あらすじ
夜半、娘の華木姚（ホワ・ムーヤオ）の帰りを待つ父親の元に1本の電話が入る。身代金を要求する誘拐犯からの電話だった。華木姚は隙をみて自力で監禁場所から逃げ出し、北江分局に駆け込む。華木姚は恋人の聞璟（ウェン・ジン）が犯人だと供述するが、個人情報のデータベースには該当人物が見当たらない。沈翊は華木姚の証言を元に似顔絵を作成する。
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ネタバレ感想
返ってこない娘を待つ父親は、華(ホワ)教授というらしい。
娘のスマホからかかって来た電話は、あのメガネの男でした。
お嬢さんを預かりました、助けたいなら300万元用意を。
通報しても構わないが命はないと言う男の後ろには、椅子に縛られている娘の姿。
娘と話をさせてくれと華教授は言ったけど、電話は切られてしまったみたい。
スマホには、娘の動画が送られて来ました。
ごめん、木桃(ムーヤオ)、君は綺麗だ。傷つけたくないが仕方ないんだ。
そう言って、涙を拭いてやり、男は出て行きます。外から家のドアに南京錠をかけて。
出たところで、段(ドアン)兄貴という相手に、終わった、後は任せるとメールを打ってる。
父親と側近？が、通報するか否かで迷っているうちに、娘の木桃は自力で座らされていた椅子のネジを外し、椅子を壊して、脱出を図ってましたわ。
深夜0時。一階に下りる階段には、鍵のかかった鉄格子。仕方なく二階の窓を壊してベランダに出て、張り出した一階の屋根から飛び降りて。
無事、北江分局に保護された木桃。
聞璟(ウェンジン)という名前の恋人が犯人だと伝えるものの、スマホもないので写真はありません。李晗(リーハン)がデータベースで検索しても、聞璟という名前でヒットする人物は全部別人。
何溶月(ホーロンユエ)が木桃の検査結果を持ってくるんだけど、暴行の痕跡もなくDNAも出てこないと。
まあ、普通に連れてって監禁しただけだしねえ。
沈翊は自室で、ぼんやりと青い絵を眺めていました。
これ、海の中じゃないかい？描いたんだな。なんとか記憶を取り戻そうとして。
膝には白い猫。美術教師の瞿藍心(チューランシン)のところにいた子、暁玄(シャオシュエン)よね。
亀に続き、飼い主が捕まって、行き場のなくなった子を引き取ってる沈翊(^m^)
床に仰向けに寝転がった時、何溶月から電話が来ます。
聞璟の似顔絵を作るしか、手がかりのない事件。
自転車で向かう沈翊のカバンから、白い頭が出てるーっ(笑)猫にゃーを連れてったんだなっ。
もふもふで被害者の心を落ち着けるためでしょうか。
杜城(ドゥーチョン)と蒋峰(ジャンフォン)は、海沿いの家に来ていました。
鉄格子の鍵を壊して、木桃が監禁されていた二階へ。
木桃の証言は事実だと確信した杜城は、犯人が戻ってくるまでの間に、罠を張ることに。
北江分局に着いた沈翊は、木桃の隣に座ると、いきなりカバンを開けて、猫にゃーを出します。
深夜の留守番は退屈だ、相手してくれる？って木桃にあったかいもふもふを抱かせました。
猫嫌いだったらとかアレルギーだったらとかはあるけど、猫のゴロゴロ音は、人にとって癒しの音らしいんだよね。それでなくても、質量のあるあったかいふわふわはいいよー、間違いなく落ち着きます。
猫にゃー暁玄を抱いて、沈翊の部屋に座った木桃。
泣くと楽になるって沈翊がティッシュを差し出すと、木桃は、彼はなぜあんなことをしたのかと泣きながら呟きました。
捕まったら本人に聞けばいいと沈翊。
警察の誰かが木桃に、なぜ赤の他人を信じたんだとか言っちゃったらしいわ。全く誰だよ、そういうコト言うの。この子にとっては恋人だったんだよ、そこら辺でひょっこり会った赤の他人とは違うでしょー。
繊細な沈翊は、君にとっては他人じゃないってちゃんと肯定してやってから、どんな顔か教えて、と、絵を描き始めます。
沈翊のこの顔にさあ、これだけ優しくされたら、素直にもなるよなー(^m^)
朝になり、バイクであの海沿いの家に朝ごはんを持ってきた男が、張っていた杜城達に捕まりました。男は、何も知らない、依頼されただけだと言うけど。
似顔絵もあらかた描き上がった頃、杜城が戻ってきて、捕まえた男の顔を木桃に確認させるも、別人。
男に聞璟の似顔絵を見せても、知らないと。
陳銘峰(チェンミンフォン)という男は、段兄貴という人物から朝食を依頼されて届けただけと言いました。あの街はずれの家は、以前配達したことがあったから知っていた。段兄貴とは１度飲んだだけ、クラブの常連で他の客とも親しく、顔も広そうだった。
