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「紅い結婚~愛は復讐の裏に~」男主、刺され過ぎ、女主、刺し過ぎっ。

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紅い結婚~愛は復讐の裏に~
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ってなええ加減なタイトルですが。でもこれ思うの、きっと私だけじゃないはずですよね?
アナタ、いったい何回刺されてんのん。それでなんで毎回無事なんよ!?と。

目次

所感 ネタバレです

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「紅い結婚~愛は復讐の裏に~」視聴はこちらから U-NEXT(25.2.28現在)

なんかこう、最近U-NEXTに入って来る新しい中国ドラマは、半分以上がポイント消費だなーと思っていたところ、ショートドラマながら見放題入ったー♪ってことで見てみましたよ。

ありゃ、男主は「永遠の冷妃」の軒くんじゃーん。
あちらでは、たまにキリリッとすることもできるけど、基本ヘタレのいい人属性。
王祖一(ワンズーイー)って人は、どっちかってーとゴツめの個性的な顔付きだからこそ、ヘタレを演じてくれるのがカワイイってな感じだったんですが。
こちらでは蠱毒に侵されていて、満月の夜には吸血衝動が抑えられないらしい怖い将軍。それはそれで似合う。だけどその実、本当は優しくていい人なんだけど、表には出せないっていうね。

紅い結婚~愛は復讐の裏に~
画像出典 百度百科

たださー。お話を進めるためには仕方ないのかもしれないんだけどさー。
中国ドラマで思うことの多いアレ。アレが全てのベースなんですよね、このドラマ。勿体ないことに。
いくよ?

だーかーらー。
どうしてアンタ達は毎度毎度、相手のためと言いつつ、大事な真相を隠しまくるんだ?
守りたいだの、危険に晒したくないだの言うけど、いい大人な訳よ、相手も。
逆にそれ、保護したいって名目で、人権をないがしろにしてるんと変わらんのよ。
大切なことをひた隠しにされて、誤解して逆恨みして、散々命を狙いまくった後で、え、全部誤解だったの?本当はいい人だったの?あたしったらなんってことを…となる残酷さを考えてみろってんだ。穴があったら入りたいどころの騒ぎじゃない。ま、この女主は余り恥じ入らず、更なる愚行に走るんだが(笑)

ちょっと穿った見方をすると、そこにあるのは相手に対する誠実さというより、口実作って大事なことを散々隠し、どんなに誤解されても傷付けられても、彼女のために頑張る俺~ぇ♪(←キントーンの豊川悦司風)って感じが匂ってきちゃったりするのよ。そんなの、ただの自己満の英雄病。
中国ドラマで初めて、英雄病という言葉を知ったんだけど、ほんっと、いっぱい出て来るよね。お国柄なのかしらね。
まあ、鼻高々になりたいってより、本当はよかれと思ってっていう、人情ベースなのでしょうが。
あ、でも、利己的な親が子供を支配する時も、だいたいがそう言うわね。共通しているのは、相手の意志は全く顧みないこと。アナタの思う「よかれ」は、当人にとってはありがた迷惑。

このドラマでも、側近くんが散々言うんですよ。
早く本当のこと言いましょうよー、将軍の優しさが、こんなに誤解されてるのが辛いですー、奥様、酷いですー、こんなにまで体張るの、いい加減心配ですよぅって言ってるのが、正しいとあたしゃ思うよ。

女主が薬で顔を変えてまで素性を隠して、自分を殺しに来たってのに気付くのも、1話の終わり。早いのよ。
だからこの時点で、1年前のことも、3年前のことも打ち明けていたら。その裏にある事情だって、何よりも本人が知っていてしかるべき秘密なんだから、包み隠さず話していたら。
女主は、あんな甘ったれで性根の腐った義弟になんか騙されずに済んだし、宰相にも娘にも傷つけられずに済んだ。

そんなこんな全部、男主が、いや待て、徐引(じょいん)の正体が暴かれたらどーのこーのと、二の足踏んでた結果でしょ。しかも女主は顔まで変えて別人に成りすますってくらい、腹括って自力で潜入するほどの神医なんだから、お互いの特技を生かして、共闘することだって可能だったはず。以降は全てを共有した上で、将軍が守ればいいだけの話。
そのうちに、自分の蠱毒発作も徐引といると引くことも分かったんだし。何一つ問題ナシじゃん。

