはなかったけどまさにそんな感じよ。
そして阿湘に、殺したのは私だ、なぜおまえが血だらけに?
阿湘、老温と同じく、肩をすくめて、返り血です♪てへぺろ(笑)
笑って扇で阿湘をちょんってする老温。あー、2人共可愛いー。絆が見える~♪
成嶺に手を伸ばす沈慎ですが、もう成嶺もいろいろと知っちゃってますので、後ずさり。
成嶺にどうしてここに?と聞かれて、話せば長いと言う沈慎。
沈慎になぜおまえが同行している?と聞かれて、話せば長くなりますと言う曹蔚寧。
なんだか今回、ちょっとみんなオカシイな(笑)
一行は、町外れの空き家に落ち着いていました。
庭先で血を洗う阿湘と、水を運んでくれる曹蔚寧。でも阿湘は荒れています。あの物乞いのことね。阿湘、悪くなかったよ、曹蔚寧の言うこと聞いてたら、成嶺は刺されてたよ。
あの老人は必ずしも刺客だとは限らぬと言う人と、もし刺客だったら?と言う人。
阿湘は、曹蔚寧を曹殿と呼び、あなたと私は育ちが違う、あなたは一門のみんなと和気あいあいと暮らしてきた、私は食うか食われるかで、僅かな危険も見逃さないよう生きてきた、そうしなきゃ死んでいたと言います。
曹蔚寧は、阿湘の子供の頃の話を初めて聞いたんだね。ま、言いだせないよなあ。優しくされても、阿湘は複雑で、バレたらと怖くて、だから拒絶するしかないんだねえ。
家の中では、成嶺と沈慎が話していました。
五湖盟ではつらく当たったって、あら、自覚してたんですね、沈慎。憎まれても仕方ないが、お前が憎い訳じゃない、だそうで。お兄ちゃん2人が小さい頃は行き来があって、可愛がっていたんだそうな。成嶺を見ていると2人を思い出して、生きていればと願ってしまうと。
ふ。やっぱり馬鹿は変わりませんでしたね。そんな言い方したら、成嶺の反応になるのも当たり前でしょうよ。
はっと笑った成嶺。ごもっもです、兄達の代わりに死ねたらどんなに良かったか。
でも沈慎は、成嶺が一番、父の張玉森(ジャンユーセン)に似ていると言いました。性格も容貌もそっくりだと。純粋で孝心に篤く、五義兄弟では最も善良で剛直だった。
本当ですか?私ほど愚かではないはずです、父は高名でしたと成嶺。私は軟弱で、大成できないと噂されていますって。
そこに阿絮が入ってきます。成嶺が阿絮の弟子になったことを知った沈慎はまた、何度も成嶺を救ってくれて感謝すると。阿絮は、感謝はいらないから質問に答えてくれってよ。
何でも話すと言った沈慎に、阿絮は成嶺から先に聞けと言いました。
約束ですよ?答えずとも嘘はつかないでくださいと念を押す成嶺(笑)分かるわあ、そう言いたくもなるわよねえ。
父は五湖盟と疎遠だった。高おじが鬼谷と手を組み、殺したのか?