段兄貴から来たメールから電話しても、電源の切られていたスマホは、闇取引で契約されたもので、個人情報は不明らしい。
陳銘峰の家は蒋峰が調べに行ったけど、でっかいこんにゃく芋だの大量の冷凍豚足だのがあったわ(笑)こんにゃく芋がそのまま家にあるって、あちらでは普通なの？
警察に木桃の父親がやって来ました。前から一緒にいる男と共に。誰なんだよ、これ。
李晗が陳銘峰の顔と、聞璟の似顔絵を見せると、父親はどちらも知らないと言います。
本当ですか？娘さんの恋人で誘拐犯ですよと李晗が言うと、父親より傍らの男にピントが合う。あー、なんか読めて来たね。
沈翊の部屋にいた木桃の元に父親が入って来ます。傍らの男は、木桃の持っていた聞璟の似顔絵を凝視してる。めっちゃ怪しい感じよねえ、この人。
似顔絵を手にして、木桃に誰だと聞いた傍らの男は、父親に、廷飛(ティンフェイ)と呼ばれてます。
木桃はムッとして返事もしないので、廷飛との関係は良くなさそう。
家に帰ってからと父親が止めるものの、それを振り切って、木桃に、答えろ、誰なんだと叫ぶ廷飛。木桃が恋人よと言うと、今度は父親が木桃を平手打ち。えー。
見ていた沈翊が驚き、お嬢さんは誘拐されたんですよ、冷静にと言うと、一応、すみませんと父親。
父親と廷飛の都合だけで決めた婚約者ってコトかなー、コレ。木桃は嫌っている、と。
廷飛が飛び出してった後、父親は、何が恋人だみっともない、世間に顔向けができないと、娘を怒鳴り付けました。
ふっと鼻で笑った木桃。そうよねえ、娘を心配する一言もなく、まず世間体を言う父親だよ。
面目丸潰れよね。昔から、パパが大事なのは私じゃなくて自分。
気に入った人と私を結婚させようとする。自分の顔が立つ人と。
私が誰を好きで、何を求めているかなんて考えたこともない。
言っとくわ。陳廷飛が嫌いなの。絶対結婚しない。一生独身のままでもパパには従わない。
娘のこの涙の抗議を聞いても、何も変わらないのなら、コイツはダメだけど。
さて、どうなるんでしょうね。
陳銘峰の話していたクラブの支配人に話を聞く杜城。
「兄貴」と呼ばれる客はいっぱいいると笑って、適当に誤魔化そうとする支配人だけど、この店は劉(リウ)所長の管轄だな、所長に電話して…と杜城が言いかけると慌てて寄って来ました。営業停止処分なんて出されちゃー大変よね(^m^)
支配人が言うのは、陳銘峰の話とはちょっと違いました。
段兄貴は、数か月前から来るようになってちょっとだけ酒を飲んでは暴れるイヤな客。最近はご無沙汰。似顔絵の聞璟は、一番安い酒を頼んで一晩中粘るケチな客(笑)
局の廊下で沈翊は、木桃の父親と立ち話。
僭越ですが、お嬢さんには恋人を選ぶ権利がある、賢明な選択ではなくても、あの言い方では逆効果だと言うと、あの子の選択は間違っている、いずれ後悔するんだと父親。
なぜ彼女がこんな選択をしたと思いますか？
沈翊の言葉に父親も、ま、ちょっとは思うところがあったようだ。
そこに犯人からの連絡が入りました。
午後１時、地下鉄、連海(リエンハイ)行きに乗れ。
人質がいないのに連絡してきたってことは、そもそも狙いは父親かあの婚約者なんじゃないの？
木桃が逃げたことを知らないのかもって話になってるけど、それも随分杜撰な話。
杜城は木桃の父親に協力を頼みますが、父親は、娘は無事だ、時間を浪費したくないから私は行かないって言うんだよ。ほんっとにこの言い方！
時間も場所も分かるんだから、警察が行けば済むと言った父親に、杜城は、この犯人はバカじゃない、別の者が行けば現れないと。
長期に渡り潜伏していたことから、忍耐力もある。今回逃がせば、次に何をするか分からない。
父親も仕方なく頷きました。
父親に防弾チョッキを着せてキャリーバッグを持たせて、いざ地下鉄へ。
すぐ隣に、李晗の肩に腕を回した蒋峰。あら、役得(^m^)
後ろのベンチには杜城もいます。
こういう時って、車内のどの顔見ても犯人に見えちゃうよねえ。
良かったね、蒋峰(^m^)
沈翊は、陳銘峰から話を聞き、段兄貴の似顔絵を描いていました。
眉間に皺を寄せた、いかにもな感じの顔。
その頃、父親のスマホにはメールが届いてました。
荷物を残して、花林(ホワリン)で下りろと。
メールを送ってきたスマホの位置特定と、似顔絵作成が急ピッチで進められます。
だけど陳銘峰の供述が、妙に曖昧。引き延ばしをしているように思えなくもない。知り合いとも言えない程度の相手なので、仕方ないのかもしれないけど、この人も怪しいわね。
地下鉄は花林駅に着き、父親はキャリーバッグを置いて降りていきます。
