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山河令 第28話「我が家」あらすじとネタバレ感想

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山河令
画像出典 Youku information technology (Beijing) co., LTD
目次

あらすじ

韓英(ハン・イン)が毒蝎に襲われたと晋(しん)王に報告していた頃、天窗の首領・段鵬挙(ドワン・ポンジュー)は岳陽城を訪れ、鬼谷に武庫の鍵と琉璃甲があると言う趙敬(ジャオ・ジン)と手を組む。一方、四季山荘では周子舒(ジョウ・ズーシュー)、温客行(ウェン・コーシン)、張成嶺(ジャン・チョンリン)が春節の飾りつけや料理の準備に勤しんでいた。そして、三人は年越しを和やかに迎えるが、そこに突然、重い傷を負った韓英が飛び込んできて…。

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ネタバレ感想

山河令 登場人物 登場順一覧(21話~最終話)はこちらから。

なんか久しぶりーな晋王。瑠璃甲を手にして眺めています。
そこに、天窗の統領、韓英(ハンイン)が来るのですが、担架に乗せられてるぞ?
何があったのか、なぜ音信不通だったのかと尋ねる晋王に、韓英は、毒蠍の蠍尾刺(かつびし)を見せて、待ち伏せされて小隊は全滅、犯人は毒蠍だと報告しました。慎重に行動していたのに裏をかかれたのには、きっと訳があると韓英。ま、内通者ってことですかね。
韓英は、首領、段鵬舉(ドワンポンジュー)ではないかと口にするのですが、晋王は、ぽんじゅーは韓英を待ちきれず、自ら江南に行ったとあしらい、韓英には充分休養するようにと言って、離れていっちゃいました。

この横顔、なんかイヤですね。韓英、疑われてるよね。韓英が阿絮の忠実な部下だったってことは、晋王もぽんじゅーも分かってるだろうし。

はい、ぽんじゅー、趙敬(ジャオジン)に会ってますよ。
趙敬は、武庫の鍵は鬼谷にあると伝えたんですね。天窗も、鬼谷討伐に参加させちゃえってか。でもそれを、外で蠍王が聞いていました。
高崇(ガオチョン)が鬼谷と結託していたなら、瑠璃甲も鬼谷だとか、晋王に五湖盟に温情をかけて欲しいとか、今後ますます趙敬の力が必要になるとか、なんちゅーか、キツネとタヌキの化かし合いって絵面に見えてしまいます。そしてそれを外で子蠍が聞いてました。

山河令
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キツネとタヌキ。

晋王の屋敷では、あー、韓英が動いちゃいました。
やっぱり怪しかったなあ、晋王。罠だよね。誰か監視してるし。でもそれに気付かず韓英は、忍びこんだ書斎で瑠璃甲を見つけ、それを持って部屋を出ます。
これも多分、自分が送った2つのうちの、偽物のほうじゃないのかなあ。

酔いつぶれた趙敬は、入ってきた蠍王に支えられてます。ぽんじゅーに煽てられてご機嫌な趙敬は、長舌鬼の瑠璃甲はなんと天窗にあった、天窗と晋王は私と手を組むらしい、鬼谷を攻める際、大いに役立つってさ。
でも蠍王は浮かない顔です。まだ怒っているのかと趙敬は言いますが、怒っているっていうより、迷っているとか戸惑っているとかって感じですけどねえ。
趙敬は、いつものように謝ってみたり、一心同体と言ったりしてますが、蠍王の視線はウロウロしてるんですよね。酔っ払い趙敬は、それに全く気付きません。ただ、どうしてもこれは確認したいんだねえ、蠍王は。自分が過ちを犯しても、味方になってくれるのかどうか。
まだ信じたいんだろうか、それとも趙敬が、まだ自分の離反に気付いていないかの確認なんだろうか。

