成化十四年～都に咲く秘密～　37話　王憲の生い立ち　ネタバレありのあらすじと感想

あらすじ

唐泛は裴淮の助言を元に、王憲の好みそうな物で興味を引きつけ、話を聞き出そうと考える。同じ頃、王憲の助手・章鞏柱が西廠に赴き捜査の協力を申し出ていた。ところが彼との対面を果たした王憲は、再び極度の精神不安に陥ってしまう。そこで唐泛は関係省庁の全ての記録簿を精査すべく、勅命をもらえるよう汪植に頼み込む。一方、隋州と薛凌は爆発現場の遺留品から解明の糸口を見つけ、王憲の執務室に潜入。そこで謎めいた書付を発見するが…。

成化十四年～都に咲く秘密～ 公式サイトより

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ネタバレ感想

丁容に水をぶっかけられた唐泛。
ドゥルラを殺したのは、丁満でも王憲でもない、分かっている筈だと言う汪植。

そうなのよ。３年前に存在を抹消されたはずの博浪があったのは、そこに誰かの意志が介在してた。それさえなければ、アラスは間諜として何かやらかしたかもしれないけど、博浪を手に入れることはなかったし、少なくともドゥルラをああいう形で巻き込むことはなかった。王憲も万が一のためだかなんだか、それを持ち歩いていて丁満に奪われることもなかった。
そんな不穏な意志の存在。
それを解明できるのは唐泛以外にいないんですよ。

明の官吏としての在り方を汪植は語ってましたけど、唐泛の心に響いたのはソレだったのかなあ。そこはちょっと分からなかったけど、それでもまあ、唐泛、振り返りましたよ。王憲に会う、と。
意外とアッサリだった感。となれば隋州への怒りも、いつもの脊髄反射のでっかいものとしか。だとしても、私はやっぱり怒っている←

牢内の王憲、面白可愛かったですねえ。
視線を向けずにサッと汪植の銃を取って、その後はもう細かいソワソワした動きは全くなくなって、集中して分解を始めるっていう。

王憲は有名な兵器作りの家系に生まれたんですね。
９年前に結婚して症状が治って頭角を現した？違うでしょ。固安郡主がマネージャーになったからだよね、それ。
研究のことは一切分からないけど、生い立ちのことは分かると章鞏柱は言ってましたが、汪植くん、あなたこの人から、王憲の開発した兵器についての講釈を随分と詳しく聞いたじゃありませんか。それなのに、何も分からないって言葉を鵜呑みにしちゃうワケ？

それにしても、六部、五寺、六科、都察院の機密文書も含めたこの５年分の記録、そのコトの重大さよ。唐泛は自分が汪植に何を頼んだのか、その裏までは全く気付いていなかったんですね。

潘賓のほうが遥かに詳しいし状況も読めてます。日和見だからこそでしょうか。でも珍しく師兄が頼もしく見えた瞬間です。汪植を信頼して許可した陛下も、すごくカッコイイですよね。ラスボス感健在だけどね。汪植は地位どころか、陛下の前に命を差し出したようなもんなんじゃないかと思うけどね。

だけどこれで、目的のためとはいえ汪植がどれだけ自らの身に危険が及ぶかを度外視して、唐泛に協力してくれたかってことを知ったね。アンタ、汪植の友情をしかと受け留めて頑張んなさいよっ！

隋州は未だ相変わらずですね。ふぅ。
そんな状態のまま、隋州を筆頭にあの馬車の残骸を調べる北鎮撫司の面々。出て来た鉄の箱が王憲の私物だと気付いた隋州は、薛凌と共に王憲の部屋に忍び込み、見つけた書面を持って、刑部、唐泛の元へ。

その頃、武庫司の記録を唐泛の元に運んできた章鞏柱は、王憲への面会が叶っていました。ヒゲをさするしぐさは、教え込んでいた何かの合図ですね。見た途端に挙動がおかしくなる王憲。
あー、会わせてしまったかあ。どう見ても怪しいでしょ、女性なのよぅ。でも唐泛も汪植も、さすがに気づきましたよねえ。

唐泛と顔を合わせられない隋州が外で待っていると、冬児が迎えに来ます。
いつまで拗ねてるのって、あはー、そうよねそうよね、いろいろと思っていることはあるけど、結局はそうよ、意地張って拗ねてる、それよ。
で、ここでまた冬児がいい働きを。私に資料を見て欲しければ、まずおまえは食えと。

冬児の記憶によって、全ての日付が王憲と章鞏柱の出来事に繋がりました。王憲はそれらの日付を自分の大切な日として、書き留めておいたんですね。やっぱりいじらしいなあ。
隋州、唐泛、汪植、全員が怪しみ踏み込みますが、既に章鞏柱はどこにもいませんでした。

章鞏柱の件は、青歌から李子龍にも報告されてます。
てか、一体どこに誰が潜んでたんだよー、全然分からないよー。

　 　
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