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慶余年 5話「紅楼の流行」あらすじとネタバレ感想

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慶余年
画像出典 Tencent Pictures Culture Media Company Limited/New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.
目次

あらすじ

殺したことになっていた滕梓荊(トン・ズージン)が現れ、鑑査院からある文書を持ち出してくれと范閑(ファン・シエン)に頼む。離散した家族の行方が分かるかもしれないという滕梓荊。一方、林婉児(リン・ワンアル)は政略結婚を断ろうと范閑の元へ向かうが、范閑は弟の范思轍(ファン・スージョー)に誘われて街に出たあとだった。街では范閑が范若若(ファン・ルオルオ)に書き送っていた物語「紅楼」が大量に流出していた。

(c)Tencent Pictures Culture Media Company Limited/(c)New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.

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ネタバレ感想

短刀を持って、忍んで来た滕梓荊(トンズージン)ですが、范閑(ファンシェン)は落ち着いたもの。かぼちゃの中から、范建(ファンジェン)から受け取った、滕梓荊の手配状を出しました。
滕梓荊の記録は鑑査院が押収し、残っていたのは、朝廷の役人を殺したと書かれているこの手配状のみ。なぜ鑑査院はそんな滕梓荊を引き取ったのか。俺に会いに来たのは、復帰するため?と聞く范閑。

滕梓荊は、提司の腰牌はと聞きます。
持っている。
鑑査院へは?
多分行く。

それを聞いて、跪いた滕梓荊。短刀を捧げ、鑑査院の書庫から、ある文書を持ち出して欲しいと言いました。引き換えに命を渡す、と。
今後俺はお前の下僕となろう、必要とあらば死も厭わない。

え、いらないって言うと思ったら、やっぱり「嫌だ」だって(笑)
滕梓荊はめっちゃ真剣なんですけどね、范閑は笑ってますよ。きっと内心ムカッとしただろうな、滕梓荊。それでも必死で訴えるんですが、范閑は、尚も嫌だって。
言い方よ、全く。どうせ助ける癖に。

立ち上がる滕梓荊に、お前を助けるには条件があるって言い出す范閑。
その文書の内容を教えろ、なぜ朝廷の役人を殺した?なぜ全てを捨てた?

よくある話、なんだそうだ。
とある夫婦が誤って権力者に水をかけてしまい、殴打されているところを助けた。
恨みはない。俺が浅はかだったのだと滕梓荊。
夫婦を殴打した者達の主は、郭保坤(グオバオクン)。父親は礼部尚書の郭攸之(グオヨウジー)。翌日、刑部が滕梓荊の手配状を出した。罪状は、役人殺し。

たかがケンカ程度のもの。しかも滕梓荊がしたのは人助け。その上、殺人はでっち上げ。
こりゃー酷いわ。

証拠もないのになぜと范閑。滕梓荊は証人がいたと言います。例の、助けた夫婦。彼らも強制され、ちょびっとお金でも掴まされたのかもね。
でもこれで滕梓荊は、一族皆殺しの罪に問われてしまったんだってよ。滕梓荊の妻は身ごもったばかり。命乞いも叶わなかった。
そんな滕梓荊を、牢から出したのは鑑査院。事件関係の文書も持ち去り、鑑査院に入るなら家族も助けると。それでも大勢が罪もないのに死んでしまったらしい。え、家族、どうなった?