晋王が画策しているのは謀反、慎重にならないとと趙敬は言います。
蠍王は、手を組みたがっているなら好機、危険を冒してこその成功、もしこれが成功したなら、江湖の誰が私達の関係を非難できるでしょうって言うんですわ。
趙敬はまずは天窗を手懐けて、晋王の成功が確実になった頃にすり寄るって考えているらしいけど、蠍王は、その頃にはもう必要とはされないかもしれないって。それは確かにそうね。

義父は、全てを失うのが怖いのでしょう、でも私は違う、私には何もない。義父は私との関係を隠しているから、表向き、毒蠍と義父とは関係がない、だから私が晋王に仕え、瑠璃甲を集めます。褒美は全て渡しましょう、例え失敗しても、八つ裂きになるのは私だけ。

蠍王の言葉に、なんか変な顔になってますよ、趙敬。
おや、そーんなうまい話が!って感じかもね。でも待て待て、落ち着け、すぐ飛びついたらまた、蠍、機嫌を損ねるぞ、みたいな(笑)

晋王の元には、韓英を見張っていた部下からの報告が入っていました。
やっぱり晋王は、最初から韓英を疑ってたんだなあ。韓英は阿絮の居所に向かい、戻っていないと。これは天窗時代の家ってことでしょうか。次のシーンで韓英が、白い花が一輪だけ残った掛け軸の前に立っているので。仲間が亡くなる度に、阿絮がひとつひとつ塗り塗りしてた掛け軸。

韓英を捕えるという部下を止めた晋王は、韓英を餌にして阿絮を引っぱり出す気です。ホント、この人の執着ってば。
周⼦舒(ジョウズーシュー)、さすがだな、そなたのために、まだ命を賭ける者がいるって言ってる手が、ギリリッと握り締められます。可愛さ余ってってヤツだな。
でもさあ、だからさあ、そーゆーとこだぞ。これで韓英が追い詰められて殺されたら、阿絮は二度とアンタを許さないと思いますけど。

そしてそして、ぽんじゅーですよっ、ぽんじゅー。
んもー、やだ、この人、毒菩薩サマに傅く犬だったー(笑)昔から知ってたみたいですよ。
というか、だいぶ前から、晋王⇒ぽんじゅーは、蠍王と結託してたんですね。薬人の開発も、晋王にお金出して貰ってた?どこからだろうな、龍孝(ロンシアオ)の騒ぎより前なのか後なのか。きっかけは、毒菩薩とぽんじゅーの個人的な繋がりでしょうか。

そこに蠍王が入ってきます。慌てて取り繕うぽんじゅーですが、無意味よっ。
段(ドワン)よ、許せ、一言伝えたら去る、邪魔はせぬ。
蠍王、ぽんじゅーより立場が上っぽい口調ですな。
蠍王は、晋王は瑠璃甲が欲しいなら、なぜ私に頼まぬと言いました。ぽんじゅー、固まる。

四季山荘では、春節の準備に余念のない3人です。
あ、正確には準備してるの2人だけ。腕のケガが治っていない阿絮は見てるだけ。というか、ケガしてなくてもどうせ手伝ってないだろう、この人は(^m^)
みんな寛いでいて、楽しそうで、このシーンそのものもカワイイんだけど、真冬仕様の衣装が、また可愛いんですよ。衣装に、もこもこもふもふが入ってたりして。
今まで阿絮はずっと、てれ~んとした感じの衣装ばかりだったけど、この人、かっちりしてるほうが似合うよねえ。

五湖盟でも、爆竹を鳴らしてお祝いしてました。
なんだろう、この趙敬の顔。自分にへつらいに集まった人達を見て、満足そうってこと?感慨深いんでしょうか。

四季山荘の厨房、屋根があるだけ、囲いなしの半屋外ですか。またもや働く2人を、庭で酒飲んで見てる人が1人。
茶色い鶏がちょんっと乗ってるんだけど、それを絞めろと老温が成嶺に言います。
成嶺、驚愕。できませんーとヘタレる成嶺に、さすがにキレた老温。
お前たち2人は、食ってばかりで働かない、私をこき使うな。
いやいや、ほんと、今までよく我慢してたと思うよ(^m^)
でも、怒られてきょとん顔の阿絮な。なんも悪びれてないっていうか、なんで怒られてんのか、全然分かってない(大笑)

