32話から。
おやおやびっくり、竇世英(ドウシーイン)が直訴の太鼓を叩いて、罪を犯したのは自分、宋墨は無実だと訴えてた。
ま、さすがにね。娘夫婦にこんな迷惑かけてまで兄に従って黙ってるほどのクズなら、もう処置ナシだしね。
慌てて竇世柩(ドウシーシュー)が飛び込んでくるんですが。
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所感 ネタバレです
今回ばかりは弟も腹を括り、兄と縁を切ろうとしてた。
あなたの実弟であるがためにとか、もうたくさんだとか、絶対に許せぬとか。
縁を切るから私を三回刺せと短刀を渡されても、兄は弟を刺せない。さっきは叩くこともできなかった。へえ。弟にはそうなんだ。姪なんて、殺されてもやむなしだった癖に。
躊躇う兄の手を掴んで、自分の肩を刺す弟。竇世柩は短刀を取り落とし、捨て台詞を吐いて去ってった。
竇兄弟が決裂したと官吏達がザワザワする中、竇世英は太鼓を叩き続けるよ。
詔獄の宋墨は、拷問大好き汪格(ワンゴー)に、焼きゴテを押し当てられそうになってた。
皇帝が保管した契約書は捏造だと認めろってか。認める訳がないわ。
傍らには陳嘉(チェンジア)がいて、陛下の許可なく拷問すれば汪格が責を問われると言ってくれる。
汪格は、代わりに思いを増幅する香を嗅がせて、怨憎会に侵された宋墨が更に苦しむようにと、呪いの言葉を吐いて放置してく。
陳嘉がいたのは、あの時の紀詠(ジーヨン)の画策かな。
陳嘉は、裏で宋墨と結託してから緝影衛(しゅうえいえい)の千戸になったけど、巻き戻り前みたいに汪格に付いてはいなかった。でもあの任命書で指揮使に昇格した。
紀詠が慶王の懐に入って一派の一掃を目してるなら、陳嘉も引き入れて汪格に貼り付かせたのかも。
だけど「思いの増幅」はマイナス面だけじゃなく。宋墨には、もひとつ強い想いがあってね。
ふと気づいた宋墨の目には、明るい窓の向こうに一枝の九重紫。
その頃、荘園で伏していた竇昭の部屋の窓にも、一枝の九重紫。

どういう夢か、なんてのはもう野暮ですな。
なんで宋墨、スライディングしたよ?とは思ったけど(笑)
ここでは、汪格の放った矢に宋墨が手をかざすと、矢は端から花びらに変わってったよ。
竇昭は無事に目覚め、宋墨もまた、汪格の目論見ほどは苦しまずに朝を迎えてました。
崔氏が竇昭に、陛下も暗君ではなく考えがおありよと言ってたけど。だとしても、なんっか上手く回ってないんだよなあ、あの皇帝サマ。
夜通し太鼓を叩いてフラフラの竇世英に、汪格が難癖をつけに来る。そっか、この人、汪淵(ワンユエン)から司礼監の長の座も奪ってたんだ。
でも、竇世英が連行されそうになったのを止めたのは、太子でした。おおっ!?
宋墨が無実か否かを決めるのは、あくまで民、登聞鼓を叩かせたのは私、私のことも連行する気か?
汪格も太子には逆らえず、ここで揉め事を起こす訳にもいかず、失せろと言われて引き下がる。
そして太子はあっさりと竇世英を籠絡(笑)
民云々言ってたから、太子は太子で、世論を味方に付ける画策でもしてた?
と思ったら太子は、自分の師だった戸部尚書の梁継芳(リャンジーファン)と顧玉(グーユー)を従え、皇帝代理の皇后に上奏してました。
雲扉銀楼の結党と登聞鼓の件は都中で噂。陸記補歯舗は慶王の私財と判明。内装も調度も豪華で、北直隷の税収半年分の白銀も発見。佑霆(ヨウティン)が誠に倹約を旨とするなら、どこからそれを手に入れた?
梁継芳もまた、補歯舗には、竇世柩や沐川(ムーチュワン)も出入りしていたと。
反論した竇世柩にも太子は、民心あっての天下だ、世論の激高ぶりを知らぬのかと対抗。
やっぱり。あの時の四者会談(笑)で、そこに活路を見い出したんだ。捜査結果も噂にして流したな?
