あらすじ
出所して車引きをやっていた姜虎豪一味は魏若来と再会し、ストライキに参加して警察と衝突する。病院で偶然、意識を取り戻した李晟達を見かけた沈近真は彼の暗殺に失敗し、李晟達に勘づかれて出張を口実に蘇州へ向かう。捜査隊から李晟達の情報を耳にした魏若来は、彼が住むホテルに宿泊する。
みるアジア
ネタバレ感想
姜虎豪(ジャンフーハオ)たち、車引きのみんなと飲んでいた若来。
彼らも閘北区(こうほくく)のストライキに協力してたらしいんだけど、そこに仲間が警察に包囲されたとの知らせ。
やっつけに行くぞと飛び出して行っちゃうみんなを、若来は止めようとしたけど、無理だよなー。
沈家では魚児(ユーアル)が腹痛で苦しんでたんだけど、ストで救急車は出せないらしく、沈近真(シェンジンジェン)が運転して連れて行くことに。
だけどあちこちの路上にはストライキの人達が集まっていて、車は全く通れなくなっていました。
ストライキは権利だと、前回近真は言ってたけど、こういうこともあるんだよねえ。
興奮状態の集団って、ちょっとやそっとじゃ動かせない。例えば一刻を争う病人がいると言ったところで、なかなか集団全体には伝わらない。
でもそこに、丁度、姜虎豪たちと若来がやって来ました。
近真が若来を見つけて事情を説明すると、若来は魚児を抱いて姜虎豪に頼み、人力車を出して貰います。
素晴らしい連携でございました。
無事に病院に行けた魚児は、急性虫垂炎でしたね。
これで沈家は、姜虎豪たちに恩が出来たけど。
ストに参加してる車夫仲間のみんなは、きっと余りいい目には遭わない気がするよ…
だけどさ、近真は若来にお礼は言うものの、あの車夫たちは友達なの？なのになんでストを応援しないの？って詰め寄るのよ。
若来が、過激過ぎると思うだけです、対話の余地はあるって答えると、でも政府は彼らに余地を残したか？絶望寸前だから仕事を放棄して訴えるんだと近真。家族がいるのに誰が逮捕されたいものかと。
若来はその剣幕に少々呆れつつ、社会秩序がなければ魚児も救えないと言いましたよ。
ほんそれ。理想に燃える気持ちは分かる。でも今回はたまたま若来と姜虎豪がいてくれたけど、いなかったらきっと、かなり大変なことになっていたはず。
確固たる信念があるのはいい。だけど、この人のちょいと冷静さを欠く前のめりは、危険だよね。きっとやらかすよ。若さってことなんでしょうが。
さて、魚児は無事に手術できたみたい。
でもね、入院しているのは済仁(ジーレン)病院なのよ。
そこには、あの、李晟達(リージェンダー)も入院してる訳だよ。
ヤツも、頭の手術後、目覚めたみたいなんだよ。
看護師の声に、病院の廊下を全速力で駆けて来る林樵松(リンチャオソン)が可笑しい(笑)
李晟達は、相手の顔は覚えているから、手柄を立てたいなら協力できると言うんだけど、その相手の話をしない訳さ。一度死んだも同然、今後の人生に少しは当てが欲しい、だと。金塊10本だって。
コイツ、目覚めてすぐに林樵松相手に駆け引きかよ。
怒る文彪(ウェンビャオ)を止めた林樵松は、尿瓶の中身を李晟達の顔にぶちまけましたわ。
うええええええ。
まだ価値があると思い救ったが、図に乗るなよ、と。
でも李晟達は、情報提供者が金で情報を売るのはこの世界の常識、金塊を貰ったら康処長に会って話す、それまでは一言も話さない、それから捜査隊に護送して貰って上海を出る、と言い張る。
情報に価値があるかどうか先に話せと言っても、ソイツを捕まえれば上海の共産党を根こそぎにできるのに、価値がない訳ないと、李晟達も引きませんわ。
まー、随分と足元を見られたモンだね。でもま、コイツも命が懸かってるしな。
魚児の面会に病院に来ていた近真は、何がしたかったのか、病院内を歩き回っていました。院内に連絡の取れる仲間がいたんでしょうか。
その頃、李晟達は林樵松が信じられないと、点滴の瓶を割って破片を手にし、注射に来た看護師を縛り上げ、護衛も捕まえて康処長に会わせろと騒いでましたよ。
んで、それを目撃してしまった近真。李晟達は死んでなかったと驚愕。
だけど、護衛に破片を突き刺すこともできなかった李晟達は、あっという間に文彪に押さえられ、病室に逆戻り。ベッドに縛り付けられ、拷問されて失神。
近真は、電話で徐諾(シューヌオ)に、病院に捜査隊と共に李晟達がいたと知らせます。
で、その晩、看護師に扮して、李晟達の真上の病室へ。