天に誓ってもいい、長兄は父君を害したりせぬ。過去に何があろうと、長兄は父君を思っていた。だから小怜と結婚させ、両派の武芸を習得して大成するよう願っていた。盟主も継がせるつもりだった。
私は願っていませんと言う成嶺です。これよ。これなのよ。
いくら思っていたところで、身勝手で横暴なやり方には違いない。その上、そういった思いを本人に伝えることもせず、ただ一方的に押し付けるのは自己満足でしかないし、伝えたところで、本人が望んでないなら、それはありがた迷惑。ありがちな「よかれと思って」の落とし穴。
沈慎は鄧寛を、幼い頃から見てきたらしいよ。英雄大会で鄧寛のした証言は嘘。20年前、高崇は、瑠璃甲を壊すか、武林に一切を公表すると主張したけど、みなが反対した。
うわあ、高崇はそのつもりだったのか。
陸太冲や張玉森の瑠璃甲は、望めば手に入ったはず、私も頼まれれば差し出していた。趙敬にしても軟弱だから…と聞いて、鼻で笑った阿絮です。コイツは全く気付いてないのかぁっていうね。
阿絮は、以前老温の流した、あの童謡について聞きます。
高崇が武林の盟主の座を狙って、流したとの噂だがと。
沈慎はそれも否定しました。長兄は口下手だが、何よりも情義を重んじていた。情義に勝るのは、五湖盟の声望だけだ。
最後に阿絮は、なぜ鄧寛は高崇を陥れたのかと聞きました。
沈慎にも分からないらしい。本来の鄧寛なら、何があっても長兄に不利なことはしない。
阿絮の目が丸く開きましたねえ。何かに気付いたのだろうか。
成嶺に沈慎を頼んで、老温のところに行こうとした阿絮を引き留め、沈慎は聞きました。
温殿は五義兄弟の旧友によく似ている。温殿は、甄姓では?
うおお、自力でそこにたどり着いたか、沈慎。あ、成嶺が動揺してしまいました(笑)
阿絮は、その質問に答える義務はないと言って、去って行きます。
おいおい、成嶺ひとり残してっ。成嶺、耐えきれないと思うよー。でもま、バレでもいいのかな、既にそう感づいているのだし。
阿絮は池を眺めて、情報を整理してるんでしょうか。
そこにやって来た老温、そっと近づいて、分かり易い、わっ!ってヤツ。考え事中の阿絮、すっかりやられて笑ってます。
阿絮は、鄧寛の行動にはもうひとつの可能性があると言います。
龍孝(ロンシアオ)が操っていた薬人の操縦法は、伝説の攝魂蠱(せっこんこ)と関係があるかもしれない。
老温も言います。
薬人がいたのは、趙家義荘と毒蠍の分舵と龍淵谷、義荘の件は長舌鬼の仕業だ。背後には毒蠍がいる。
あ、阿絮が、ん?って顔になったぞっ。老温、ミスったぞっ。
6話で、義荘から出た後、あれは纏魂糸匣を持っていたけど、吊死鬼にしては若すぎると言った阿絮に、老温はすっとぼけて、長舌鬼って名前は出さなかったんですよ。本人も名乗らなかったし。なのに、するっと長舌鬼って言っちゃった~。
ミスに気付かず、老温は聞きます。天窗にいた時、毒蠍の首領を見たかと。
首領は姿を現さぬと阿絮。
なら、裏表のない沈慎ではなく、趙敬が首領だなって、老温。
阿絮は考え込んでるよー、たどり着くよー、老温の正体に。だけど、ポーカーフェイスのまま、疑問が1つ、いや2つになったと言う阿絮です。
もし趙敬が毒蠍の首領なら、高崇の剣に三屍毒を塗り、容炫(ロンシュエン)夫妻を陥れたのも、趙敬だろうか。
二つ目を催促した老温を、じいーっと見て、阿絮は言いました。
長舌鬼とは何者だ?
疑念の顔ってよりも、弟が嘘をついてると分かっていて、白状させようとする兄ちゃんの顔だなあ、これ。さすがの老温も、固まります。
あ~、義荘で纏魂糸を使い、薬人を操った男だな?十大悪鬼ってこと以外、俺は知らない。
それを聞いて即座に復活した老温、ぺらぺらと喋り出す(笑)
その通り、ヤツは吊死鬼の手下、武芸が上達した吊死鬼から纏魂糸を継承した。鏡湖派を襲ったのも、長舌鬼だ。
にやっと笑った阿絮は、やはりうちの老温は見識が広いと言って、その肩に手を置き、ふっと笑って去って行きます。
こりゃ、バレたな。だけど笑って肩に手を置いて、それでも「うちの老温」って言葉を使ったのが、阿絮の意志だよね。だとしても、おまえは師弟、うちの老温。
ま、俺だって元天窗だ、だし?