鑑査院に入った後、例の夫婦を殴りに行こうとしたものの、町中で土を運びながら、物乞いに施しをしているところを見てしまった滕梓荊は、彼らも一介の市民、尚書に証言を迫られて逆らえるはずもないと気付いてしまいます。いい人だ。
その時に悟ったのだと滕梓荊は言いました。この世に正義はない、あるのは身分だけだと。

だから死人を装って、家族とどこか遠くで暮らそうとしたらしいんだな。でも今回戻ってみると、家族は跡形もなく消えていたんですって。
最初は助けて貰ったんだね、奥さんとお腹の赤ちゃんだけは。その他の一族は死んでしまったみたいだけど。で、今回、自分が死んだことにしたら、その家族が消えてしまった。
自分は死人で捜査ができない、信頼できる者はおまえだけだ。

慶余年
画像出典 Tencent Pictures Culture Media Company Limited/New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.
これで仲間だ、的な。

これが鑑査院の文書を求めた理由。きっと家族の行方が記されているはず。
家族が見つかれば、命を渡してもいいという滕梓荊に、命はいらない、だが助けてやると范閑。例の夫婦に手出しをしなかったお前の心は、冷たくはない。それが助ける理由ですって。
でもこれさあ、なんだか大きな意志が働いていそうなんですけど。鑑査院も嚙んでたりする?

真っ赤な衣装を着たお姉ちゃんが、ニンニクを大量に持った男を乗せて、馬で突っ走ってます。彼女が赴いたのは、紫祥苑(ししょうえん)。林婉児(リンワンアル)のところ。
部屋で薬湯を飲んでいた林婉児は、庭から大声で呼ぶ葉霊児(イエリンアル)の声に飛び出します。鶏肉を食べよう!だって。

葉霊児は、野菜で肉の味を再現する料理人に出会い、連れてきたんだそう。ニンニクぶら下げてた人か(笑)咳をして、少し血を吐いてしまった林婉児ですが、また范閑の言葉、吐くうちに慣れるを繰り返してます。この子も相当、あの出会いが忘れられないんだねえ。

たださあ、葉霊児みたいに、ズケズケ物を言う行動派の友人って、思い込みで突っ走って、話をややこしくする要員として用意されるよねえ。林婉児と范閑の間でやらかして、問題を大きくするな、きっとな。ただ友達思いで人は良さそうだから、誤解が解けるまでの辛抱…(笑)

病気と縁談話で、悩みが尽きないって感じの林婉児に、たかが隠し子でしょって言っちゃう葉霊児。ほら、こういう人だ。
林婉児が、私も同じよって言うと、あなたは郡主、全然違うってさ。人目に付かないよう育てられ、郡主と言っても名ばかりだと林婉児は言います。身分は高くても、心を通わせる相手を決める自由さえない。
うーん、これは身分が高いからこそ、なんじゃないでしょうかねえ。皇族の結婚は好き嫌いで決められないもんだって、みんなが既に言うておる。

あなたを苦しめるヤツは私が懲らしめると威勢のいい葉霊児ですが、婚姻だけはね、皇帝の勅命には背けませんわな。でも林婉児は、私は体は弱いけど心は強い、例え勅命でも、内庫の利権のためだけには嫁がない、嫁ぐ条件はただひとつ、心から愛せることと言います。
この考え方は現代的。逆にがっつり郡主として育てられたら、こうはならなかったかも。

葉霊児は、縁談を断れと直接范閑に言いに行くと、林婉児の手を引いて連れ出しちゃいます。はあ、早速暴走ですよ。

その頃、范閑は、范思轍(ファンスージョー)に連れられて范若若(ファンルオルオ)と共に馬車で町へ向かってました。宴席を設けるってやつね。何か企んでるやつね。
あ、御者が滕梓荊です。あのまま、護衛に収まったんだな。

呑気にミカン食べながら向かってるけど、思轍が挙動不審過ぎて。これ、バレバレ。
その時、外で馬車を止め、澹州(たんしゅう)の山猿かあ?とか言うヤツらが現れました。見てくると言う思轍を止めて、大丈夫だ、安心して座ってろって范閑。思轍が雇ったヤツらくらい、滕梓荊ひとりで充分だわ。

