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有翡 第12話「厨房の尋ね人」あらすじとネタバレ感想

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有翡
画像出典 Shanghai Fanstory Works.
目次

あらすじ

周翡と謝允は華容を離れ衡(こう)山に到着する。街で唯一の客舎に身を寄せ段九娘が来るのを待っていると、別の客の話から、段九娘が沈天庶に殺されたことを知る。周翡が心を痛めていると、青龍(せいりゅう)主の配下の殷沛(いんはい)が来た。父親の敵を捜して何度もこの客舎を訪れていると言う。殷沛と九龍(きゅうりゅう)翁の傍若無人な振る舞いに、周翡は怒り心頭に発する。一方、四十八寨へ向かう聞煜(ぶんいく)将軍と呉楚楚の所に、李瑾容の使いを名乗る男が現れ、呉楚楚を連れていこうとする。

ドラマ公式サイトより引用

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ネタバレ感想

三春客舎の庭で飴と棗を買った謝允(しゃいん)。
部屋に戻ると、周翡(しゅうひ)がベッドの下に座り込んでいました。段九娘(だんきゅうじょう)の夢を見ちゃってたって。あの枯れた花が復活する夢ね。
2人はここで段九娘を待つつもりのようだけど、周翡の表情を見て、分かった、3日経っても来なかったら、華容に探しに行こうって言う謝允。優しいよねえ。顔色窺って、こういうこと言ってくれるんだから。

でもまずは腹ごしらえだ、ここのメシは美味いぞー、牛肉味噌が絶品で、小麦の皮に包んで食べるとさいこー♪みたいに語る謝允を見て、周翡の表情も少し緩みます。

階下の食堂に下り、小麦の皮と牛肉味噌を注文すると、浮かない顔の周翡を見た店主が声をかけてきます。どんな厄介な過去でも、過ぎてしまえばみんな昔話ですよって。だけど周翡を見た一瞬の店主の視線は、こりゃ、ただ者じゃないなあ。
しっかし、周翡、愛想笑いのヒトツも出来ない子っ、真顔っ、まったくっ。

ねえ、謝霉霉(しゃばいばい)。客舎の主人は客に愛想を言わなくちゃならない、楽じゃないわって。アンタ、分かってるんなら、応えてやりなさいよー(笑)

洗墨江を渡れば、広い自由な世界があると思ってた。でも外に出て思い知ったのは、自分の無力さ。母上と交わした小さな約束さえ果たせない。今私がすべきなのは、呉楚楚(ごそそ)と四十八寨に帰ること。

周翡が、楚楚は白先生といるんでしょ?と聞くと、謝允は、白先生は行脚幇(あんぎゃほう)の一員で、江湖では顔が利くから、安心して任せられるって言います。
そこに料理が運ばれてきました。
ふぅむ、さっき説明してる時もそうだったけど、謝允、これ、大好物なんだな。めっさ嬉しそう。

有翡
画像出典 Shanghai Fanstory Works.
もぐもぐ

行脚幇っていうのは、車引き、船乗り、給仕、荷運び、仲買人が仲間として繋がっている組織のこと。そういう商売人として江湖を渡り歩いている人達は、善人も多く、善悪が明白なんだそう。行脚幇は丐幇という、物乞いの組織に似ていて、落ちぶれていても義理人情に篤く、何より掟が厳しいんだって。

丐幇、山河令にも出て来ましたが、あちらはトップがクソじじいだわよ(^m^)

白先生は、謝允の弟分(眉毛皇子ね)の腹心で、行脚幇にも知り合いが多い。地煞にさえ遭遇しなければ、今の周翡より、よっぽど安全だって。
まあ、呉楚楚はもう聞煜(ぶんいく)将軍に預けられちゃったけどな。

周翡は、行脚幇に文を託せるかなと言います。四十八寨に知らせたいと。
王夫人とは、霍家堡(かくかほう)の牢の前に離れ離れになってしまったし、李晟(りせい)も行方不明だし、王夫人にも当主にも申し訳がないって。もうひとつ、師兄が裏切られて死んだことも、大勢が巻き込まれてしまったことも、知らせないと。