おおお、老温の入浴シーンですぅ←細っこーいっ(^m^)
阿湘と曹蔚寧が、未だケンカしながら準備してくれてるんですが、曹蔚寧も、これだけ邪険にされて叩かれて、あててっなんて言いながら、全然懲りないのが可愛いなあ。
そして老温は、自分のうっかりミスで落ち込み中。人と鬼の道は決して交わらぬ。
でもさあ、そんなん誰が決めたよ。自分達だよねえ。そもそも鬼谷は、そういうものじゃなかったはずなんだよ、本来は。これも後で出てくると思うんですが。
さて、こちらは趙敬と蠍王。
いい知らせと悪い知らせがありますと言った蠍王に、もったいぶるなと趙敬。于丘烽(ユーチウフォン)の件で、まだご機嫌ナナメなんでしょうか。そういえば、あの人はどうなったんだ?
いい知らせ。
龍淵閣に成嶺がいた。天窗の主、鬼谷の魔王と一緒。剣仙の後継者も同行。
悪い知らせ。
龍父子が死んだ。
なんだそんなことかって趙敬。
万が一に備えて龍雀(ロンチュエ)を生かしたが、もう用済み、龍孝(ロンシアオ)の死は手間が省けた。
龍雀が死んだら武庫の鍵はという蠍王ですが、それは龍孝を欺くための嘘だと義父。ん?龍淵閣が武庫を開けられると噂を流したのは、甄如玉(ジェンルーユー)達を守るための龍雀の嘘だったけど、更に息子へは趙敬が摺り込んでもいた訳ですか。
そして趙敬は、武庫の鍵は鬼谷にあるって言うんだけど、この人、なんでそれを確信してるんだろう。だから趙敬は、鬼谷をけしかけるために事件を起こして、瑠璃甲を鬼谷が奪ったと思わせてきたんですってよ。
穏やかに趙敬を持ちあげていた蠍王でしたが、ふと真顔になって、なぜ高崇に憎しみを?と聞いてしまいます。それを聞く理由はと逆に聞かれて、好奇心ですと答える蠍王。真顔の趙敬が怖い。
同じ義兄弟でも、ある者は高みに登り詰め、ある者は蔑まれ虐待される。
長兄として皆をこき使う者もいれば、末弟として我慢を強いられる者もいる。
私を身勝手だと思うのか、我欲から高崇を排除したとでも?
義父の心の闇に触れて、ちょっと不憫なものを見る目になってやしませんか?でも、謝る蠍王です。
趙敬は、成嶺の方は、その後どうなったかと聞きます。腕利きがいるので、密偵は接近できないが、尾行はついていて好機を窺っていると蠍王。
趙敬はそれにも怒ってますね。3人とも相当な手練れ、手下を無駄死にさせる気か。
うん、既にやらかして無駄死にしているよ。
私が自ら出向きますと言った蠍王に、趙敬は、忘れたか、周と温を取り逃がしただろうって。あれ、いつのことだったっけ?あれはやむなくと言っているので、初対面の時かもしれませんね、成嶺が攫われて拷問された時の。
苛ついている趙敬の手に手を乗せて、ちょいと思いつめた様子で見つめる蠍王なんですが、趙敬に払われてしまいました。でも頭を撫でられて、血気に逸るな、大人になれと言われます。このシーン、蠍ちゃんの心も揺れてるっぽいよね。趙敬もカッとなって叫んだり、我に返ったりしてるけど。だってまだまだ蠍王は使えるから、手放す訳にはいかないってな。
夜、阿絮はひとりで軒先に立っていました。考えてるんだろうなあ、老温の失言を。
そこにお酒を用意して出て来た阿湘、阿絮がいるのにびっくりします。きっと老温のために用意したんでしょうね。さっさと阿絮が飲み始めちゃってるけど。
阿湘、一口飲んで噴き出すのが可愛い。下戸なのね。
旦那様は気落ちするたび、お酒を飲むけど、どのみち機嫌は直らないって。