あっと言う間に、片付いたぞって言う滕梓荊の声。范閑達が馬車を降りると、倒されたあんちゃんが、坊ちゃま、お助けをって、思轍に縋りつきます。おまえなんか知らないと蹴とばす思轍。コラ。
若若もじっと見ているよ。滕梓荊も呆れた顔だよ。范閑に至っては、まだとぼけて、思轍に突っ込んでるけど。思轍は離間策になんか乗らないぞ、私と兄の中は鉄壁だ、なんて范閑の手を握ったりして。誤魔化し通せる訳がなかろう。全く、キミには無理だって、いつになったら気付くかねえ。

宮中では、皇帝付き太監のあのおっちゃん、侯(ホウ)公公が、范閑が司南伯の嫡子と一石居に向かったそうですと報告しています。んもー、なんでも皇帝の耳に入っちゃうんだなあ。
しかも、皇太子の配下が范閑の動向を見張っていて、第二皇子の門客も後を付けてるんですって。思轍、これ、余計なことしないほうが身のためだわ(^m^)

侯公公は、官職のない范閑に護衛をつけては?と言います。内庫を任せようとお考えなのでは?と。
皇帝は、この池に魚は何匹いる?だって。分かりませんと侯公公。
水が深過ぎて見えぬからであろうと言って、皇帝が餌を撒くと、魚たちが浮かび上がってきました。侯公公は、范閑が魚の餌という訳ですねって。この池は京都(けいと)、魚はあらゆる者を表すと皇帝。
この皇帝は、本当に、何を考えてるか分からない人だよなあ。めちゃくちゃ策士。

一石居の前に立つ3人。京都でも指折りの酒楼なんですって。思轍が御馳走するってって若若。思轍は、この店は高過ぎないかって言ってるんだけど、自分で選んだんでしょって、若若は気にも留めません。どうせ店にはたどり着かないと、高を括ってたんでしょうけど、残念でしたねえ。

入ろうとすると、近づいてきたおばちゃんに、書物を買う?と声を掛けられます。禁書なんだそうだ。
海外版の円盤は売ってる?なんて現代知識で応える范閑ですが、見せられた本は「紅楼」でした。ちょ、作者、この人っ(笑)1巻8両、かなりお高いらしい。范閑はいったい誰が儲けてるのかと、それを突き止めようとしたんでしょうね。大量に欲しいと言って、2人を先に店に入らせ、元締めのいる裏通りに案内させます。
恥知らずだと言う思轍ですが、若若は、知らない癖に、作者は兄上よって。びっくりする思轍。でも、頭の中のソロバンが働いたぞ、きっと(^m^)

裏通りには、たくさんの売り子と、それを指示している、団扇で顔を隠した元締めが。うへ、王啓年(ワンチーニエン)でしたよ、地図売って小銭稼いでた、鑑査院の。
お前は文化産業を独占する気かって范閑。これも現代用語か。
王啓年は調子のいいことを言って、范閑によそ見をさせ、見事な軽功で逃げていきます。すごいぞ、このおっさんも。屋根まで軽々飛んでった。

その頃、范家の屋敷に着いた林婉児と葉霊児ですが、酒楼に行っていて戻る時間も分からないと言われます。自由気ままなヤツねって、葉霊児は言うけど、それはアンタのほうだろう。
破棄の件は、柳如玉(リウルーユー)に伝えようと言う葉霊児だけど、林婉児は、陛下に同意なく勝手に決められて不愉快だった、同じ思いをさせたくないから、目を見て直接伝えたいって。意志も心根も、しっかりした子のようですよ。
葉霊児が私に任せてって言うんだけど、いやいやいや、この人に任せたら不安しかないんですが。

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一石居の店内にいる、兄弟3人と滕梓荊。
元締め誰だと思う?王啓年だったって、滕梓荊に伝える范閑。一応、鑑査院仲間でしたしね。若若は、令嬢の間で出回っていたものが、どう流出したのか、自分のせいだって言うんだけど、まあ、この程度、范閑は怒りゃしませんわ。
そんな話をしている間、思轍は外の売り子の数を数えていました。みんな子連れの奥さん達です。乳飲み子連れて仕事なんてそうないでしょうから、王啓年は婦女の友だなって范閑。

