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「九齢公主~隠された真実~」九齢無双。男主以外、群がるダンナ達がみんな気持ち悪く見えちゃうのはどういうコトだ。

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九齢公主
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所感

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タイトルみたいに断言してしまっては可哀そうなんです、なんですが。
でもこれねえ、陸雲旗(りくうんき)の中の人、杜亜飛(ドゥーヤーフェイ)の怪演のせいだと思います。九齢への歪みまくった愛情が、話の全く通じない暴走っぷりが、気持ち悪くて気持ち悪くて、横恋慕軍団(笑)が連動して気持ち悪く見えちゃったんだよー(^m^)ま、中盤まで、でしたけども。

杜亜飛は、「侠客探偵 簡不知」で見てるんだけど、あちらもかなり胡散臭かったとはいえ、なんだかんだ心強い仲間になったけど。この方のお顔は、こういう系向きなんだろうなあ。
いんやあ、素晴らしく、気持ち悪かったです。←誉め言葉(笑)
簡不知の時も、感情の乗らない目は怪しげで印象的だったけど、その目がぐおっと見開かれると、まー怖い怖い。更に口元ですよね。最後の最後に憑き物が落ちたみたいになるまで、この口元の歪みはどうやってたんでしょうか。元々口角の下がった人だけど、きゅっと閉じて力入れて歪めてたんだろうか。周辺の皮膚がデコボコしてたし。よく分からないんですが、目と口元の演技がねえ、凄かったんですよ。それだけでも、是非見て欲しい。気持ち悪いから(笑)

九齢公主
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これは全然普通。顔に力が入っていない(笑)

お陰でさー、同様、なかなか諦めない2人、寧家のおぼっちゃま、寧雲釗(ねいうんしょう)や、方家のおぼっちゃま、方承宇(ほうしょうう)が、彼らはそれぞれちゃんと分が分かってる人達ではあるものの、明らかに九齢ラブな視線を見せると、うわっ、気持ち悪ーいっ!になっちゃって(笑)
顔だけなら、この3人のほうが一般的に整ってると言えると思うんだけど、比較的普通顔(ごめーん)の朱瓚(しゅさん)の良さが際立つという結果になったのは、いい化学反応ってことで。

しかも、そう思うのを加速させるのは、九齢自身の気持ちに揺らぎがないこと。
子供の頃から大人になった今まで、彼女の想いは、北方の国境を守る成国公の世子、朱瓚に一直線です。仕方なく偽装結婚したり、婚約者のフリをしたりって状況には陥るものの、都度相手を思い遣りつつも、スパンスパン振りまくります。
本来のちょっと茶目っ気のある性格を出すのも、ほぼ朱瓚の前でだけでしたね。

九齢公主
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これは割といい角度。朱瓚です。

子供朱瓚、あれ、どこかで見たことあるなと思ったら、「君子盟」の蘭珏ぼっちゃんでしたわ。あちらでは、中華街のでっかい被るお面みたいだったけど、こちらは普通にやんちゃな少年でしたわ。

お話は、公主九齢と、武徳司統領の陸雲旗との婚礼から始まります。
この結婚は、先帝の遺児3人の中で、一番頭の切れる九齢を見張りたい現皇帝からの勅命。硬い表情の九齢と、チラ写りする嬉しそうな陸雲旗(笑)
現皇帝、楚譲(そじょう)は九齢の叔父なんだけど、この時、九齢は既にこの叔父が先帝である父を殺したと確信していて、謁見の場で、楚譲に短刀を向け、あなたが殺したのと詰め寄ります。そうだと、軽く認められちゃうんだよね。だけど、陸雲旗に止められて、投獄されちゃうんだよね。