言っておくが、民を敵に回さぬほうが吉だぞ、て、おまいう、ですけどね(^m^)本当に目が覚めたならそれも良し。
更に顧玉は、民の署名を集めてきてました。これぞ民意、と。
太子は、雲扉銀楼の結党や贈賄の精査と罪人の処罰、無辜の者の解放、皇族も重臣も平等な対処をと願い出ます。
何も言えなくなった竇世柩と沐川の代わりに皇后が、竇世英は娘婿の為に皇子を貶め民心を惑わした、これは朝政への干渉だと、罰しようとした時。
朝政に干渉しているのは、皇后様ご自身では?と長公主がやって来た。
皇族は皇族にしか裁けぬなら、席をお譲りに。
なるほどね。皇后は景国公、張家の娘、嫁だからね。
長公主は皇后の嫌味もスルーして、佑霆が心配なのです、あれほど中傷されては皇家の威厳はとうにカタナシ、隅々まで調べなければ皇家のメンツは取り戻せない、ですって(^m^)
すかさず梁継芳も、宋墨の処断はひとまず先延ばし、民を安堵させるため、賄賂の帳簿から、六部、特に戸部、滇南清吏司、工部、節慎庫を洗いましょうと。
竇世柩の表情を見ると、これは相当まずいとみえる。
てかさ、梁継芳さん。
うちの四男の嫁にーって、竇昭パパに縋ってた姿を忘れるほど、しっかりしてるー(笑)
自室で激高する皇后。
梁継芳は言葉通り、刑部と都察院を率いて、寝ずの調査をしているらしい。
あー、ここでか。武挙の際に竇世柩に恨みを抱いていた沐川は、竇世柩に全てをなすり付ける策を提案したわ。皇后もまた、邪魔な長公主と共に葬れるとニヤリ。
ここからが早かった。あの時、竇世柩はもう、ここまでかと悟ったんだね。
侍女に念入りに身支度をさせ、使用人には世話になったと声をかけ、屋敷の一角にある建物の中で書類を燃やし、竇家の繁栄を祈ってました。
個人的な野心は間違いなくあったものの、これを見て、竇世柩にとっての「家」っていうのが、浮かび上がった気がしましたな。
そこに長公主。
この建物、内閣そっくりに作られてたらしいよ。正面にあるのは首輔の椅子。
竇世柩にとってこの場所は、困難を耐え忍び、自分を奮い立たせるための心の支えだったらしい。あの椅子に座るまでは。でも結局、次輔止まりだった竇世柩。あと一歩だった。
竇世柩が慶王の名前を使って結党したと沐川がリークし、皇后は全てを竇世柩になすり付けた。
捨て駒になると分かっていたはずなのにって長公主に竇世柩は、諸葛家が魏呉蜀に分かれて仕えたのと同じだと。自分は慶王、弟は太子、どっちが生き残っても竇家は残るってか。
でも最初からそんなこと考えてたかな。弟、あの不甲斐なさだよ?
捨て駒になるのは竇世英に自分を糾弾させるため。弟の名前で自分が内閣を弾劾すれば、弟は誰よりも早く大義のために兄を告発したとして、太子に重視されるって。
登聞鼓を叩いたのは、竇世英の独断だったけど、止めに入って兄弟ケンカを周囲に見せつけたのは、一応計画だったってことか。
ったくもー、朝廷のヤツらって、メンドクサッ!
