マンガ原作だからってだけでなく、主人公の喧しさやあざといトボケ感、ちょいちょい突っ込まれるコミカルな表現含めて、子供向け異能B級バトルもの?と思いはしたんだけども。
侯明昊(ホウミンハオ)だの、畢雯珺(ビーウェンジュン)だの、王一哲(ワンイージョー)だのが出てる訳ですよ。最初はソレだけで見進めました、えへへ。
でも気付いたら、不老の女子、馮宝宝(フォンバオバオ)の存在に引き込まれてしまったわ。
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所感 ネタバレです
若者たちだけじゃなくって、おじさま方もたっくさん出てるんだけど、それも結構な有名どころ。
主人公、張楚嵐(ジャンチューラン)の亡くなったじいちゃんは、「三国機密」楊彪だし、天師府の張霊玉@畢雯珺の師匠、白眉毛びょーんの張之維(ジャンジーウェイ)は「追風者」徐諾(シューヌオ)だし、天下会の会長、風正豪(フォンジョンハオ)は「陳情令」温若寒(ウェンルオハン)だし、もう、古装ドラマ見るたんびにいらっしゃる、老師、大師と言ったらこの人みたいな沈保平(シェンバオピン)も出てるし。
この方、先日まで見てた「七夜雪」もほんの数シーンだけどいらっしゃったっけ。

じいちゃんおじさん達ズ。ゴゴゴゴゴ。
ただね。各組織があってそれぞれエライさんと下っ端の戦闘員がいて、「ドラゴンボール」でいうところの天下一武闘会みたいなのがあって、まーわらわらわらわらと、人がいっぱい出てきます。いちいち名前を追ってらんない。
最低限、覚えておいたほうがいいのは、まず主人公の張楚嵐(ジャンチューラン)、当たり前か(笑)、と、楚嵐の元に突然現れた馮宝宝。
馮宝宝@王影璐(ワンインルー)は「天才基本法」で、アイドル花巻を嵌めようとしたモデルの子だった模様よ。全く顔の記憶は残ってないけど。

ありがちなチャラけ演技がちょいめんどくさい(笑)役者さんは真面目シーンときっちり演じ分けてるんだけど。
彼女の雇い主というのか保護主と言うのか、「どこでも配達社」の徐三(シューサン)@王一哲、徐四(シュースー)兄弟。