師匠、どうしましょーみたいに縋る成嶺に、自分を信じろ、キリリ。
それ、かなり無駄なキリリですよ、師匠(笑)

動くなよって包丁もって近付く成嶺ですが、ダメだこりゃ、目も閉じちゃってますもん。

山河令
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えーいっ。

案の定、ニワトリは逃げ、成嶺を追いかけて大騒ぎ。
にーさん達2人は、ダメな弟子だなんて言いながら、それにすっかり和んじゃってますわね。いつでも、どんな時でも、子は鎹なんだよなあ、この人達。

春節を祝う花火が夜の街に上がる中、阿湘は一人、蒸しパンをちぎって食べてました。
人って不思議、生きてるだけで充分なのに、なんで祭日を作って祝いたがるのかしらって。
考えたら、ホントそうですよね。まあ、日々の色どり、ある意味、メリハリかなあ。
そんな日に、ひとりぼっちの阿湘は寂しいんだよ。老温がいれば、少なくとも1人ではなかった。きっと今まで、ずっとそうだった。2人で肩寄せ合ってた。はよ、おいで、曹にーさん。
あ、来た来た。

曹蔚寧(ツァオウェイニン)の声に扉を開けると、師叔、范懐空(ファンホワイコン)と師兄、莫蔚虚(モーウェイシュー)と3人が、御馳走を持って入ってきました。清風剣派での儀式を終えて、阿湘の元に飛んで来てくれたみたいよ。餃子なんか、阿湘に食べさせようとした師叔の手作りらしいよ。

でも、ありがとうも言わずに、餃子まで食べられない、私を大食漢だと思ってるの?なんて、いつものように目を三角にして突っかかってしまった阿湘。だけどさすがに、みんなの気持ちを素直に受け止めなかったことに気付いて、育ちが悪くてごめんなさいと謝りました。
優しくされたのが初めてで、どう反応して良いか分からないと言って、涙が出てしまった阿湘に、ここを実家だと思えって、本当に師叔は優しいなあ。
立場なんて関係なく、心だけで付き合えれば、こういう感じになるのにね。

酔っぱらった趙敬は、ひとり、祠堂に入って行きます。
べろべろで、位牌の前にお酒を注ぐ趙敬。高崇(ガオチョン)と張玉森(ジャンユーセン)には普通に、容炫(ロンシュエン)の位牌は持ち出して酒を注ぎ、床に投げ捨てます。
太湖派の師匠は、誰よりも趙敬を軽蔑していたらしいよ。あなたが評価していた者はみな、あの世へ行った、私こそが最も自慢の門弟でしょう?だってさ。

ここは趙敬の歪み満載のシーンで、中の人、大熱演なんですけど、なんかもう、気持ち悪いので飛ばします←
でもそんな義父を見る蠍王。この人、壊れてる…と思ってないかい?

山河令
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え、まともじゃない…ならばいっそ…

だけどそこで、蠍王は見てしまうんですよ。
師匠の指輪、妻の腕輪、容炫を死に至らしめた刀。
喜喪鬼、羅浮夢(ルオフーモン)の言う通り、そこには「戦利品」が飾られていました。
あの話は本当だった、そして自分には瑠璃甲なのかと、思い知る蠍王。

さて四季山荘。無事に鶏ちゃんもスープになったようだ(^m^)
こちらは本当に幸せな年越しです。
成嶺は、家族には縁がないと思っていたのに、こんなに幸せだと感動しちゃってるし、老温も、今までの自分は愚かだったって思ってる。謀略を巡らせて命がけで戦っても、絶世の武芸を習得しても、この小さな幸せに比べたら、意味はないってさ。

山河令
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孤独な人達だって仲良く集まれば、もう孤独じゃないのよ。