屋敷には汪格が竇世柩を捕えにやって来る。
もう長公主でも自分のことは救えないが、長公主のために最後にもう一度力になれると竇世柩。
竇世柩は長公主を人質に取り、扉を開けて姿を現します。
駆けつけた弟にも憎まれ口を叩いて悪役を全うした兄は、汪格の号令で放たれた矢から長公主を庇って背を向け、自分だけが射殺されることで幕を引きました。
宜貞(イージェン)、皇后に刃向かうな。封地に帰るが良い。
すももがなったら私の分も食べてくれと言い残して。

長公主も元及(ユエンジー)と呼んでたなあ。
やっぱりこの2人も、以前はそういう関係だったんだね。
その後、長公主はその遺言通り、何も言わずに封地に帰っちゃったらしい。
荒れ果てたあの部屋にぼんやりと座る竇世英のところには、崔氏。
2人も竇世柩の思惑に気付いて、弟は毎度のことながら猛省中。
そしてようやく、竇家を守るため、守ると言ってくれた太子の瑕疵にもならないよう、崔氏の褒賞を持ち、竇昭や宋墨の功績も合わせて、吉安崔氏の直臣たちと一緒に奏上することを決意。
結果、無事に宋墨は釈放され、屋敷での禁足扱いとなりました。
庭で長椅子に寝転んで、日向ぼっこする夫婦。
爵位は奪われ、巌も陸鳴も拘束され、頤志堂(いしどう)は緝影衛が囲んでるけど、緝影衛指揮使は陳嘉だし、禁足監視は同時に護りにもなる。
敵の計画にかなりの打撃を与えたから、後は皇帝が目覚めるのを待つだけ。
慶王は紀詠と宋翰と共にいました。
宋墨の後釜、金吾衛の指揮使が決まらない今が好機だと煽ってる紀詠。
遼東軍の準備はまだだと慶王。
宋翰は、宋墨を除かぬ限り憂いは消えない、監視を続けて機を見て処理すると。
宋翰を下げた後、慶王は先生は宋翰に敵意があるようですね、原因は竇昭ですかと聞く。
紀詠は、竇昭が知己なのはご存じだろう、宋翰は私怨で目が曇り、今しか見えていない、奴が殿下に何を言おうが構わぬと、余裕を見せます。
過ちは家庭内で正すもの、兄弟が争ってどちらが死んだところで慶王に累は及ばない。緝影衛がいる限り外には出られないのだから、気にするべきは陛下のお体のほう。目覚めて遺詔でも書かれたら、それこそ不利になる。
うん、やっぱり少しずつ焦らせてないか?(^m^)
その頃、安素(アンスー)は炊き出しをしてました。
蘇琰(スーイエン)にはもっともらしいことを言ったけど、内心では、宋翰の殺戮への償いだと考えてた。殺戮してたっけ?画面に映ってないところでしていて、妻は知ってる?
ただそこで、安素の顔を見た途端、逃げ出した男がいた。
宋翰も御者を探していて、見つけたら殺そうとしてるので、あの男がそうなのかも。
更に宋翰は頤志堂に侍女を送り、緝影衛にお酒を振舞って懐柔しようとしてるけど、まだ中の様子を探ることも出来ず、殺すのなんて無理。
安素は宋翰に、竇昭を傷つけないで欲しいと頼みます。
竇昭はずる賢い、殺さなければこちらが殺されると宋翰は言うけど、もう結婚したてで目が眩んでた安素とは違うね。必死で竇昭を庇い、説得すると言う妻の言葉を、宋翰も受け入れます。
頤志堂を尋ねた安素。
ようやく素直に、宋翰の危うさに耳を傾けられるようになったかな。
竇昭は安素に陳嘉を頼れと助言します。
あっと言う間に、あの逃げた男を見つけて来た陳嘉。
男は、安素の弟が宋翰に殺された現場を目撃してたよ。それで宋翰から刺客を放たれ、難民に混じって隠れてた。
酒楼の階段から落ちたけど生きてた安平(アンピン)は、その後、宋翰達に撲殺されてました。
知っちゃった陳嘉の、居たたまれなさそーな顔よ。
家に帰った安素は、さすがしっかり者の商人だったかもしれない。不安が募っていた宋翰に、かなり冷静に対処出来てたわ。
しかもこの日は安素の誕生日だったらしく。
そんな日に夫が弟を殺してたと知るってなあ。誕生日のプレゼントを贈られたってなあ。
私に何か隠していることはないと聞かれた宋翰は、君に申し訳ないと言いました。
ならば、私のために悔い改めてくれるかと聞く安素。
うんと言われたところで。この男が弟を殺したってのは、一生ついて回るぞ?
出会った頃の、気弱で孤独な少年はもうどこにもいないのよ。
目覚めた皇帝に皇后は、盧(ルー)院判が進める丹薬をと、またもアレを差し出してた。
その盧院判は、陛下を治せぬ責を負って隠居したんだと。排除されたのね。
色々気付いてる皇帝は、ちょこちょこと小出しにする。
盧院判は、朕にはずっと丹薬を断つようにと言っていたのに、おかしいな。
汪淵はずっと付きっ切りだが、司礼監はどうした?もしや汪格か?
