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「君子盟」始めました。ただの仲良しで充分かもー 作品情報、あらすじ感想一覧 全29話(完)

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君子盟
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所感

ブロマンスということでしたが。
今、U-NEXTで見放題になっている10話まで見たところなんですが、別にこれ無理にブロマンス扱いにしなくてもいいよね?
検閲が厳しくなったために、ずっと保留になってて「風味」を極力削って突然公開されたらしい経緯を考えれば、物足りないと思われる方もおられるかもしれませんが。
私はむしろ、これでいいじゃん?と思いつつ見ています。
だっていいよね、ただの仲良し、めっちゃ仲良し。

更に、元々の方向性が方向性だったため、邪魔くさい女子が全く出て来ません、今のところ。
どう見ても黒幕キャラの皇太后の存在は別よ?あの人は必要だから。
要するに話をややこしくするためだけに出す女子の存在がいないだけで、これほどまでにすっきりするのかっていうね。
そんなグタグダに時間使ってないから、まだ10話だけど、内容みっちり感があるのかもしれない。

君子盟
画像出典 百度百科

君子盟 2024.7.10現在のリンクです

U-NEXT

主人公は、なんとしてでも父親の冤罪を晴らし、陥れたヤツらに復讐したい礼部侍郎の蘭珏(らんかく)と、とてつもない頭のキレと推理力を持つけど、性格は天然、ただ真相を解明したい一心で、どんどん首突っ込んでっちゃう貧乏書生、張屏(ちょうへい)。

蘭珏は逆臣とされた人物の息子ながら、礼部侍郎なんてところまで上り詰めてます。
なので、そこまでの苦労や、神経の研ぎ澄ませ方はいかほどかとは思う。思うけど。

彼の目的は父親の無罪を証明すること。
その手がかりとなる場所に行くには、礼部尚書という地位が必要。
現尚書は高齢でもうじき引退なので、何を置いてもライバルを蹴落として、自分が尚書にならないといけない。

だから、表向きは品行方正で誰からも敬われ、見た目も涼やかで凛々しく、科挙の受験生たちの憧れの的みたいな礼部侍郎なんだけど、その実、目的のためには手段を選ばず、裏では結構なコトをやらかしているお方。ただ、いつ足元を掬われるか分からない立場にあってギリギリのことをしているから、持病は胃痛。

張屏は、親のいない貧乏な科挙受験生。友達の陳籌(ちんちゅう)と共に、屋外で麺を売って生計を立てつつ、持前の頭の良さと推理力で、街の人達の失せ物探しとかもしてます。濃いめの顔の不愛想くんなんだけど、麺を捏ねてるのを見てた子供に、生地でくまさんを作ってやったりして。だけどそれを貰った子供の反応がイマイチ嬉しそうでもなかったりして(^m^)

夢は科挙に合格して仕官し、大理寺に入ること。自分の能力が生かせるだけでなく、好きな小説かな、その中で、大理寺がかなり詳細に描かれているので、絶対に作者は大理寺の人物、もしくは大理寺にいたことのある人物だと、憧れているから。

でも真っ直ぐ過ぎて実直過ぎて愛想がなくて、この子の性格で仕官してダイジョブかね?と思うくらい、処世術はダメダメです。台詞にもあったけど、IQは高いけどEQはゼロっていうね。すごい早さで頭は回ってるんだけど、そういう人にありがちな、頭の回転に口が追い付かなくて、言葉も足りないっていう。
能力は飛びぬけてるから、プライドばっか高いヤツから変なヤッカミも受けそうだし、既に試験では張屏に敵わないモブから嫌味言われてるし、こりゃ上司に恵まれないと厳しいだろなあと、おばちゃん、数話で既に心配になったよ。もうお願いだから蘭大人、この子を懐に入れてやってくださいと思っちゃったよー。

でもこの裏表のない普段ぽよよんくんに、キリキリ胃痛兄さんがほっと心を開けるようになる訳だな?

宋威龍(ソンウェイロン)くんのインタビューで、張屏は推理が始まるとキリッとするんだけど、普段はぼーっとしているので、その情けなさみたいなのを出すのに、かけてるカバンをぎゅっと握るようにしてみたってのを読みましたが、まさにそれ、いい感じでした。

君子盟
画像出典 百度百科
定番ポーズ。際立つ舎弟感。

この2人には既にそれぞれ、仲良しの相棒がいます。

蘭珏には、刑部侍郎の王硯(おうけん)。
かなり頼りになる正しく義理硬いお人で、張屏の能力も割と早いうちから認めちゃってますよね。蘭珏も実はそうなんだけど、序盤は張屏が蘭珏の謀略を暴こう暴こうとしてくるので、蘭珏の傍らに立つ王硯も、張屏完全阻止の立場。わ、こりゃまずい、みたいな状況を、毎度サラリとフォローしてくれる頼もしいお友達。

王硯は蘭珏の辛い境遇を思って、なんだかいつもウルウルしてるように見えます。目元のメイクに赤が入ってるんだよね。お仕事でお疲れさんのイメージもあるのかな。
この王硯さんの中の人は、「瓔珞」の皇弟、弘昼やってた方。弘昼はとんでもなくヤなヤツでしたが、こちらは多分最後まで心配のない、いい人なんじゃないかな。

張屏には、一緒に麺の店をやっている受験生仲間の陳籌(ちんちゅう)。
明るくてお人好しで、多少詰めは甘いものの、そこそこ処世術も分かってる子なんだけど、なんだかんだ張屏の尻ぬぐい役。何かっちゃー店をほっぽり出して走ってっちゃうからね、張屏。