外の花火に気を取られて、お茶碗を割ってしまった成嶺。2人が、見に行っていいぞ、行って来い行って来いって言うと、嬉しそうに外に飛び出していきます。

その後も飲み続ける2人なんだけど、外で何事か成嶺が叫んでいます。
慌てて行ってみると、そこには血だらけの韓英が倒れていました。

室内に運び、老温が鍼を施して休ませるんですが、韓英は懐から瑠璃甲を出し、盗んで来ましたと阿絮に渡すんですよ。韓英は、武庫にある神医谷の「陰陽冊」なら、きっと荘主を治せるって、その一心で瑠璃甲を持ち出したみたいなんだよ(泣)

老温、じっと見てるね。これ、あの時作った偽物では?って、気付いたかな。
スリの方不知(ファンブージー)に盗ませた老温の持っていた本物と、一緒にどこぞで方不知がすっていた偽物は、彼を殺した天窗が回収して、両方とも韓英が晋王の元に送りました。

阿絮は、自分と別れた後、何があったか聞くんですけど、それって10話なんだよね。もう随分と前。阿絮は老温と、安吉の四賢とレプリカの件でケンカしちゃった後で、かなり病んでて飲んだくれてて、韓英が回収してくれて、めちゃくちゃ心配しちゃってた時だよ。

英雄大会で、天窗の者が阿絮に気付いた。
その情報が漏れそうになったので、毒蠍の仕業に見せかけて、小隊を全滅させた。
晋王には蠍尾刺まで見せてたけど、韓英がやったのかー。

ただし、晋王を欺けるのは一時だけ、だから逃げる前に晋王の書斎に忍び込んで、めぼしいものはないかと探し、瑠璃甲を見つけた。でも1つしか見つけられず、天窗に追われたけど、星明(シンミン)が守ってくれて、晋州を出られた。

星明は後で出て来ます。最初に七竅三秋釘(しちきょうさんしゅうてい)で亡くなった、畢長風(ビーチャンフォン)のお弟子さん。

私は四季山荘の弟子ではないが、荘主のためなら命も惜しみませんという韓英に、生き抜くようにと言ったはずだって阿絮。でも韓英は、忠臣は二君に仕えずって言うんだ。泣ける。

老温もショックを受けた顔してるなあ。
こんなにも阿絮を思う忠義の人が、自分が作った偽物を掴まされて、重傷を負って逃げ込んできている。良心が咎めるねえ、今の老温なら、そりゃあ、もう。

もうひとつ、晋王の書斎で密書を見つけたと韓英は言いました。
かつて荘主の父君、周殿が突然亡くなったのは、前晋王が謀反の疑いをかけ、暗殺したからだと。阿絮は父は病死だったはずと言うんですが、でも密書にはそう書かれていたと韓英。
阿絮の父は、前晋王の親友で腹心だったらしい。
ああ、親子揃ってそういうヤツかい。阿絮親子も災難だ。血縁とはいえ、そんな親子と関わる羽目になるとは。権力に魅せられるって怖いもんですね、腹心まで疑うようになる。誰も信じられなくなるんだろな。
阿絮と晋王は従兄弟だって話だったけど、父親が前晋王の親友だったってことは、母方繋がりなんでしょうかねえ。

韓英は、初めて四季山荘に来たのがこんな状況だとはって、それだけは本当に無念だって思ってるんでしょう。でもあなたに忠義を尽くして死ねるなら、本望だって(涙)
この人にはここで、一緒に仲間として生活して欲しかったよー。一緒に成嶺を鍛えて欲しかったよー(泣)

もうすぐ、南疆の大巫(ダーウー)が来ることを思い出したのは老温でした。それまで持ちこたえさせると、絶対に韓英は死なせないと、老温は決意したみたい。

次回は老温の必死の看病にも関わらず、韓英は亡くなってしまい、韓英を付けてきた天窗が四季山荘を襲います。ここからが怒涛。この回のほのぼのは、束の間の幸せ(涙)

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