あらま。太子は位の低い側妃の子だと思ってたけど、勘違いしてたわ。
前皇后ってのがいた。見逃してたかな?いまいちの出自だった前皇后、その子が太子。
慶王は、生まれてから前皇后の元で育てられ、早々に藩地に行かされてた。
辛かったろう、不満があるなら遠慮なく言ってくれって皇帝は言うけど、今更だな。
なんでもっと早く言ってやれなかったの、この人も。
ここで万皇后がここまで皇帝を憎む理由の回想シーン。
時々寝込む皇帝のために、夜なべして政務をしていた皇后がいそいそと羹を運んで行った時。
皇帝の寝所から、この遺詔通り、朕が崩御したら皇后に殉葬を命じろ、武韋の禍を回避すると聞こえてきちゃった。
武韋の禍って、武則天と息子中宗の皇后、韋后が2代続けて政治を混乱させたことの総称らしい。
男装して科挙を受けようとしたり、入内後も皇帝と夜通し政治の話ができたりしたこの人の才は認めてても、その才に助けられたとは思っても、皇帝は国を乱す危険性があると危惧し、排除しようとした。
そらー衝撃だろうな。武則天になり得るほどの才能があるからこその危険って話でもあるんだけど、コイツならやりかねんと思われてた訳だし。
しかも皇帝サマ、忌服期間中は慶王の帰京を禁じ、遼東に動きがあった場合は逆賊を討つ名目で定国公に平定させよと言っちゃってた。うわあ。
こんなに尽くしてきたのにと思っても仕方ないかも。しかも単純に殺してしまえば、自分も殉葬。取り得る策は、皇位簒奪くらいしかなかったか。
先に信用しなかったのは皇帝のほうだった訳だ。うーん。
この人、本当にやることなすこと、下手打ってません?疑り深いのは皇帝のデフォルトとはいえ、暗愚ではないけど、詰めが甘い。ある意味、自業自得なんじゃ?
更に丹薬を勧めようとした皇后だけど、そこに太子と梁継芳が制止を振り切って飛び込んでくる。
太子はずっと側についてると言うんだけど、梁継芳は、今年の祖霊祭には太子を代理で出席させるよう上奏しに来てた。皇帝は勅命として太子を代理にします。
それを聞いた皇后は追い詰められる。皇帝の代理を務めて戻ったら、太子を後継にする準備が始まる。
そこで皇后は、上騎都尉になりたての顧玉を護衛に推薦し、顧玉に因果を含めます。顧玉はその代わりに硯堂(イエンタン)を許してくださいって。
道中、太子を襲うのね。でもそこには蘇琰もいて、聞いてる訳よ。
今や蘇琰は陳嘉同様、スパイみたいなもんだからねえ。
顧玉だって、署名集めしたのは太子に協力してでしょ?その辺りは理解してると思いたい。

慶王は、決行当日、宮門を開けろと宋翰に指示したら、逆に足元を見られてた。アンタは命じるんじゃなくて頼む立場なんだよと。宋翰もいよいよ慶王にまで、その野心を隠さなくなった。
紀詠が嫌ってたのはコレかよと、今更ながら慶王も思ったかもだけど、それでも、門は開けて貰わなくちゃならないからねえ。封地と王の称号を約束。ま、叶わぬ夢よ。
宋翰は、竇昭と育った安素を危険視している慶王の安心のためにと、安素を城外に出すことにします。
巻き込みたくなかったのかもしれないけどね。でもこれが結果を大きく左右するんだよ。
安素のほうも、両親が安平の位牌を故郷に持ち帰って供養したいと言うから、同行してもいいかと聞く。宋翰も願ったり叶ったりで、安素はようやく宋翰の監視から離れて城外へ。
その頃、頤志堂では、毒が回っちゃった宋墨が、意識が混濁して暴れてしまうからと、自分の両手を縛らせて浴室に閉じこもってた。竇昭にこんな姿は見せたくないって言うけど、新しい薬を持った竇昭は扉を蹴破って中に入ります。
白髪も増えて幻覚も見てる宋墨は、自制できないと薬も飲まずに飛び出してく。
竇昭は叩き落とされた椀の薬を含んで追いかけ、口移し。
ここで倒した洗濯物の陰で、出会った頃のことを仲良く話し合ってるのは可愛かったんだけども。
それが見張りの緝影衛によって、宋翰にはめっちゃ大仰に伝えられてた。夫婦で殴り合いとか(笑)
賄賂で密偵にしたつもりだろうけど、これも陳嘉の命なんじゃない?金は貰っとけ、宋墨の体調はすこぶる悪く、もうまともに動けないくらいに伝えとけ、みたいな。

そこに、皇后からの使いが来て、竇昭を宮宴に招くと言う。動き出した?