時々、張屏が何も言わずに勝手に動いちゃうことを、真実を明らかにしたい欲の前には、自分達の後先も二の次になっちゃうことを、半べそで抗議したりします。張屏もごめんねの代わりに、陳籌の汚れた靴底の泥を落としてやろうとしたりするんだけどさ。でも左右間違えてて、そっちじゃねーよと泣き笑いみたいな(笑)
張屏に悪気は全くないんだけど、だとしても、陳籌が本当によく我慢してると思うわー。もうやだーとか言いながらも。偉いぞ、ヨシヨシ。
陳籌の中の人は、「陳情令」の景儀くんですよっ。景儀は気儘な突っ込み役だったけど、こちらは世話女房かお母さんかみたいな感じよね。

てか、キミら、いつ勉強してるん?(笑)

最初は、蘭珏が仕掛けた謀略に巻き込まれてしまった張屏が、前のめりになってどんどん暴いちゃおうと動き出しちゃうところから。バレたら身の破滅にも繋がる蘭珏は、慌てて張屏を脅したりすかしたりするんだけど、全くどうにもコイツ、コントロールならんっていうね。
そもそも最初は、蘭珏がたまたま窓の下で麺を捏ねてた張屏を、丁度いいやと使おうとしたからなんだけど。蘭大人、人選を間違えたよね(笑)

騙されて麺の注文を受けて、隣の店の中にいた太った男に持って行ったら、その場でお盆ごと払われ、丼も割れてしまった。
床に落ちたお盆が踏みつけられるのを、じっと見ている張屏が良かった。私も自分だったら、うちのお盆、うちの丼、一生懸命作ったうちの麺…って、切なくて悔しい思いをすると思うもの。
払った男はその後、張屏に助けられて、お金払うよって言うんだけど、アンタが弁償するのは丼だけだよって言って、嘘ついて麺を注文した蘭珏のほうに、しつこく麺代払えって言うところとか、張屏の性格がよぉく出ています。

あ、あと、張屏くん、花の形の器を持っていて、それで不思議な技を使いますよ。人の心の中に入り込むんだって。恐れや不安が見せる精神世界とか、それがクリアになった本音の世界とか。
うん。どこからどう見ても、この子も訳アリですね。楽しみ楽しみ♪

だけどさ、理由があるとはいえ、序盤は蘭珏の黒さが目立って、全くこのお方は…となるかも。私はなりました(^m^)
地位も名誉もあって押しの強い偉いさんより、何もなくて不器用だけど妙に必死な子を応援したくなっちゃうっていう、分かり易い判官贔屓目線に自然となっちゃって。見ているうちにだんだん宋威龍に、「一筆お祓いいたします」の曽敬驊(ツェンジンホワ)くん味を感じてしまったってこともあり。
勿論、偉いさん井柏然(ジンボーラン)の、毎度綱渡りみたいなキリキリした感じも良いし、彼の独特の低音は素敵なのですが。

とはいえ10話までの間に蘭珏も、危機一髪のところを張屏に体を張って助けられたり、上司の龔(きょう)尚書から次期尚書に推挙されなかった理由が、父親の遺言、自分を守るためだったと知らされてショックを受けたりしつつ、張屏を排除するのではなく、手を組む流れになっていきます。
林の中で捕らわれてた蘭珏のところに、ひょっこり姿を現した張屏を見て、ほっとしたのも束の間、別に助けに来た訳じゃないからって行っちゃおうとするところとか、思わず笑っちゃいましたよ。普段スカしてる蘭大人の慌て顔(笑)

10話でも、蘭珏にお願いしたいことがあって、張屏が奮発して卵黄入りの粽を作り、それを手土産に会いに行くシーンがあります。
でも屋敷には、蘭珏とお近づきになりたい人達が高価な贈り物を持って詰めかけてる訳だよね。粽だぁ?なんて周囲からバカにされちゃう張屏。
そもそも蘭大人は、賄賂は受け取らない主義なので、どれも受け取らないから持ち帰れと言われちゃう。張屏が持ち帰った粽は、待ってましたとばかりに陳籌が、全部美味しく頂いちゃうんだけど。
そこに、息せき切って蘭大人が走ってくるのよ。
私の粽はっ!?(大笑)
ここは可愛かったですよぅ、蘭大人。張屏の手作り粽は賄賂じゃないのね~。
こんな感じのクスッとシーンも時々入りつつ。

なので、冒頭数話は蘭大人~!と思ったとしても、ほんの少しの辛抱。次々に事件が起きて濃密なので、あっという間に10話になっちゃいます。

U-NEXTの無料開放話数がもう少し増えてきたら、記事は続けていこうと思っています。

あらすじ

雍(よう)国の礼(れい)部侍郎(じろう)・蘭珏(らんかく)は、亡き父の汚名をそそぐという悲願のために朝廷で暗躍していた。彼はある密書を奪還する計画の途中、偶然居合わせた麺売りの張屏(ちょうへい)にその手口を見破られ、阻まれてしまう。大理寺(だいりじ)に入ることを夢見る張屏は、科挙試験のために都にやってきた書生で、実は隠れた名探偵でもあった。出会った当初は相容れなかった2人だが、共に不可思議な難事件に立ち向かううち、だんだん距離を縮めていく。やがて幾つもの事件の謎は1つに繋がり、次第に蘭珏の父の冤罪(えんざい)事件の核心に近づいていくことに。だがそこには、彼らの運命を揺るがす衝撃の真実が潜んでいた…。

 (C)Tencent Technology (Beijing) Co., Ltd

作品情報

  • 制作 2023年発表 全29話
  • 原題 「君子盟」
  • 原作 「張公案」大風刮過
  • 監督 楊帆、賈小熊
  • 脚本 姵璃、楊帆、海綿大宝、阿辞

人物相関図

君子盟 人物相関図
公式サイトより

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