あらすじ
降霊術に明け暮れる(ドゥオドゥオ)。そんな暇な葬儀社のもとに大手建設会社の会長の葬儀の依頼が舞い込む。大喜びすると阿海(アハイ)。しかし、建設会社の経営者兄弟に打合せとして招かれた席で事件が起きる。鍾(ジョン)刑事らが必死の捜査を続けるのだが…。一方、余命わずかの父の元に通いつつ仕事を続ける盛音(ションイン)は、監察医として遺体からある成分を発見する。
R.I.P. 霊異街11号オフィシャルサイトより
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ネタバレ感想
耀彭(ヤオポン)建設の彭懐昌(ポンホァイチャン)と名乗った、階段のタバコの霊。
葬儀を請け負ったと、阿海は朵朵と共に喜んでますが、そう簡単にいくかなあ。
だって霊からの依頼でしょ、遺体を引き取りにも来ない息子達にどう説明するんだろ。
耀彭建設に向かった阿海が、最初に会ったのは長男、彭明杰(ポンミンジエ)。
どうやら長男は次男の彭勝杰(ポンションジエ)に葬儀を任せたらしく、次男がのらりくらりと先延ばしにしている様子です。で、阿海の目の前で兄弟ゲンカを始めるわ、次男はハナから阿海を見下して名刺を叩き落とすわ。
怒った阿海がて掴みかかろうとしたところに長男が入り、次男を叱責して出て行かせました。
真面目で出来の良い兄貴といい加減でイマイチな次男、次男のほうは兄貴に強いコンプレックスを抱いているって構図でしょうか。でも阿海は、次男に任せたと言って、何か月も葬儀をしないままでいる長男だって同じだと言い捨てて帰ります。
憤懣やるかたない阿海は、階段で彭懐昌の霊に向かって文句たらったら。
霊は私の育て方が悪かったって謝ってるんだけど、阿海があんまり怒るもんだから、たまらず、おっちゃん、消えちゃった。
こんな時は都合いいね、霊体だと
盛音の父親、盛少達(ションシャオダー)の病室では、小芬の母親、敏萱(ミンシュエン)が世話をしていました。残りの時間が少ないことが分かっている盛少達は、盛音が結婚して幸せになってくれるのを願っているようなんだけど、家庭ってものに夢や希望を見いだせない盛音。早く誰か連れてきてと言われて、じゃ明日(テキトーに)誰か連れてくる、みたいな素っ気ない返事。
敏萱と盛少達は、結婚はしてないみたいですね。それでも敏萱は、洗濯物を持ち帰ったりしてお世話してる訳か。敏萱は昔のことを盛音に謝ります。当時はいろいろと感情は揺れたのでしょうが、でも今の盛音はもうそこにはいないので、今更いいわって。まあ、お互い複雑ね。
盛音の元に、医療ミスの疑いのある遺体が運ばれていました。暴力団の抗争で死んだと報道された王振宏(ワンジェンホン)という男の遺体ですが、どこで医療ミス？
と思ったら、王振宏ってあの「狂犬」だったよー。阿海は自分が殺してしまったと慄いてたけど、え、死因は医療ミスなの？
阿海の元には、あの次男、彭勝杰から、やはり葬儀は任せたいので、今夜7時に打ち合わせに来て欲しいとの連絡が入ります。ようやくまともに仕事が入ると、阿海は喜んで指定の時間に向かいました。
耀彭建設では兄弟が飲んでいて、揃って阿海を迎えます。そこで真面目に話し合おうとする阿海に、弟は後で２人で詰めるから今日は気楽に雑談でもと言い、兄の指示でキャビネットからボトルを出しました。そこで弟が用事を思い出したと退席。2人で飲んでいたところ、急に兄がふらつき、なぜか阿海も狂犬の幻覚を見てしまいます。
気付いた時、そこには鍾刑事と阿光がいて、傍らには兄の彭明杰の死体、自分の腕に巻き付いた多分凶器のケーブル。そして、酷い剣幕で食って掛かる弟の彭勝杰。
ハメられたな…どう考えてもこりゃ弟だ
手錠をかけられ、連行されてしまう阿海。入ってきた盛音とすれ違います。
普通に考えれば、お酒に何か入っていたのでしょうね。弟が会社を独り占めするために邪魔な兄を殺して、都合よく出て来た阿海に罪を被せたってことかな。