その頃、郊外を行く太子の馬車は、顧玉によって孤立させられてた。
御者も護衛もいなくなったのに気付いた太子の前に、刀を抜いた黒装束と顧玉。
顧玉は、おばには逆らえません、当然保身を考えます、ご観念を、なんて言うけど。
どうかなあ。ないとは思うけど、顧玉すんごいポーカーフェイスなんよ(笑)
慶王のところでは、紀詠が丁寧に治療用の針を磨いてた。
皇帝は丹薬を拒み、皇后は仕方なく代わりの香で昏睡させてるんだとか。
でも香の効果は万全ではないってことで、紀詠が参内することに。
うん、きっと紀詠の計画は万事順調なのだと思うわ(^m^)
そこに宋翰が宋墨の偽情報を伝えに来て、事を起こす好機ですと紀詠が宣言した。
宴の宣悦殿には、高官の夫人達が集められてました。あー納得。人質だ。
そこには魏廷珍(ウェイティンジェン)もいてさ。相変わらず口は達者だけど、竇昭を貶めようとして逆に本人に言い返されるし、銀楼の件で皇后の前では肩身が狭い模様。席も竇昭が皇后の側なのに対して、末席に近い。宴が始まっても、皇后も参加者も竇昭を褒めまくる。
とはいえ、竇昭にはこの宴の趣旨が理解できてた。なんか時計を気にしてるね。
宋翰が門衛を殺し、慶王を皇宮内に招き入れてた頃、宴の席には兵士が乱入して来ます。
宮中に逆賊が現れ、慶王が討伐中と汪格は言うけど、なら皇后以外の出席者全員が、刀を突き付けられてるのには無理がある。
皇后に私の計画を見抜いていたようねと言われた竇昭は、全員の前で全て暴露。
皇后は陛下を昏睡させ、政務を行えないようにした。今夜慶王と協力して事を起こすために。
逆賊の罪は、汪淵辺りに着せてしまえばいい。ここで官僚の家族を軟禁すれば、重臣も手出しできない。
その間に慶王は進軍し、明日には逆賊を討ったと称賛される。陛下の生死に関係なく、皇位は慶王のものとなるだろう。
皇后は人質にしただけで殺すつもりはない、我らに万一のことがあれば、慶王が即位しても朝臣は従わないから。
全て言い当てられて怒った皇后は、殺してもいい、まずは竇昭からよと立ち上がるんだけど。
時刻は丁度8時。部屋に仕掛けられた火薬に火が付き、皇后には蘇琰が簪を突き付けてた。
みんなが逃げ出す中、皇后を人質に取った蘇琰と竇昭。
でも汪格が迫って来るんだよねえ。ヤダヤダ。
その後ろにわらわらとやって来たのは緝影衛。先頭に陳嘉。
だけど一瞬の隙を突かれて、蘇琰が小さな弩で肩を撃たれ、皇后を取り逃がす。
蘇琰は竇昭を逃がすけど、竇昭は追って来た汪格達に挟み撃ちにされちゃった。
そこに、素心(スーシン)素蘭(スーラン)、趙良璧(チャオリアンビー)と仲間のみなさん。
慶王は大軍で順天門を抜けたと聞き、不敵に笑う汪格が、この無法者たちを処刑しろと言った途端、背後の陳嘉にざっくりとやられます。おおお。
慌てる緝影衛たちは、陳嘉に俺を殺したいヤツはかかってこいと言われ、竇昭にも誰が逆賊かまだ分からないのかと言われ。
汪格は慶王の簒奪に協力した、緝影衛は君主と逆賊のどちらに忠誠を尽くすの?と竇昭。
緝影衛は民から宦官の犬と呼ばれ、権力者からは使い捨てにされる、それでいいのか?俺はもう嫌だと陳嘉。
緝影衛は陳嘉に跪きました。ふふん。まだ息のある汪格、びっくりしてるね。すぐ死んだけどな。
緝影衛と趙良璧の兵達は、承天門で慶王の兵を阻止しに向かうことに。
その時、あの笛の音が聞こえます。来たよ、宋墨率いる定国軍のみんなが。
進軍する慶王の前に立ちはだかる。
定国軍の結集には、城外に出た安素が関わってました。
竇昭は安素に、福亭で兵符を使い定国軍を入京させてって頼んでた。
定国軍のほうが統率は取れてるし、緝影衛も加勢に来たけど、慶王の軍隊は数で勝る。
緝影衛が来たことで、汪格の失敗に気付いた慶王は、更に予備軍を呼び出します。
その頃、竇昭は皇帝の元へ。
意識が混濁していた皇帝の傍らに、紀詠の虫眼鏡があるのに気付いた竇昭。
参内した紀詠は皇帝の病状を見て、もう長くないよなんて汪格には伝えてたけどね。
竇昭が急いで傍らの箱を開けると、紀詠が磨いてた針一式が揃ってたよ。
これで全てを察する竇昭。あの時、突然、瀕死の者には驚くほどの効果が出るという鬼門十三針を教えてくれたのは、ここで使うためだったのか、と。
肝心なことはいつも秘密なのねと呟きたくもなるわな。あれ、かなり前だったわよ?