九齢は賢い人なんだけど、この時、なんでこんな分かり易い暴挙に出たのか。
成功するはずもなかろう?もっとじっくり計画を練って、着実に仕留めなければ。
お陰で、先帝に恩があり、九齢を助けようと牢に忍び込んだ医術の師匠、君応文(くんおうぶん)と娘の君蓁蓁(くんしんしん)は、逃げ切れないと踏んで牢に火を放ち、君蓁蓁は九齢の身代わりとなって焼死してしまいます。
その後、秘薬で九齢の顔と声を君蓁蓁のものに変えた君応文も、崖から落ちて死亡。

ということで、君蓁蓁の立場と姿かたちを借りて、公主九齢の真相究明と復讐が始まります。

君応文の遺言で、君蓁蓁は沢州にある遠縁の方家に世話になることに。
君蓁蓁は、寧家の息子、寧雲釗との婚約状があったんだけど、めっちゃ反対の寧家に、お金で婚約解消を迫ったり、毒を盛られていて余命いくばくもないと言われていた方家の跡取り、方承宇を治すために、偽装結婚してみたり。これで既に候補含めてダンナが3人(笑)

方家の営む徳盛昌のお家騒動も解決し、がっつり方家の信頼を得て、着実に足場を固めていく君蓁蓁。
君家が汝南で先祖代々営む九齢堂という医館を再開し、名前も君九齢と改めます。

君家の医館名は偶然。
そしてこれもまた偶然だったんだけど、方家には秘密があって、それが現皇帝の先帝暗殺に関係してたんですな。で、現皇帝は方家を皆殺しにしようと画策していました。方承宇の病もお家騒動も、黒幕はアイツ。

あ、朱瓚はね。人々のために都の地図を作って売ったら、機密漏洩だと皇帝に疑われて、その嫌疑を晴らすために、雲霄閣(うんしょうかく)の宝塘(ほうとう)という幼馴染の義兄弟を従者にして、都に向かってました。
この宝塘くんがっ、「風起洛陽」の白浪、「熱烈」のスポンサーくん、蔣竜(ジャンロン)でした。
いやー、彼はいいですねー。上記2作もそうだったけど、こちらでも、とってもいいキャラで、同様従者の李三冰と朱瓚と3人でわちゃわちゃやってるのが可愛くって、だーいぶ和みました。

九齢公主
画像出典 Youku information technology (Beijing) co., LTD

いや、それにしてもさ、つまんねー理由だな、おいっと思ったわよ(大笑)
そんなの、地図そのものをよくよく見れば、機密に繋がる大事な内容が入っているのかいないのかなんて、分かるんじゃないの?皇帝、バカなの?うん、バカなんだけどもね?

そもそも、皇帝は北方を護っている成国公を疑ってるので。というか、丞相、黄誠(こうせい)っておっさんが、成国公をどうにか排除したいと思っていて、ないことないこと吹き込んでて、それをすっかり信じてるボンクラだからね。
こういうシチュエイションは多いですよね。特に北方の国境を護る軍を掌握している将軍は、防衛の要だからこそ、反旗を翻せば国を乗っ取られると、離れているから本心が常に計れないことで、疑心暗鬼になる皇帝が多い。そしてだいたい北方の将軍は剛毅で真っ直ぐな武人だから、謀り事は下手で、巻き込まれ事故に遭いやすい。

だいたいね、朝廷で自分の利ばっか考えてるヤツが、命がけで国を護ってる将軍を陥れて挿げ替えようなんざ、バチ当たりな話なのよ。いつもちょっと思うわ、一旦滅んでみればいいのにと。だけどほとんど民衆のために国を護ろうと必死になる人達が、無事に阻止するんだけど。

あ、この後ろ暗い皇帝は「明蘭」の当主盛絋(せいこう)、「琅琊榜2」の梁帝、劉鈞(リウジュン)。
この方、めっちゃボンクラが似合うよねえ。このドラマみたいに黒いボンクラも、盛絋みたいな情けないボンクラも。梁帝のような役の方が、あら、珍しいって思ってしまう(笑)
これから見ようかなと思っている白宇(バイユー)の「それでも僕らは~チャオ家の軌跡~」でも、しょーもない父親役みたいなので、きっとイラつくだろうと思いつつ、楽しみです。
朱瓚母の郁夫人も「明蘭」にも「琅琊榜1、2」双方にも出てた張棪琰(チャンイェンイェン)。この方も振り幅の大きな女優さん。「明蘭」すごかったもんなー。あれは絶対楽しんでやってたに違いない(笑)