ま、そうなると、ストーリーに捻りがなくなる訳ですがねっ(大笑)
だけど、ただ正直に伝えるだけでいい、むしろその方が真っ当に相手を守れると分かってるのに、ぐだぐだと内緒にして転がっていくストーリーが、ホントに面白いのか、引き込まれるのかと考えたらねえ。こうして文句言ってる時点で、私の根っこの苛立ちは無視できてない訳だから(笑)

「永遠の冷妃」も、男主は周囲に対して自身を偽っていたし、女主も気付けば魂入れ替わってましたっていう訳アリの2人で、互いに秘密は抱えていたものの、こんなイラつきはなかったんだよなー。女主は男主が自分に嘘ついて本当の姿を隠してたことに怒って、2年も姿をくらましましたけどね(笑)
でもこの腹立ちまぎれの報復って当然だと思う訳。信じようとした相手に、いくら「良かれと思って」だとしても、嘘をつかれて騙されてたっていうのは。それくらい傷付いたんだからねっと思い知らせるには。
だから、あちらはあちらで、ツッコミどころは満載なものの、納得しちゃったのかもしれません。

だけどこちらは、男主が本当のことを言わないせいで、延々と恨みを募らせて男主を狙い続ける女主。あげくの果てに、誠実さなど一切持ち合わせていない義弟に簡単に騙される姿を、随分と見せられる訳よ。同時に、実は将軍ってば優しいんだって場面も散りばめられているので、結果、だんだん気の毒な境遇の女主への同情心が薄れてく訳よ。
必ず敵を討つわなんて内心で誓われても、父親は最初から、窮余の策とはいえ、将軍の話に乗って死を装って姿を隠して生きてるんで、ひとり敵討ちと息巻く娘が、滑稽に見えてきちゃう訳よ。

という、アタクシのモヤモヤはキリがないので、この辺りでやめときます(^m^)

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さて、今更ですが、お話は(笑)
まず1年前、医師、徐六郎(じょろくろう)の養女、徐引が薬草採りに行って不在の間に、何事かに巻き込まれ、父親や安福堂の奉公人たちが皆殺しになってしまう。帰宅してその光景に驚愕した徐引は、その場にいた鎮北将軍、顧盛寒(こせいかん)になぜか首筋を噛まれてしまう。

確かにこれだけなら、どう考えても将軍が自分の大切な人達を皆殺しにしたと思うわな。

1年後、宰相の娘、胥清清(しょせいせい)に、顧盛寒に嫁げとの勅命が下ります。
惨劇の時は普通に立ってたけど、1年後、将軍は、血を愛し人肉を食らうという噂のある車椅子の男となっていました。
縁談を嫌がっていた胥清清の元にやって来たのは、徐引。顧盛寒を敵と狙う徐引は、薬で顔を変え、胥清清に成りすまして、代わりに嫁ぐことに。これは、父である宰相にも内緒で謀ったみたい。

宰相、胥国如(しょこくじょ)は、皇帝も脅かすほどの力を持った存在らしいけど、婚姻の勅命には逆らえないのかと思ったら、この胥清清って娘も、何かの時の駒に使おうと、宰相が養女にした娘みたいで。そりゃ、渡りに船。自分の政敵、力を持っている鎮北将軍の元に、堂々と密偵を送れるんだから。逆に、そのつもりで勅命を出させたのかもね。
将軍も、そこら辺の事情は理解していて、この婚姻は宰相との戦いだと思っている。

徐引は早速、結婚式の盃に薬をパラパラしたら、即、見破られる。自分で飲めと言われ、含んで口づけして無理矢理飲ませようとしたら、逆襲される。そこに自称将軍の許嫁?穆月希(ぼくげつき)が乱入して、薬入りの盃を飲んでしまう。慌てて解毒剤を飲ませたら、徐引の腕にあったアザを月希に見られてしまい、本当に胥清清かと密かに疑われる、とな。いきなりのドタバタ劇(笑)