紀詠が慶王に組したのは裏切りではなく、陛下の命だったと言う竇昭に、汪淵も頷いたよ。
アンタも知ってたかー(笑)
福亭の調査を経て皇帝は、定国公の死は慶王の所業だと知り、慶王が謀反を起こすよう仕向け、裏にいる逆賊らをあぶり出して、一挙殲滅を狙った。
紀詠はいつから加担してたんだか。遼東に行くって言った時から考えてたんだろな。それで長史の立場で知ったことを、皇帝とすり合わせてたんだな。
竇昭は、皇帝に鬼門十三針を施します。
宋墨たちが後退しつつ、宮殿前まで来た時。
背後から鉄砲隊が現れて、慶王の前線の兵がバタバタと倒れる。
宋墨が振り返ると、そこには皇帝の乗った輿と、その左右に竇昭と汪淵。
私の援軍が来たと呟く宋墨。
皇帝は立ち上がって歩き、声を上げたよ。
そなたらは奸悪に惑わされ、義に背いて挙兵し国を乱した。武器を置き、悔い改めた者は罪に問わぬ。
宋墨も宋翰に騙された騰驤衛(とうじょうえい)に投降を促すけど、逃げようとした兵は慶王に殺されちゃった。
皇帝の目前で戦いが始まっちゃうんだけども。
皇帝は、慶王を見て苦し気な顔になりつつも、梅蓀(メイスン)、此度は失望させぬと呟いた。
そこに、太子と顧玉が南の門から参戦、王行宜(ワンシンイー)と紀詠の兵馬も到着して、慶王の軍は一気に取り囲まれ、弩の餌食となる。宋翰も肩かなんか撃たれたね。
実はあの時顧玉は、黒装束に太子を取り囲ませておいて、多分皇族のなんたら王2人を捕まえて来てた。以前皇帝と宋墨の前で吠えてた2人だね。
それで、黒装束達も刀を下ろして跪き、都にお戻りくださいと。
顧玉は、なんたら王達が監視してたのを知ってて、わざと太子を孤立させたように見せかけ、2人を拘束してからネタバラシ。太子に至急お戻りをと言って、竇昭からの文を見せます。
殿下の不在に乗じ、皇后が造反、文を読み次第、戻って鎮圧を。
紀詠のこと言えないじゃない、竇昭だって。顧玉もポーカーフェイスが過ぎるっ!