本当にお前が書いたのかと思轍に聞かれて、俺じゃない、作者は曹雪芹(そうせっきん)だと言う范閑ですが、この世界にはいない人よ。これは不朽の名作、作者を騙る気はない、自分は転載しただけだって言っても、それを信じる人はいないわな。
前にも書きましたが、知ってる物語をまんま転載できるんだとしたら、その記憶力は異常。記憶の中の流れを元にアレンジしているなら、文章力も抜きん出てますよねえ。

つまり、お前しか結末を知らないんだなって、思轍が食い付いてきます。
これを一緒に売ろうって、紙の質だの印刷代だのと、商売人の試算が始まるんだけど、めっちゃくちゃ計算が早い。768×15、なんて計算も一瞬だぞ。これはこれで、ものすごい能力だぞ。
初版でボロ儲け♪ですって。范閑も途中から、なんだコレ、すごいなコイツって顔になってます。

計算が早いな。
計算してない、すぐ分かる。

なんでっ!?

その時、外が騒がしくなり、売り子達が蹴散らされていました。
それを上から眺める4人なんだけど、輿から降りて来た人物を見て、滕梓荊が怒りだします。どうやらあれが礼部尚書の息子、郭保坤らしい。滕梓荊を陥れたヤツね。
郭保坤はそこで演説を始め、こんな汚らわしい書物は文学を貶めると言い、本を踏んずけました。本日よりこの書物は発禁だと、二階で見ている范閑に視線を送って言う郭保坤。作者が范閑であることを知っていて、初対面にも関わらずケンカ売ってきてるわ。

慶余年
画像出典 Tencent Pictures Culture Media Company Limited/New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.
なんだありゃ。

范閑は、へえ?みたいに、その裏を考え始めて、もう少し出方を見ようとしてるみたいだけど、ストレートに食いついちゃったのは思轍。大事な儲け話ですからね(^m^)
いい加減なことを言うなと叫んで、外に飛び出します。

郭保坤は誰と親しい?と范閑が聞くと、かつて皇太子の学友だったと若若。
ああ、アレですね、これが皇太子と李雲睿(リーユンルイ)の言ってた策略か。
でも残った3人はまだ、なんで思轍が怒ったのか分かってない。金だよ、金っ。

人だかりの中で、言い合いを始めた郭保坤と思轍。郭保坤は予想外の出来事に、少々困惑気味。頼まれたことしただけだからね、范閑以外の人物が噛みついてくるとは、思ってもみなかったんでしょう。
そこに、人垣をかき分けて入ってきたのは、京都の才子として名高いらしい賀宗緯(ホーゾンウェイ)。なんだか、めちゃくちゃ郭保坤を持ち上げ、媚びを売っています。この人も仕込みか?

郭保坤と賀宗緯の間で、苛つく思轍。でも郭保坤は、父親の范建のことまで貶める言い方をしました。こういうこと言うと、ご当人の品位が疑われるんだけどねえ。
そんな手管とは無縁の思轍が殴りかかろうとすると、護衛に手を捻り上げられてしまいました。滕梓荊が飛び出そうとするのを止めた范閑は、ニヤリとしながら降りていきます。

投げ飛ばされた思轍を、転ぶ手前で止めた范閑。あのまんま後ろの建物にぶつかってたら、ケガしてたよねえ。その行動に驚く郭保坤だけど、これ見ても、まさかコイツ、腕に覚えがあるのでは?と気付かない、世間知らずの文人ぼったん。

郭保坤と賀宗緯は、町の人達の前で、隠し子だとかナンだとか、言いふらしたかったのね。全く品のない策略だこと。結局、皇太子と李雲睿、それにおもねる人達もみんな、下劣ってことよなあ。顔を歪めて笑ってる姿は、もう、どっちが悪役かって、分かり易いよ。策略で人を貶めたいなら、自分が先に下がってっちゃダメだと思うんだけどね(^m^)

それでも、才女と名高い若若が上から見ているのを見て、若若にはええかっこしいしたいらしいけど、兄弟は役立たずなんて言われて、若若がムカつかない訳がない。

でもそこらへん、范閑はさすがにお上手なんだわ。
出自が恥ずかしくて認めたくないのかとか言う郭保坤に、范閑は、俺を崇拝しているようだなー、だってよ(笑)
だって、昨日京都に着いたばかりで、町に出てきたのはこれが初めて、なのに一目で俺が誰かに気付くなんて、慕っていたからでは?

