あらすじ
楊修（ようしゅう）が袁紹（えんしょう）に内通していたことを明かし、郭嘉（かくか）は楊修を牢に閉じ込める。楊修が気がかりで気が急く劉平（りゅうへい）だったが、焦っては郭嘉の罠に嵌まると伏寿（ふくじゅ）に諭される。劉平は講義のあと荀彧（じゅんいく）を呼び止め、曹操（そうそう）と袁紹の戦はどちらが勝つと思うか尋ねる。そして、自ら戦地へと赴くと伝えるのだが…。
三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想
冒頭のシーンはねえ。
未だに伏寿の冷静さをなじる劉平よ。最初からこういう人だった訳がないだろう、今まで伏寿の何を見て来たんだ、アンタ(^m^)
乱世において劉平の理想は甘く、机上の空論だと周囲が思うのも当たり前。この時代を強かに生き抜くには、司馬懿くらいにならないとね。
あの人も極端なんですけどね。
でも、伏寿がクラリとくる気持ちも、まぁ分からないでもないんですよ。うるさいうるさいっ、できたら私だってそう信じてしまいたいわよおっ(－”－) って感じじゃないかなあ。間違っても皇后はそんな言い方はしませんけど。
だって精神的な疲弊は大変なものだろうし、相方はいつまでも経っても頼りにならないし。ただ一緒に一気にお花畑になっちゃうと、あっという間に共倒れなので、加減が難しいところですねえ。
さて、急いで牢に向かった郭嘉です。誰がいるんだっけ？と思ったら、そうか、董承か。
郭嘉は董承に揺さぶりをかけます。漢王朝に見捨てられたのにとか、趙彦の件とか。真相に近づいた者は皆死んでいるのに、あなたを売った楊修は未だに重用されている、とか。
翌日、孔融が郭嘉達を訴えたみたい。それを劉平が郭嘉に伝えると、郭嘉は趙彦がなぜ舌を切って出て来たのかを尋ねました。劉平は答えず逆に、なぜ自ら手勢を引いて夜更けに待っていたのかと聞き返します。
お互いに、突っ込まれるのが嫌なところを平然とした顔でグリグリ。コレができるようになっただけ成長してますね、うん、それは確かだ。
郭嘉は負けを認め、楊修を警備の長に戻しては？と。
郭嘉は董承が、反乱は楊修が陛下を欺き仕向けたものだと認めたと言いました。
昨夜、郭嘉が言った、あなたを売った楊修は云々ってところ、董承が否定もせず、動揺もしなかったことで「認めた」となるんでしょうか。
董承がそんなことを認めたとは信じられない劉平。なら会いに行けば？と郭嘉。
郭嘉は盛んに楊修を戻せ戻せと言いますね。何か企んでるよね。
劉平は董承に会いに行き、必ず助けると伝えに来たと言ってます。
取調室？拷問部屋？みたいなところには、郭嘉と満寵、楊修が。戻したんだ、結局楊修を。
あー、なるほどね。
郭嘉は許都にいる間に様々明らかにしようと、まず邪魔な楊修を遠ざけた。でも鄧展も戻らず、趙彦も死んでしまい、官渡に戻るタイムリミットが近付いてきたので、ひとまず元に戻した。楊修はそう読んだんだ。
でもその読みは外れたようだぞ
牢から劉平が戻ったところで、郭嘉は楊修に証拠を突き付けました。
鄧展の件で楊修が袁紹と通じた連絡係を捕えてたんですね。捕らわれた人、楊修を見てゴンズー(公子)と言ってしまったよ。楊修の顔、引き攣る…
劉平も少々口を挟みましたが、さらりと郭嘉にかわされてそれ以上突っ込めず、地位の高い楊大尉の息子だから慎重に頼むとだけ言い越して去るしかありません。
鄧展が袁紹に捕えられたことは、郭嘉にとって不幸中の幸いだったんだね。鄧展は多分袁紹軍に寝返ったふりで潜り込んだんでしょう。少しだけ曹操側の情報を与えながら、楊修の駒について探ったのは鄧展ですって。ふえ～。
どうせ楊修は喋らないから、拷問も取り調べも何もするなと郭嘉は満寵に告げます。でも満寵は、董承に助けると言った劉平が気に入らず、郭嘉兄さんに告げ口(笑)
郭嘉は考え込みます。それが本心なら甘すぎるが(はい、甘すぎる本心です)、偽りの芝居ならたいしたもんだ(買い被り過ぎです)、だそうな。
どーも郭嘉、頭が良過ぎるせいで、劉平を勝手に深読みして強敵認定してません？許都での不審な出来事のラスボスは皇帝って睨んでるからでしょうが、いやいや、うちの劉平、そんなスゴイもんじゃございませんのよ～(^ー^)mって感じだわね。
はい、そして毎度のごとく、伏寿の前でハラハラして諫められる図。
でもまあ、郭嘉の前で我慢できたのを褒めてやることにしようか←