王行宜の4万の兵に、城外の慶王軍も既に制圧されてました。
顧玉が捕まえたなんたら王は2人だったけど、確か3人いた全て降伏済、敗北は決定だと紀詠。
兵達は次々に武器を置き、跪きます。
なぜ私を裏切ると言った慶王に紀詠は、大功を立てて名声を得たいのと、徒党を排除し国を救うため、私にとって殿下は真っ先に排除すべき腐肉に過ぎないと。
やっぱり科挙を受けた時の想いは、ずっと持ち続けてたわよー。
刀を振り上げた慶王は、宋墨にサクッと止められ、刀を首に突きつけられます。
定国公の冤罪、民の苦しみ、報いを受けろ、と。
慶王が帯に刺した短剣を抜いて振りかざした時、竇昭が後ろからその腕を短銃で撃ち抜いた。
ぬおお、相変わらずスゴ腕。下手したら旦那に当たるところよ(笑)
振り向いた宋墨は、成し遂げたぞ、正義を勝ち取ったと呟きました。
皇帝の前に連行される慶王。
顧玉が、太子は無事に戻ったから、おば上の死罪は免除に言うけど、それはねえ、無理ってもんよ。
処分はお前や朕の一存では決められぬと言われて、退出させられた。
残ったのは、皇帝、太子、宋墨、慶王。
皇帝が、お前になど皇位の重責は背負い切れぬと言うと、慶王は、母上なら可能だと言う。ハナからこの人、垂簾政治でいいと思ってたのか。でもその歪な状態は様々問題を引き起こすのだよ。アンタ本人が早晩、不満を抱えるだろうことは目に見える。
皇后と慶王の一番の失敗は、国に貢献し続けていた定国公に手を出したことだね。
とはいえ、皇后は定国公を葬らなければ、慶王が殺されると思った訳だからなあ。
それもこれも皇帝の言動が引き起こしたこと。あんな話、外に聞こえるような音量で話すなっつの。
いつから布石を打っていたのかと聞く慶王に、宋墨は戒尺と呟きます。それから、年号だ、と。
戒尺を持った宋墨が、汪淵を人質にして皇帝に直談判した時。収監された宋墨と助けに行った顧玉は、年号を改めた恩赦で釈放されてた。
その年号は「奉明」。それは、若かりし蒋梅蓀の提案で、皇帝と2人で決めてたものだった。

国土の把握、官僚人事の是正、反乱鎮圧と国の安定、地方権力の抑制、かつての志を梅蓀が死ぬまえに1つも実現できなかったと皇帝。
病弱だったせいもあるでしょうが、何1つ出来なかったってか。ふうん。
慶王は宋墨に、沐川や景国公が本当に殿下を重んじ、皇后を擁立すると思うのかと言われる。
己の栄華の為に利用されるだけ。
それよね。腐ったヤツらを味方につけても、同じことを繰り返されるだけだとなぜ気づかない。
あ、この人、15才のガキんちょでしたっけ?
皇帝は福亭の埠頭での事件をもみ消した時から、首謀者は慶王だけではないと分かっていて、1人ずつ暴き、根こそぎ排除すると決めてた。
なんと冷酷な人かと言う慶王だけど、え、父親殺しや謀反は冷酷じゃないの?
発端が皇帝の漏らしたアレだけど、でも国を一番に考えないといけない立場だからね。それだって宋墨の目には、身内贔屓に見えてたんだよ?
宋墨は、自分は今夜の一番の貢献者だと思うのでと言って、恩旨を2つ賜りたいと、まず慶王の処罰を提案します。
反逆者にとって、命など取るに足らないもの、望みは覇業を成し遂げ、父や兄を踏みつけること。
慶王を生涯に渡り禁足とし、日の差さない密室に監禁、毎日陛下と太子の功業を聞かせましょう。
あはは、嫌がらせも込みの刑罰(^m^)
やだー、殺してくれーと叫んで、慶王は連れてかれました。
そしてもうひとつ。皇帝の前で腰の刀を2つ鞘ごと抜き取る宋墨。
それを誤解して、何する気だと喚く太子は、まだまだだなあ。てか、これだけアンタに協力した宋墨を、まぁだこの男は信じてないのか。がっかりだ。
だけど皇帝もビクともしてないし、宋墨もそんな太子をスルーして刀を捧げて跪く。
爵位や褒美を全てお返しします。どうか定国公と蒋氏一族の名誉回復を。
独りよがりな願いではなく、これは正義のため。かつて私は忠孝に生き、復讐に生きた。
でも竇昭に会って学んだ。残された時間は己の為に生き、広い世界を見たい。
子供の頃、皇帝と定国公から貰った忠孝一対の刀も返上するってことよね。
目を輝かせたチビ宋墨を思い出しちゃった皇帝は、少年よ、朕から離れていくのか?と。
頭を上げて、うっすら笑う宋墨。
李昀锐って人は、こういう、うっすらな表情が良いわね。
その頃、傷を負ったまま逃げおおせていた宋翰は、フラフラと城門に向かってました。
なに、モブ扱いされて見逃されたの?(笑)
そこに立っていたのは安素。
宋翰は安素が自分を心配して迎えに来たと思ったみたいだけど、んな訳がない。
安素は抱き着いてきた宋翰を、ぐっさりとやりましたよ。
周囲を兵が取り囲んだけど、後付け公主サマでも謀反人の旦那を刺しても、見逃されるのね?