本当は立ち上がれる将軍は、3年前から高登台を拠点にして何やら計画をしているらしく、胥清清から宰相に報告されてしまう前に急がないとって話になってます。だけどこちらでも、嫌がっていた胥清清が、突然翻意して嫁いできたことを不審に思ってる。
徐引のほうは、盃で失敗したため、今度は自分の体に毒を入れ、初夜で将軍の体に移そうと準備。
だけど将軍は、胥清清が香に敏感な体質だってことを知っていて香を焚き、何も反応しない徐引は胥清清ではないと、内心あっさり見破る…早い(笑)
でも、徐引と顔が接近した途端、蠱毒が動き始め、将軍は閨から退出してしまいます。
婚礼の時に盛った毒は1刻しか持たないらしく、徐引はなんとか今夜中に仕留めようと、禁足地の薬湯に入っている将軍のところへ。

どうやら、満月の夜に血を欲するようになってしまう将軍の蠱毒は、3年前、宰相に盛られたものらしいよ。以降解毒剤を探しているけど見つからない。だから1年前のアレも、蠱毒による発作だった訳だ。
将軍は、従者さえも遠ざけ、自分の手を短刀で傷付けて、発作を抑えようと薬湯に潜ってたってのに、そこにのこのこやって来る徐引。
はい、二度目。血を吸われる。

でもその時、将軍の脳裏に浮かんだのは、3年前、世話になったことのある徐引の顔でした。
顔は胥清清なのに、なんでやねん!とな。
更に、その途端に、蠱毒の発作は消えてしまう。再度、なんでやねん。
ただこの時の回想で、将軍、仮面をつけてます。徐引は3年前、傷付いて転がり込み、自分が世話をした人物が顧盛寒だとは知らないのよ。

気を失った徐引をベッドに寝かせ、なぜ胥清清の血で発作が治まったのか、なぜ徐引が浮かんだのか、確かめねばと思う将軍。1年前のアレ以来、なぜかどんどん虚弱になってるんですってよ、この人。

目覚めた徐引が覚えていたのは、顧盛寒が立ち上がったことと、また血を吸われたこと。
そこに、以前手当てをして貰った女医、徐引の腕に同じ痣があったことを思い出した月希が現れ、無理矢理腕を確かめようとし、自分で痣の痕を引っ掻いた徐引に、薬だと言って毒を塗り込みました。女医なら、これが薬ではないことが分かるからみたいだけど。ヤな女だねえ。
でも、もしかしたらこの胥清清は徐引かもしれないと既に考えている将軍は、月希を追い出し、徐引の傷に丁寧に薬を塗ってくれます。
ここで徐引も将軍を見ながら、3年前、自分の庵でお世話した仮面の男を思い出しているのですよ。
将軍は、徐引が緊張したり嘘をついたりすると耳が動いてしまう癖を知っていて、それを確かめました。

ここから、将軍は陰になり日向になり、徐引を守ろうと苦心。
1年前の件で徐引が自分を恨み、殺しに来たのだろうと分かっていても、全部隠したまま。
彼女を妻に出来て後悔はないと微笑む表情は、間違いなく本音(笑)

実は3年前、傷を負って徐引の庵に転がり込んだ将軍は、一か月の滞在で互いに心を許し合ってた。出て行く際、あらゆる毒に効き、傷を負っても命が助かるって薬を貰った将軍が、仮面を取って素顔を見せようとした時、宰相の放った刺客に襲われた。そこで将軍は蠱毒を植え付けられ、将軍を庇った徐引も矢を受けてしまう。
将軍は、徐引に貰った薬を、自分と気を失っている徐引とで、半分こして姿を消す。
それで矢傷の徐引の命は助かったけど、将軍の蠱毒は全て抜けきらず、1年前も徐六郎に治療を受けてたんですね。
徐六郎が養女にしていた徐引は、封明将軍の遺腹の子で、宰相の野心の的となっていたらしい。虎符っていう、軍を動かせる印の在りかの秘密を、封明将軍の子が握ってるっぽくて。
けどその時、徐六郎達の秘密を知った宰相の軍に包囲されてしまったために、将軍は仮死状態になる薬を徐六郎に渡して、死を偽装。そんな状況で敵を殲滅させた将軍が立ち尽くしてるところに、徐引が帰ってきた。でも将軍は蠱毒の発作が起きていて、徐引の血を吸ってしまった。