うはっ、ほんそれ。
思轍も、町の人達も、そうだよなー?ってザワザワしています。

言い返せない郭保坤に范閑が、何も言うな、テレるだろ、俺が来なければ弟は骨折していたって言うと、だろうな、それがなんだと返ってきます。
滕梓荊の言う、正義はない、身分が全てだ、ですね。

郭保坤は護衛に、何をしている、かかれ、たかが隠し子だって言いましたよ。あーあ。
向かってきた護衛に、お返しに、お前の鼻をへし折ってやると指差した范閑。その手首を掴んだ護衛ですが、どんなに力を入れても、范閑は動きません。
郭保坤は賀宗緯に、田舎者だから世間を知らないんだなんて笑って言ってますが、護衛は力いっぱいやってるのに、ビクともしないんだよ。よく見ろや。
そのまま范閑が真っ直ぐ突き出した拳は、護衛の顔面にヒット。吹っ飛んだ護衛は、郭保坤の乗って来た輿を壊してしまいました(^m^)

嬉しそうに笑う滕梓荊、拍手する思轍。
驚いて顔を見合わせる、郭保坤と賀宗緯。
若若もほっとして笑い、見ている町の人達も、ちらほら拍手しています。

范閑は思轍の持っていた紅楼の本を手に取り、汚らわしい書物だと言ったな?って。
それが何か?
読んだのか?
まずは経書を読み終えるのが先だ、だってさ。

郭保坤は読んでない。目が汚れると言った、賀宗緯も読んでない。
その言質をしっかり取ってから、范閑は言います。
読まずに罵ったのか?

無名の者に立派な文章は書けぬと言った郭保坤に、畳みかけるように范閑。
内容よりも名声か?無名なら無才だと?
学べば才能は花開く、志無くして学問は完成せぬ。
才子のクセして、他者の著書を吟味する能力さえない。

正論を叩きつけられて、慌てる郭保坤。
学もないクセに田舎者が偉ぶるなって、カミカミ。
噛まずに言えって、すかさず突っ込んだ范閑は、お前たちは才子の風上にも置けぬと続けます。思轍がほんっと、嬉しそうだ(大笑)

そこに、その通りだと声がします。
振り返った思轍が、世子(せいし)殿下と頭を下げました。郭保坤達も慌てて礼を取ります。皇族みたいね。靖王の世子、李弘成(リーホンチョン)。

おや?この人は「斗羅大陸」の欧思客(オウスーコー)だぞお。うっは、別人。あっちでは賑やかしのコックさんの魂師役ですわよー(^m^)

学べば才能は花開く
志無くして学問は完成せぬ
実に意味深い言葉だ、范ごんずーの才能には恐れ入ったと、世子殿下。
明日屋敷で詩会を開くゆえ、そこで詩の出来栄えを競ったらどうだと言います。
郭保坤達は、これで勝てると踏んだみたいですけど、飛んで火にいる夏の虫だぞ、これ。

本人に向かって何者だ?と言っちゃった范閑に、思轍が慌てて、靖王の世子、李弘成殿下だって教えると、靖王?って、それも知らない范閑。思轍が陛下の弟君だって囁くと、ほー、皇族かぁって。