突き飛ばされて倒れても縋ろうとする宋翰に、贈られたネックレスを引きちぎって落とし、安素は振り返らずに去ってくよ。
皇后のところには竇昭がいました。
銀楼の事件で全貌が分かったのねと皇后。
竇昭は賭けに出たのだと言います。負けても死が少し早まるだけだから。
あなたを見る度に入内した頃の自分を思い出すと言う皇后に、いえ、似てません、私は愛する人を信じていますからときっぱり。
そこに汪淵と陳嘉が、陛下がお呼びですと来るけど、皇后は一目見るのも吐き気がする、だって。
皇后もまた、生涯幽閉になると知って、廃后じゃないのかと驚きつつ、笑い出します。
黄泉だろうと現世だろうと、二度と会いたくない、自ら廃后となって平民に降格し、死罪を望むと。
竇昭が回廊を走って宋墨を見つけた時、宋墨は既に皇帝の分だった解毒薬を貰って、解毒済でした。
やっぱり汪淵が万仏寺に取りに行った箱は、最後にひとつだけ残ってた雪霊芝だったのね。
ひとつしかなかったあの薬、皇帝は宋墨を生かすために使ってくれた。
本人はもう力尽きてしまったと。で、宋墨に一生太子を守って貰うって。
いやあ、アレをかあ。それはそれで大変だな(笑)
皇帝は罪己詔を記して、蒋氏の名誉を回復してくれた。
宋墨の願いは叶ったね。一生太子から離れられなくなったけど。嫌味の応酬になるな(^m^)
慶王派は謀反の罪で処刑、翌年太子が即位して恩赦を行った。何も知らなかった親族達かな。
紀詠は吏部尚書に昇格して、新王朝では内閣首輔に就任。こちらも念願叶った。
更に鄔善(ウーシャン)も都に戻って昇格。
新皇帝は精力的に農地政策や官僚の腐敗を防ぐ改革を行ったらしい。ほう。
5年後。
趙璋如(チャオジャンルー)と陳嘉は無事、結婚してた。
安素の傍らには蘇琰がいて、安素は公主のまま婿探ししてたわ。えええ、逞しいな、おい。
万仏寺の和尚と話す紀詠は、さっさと首輔を引退してたよ。なってみたら期待外れだったと。
きっとさあ、自分の才知で簒奪者を操る刺激的な経験をしてしまったこの人に、平和と安定のための仕事は退屈だったに違いない。
修行に戻って、竇昭の幸せを祈ってくのか?星詠みの精度も上がるかも。
宋墨竇昭夫婦には、めっちゃ元気で利発な娘、憐君(リエンジュン)が生まれてました。
朝早くから、きゃーきゃー親を起こしに来る娘。夫婦は寝ながら、ほら、娘が呼んでるわよ、昨日木登りや魚釣りをしたのに、もう起きたのか…て(笑)
分かる、これ。子供って本当に活力溢れててスゴイから(^m^)
子育ては商売より難しく、戦より疲れるってさ。塀が崩れたり、庭が爆発したりしてるんだってさ。そら、この人達の娘ってコトだよ。
この春から娘が私塾に通い始めるから時間が出来るって、やたら嬉しそうな2人に笑っちゃった。
崔氏は妥娘(トゥオニャン)と一緒に、あちこち遊歴して回ってた。元気そうで何より。
竇世英に縁談の話が来てるなんてーことも、家を離れてるのに知ってるばーちゃん。
そこに憐君が来て、ひいおばあ様がなんでも知ってるのは、屋敷に密偵がいるからよと暴露。
物陰に佇んで、なんでバレた?みたいに目をぱちくりしてたのが密偵くんだな?きっと崔氏直臣。
陳曲水(チェンチューシュイ)の私塾でも、意見を言った途端、脱走しちゃう憐君。
そこには定国公の息子、蒋恕(ジャンルー)もいたー。あの時の赤ちゃんだねえ。
脱走した憐君は「昭世録」作者のロバじいさんに会って「九重紫」「十重紫」「十一重紫」って本を見せられてたわよ。それぞれ結末が違うんだって。なんなのよ、このロバじいさんはっ(笑)
こんなふうに、最後にみんなの幸せな時間を見せてくれたのも、ほっとしましたねえ。
あとは勝手に想像してねってのも多いけど、10分ほどその後の描写に尺を取ってくれたのも、嬉しかった。見ているこちらのメンタルも安定しましたよ。ほっこり。
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作品情報
- 制作 2024年発表 34話 腾讯视频
- 原題 「九重紫」
- 原作 「九重紫」吱吱
- 監督 曾庆杰、郭锋
- 脚本 贾彬彬、迟晚、蓝天雨、李昱萱、王佳绮





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