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んで、なんだったけ。あ、朱瓚、朱瓚。
朱瓚は、武徳司に監視されながら都に向かうものの、道中、雲霄閣からの知らせで、九齢が焼死したことを知ります。何か裏があるのではないかと、君応文の娘、君蓁蓁に話を聞きに、監視を撒いて沢州へ。

その頃、陸雲旗は、九齢の姉、九黎との再婚を画策していました。
この姉妹、日本語のルビだと同じ、きゅうれいです。分かりにくっ(笑)
でも、中国語読みでも、ジウリンとジウリーみたいね。弟、九褣はジウロンでした。
あ、弟くんがね「天才基本法」の少年裴之、林子烨(リンズーイエ)くんなのよっ。かわええ♪
こちらのドラマのほうが先っぽいので、裴之よりちょっとちびっこ(^m^)

そもそも陸雲旗は、現皇帝の犬ではあるものの、フォーカスされてないところで笑顔だったみたいに(笑)九齢との結婚を本当に喜んでいて、その死を本当に悔やんで立派なお墓も建てていて、現皇帝から、九齢の姉弟を守るために、姉との結婚を願い出るんですよ。
陸雲旗は幼い頃、成国公府で盗みを働いてそれを売っていたのが宝塘たちにバレ、袋叩きに遭っていたところを、事情なんて何も知らないのに、弱い者イジメしてると誤解した九齢に助けられてる。それから、九齢一筋になっちゃって、隣に立つために努力して成り上がっています。先帝の側を守る役目についていたのに、先帝暗殺の現場で魔が差してしまい、それを黙認したことで、現皇帝から武徳司統領にまで引き立てられていました。

うん、九齢も悪いよな。
だけどそのことを九齢が知るのは終盤。陸雲旗の想いは全く理解されないまま、終盤(笑)
更に事情を知った九齢に、父親殺しの共犯だと言われて、剣を突き付けられる。ま、そりゃ当然だ。

宝塘も含めて、朱瓚も九齢も陸雲旗も、小さい頃からの知り合いな訳だ。
だから朱瓚は、偉くなって陸雲旗と改名した彼を、陸子棗と、昔の名前で読んだりします。

そんなこんなで、朱瓚は宝塘を使って、くだらねー手で(笑)九齢に近付きます。以降、九齢の危機には毎度、朱瓚がすっ飛んでくるよ。朱瓚は君蓁蓁が絶対何か知っていると見張ってる訳だけど、気付けば、君蓁蓁、君九齢と名前を変えて、さまざまやり遂げていく彼女に、惹かれていきます。
九齢のほうはすぐに朱瓚だと分かって、一人になってから泣き崩れたりするものの、目的があるから、自分の短慮のせいで師匠親娘を失ってるようなもんだから、以前のような短絡的なことはせず、ずーっとずーっと、自分が九齢だとは明かしません。
朱瓚にも陸雲旗にも、中盤以降、かなり疑われるんだけど、朱瓚に明かすのも30話か31話くらい。

ヒロイン無双でも、彼女に余り嫌味がないのは、線引きがしっかりしていて、毅然としてるからでしょうね。治療のために偽装結婚はしても、あなたは従兄弟よ、私には子供よとはっきり告げちゃうところとか、あなたとの婚約は破棄しましたよ、望みはもうないんですよと、梨を渡しちゃうところとか。
梨は離と発音が一緒なので、離別の意味みたいですよ。