蒋峰はスマホでバッグの動画を撮り続け、杜城も近くに座ってるけど、花林の次が終点なので、杜城もちょっと焦って、沈翊を催促。
陳銘峰を急かそうとしても、ちょっと待ってくれとか。沈翊も、ん？と思ったみたいな表情。
終点の駅に地下鉄が滑り込んだ頃、沈翊からの似顔絵が届きました。
駅の構内にも刑事がたくさん入り込んでます。
でも、杜城が車内を見回しても、似顔絵に似た人物はいない。
てかさー、なんとなくこの段って人の顔、廷飛に似てないか？(笑)
地下鉄は終点駅に着き、乗客が全員降りても、キャリーバッグを取りに来る人物はいませんでした。
その頃、メールを送ったスマホが、あの海沿いの家の近くにあることが分かります。
家を張り込んでいた刑事たちが周囲を探すと、スマホは壊れかけたコンクリート塀の穴の中から出て来ました。段が闇取引で手に入れたらしいものと木桃のものとが一緒に。
地下鉄は空振りでしたな。段は乗車しておらず、メールもあの場所からの予約送信。
段の似顔絵は、データベースでもヒットしません。
蒋峰は絵が違うんだって言ってるけど、それは沈翊の腕のせいじゃなく、陳銘峰が嘘をついてるってことよね。
捜査会議。
聞璟も段も、個人データでの照合が出来なかった。
華木桃と陳銘峰が嘘をついているか、絵が違うか、個人データの登録がないかのどれからしい。
杜城は、沈翊の絵が違うって書いたところに、ばってんしました。論外だと言って。
おおぅ。沈翊の似顔絵が似てないはずはないのだ！と宣言しましたよっ♪
当の沈翊は、ちょっと驚きつつも嬉しそうだ。状況が状況だけに、笑顔にはなれないけど。
さて、仕切り直しです。
２人の目撃情報探し。
街の食堂の店主は、聞璟の絵を見て、いつも夜来る客だと言うものの、どこの誰かは分からず、最近は来ていないと言います。
あのクラブの支配人も、似顔絵は段だと認めたけど、陳銘峰のことは見覚えがある、多分客だ、程度。
李晗の調べた聞璟のスマホの通話記録は、最後に華木桃と通話した後、電源が切れている。通話が多いのは、木桃と段。
段の通信記録は、最後のメールが華雲杉(ホワユンシャン)宛ての、花林で降りろってやつだった。
更に、段の携帯は半年前から使われていて、3日前にも電話をして、聞璟以外によくかけている番号は…と。それが誰かは、まだ視聴者には教えて貰えません。杜城は蒋峰とその相手を調べるらしいんだけど。
李晗が沈先生が待機してますって言うと、杜城は、あー？みたいにすっかり忘れていた模様。アンタ、バディじゃないんかいっ。
仕方なさそうに、華木桃の追加調書を取れと言いましたわ。
李晗は嬉しそうに、一緒に華木桃のところに行きましょうって。
沈翊と李晗が華木桃のところに行くと、隣にびたっと廷飛がくっついてました。えー。うざ。
なので何を聞いても、木桃は首を横に振るだけ。
廷飛は偉そうな態度で、追加尋問を終わらせようとしますが、木桃は廷飛が立ち上がった隙に、この刑事さんと話したいと沈翊を指名しました。
木桃が聞璟と初めて出会ったのはコンサートホール。コンテストに落選してしまった木桃に、花付きの優しい手紙を何度もポストに入れてくれた聞璟。手紙の内容も結構知的だった。だけどなぜか聞璟には夜しか会えなかった。それでも、初めて人に話した父親への愚痴も、手紙で慰めて貰って。
直接ポストに入れられていたその手紙たちを、木桃は全て保管していました。
沈翊はそれを預かって戻ります。
杜城と蒋峰は、段の通話相手を突き止め、訪ねると、離婚後一人で店をしている女性でした。酔っぱらって突然、適当に電話したとかかってきた電話。この相手も自分と同じ、ただ話し相手が欲しいのだと思い、半年も話をしていた女性は、それ以外何も知らない模様。
段がクラブに現れるようになったのは半年前。飲み過ぎると必ずグラスを割る。
聞璟が現れるようになったのは三か月前、毎回、店で一番安い酒を飲む。
聞璟の手紙から指紋は出なかった。
蒋峰は、つまり２人は共犯で連絡場所はクラブだと言うけど、捜査はそこからどうにも進まないらしい。
何か見落としがあると杜城。
沈翊も、準備に半年もかけ、大量の痕跡を残して、犯行後、跡形もなく消えた、あり得ない、実在するのか、と。
その言葉に杜城も考え込みます。
２人とも、データベースにも載ってない訳だしねえ。
実在しない？誰かの成りすまし？顔はどうなる？
それに、あのいかにも怪しい感じの不快な婚約者も、アレだけってことはない気がしますよねえ。
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