思い返すと、飲んだくれ老温のシーンはほぼ、阿絮とケンカした後じゃなかった?(^m^)
不機嫌で口の悪い阿湘に、阿絮は、お前を育てたのは老温かと聞きます。頷かれて吹き出し、やっぱりなと笑う阿絮。鬼谷で守りながら育てたんだなと、それに気付いたからの台詞かなあ。
阿湘が阿絮に言うんですよ。
生きなさいよ。あなたが死んだら旦那様が悲しむわ。
長い間、旦那様といるけど、あんなに悲しむ姿は初めて見た。唯一の友人よ、死んじゃダメ。
あの晩のことだね。葉白衣とのやり取りの後で、雨の中、簫を叩き壊した時の。
旦那様を残して勝手に死んだら、黄泉まで追いかけて絞め殺すからねって言う阿湘に、口の悪さはアイツそっくりだな、盗み聞きが好きなヤツさって阿絮。老温がいるのに気付いてたんですね。
低い軒先から、体を屈めて出て来た老温。でかいなあ、186cmあるんでしたっけ?
少しは口を慎めって言う老温に、阿湘は阿絮から壺を奪って、嬉しそうに駆け寄ります。でも、耳を引っ張られる。もう大人なんだからやめてー。妻になり母になろうともつねってやるー。
このやり取り、阿絮は微笑ましく聞いてますね。育ての親代わり老温も、少しずつ阿湘を曹蔚寧に託す心の準備をしてるのかなあ。
だけどお酒は、ほぼ阿絮が飲んでしまったあと。阿湘は酒倉を探してこいと言われちゃう。
そこに、温殿って出て来たのは沈慎でした。
老温の顔が分かりやすーく、厳しくなります。沈慎の後ろには成嶺。うん、誤魔化しきれなかったよね。老温は成嶺が教えたのかって怒りますが、自分で気付いちゃったんだから、しょーがないわよぅ。
衍(イェン)なのかと言われた老温は、具合が悪くなっていきます。孟婆湯、恐るべし。
父君と母君は息災か?って、へ?バッカじゃないの?
私の父は手足の筋を断たれ、破門されたのだぞ。
正道派の圧迫を受け、邪道派の襲撃を逃れながら、板挟みになっても情義を全うし、耐え忍んだ。いわゆる義兄弟のためにな。
息災だと思うのか!
目の前、30センチくらいのところで怒鳴られた沈慎。
ふらふらと膝をつき、すまなかったと泣きながら謝ります。でも遅いよ。老温も言ってるけど、遅すぎるわ。その時いったいアンタら、何してたのよ。
酷い頭痛がしているみたいで、ふらついた老温に駆け寄る阿絮。衍と言って沈慎も立ち上がるのですが、老温に、その名を呼ぶ資格はないと、突き飛ばされてしまいます。
もう手遅れだ、2人は死んだ。甄衍(ジェンイェン)も一緒に死んだんだ。
そう叫ぶ老温に、沈慎は、お二方はどんな最期をって聞くんだよ。…おっまえなあ。
老温は、両親の亡くなった場面がフラッシュバックし、血を吐いて倒れてしまいました。
阿絮が抱き留めて座り、老温の顔についた血を袖口で拭ってやるんですけど、ねえ、ここで思い出してくださいよ。最初の頃、あのヒゲ面だった頃、阿絮は自分の着物に血が付いたのを嫌がって、老温に袖を切られてましたよね?5話ね。でも老温の血なら、自ら袖口で拭ってやるんですよう、みなさん(^ー^)m
朝、脈は正常ながら、昏睡から覚めない老温。
衍は内傷を負ったのかと聞いた沈慎に、阿絮は言いました。
師弟は温客行(ウェンコーシン)として生きることに決めた。その選択を尊重して欲しい。
いつ師弟に?師匠は誰だ?…おまえ。矢継ぎ早に質問多過ぎ。仕方ないかもだけど。
四季山荘の荘主、秦懐章(チンホワイジャン)。