患者に睡眠導入剤を注射して、窓から縄を伝って階下の李晟達の病室に忍び込みました。
いやはや、近真姐さん、すんごいな(^m^)
でもこれがねえ…
近真は、部屋の中の見張りを殺し、李晟達に襲い掛かるんだけど、丁度廊下の見張りのところに差し入れを持って、林樵松が来ちゃってます。ひぃ。
李晟達を窒息させて、一応、脈を確認してから、タッチの差で逃げおおせたものの。
入って来た林樵松が、部下に急いで蘇生術を施させ、李晟達、息を吹き返す…
シブトイわー、びっくりだわ。
てか、見張りは刃物で殺したのに、なんで李晟達には刃物使わなかったんだか。
上の病室を、何食わぬ顔で出て行こうとした近真は、李晟達が死ななかったことを廊下を歩く看護師の話で聞いていました。失敗。そしてきっと身の危険。
白状しないと、いずれ共産党に殺されるぞと言われた李晟達は、林樵松の腕に縋りつきました。
文彪は、ヤツは地雷だと言い、どうせ撃った犯人を見ていない、時間稼ぎだと言うんだけど。そしてそれは多分、間違いないんじゃないかと思うんだけど。
翌朝、手術直後なのに転院させられる李晟達。
車椅子に乗って敷地内を移動しようとした時、庭に魚児と辞書、近真がいました。
様子を確認するためだったのかもしれないけど、近づいたら危険でしょーよー。
林樵松と軽く会話をして通り過ぎた時。
李晟達は、近真の香りに気付いてしまいましたよ。イタリア製のシャンプーとボディソープ。
これ10話で、虞夫人からのお土産だって貰ったものよ。
そんな滅多にない香りを纏って暗殺って、ないわー。頭に血が上って冷静さを欠いていた証拠だねえ。
徐諾からも、めっちゃ怒られる。当たり前。
李晟達が生きて、目の前にいるのを見てしまった、徐諾が李晟達に顔を見られていないか心配だったって近真は言うんだけど、成功していればまだしも、失敗したらただの前のめりのスタンドプレーだからさ。
しかも、李晟達が車に乗る時、驚いた顔で私を見たって、ねえ、それさあ。
つまり、バレた、と徐諾。
急いで近真を上海から脱出させることに。
ひとりで行けないわ、徐さんはどうするのって、あなた。黙って従え。自分のミスだ。
策はある、店に捜査隊が来たら発覚した証、すぐに避難すると徐諾は言います。それなりの策はいくつか用意はしてるでしょうが、長年上海の連絡責任者として潜伏してる徐諾は、いつも仲間の失策の責任をとる覚悟はしてるんだと思うよ。
近真が荷物を持って、蘇州に出張だと家を出ようとした時、階下では辞書が図南と電話していました。
電話をかわるんだけど、もしかしたら二度と戻れないかもしれないと思ってるからさ、電話での様子がおかしい妹だよ。兄ちゃん、きっと気付くよ。
家を出る近真のバックに、このドラマで所謂いいシーンの時に使われるBGMが流れるんだけど、いやいや、全然いいシーンじゃないから。家族との別れを覚悟して出て行くシーンではあるけど、ほぼ、自分の未熟さでやらかしちゃった結果だから。
とは言っても、遅かれ早かれでしょうけどね。林樵松は既にロックオンしてるし。
李晟達への金塊10本は、康処長に承認されました。
部下達が央銀に行くと、林主任は今までの慣例でさっさと案内しようとするんだけど、通りがかった若来が見咎め、規則が厳しくなって、今は用途の記載が必要だと言います。
若来が業務を引き取り、捜査隊を案内。必要事項を書かせて、確認のため小部屋に残して、外に立っていると、中の部下２人が、李晟達はリチャーズホテルだと話しちゃってるのが聞こえちまった。
うひゃー、もうっ。若来も近真ほどじゃないけど、内容によっちゃあ、前のめりよっ(笑)
李晟達はにーちゃんの敵だしね。しかも、おまえが殺したんだろうとあれだけ拷問されたってのに、拷問した相手は李晟達が生きてるのを知っていた。そりゃ、あなた、誰だってびっくりするわ。オマエら、許せんと思うわ。李晟達も含めて。
でも、冷静を装って見送った若来は、リチャーズホテルに行き、全フロア貸し切りだという６階の下、５階に部屋を取りました。
部屋に入った途端、電話かけてるけど、李晟達の部屋特定のためでしょうね。6階の部屋、片っ端から、かな。
さて、とりあえず近真よりはちょいと冷静に頭を回せる若来。
どうするんでしょ。
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