ってな訳で、徐引は誤解して将軍を家族の敵と思い込み、将軍は正体を知られれば宰相に狙われる徐引を自分の元に置いて守ろうと決めた。
だから徐引の中にもあの薬の効果が残っていて、触れると将軍の発作が治まる、と。
将軍が何度刺されても死ななかったのも、それ?どんだけ長期間効果があるんだい。
そう言えば徐引も、噛み痕なんかサラッと治ってたね。傷を負う度、将軍は、痕が残らないようにって、いい薬を手に入れて手ずから塗ってやってたけどね。

だーかーらー。話せよ。それを全てっ(笑)
だって、婚姻後の里帰りにも、将軍は命を懸けて宰相家を訪問するって言ってたけど、それで徐引か宰相に殺されたら、守るどころじゃないんだよ?矛盾してますがな。あ、その程度じゃ、自分は死なないってことか?でも、徐六郎の生存くらいは言えっての。

それにしても、徐引が素顔晒したままで、よく無事に胥清清に近付けたわね。宰相も捜していた秘密を隠し持つ娘が、自分の近くにいたなんて皮肉。徐六郎の養女の顔は知らなかったってことかね。

ってな事情が、2話までで分かります。
あとは、自称許婚だの、メンドクサイ腹違いの弟だのの暗躍。
将軍に心は揺れつつも、3年前の仮面の男は自分だと偽ってる弟を信じ込む徐引。弟を信じる徐引を見て、嫉妬に燃える将軍。いや、アナタ、嫉妬して怒る資格ないですよ?
そのうちに、宰相の悪巧みが表に出て来つつ。
ようやく義父が現れて真相を伝え、誤解に気付いたってのに、義父が殺されてしまったことから、徐引は、まーたあの弟の言うことを信じて、将軍を刺しに行くというマヌケっぷり。
3年前の大切な思い出を謀ってた弟の言うことを、なぜまた信じるのか意味が分からない。
刺された将軍も、覚悟してるみたいなこと言ってた癖して、徐引、違うんだって、呟くんだけど、今かよ。ようやく後悔して、違うんだ、じゃないだろう、アンタ…

紅い結婚~愛は復讐の裏に~
画像出典 百度百科

更に、最後まで悪あがきした弟が、自分は大事にされていないと思い込んで捻くれたのも、本当のことをはじめからきちんと教えていれば誤解しなかったんじゃないかって種明かしですよ。父親が弟に自分と違う対応をした理由も、全て兄は知っていた。家族ぐるみで傷付けないように、みたいに内緒にしたことで、弟の根性はねじ曲がった。ほら見ろ。そういうトコだぞ?その秘密主義は家系なのか?

将軍も徐引も、中の人はとってもいいと思うんですよね。役者さんとして。2人の涙は美しい。
となると、やっぱり脚本なんだろうなあ。面白くない訳じゃないんだけど、時々、んもー、バッカじゃないのおう!?と呟いてしまうというお話の流れ。勿体ない。

今、少しずつ李宏毅(リーホンイー)の「パラレル・ラブ~オレ様御曹司を社長にします!~」を見ていて、あれも毎回、バッカじゃないのおう!?と呟いてますが、あちらは主に、アホ御曹司に対する呆れ笑いなんですよ。バカなんでねぇ、ホントに(^m^)多少のお話の不自然さも、吹っ飛ばす勢いのバカ(大笑)
あ、でも今日見たところで、女主が彼のためだと男主のやることを邪魔しまくるんだけど、とある人物に、あなたは彼のためだと言うけど、彼の意志は?と突っ込まれてました。それよ、それそれ♪

うーん、辛口過ぎただろうか…
ただ、王祖一くんのドラマは、また見てみたかったので、そこだけは満足しています。ふふっ。
ヘタレでもコワモテでも、根はいい人ってのが似合うのは、あの意外に丸い目かもねえ。
それにしても、ショートドラマって、キスシーン、多いですよね(^m^)

作品情報

  • 制作 2023年発表 全24話(U-NEXTでは8話)
  • 原題 「君心难逑」
  • 監督 满闯闯
  • 脚本 孙艳黎、吕侑阳

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