血統よりも学識こそが重要だって言う世子殿下の肩に手をぽんっと置いて、いいヤツだなって范閑。その上、その肩を抱いて、詩会に女性は来るか?って聞いちゃいます。林婉児を探そうとしてるんだろうけどね。
戸惑いながら、大勢来るはずだと世子殿下。無礼だと怒らない辺り、根はいい人なんだろなあ。思轍はビクついてるけどね、范閑はご機嫌で、明日会おうって、肩を二回も叩いて去って行きます。

帰りの馬車の中で、若若から話を聞く范閑。李弘成は評判が良いらしく、頻繁に開く詩会には、名家の子弟を招いているそう。兄上が応じるとは意外という若若に、やむを得ないと范閑。
皇太子の配下と靖王の世子が相次いで現れて、京都に来たばかりの隠し子を詩会に招いた、出来すぎだろ?
思轍は、なんでおまえなんかにって全く信じてないけど、まあ、范閑の予測はビンゴでしょうね。だけど、皇太子の使いっぱは、2人だけで、世子殿下はまた別口かもしれないな。皇帝サイドかな。

ああっ、違った、第二皇子かあっ。
李弘成、第二皇子に会って、紅楼見せてますよう。
第二皇子、天下無双の奇書だって言ってるよう。
世子殿下は、范閑は気骨のある男でしたと報告してます。第二皇子が、並みの人物ではないようだなって言うと、あなたが褒めるなんて珍しいってさ。
第二皇子は、もう少し観察したいんですって。この人の前髪が気になるうっ(笑)

慶余年
画像出典 Tencent Pictures Culture Media Company Limited/New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.
皇太子より、こっちのほうが曲者だろうなあ。

馬車の中で思轍に、なぜ郭保坤に怒ったのか聞くと、おまえの著書を侮辱した、手を組んで売るはずだろ、発禁になったら稼げないって。そっちがメインよね(^m^)
思轍は別に何か欲しいものがある訳でもなんでもなくて、ただ稼ぎたいだけみたい。本能だな。根っからの商売人気質。

手を組むだろ?と言った思轍に、頼みがあると范閑。
その時、誰もいないところで馬車が止まりました。范閑はひとりでどこかに行くつもりのよう。自分の不在を、家の者には内緒にしてくれと。詮索すれば本は売らないって。
嘘を嫌う姉上が許す筈がないって思轍に、若若は、思轍は私が見張ってるわ♪だって。

もーね、若若は范閑を信頼しきってるからね。ここの関係性がとってもいいですよね。ちびっこの頃、きっと若若も新しいお母さんが来て、弟が生まれてみたいな状況で、不安だったんでしょう。そんな中で、范閑と仲良く過ごした思い出は大きいんだろなあ。ずっと手紙のやり取りもして、二夫人撃退策も教えて貰ってたしねえ。

馬車を降りた范閑は、滕梓荊から鑑査院の場所と文書番号を確認してます。やっぱりね。早速行くんだね。でも、提司は隠して忍び込むらしいよ。
行きかけて戻り、馬車を叩いて、店をどこに出すか考えておけって范閑。あははっ、これで思轍はうっかり以外には、吐きませんな、めっちゃご機嫌だもの。上手いな。

慶余年
画像出典 Tencent Pictures Culture Media Company Limited/New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.
この嬉しそうな顔よっ。

范閑がサンザシ飴を買って、食べながら鑑査院に向かっている頃、思轍は稼ぐ算段をめっちゃ具体的に考え始めてます。ほんと、こういうとこだけはキレる。
その時、馬車が止まりました。向こうからも馬車が来ちゃって、通れないと。道を譲ってと言った若若ですが、うわー、まずいね、葉霊児だわよ。若若も、葉家のじゃじゃ馬って言ってる(笑)
そして多分、林婉児も乗ってるね。

若若は、これはまずいなと直観的に気付いているみたいだけど、范閑がいないのを、葉霊児相手に誤魔化すのはきっと大変だよね。代役は思轍しかいない…あー、もう、葉霊児と思轍のせいで、きっと話はこんがらがるに違いなーい。

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