となると、盛音の検視にかかってますね。殺された兄と阿海から同じ薬品が検出されるとか、そういうところで。どうせボトルやグラスの証拠は、隠されてしまっているだろうし。
阿海に動機なんかないし、非常に単純な事件に見えるけど、それを解明するのはきっと大変なんだろなあ。
捜査会議でも、阿海が極道だったというだけで犯人ではと疑う意見が多いけど、鍾刑事だけは信じたくない。てか本当に犯人だったら、自分が殺した死体の隣で朝まで一緒に寝てないでしょ。そんな間抜けな犯人がどこにいる？そこに違和感も持てず、極道？じゃコイツが犯人って短絡的な刑事が5人もそこに座ってるって、かなりヤバイわ。
でもあの弟、監視カメラまで壊しておいたのね。用意周到じゃんか。
鍾刑事や盛音が面会に来て、特に盛音はあなたが犯人なのかと、めっちゃストレートに聞くんですが、阿海は幻覚の中で狂犬の首を絞めているので、絶対に自分ではないと自分でも言い切れないのかもしれません。厄介だな。
夜、朵朵が迎えに来て、阿海は嫌疑不十分でひとまず釈放されました。
でも警察署の玄関で、待ち構えていた彭勝杰に胸倉を掴まれ殴られます。
コイツ…劇場型かしらね。
あの階段で、阿海はタバコに火を点け、彭懐昌の霊を待ちますが、ま、こういう時に限って出来ないよねー。
阿海は子供の頃を思い出していました。近所のお店みたいなところでお金を取ったと疑われた時、父親だけは何も聞かずに阿海を信じてくれたこと。
だからなのかなんなのか、無条件に信じると言ってくれない周囲の人達に対して、ヒネた態度をとる阿海ですが、それはさあ、仕方ないと思いますわ、だってみんな肉親じゃないもん。その上この人、口下手できちんと説明も出来ないんだもん。幻覚見ちゃってたから、自分でも無実だって言えないし。それに対して、みんな信じてくれないってひねくれるのは、ただのガキだわ。それでも信じようとしてくれてる人達なのにね。
更にいつものお店で、多分紅蓮(ホンリエン)側のチンピラでしょうね、メンドクサイ絡まれ方をし、怒って手を出してしまいました。
店内で乱闘になり、その動画を多分SNSにでも上げられたんでしょうね、盛音も見てしまいます。結局、鍾刑事に助けられ自宅に連れ帰られる阿海。
鍾刑事に向かって、極道を抜けたけど結果はどうだってヒネてますが。何言ってんだろ。甘ったれんじゃないわよ。いろいろ我慢して真面目に堅気の仕事を何年も続けて実績上げて、それでも尚、元極道だからって信じて貰えないとボヤくのならまだしも、足を洗ってロクに経ってないじゃん。まだボヤく資格もないよね。オヤジでさえ、俺を見限ったって言ってるけど、それだって甘ったれて駄々こねてるだけだわ。パパにさえも見捨てられたーつってさ。
自分すら信じられない人を誰が信じる。
やって来た盛音が言いました。ホント、それ。
でも盛音はヒントをくれましたね。お酒に強い人が翌朝起こされるまで、前後不覚で寝こけていたなんて、どんだけ強い酒をどれほど飲んだんだ？って話なんだよ。でも打ち合わせに行った人んちの会社で、そんな飲み方はしてないんだよ。ってことですら、阿海は説明も伝える努力もしてなくて、ただただ疑われた、どうせ自分なんかーって暴れてるだけなの。
鍾刑事は、阿海と盛音を連れて耀彭建設に向かい、受付をゴリ押しで通って現場検証を始めます。そこで阿海もようやく、順序立てて当日の様子を話しました。
盛音はお酒に何か混ぜられていた可能性を伝えます。鍾刑事は鑑識では何も出なかったと言いますが、阿海以外が犯人ならば、そんなものすり替えられてるに決まっておろーが。ということにすら気付かないのか刑事さんよっ。阿海だと思い込んでる他の人達ならいざしらず、鍾刑事なんだからさあ。
夜遅くまで資料をあたる盛音、違法ドラッグの存在に気付いてくれましたねー。
んもー、盛音がいなくちゃ、キミ達全然ダメダメじゃーん！(^m^)
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