九齢公主
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方家のぼったん

なので中盤以降、方承宇は豪商の立場から、寧雲釗は朝廷に入り込み佞臣を装って現皇帝の近くから、九齢をバックアップしてくれるようになります。
それを考えると、名君が国を治めるところが見たいという揺るぎない思いもあって入り込んでいるんだとしても、誰もが羨む君子だった寧雲釗が、科挙に合格して仕官した途端、人が変わったように堕落したと、世間から白い目で見られる立場を貫いてるのは、ちょっと気の毒でした。
宝塘や三冰にも、寧家のぼっちゃん見損なったと陰口叩かれてさ、九齢が申し訳ないわと呟いたことで、あれ、本心じゃなかったんだ?もしかして…と、ここの周囲は気付いてはくれたっぽいけども。

九齢公主
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寧家のぼったん

九齢役の彭小苒(ポンシャオラン)は「今宵若様は恋に落ちる」が初見だったんですが、あちらよりこちらのほうが素敵だったかも。とっても美人さんなんだけど、あっちのドラマは髪形に品がなかったんだよねえ。そういう役なんだけどさ。でも確か本国でも、あの髪形はだいぶ不評だったとか。こちらのドラマでも、後れ毛とか前髪のサイドとか、はらりとはしてたけど、品はあるんだよなー、違いはなんだろう、色味かな。

朱瓚の金瀚(ジンハン)はお初。悪役で注目された役者さんらしいんだけど、朱瓚みたいに普段はおちゃらけてるキャラクターもお似合いでしたね。
体格いいんだろうな、ガッチリしてるから武人がぴったり、甲冑お似合い。百度には、なぜか子供の頃の写真が何枚もあったんですが、今と全く同じ顔の子供で笑っちゃった。こんっなにも変わらんとはっ(大笑) ⇒ 百度百科 金瀚

それにしても、寧家の妹みたいなキャラクターは、ドラマにはどうしても出さないといけないんでしょうかねえ。くだらない下品な策を弄するキャンキャン娘なんですが、寧家は妹が母似で、兄が父似なのよ。だから母親も似たようなもん。そして男性陣は2人共、この厄介な女たちに厳しく注意ができない。この妹のせいで仲間のどこぞのお嬢さんが貞操の危機に遭い、評判を落としたっていうのに。こういうのこそ寧家の、評判だけじゃなく矜持に関わることだろうに。と考えると、いくら旦那と息子は人が良くても道理が分かってても、寧家、ないわ、しょーもな、なんだよね。

九齢の侍女、君家の使用人の柳児も、しばらくはウザかったなー。お嬢さまには一生懸命仕えるんだけど、主を差し置いて、ひと言多い、ケンカっ早い、すぐ言い返す。これもあり得ないでしょう。君応文も自分とこの使用人、ちゃんと教育しなかったんかと(笑)
更に九齢も、ほとんど叱らないんだよね。止めるけど。
自分の姿を見て、人に対する応対を覚えなさい、的な?心の広い鷹揚な公主様ってことなのかもしれないけど、最初のアレを叱らないって、ちょっと、どうかと思う。さすがに後半は、柳児も大人になったんでしょうね、そういうの減りましたけど。

九齢は凄腕の医者で、種痘を開発しちゃったりもしたので、メディカル・ロマンスと謳われてましたが、根底にあるのは復讐です。
最後の最後にきれいにひっくり返せて、良かった良かった。
でも、側近の太監袁宝はコソコソ逃げてったけどね。

亡くなったのは事故だったのに、君応文、いつ遺書書いたんだ?とか(牢に忍び込む際、ある程度覚悟はしていたのかもしれないけど)、陸雲旗に拉致された九齢が、しばらく具体的に逃げる算段をしないところとか、ちょいちょいハテナは感じつつも、概ね、面白く、さて次はどうなる?と見進められた作品でした。
また、次に蔣竜や杜亜飛に会えるのはどこかなと、そんな楽しみが増したドラマでもございました。

作品情報

  • 制作 2021年発表 全40話
  • 原題 「君九齢」
  • 原作 「君九齢」希行
  • 監督 謝沢
  • 脚本 李明超、江璇、李春花

人物相関図

九齢公主 人物相関図
画像出典 BSトウェルビ

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