秦兄上が衍を救ったと?あ、客行か。
なんちゅーかこの、食いつくような質問攻めな感じがさあ。人の心情なんかそっちのけで、自分の知りたいことだけを叩きつけてくる身勝手な感じがねえ。でもま、らしいっちゃらしいですけどね。愚かで浅慮なのは、周囲も周知の事実。
客行が秦兄上の元で育ったと知れば、長兄も喜ぶって言うんですけど、阿絮は冷静です。
師匠と交流があったようだが、なぜ俺は聞かされていない?と聞きます。
目を伏せる沈慎。
青崖山の戦いの後、秦懐章は五湖盟と連絡を断った。
まさか甄如玉(ジェンルーユー)の息子が、四季山荘にいたとは。
阿絮は突っ込みます。
妙だな。師匠は友人思いだった。訳もなく絶縁するはずがない。
単純に「連絡を断った」なんて話じゃないだろ、省かず白状しやがれ、だな、これな。
秦兄上は我々に腹を立てていた。経緯については話せば長くなる。
あ、そ、なら別に言わなくていいよ、話はお終いって態度の阿絮。
意外に駆け引き上手ですね。てか、コイツの扱いを覚えた?(^m^)
秦兄上は我々の不義理に怒っていた。当然のことだ。
私は臆病にも義兄弟を見捨てたのだ。言い訳のしようもない。
なるほど。甄一家の受難を知っていて、それでも手を差し伸べようともしなかった訳ですね。成嶺パパみたいに、コトが落ち着くまで、じーさんに監禁されてたとかじゃないのね。
それであーた、両親は息災かなんて、よく聞けたもんだなあ。
成嶺が、あなたが容おじに毒を?と聞きます。
確かに私は容兄上の死や如玉の苦難を座視した、それは認める、だが死んでも義兄弟に手は下さない。
ちょっと、おっさん。その感情を成嶺にぶつけるの、やめてくれる?疑われて腹立たしいのでしょうが、逆切れできる立場じゃないんすよ?
長兄は生涯、無実の罪に苦しんでいた。誰の仕業か分かれば、命を賭けて成敗してくれる。
阿絮が間髪入れず、分からぬと?と言いました。このマヌケが ←言ってません。
現在の五湖盟の盟主は?
そこにいた曹蔚寧が先に、まさか趙殿ですかっ!?って。
沈慎って本当に、しょーもないバカなんだなあ。少しはマシになったかと思ったのに、興奮するとすっかり我を忘れるんだねえ。
ちゃんと説明しろ、誰が言った?衍だな?証拠はあるのか?衍に説明させろ。あり得ぬ。
師弟が目覚めた後、話したいと言えば邪魔はせぬと阿絮が言ってんのに、今、はっきりさせてやるって目覚めない老温に飛び掛かろうとするんですよ。
それを止めた阿絮。
無礼を承知で言う。容炫殿を見捨てたのは仕方ないとしても、五義兄弟に良心があれば、師弟を助けたはず。
おお、さすがに阿絮も感情剥き出しにして怒りましたねえ。
青崖山でみな重傷を負って、構えなかった。え、構えなかった?なんだその言いぐさ。
釈明などいらぬ!自分の良心を説き伏せてみろ。
これには沈慎も押し黙ります。
どうあろうと因果は巡る。お前たちも結局は応報を受けた。
師弟が恨みで苦しむ姿を見たくない。立ち去ってくれ。今後、現実から目を背けても、悪事に加担しても構わぬ。師弟が迷惑を掛けぬ限り、二度と再会しないことを願う。
阿絮からの拒絶を受け、黙って立ち去る沈慎です。
ほんっとーに勝手な人。でも分かったこともたくさんあったからいいようなものの。
次回のメインは、老温と阿湘の絆かなあ。
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