頼りになる兄弟は揃って幹部。
龍滸山天師府の弟子、生まれつき白髪らしいクソ真面目な張霊玉(ジャンリンユー)@畢雯珺。

武当山の道士、実は大富豪の三男坊、王也(ワンイエ)@侯明昊。

諸葛亮の子孫らしく、表の顔はアイドルの諸葛青(ジューゴーチン)@完顔洛絨(ワンイェンルオロン)。

天下会会長の子、怖い姉の風莎燕(フォンシャーイエン)と、人懐っこい弟の風星潼(フォンシントン)。

天下会会長親子
散々邪魔しに来る組織、全性の黒縁メガネ、記憶を操る呂良(ルーリャン)、くらいでしょうか。

でも呂良なんかさ、デカイ黒縁メガネしか印象がなかったから、終盤で小さい銀縁になって、実は復活してました、ドンッ!みたいな効果音付きで登場しても、え、誰?呂良なん?コレ、へえ…みたいな(笑)驚きどころか、分かんなかったわ。割と薄味の顔だったから、大きいメガネしか記憶に残ってなくて。
そういえば、諸葛青役の完顔洛絨は、「少年春風」では雷無殺(らいむさつ)なんですね。
侯明昊の百里東君、夏之光の司空長風だけでなく、更に楽しみになりましたわ。
ちなみに諸葛青の弟、諸葛白(ジューゴーバイ)役は、各ドラマで少年〇〇として大活躍の徐崴羅(シューウェイルオ)くん「家族の名において」のチビ凌霄だし、チビ楚嵐は「天才基本法」キョンキョン声のチビ花巻、傅鉑涵(フーボーハン)くんだし、呂良の妹、呂歓(ルーホワン)は、映画「人生大事」の小文(シャオウェン)、楊恩又(ヤンエンヨウ)ちゃんでしたわよ。子役も芸達者。てかみんな、着々と大きくなってるねー。
記憶違いでなければ「山河令」鄧寛(ドンクワン)もいたね、張霊玉の師兄、大会の司会役で。
物語は、普通の人間に混じって異能者「異人」ってのが存在する世界。
おっちゃん達の世代の時に「甲申の乱」ってのがあって、主人公楚嵐の亡くなったじいちゃんや、長老達がそれに関わっていたけど、真相は闇に包まれています。
異人として生まれ、じいちゃんの炁体源流って奥義を継承する立場だった楚嵐なんだけど、修行だけはさせられてて他の術は使えたものの、名前も変えて身を隠していたじいちゃんは炁体源流を使えるよう教えてはくれず、真相も語らず亡くなってしまった。楚嵐はじいちゃんの言いつけで、異人であることを隠し、バカにされても仲間外れにされても我慢し続け、何の取り柄もない平凡な大学生として生きてた。
人知を超えた力を持ち、人の世に紛れて生きる“異人”。歴史の闇に葬られた“甲申の乱”、そして、その原因となった“八大奇技”とは…。世代を超えて繰り広げられる激闘と陰謀の渦に飲み込まれた若き英雄たちの誕生と飛翔を描く、新感覚ファンタジック・アクション!!
「異人之下 アウトサイダーズ」maxam公式サイトより
唯一の家族であった祖父・張錫林(ジャン・シーリン)の遺体が盗まれたとの知らせを受け、大学生の張楚嵐(ジャン・チューラン)は故郷の村へ。事情も分からず困惑する楚嵐の前に現れた黒髪の美女が、私はあなたの姉――張宝宝(ジャン・バオバオ)だと名乗ったことで、彼はさらなる混乱に陥るのだった。その夜、墓前で祖父に語りかけていた楚嵐は、墓地で何かを掘り返そうとしている“ニセ姉さん”の姿を目撃し…。
張宝宝や「どこでも配達社」の登場、“八大奇技”のひとつ、炁体源流の継承者だってことが全性によってバラされた楚嵐は、異人たちの陰謀に巻き込まれていきます。
「どこでも配達社」は表向きは大きな運送会社なんだけど、裏の顔は、バックが国かなんか分からんが、異人の治安を管理するために機能している組織です。楚嵐を自分の陣営に取り込もうとする組織がいくつか手を伸ばしてきたけど、最初が管理サイドの「どこでも配達社」で良かったわね。
やたらと強くて、刺されても死ななくて、傷も勝手に修復してしまう上、感情が希薄で出自の記憶がないんだけど、楚嵐を守るって使命には異様に忠実な張宝宝が、妙に魅力的。
じいちゃんの隠し続けて来た謎や張宝宝の過去と出自を解明すべく、楚嵐は腹を括らされる訳ですな。
へら~っとした道士の王也と、チャラいアイドルの諸葛青も、実はかなり腕の立つ異人で、真っ当な人達だったのもまた魅力的でした。
侯明昊にトイレネタだのオナラネタだのさせてるっ!て、笑っちゃったわ。フリル付きのピンクの傘持たせたり、着替えシーンも何度か突っ込まれてましたよねえ。侯明昊だけ、サービスシーンが過ぎた(^m^)
張霊玉はちょっと堅物だったなー。
童貞じゃないから陽の気は使えず、陰しか使えない自分を認められずに、陽の気が使える楚嵐に嫉妬してたけど。どっちがいんだかな(笑)楚嵐はじいちゃんに童貞を守るための禁制砂って呪をかけられてて、年頃の若者にとっては不本意だったみたいだしさー。
後半で、大事にしていた兄弟子を殺されてしまい、全性のやり口にブチ切れた張之維が、1人で全性をほぼ壊滅近くまで追い込んじゃったところは、すーっきりしちゃった。
それまで敢えて騒ぎを大きくしたくない風の老獪なじいちゃんって感じだったのに、そのタガの外れっぷりが見事でした。でもこれ、1人で出来るんなら、あんな大きな犠牲が出る前にさあ?と、思わないでもなかった。この人の後釜に楚嵐ってのは、かなーり無理がないかい?
100才周辺の年齢らしいけど、スマホで電子決済して赤いスニーカーでクラブに乗り込んでくみたいなのも、ご愛敬でしたわよ。
闘技場では拳を交えても、舞台を下りれば仲間だ、みたいな感じは、とっても「少年ジャンプ」的。
原作マンガは「ジャンプ+」に掲載されてたらしいですね。
キャンプファイヤーみたいなところで、みんなで踊ってたけど、張霊玉も棒立ちで混じってたのに笑っちゃったよ。なぜか誰よりノリノリの徐三徐四兄弟とか(^m^)
面白かったっちゃー面白かったんだけども。
馮宝宝の話は哀しくて切ないし、最後の黒幕?も、そっちかー!だったし、呂良がなんでこうなっちゃったかも納得がいったし、かなり忍耐強い裏切者の「代理」のあの3年間の間に生まれていた思いも、ちょいと感じられたりもしたし。
と、振り返ると、よく出来てると思うんですよ。
だけどさあ、なんだろうな、諸手を挙げて、これ面白かったからみんな見るといいよーと、高らかに言えない感じが、なんとなーくどこかに残る。不思議だ。
コメディ部分の演技のあざとさだけでなく、全部の謎がすっきり解明したのかって点で、あれ?あれで全部なん?王也の見た情景ってなんだったん?とか、ハテナが残ってるからかなあ。私の理解が追い付いてないんでしょうか。それとも2季に持ち越しなんでしょか。
とはいえ、2季が日本の配信に来たら、私は見るよー。
あ、2季は諸葛青が別の人になってるみたいですね。
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作品情報
- 制作 2023年発表 27話 优酷
- 原題 「异人之下」
- 原作 「一人之下」米二
- 監督 许宏宇
- 脚本 蒋峰
人物相関図





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