伏寿はさすがです。楊修については、ほぼ郭嘉の思惑を読み切ってるかな。
荀彧の講義の後、曹操と袁紹はどちらが勝つかと尋ねる劉平。荀彧は郭嘉の言う曹操が優れる10の点をベースに、兵力では劣るが人心掌握という点において曹操のほうが勝る、何より曹操には大義があると答えました。劉平がその大義のために自分も戦場に行こうというと、とんでもないと止められます。
劉平は、戦場は曹操と袁紹のもの、許都は荀彧と満寵のもの、自分は籠の中の鳥だなって。
うーん、ここのやり取りがよく分からなかったんですよー
これを聞いた荀彧は私は臣下の本分を忘れているのでしょうかって、かなーり精神的な打撃を受けてるんです。陛下を籠の鳥にして憤懣を抱かせているのは臣下である自分なのだろうかってこと？
更に漢詩の引用で、余計に訳が分からなくなっちゃった。これは「屈原」という人の「離騒」という漢詩で、高潔な人物だったにも関わらず讒言によって左遷されてしまい、世に容れられない自らの状況を憂うものらしいんですけども。そしてたとえ9度死ぬことになっても悔いはしないって続くのね。伏寿が言った、それが本音かってのはそこですね。大義のためならばそれで死んでも悔いはない。
臣下の道を外れたものを討つ(戦場に出て袁紹を討つ)ことは、漢王朝(大義)のため、だから危険も厭わない、なのにそんな自分を籠の鳥にして退けるのか、おまえはってこと？
ただ荀彧は曹操の配下とはいえ、漢王朝への忠誠心もきちんと持っている高潔な人物のようだってことは分かりました。動揺し過ぎてて、劉平のほうが、してやったりみたいにニッてするんだもの。余りにも呆然とし過ぎて、気の毒になっちゃったくらいです。役者さんもお上手なのよね。
一方、任紅晶(じんこうしょう)は郭嘉の戦況ジオラマみたいなものの前で鄴(ぎょう)の札を見ながら、密かに涙を流していました。この人もただ拾われてきた人じゃないよね。きっと訳アリでここにいる。
そこへ郭嘉が戻ります。郭嘉に届いた知らせを見て、きっと内容読めたんじゃないかと思うんだけど、すっとぽけて聞いたんじゃないかなあ。多分届いたのは、劉平が戦場に赴くという荀彧からの知らせだったんでしょう。
荀彧と曹仁、賈詡が揃って話し合っているところに郭嘉。
真面目に悩む荀彧、短絡的な曹仁、本音を言わない賈詡。
郭嘉と賈詡はお互い狸ですからね。郭嘉の読みが狂って迷っているのを、賈詡は面白そうに見ています。皇帝が楊修を通して袁紹と繋がっていると思い込んでいた曹操陣、なのになぜ袁紹が不利になるようなこと、皇帝が戦場に赴くなんてことを言い出したのか、その解釈に迷っているみたいね。
そこへ曹操からの急ぎの指示が入りました。郭嘉、病気なのに忙しいねえ。
そういえば劉平はなんで戦場に行きたがってんの？
弘農王祠では、唐瑛が何か巻物を埋めています。
この人がただの王妃ではないのは分かるんだけど、これは漢王朝側への連絡手段じゃないよね、多分ね。この間、司馬懿の言っていた西園軍と関係することかな。そちらとも未だ繋がっているとしたら、唐瑛は二重スパイ的な立場なんだろうか。元々劉弁に嫁したのだって、使命を帯びていたみたいだし。それが何かは分かりませんが。
劉平の元に伏寿が大層ご立腹でやって来ます。戦場に行きたい件がバレましたね。
劉平の目的は、皇帝が戦場に赴くことで曹操に大義名分が出来てしまうと袁紹に焦らせ、あちらからコンタクトを取らせて、董承と楊修を助けること。なんか回りくどいけど、それができるだろうってことなのね。どうやってなのか分からんが。
伏寿は、袁紹にコンタクトをとらせるだなんて、郭嘉に知られたら墓穴を掘ると怒ってます。劉平、私を叩いて機嫌を直してって、わーなんかヤだ、これ。そんなことくらいで女は機嫌が直ると思ってる男の構図みたいなのが、ものすごく嫌だ。感情的に怒ってるんでしょ？って言われてるみたいで。
劉平と伏寿の心が近付いた表現なのかもしれませんけど、気持ち悪いよー
劉平は、過去の皇帝達の記録が収められている倉庫に向かいました。
滅多に人の入らない倉庫は、めっちゃ埃と蜘蛛の巣だらけ。
劉平は、伏寿には過去の皇帝の遠征記録を探したいって言ってましたけど、父親である霊帝の記録や、母親である王美人の記録を見に来たみたいですね。見つけたようだよー。
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