いっぱい悩みを抱えてたんだなーって謝允。
その時、店の客がしている噂話が聞こえてきます。
華容のいかれた女人が殺された。気の毒に。無残な最期だったと聞いた。

立ち上がり、話を聞きに行く2人。
県令の妾が、地煞山荘の大荘主に殺された。既に身内が手厚く葬ったらしい。

刀を握りしめて出て行こうとした周翡を、謝允が慌てて止めます。
死者は返らぬ。君に出来ることはない。

納得はするものの、感情的にはねえ。
ごーんっとショックを受けてしまった周翡は、お酒を頼みます。それで謝允がしたみたいに弔うのかと思ったら、壺から直で飲んだっ(笑)

祖父上が死んでも、段殿は一途に慕い続けてた。祖父上が転生していたら、もう立派な青年、段殿が転生したら2人は会えるかな。でも年齢の差はなかなか縮まらないって周翡。可愛いとこもあるじゃないか。

枯栄手は継承者を失って、滅びてしまうのねって。
武芸を嗜む人にとっては、そういうのも無念なんだねえ。けど枯栄手のエッセンスは、周翡の中に残された。完全な継承者ではなくても、周翡が段九娘の前で見せたみたいに、破雪刀と枯栄手を組み合わせて、オリジナルの形で残してくれれば、これほど嬉しいことはないと思うけどな。あれ見た時の大喜びを思うとね。

その頃、聞煜将軍は馬車に呉楚楚を乗せ、護衛を連れて、四十八寨に向かってました。そこへ、四十八寨、鳴風楼(めいふうろう)の者だっていう迎えが来ます。鳴風楼っていうのは、魚老がそうだし、今は化粧の濃い姐さん、寇丹(こうたん)がトップですが。
当主の親書だと見せられた聞煜将軍は、女性連れは不便だから当主の配慮は有難いと言うのですが、馬車の中から呉楚楚が将軍を呼びます。呉楚楚、じいっと使者を見てるんだよね。使者、ちょいちょい目を逸らすんだよね。

呉楚楚は足手まといなら、自分で馬に乗りますと言います。誤解するな、失礼があってはと考えたのだと将軍は言うけど、白先生に引き渡された時も、女性には気が回らないかもとか言ってたから、元々、女性の扱いに苦手意識持ってるんじゃないかな。それで、早いこと手放して肩の荷を下ろしたいとか思ってるんじゃない?
でも呉楚楚は、将軍が護送してくれるお約束ですって。相手を信用してませんね。鋭い子だな。

その頃、沈天庶(しんてんしょ)の元には伝書鳩の手紙が。
「呉楚楚の誘拐に失敗す」
やっぱりか。地煞の手下か。呉楚楚、偉いっ。
沈天庶は、それでも呉楚楚が持つ海天一色の品は、最も手に入れやすいと言ってます。
だけど、今、あれ持ってるのは周翡ですよん♪

ぐびぐび酒飲んでる周翡に、謝允はこれをやろうって懐から包みを出します。表情が妙にわくわくしてるので怪しむ周翡に「百憂解」という丹薬だって言うんだけど、これ、さっき買ってた飴だよね。でっかい飴だな。「百憂解」って、百の憂いも解くってことでしょ。励まそうとしたんだと思うんだけど、でも周翡って子は、そういう微妙な気遣いを察する繊細さは皆無。飴買うならもっとまともなコトしてとか、もっと軽功を磨かないと死ぬわよとか言っちゃう。相手を思って細かいことしても、全く通じないって、謝允、苦労するわね。当人、全然メゲてないけどね。周翡も結局、飴食べるんだけどね。デカイから、口、もごもごさせながら。

そこへ、また悪党が来たーって、客舎の使用人が飛び込んで来ます。店主は厳しい顔を愛想笑いに変えて、中に入れないよう応対しようとしますが、相手はいきなり店主に攻撃してきました。咄嗟に箸を投げた周翡。箸は、相手のムチに当たり、被っていた笠に突き刺さり、笠が飛んで行きます。すごいな。この腕もケンカっ早さも。

笠の男は、何者の仕業だと激高しました。なんちゅーかさ、この怒り方で、たいしたヤツじゃないと分かっちゃうような感じね。
立ち上がる周翡ですが、さっきのでっかい飴が歯にくっついてて、喋れないんだってよー(大笑)ナンテコトダ。それを、ん?って、体を傾けて覗いている謝允が可笑しい。画面のピントは合ってませんが、確かに後ろでやってます(^m^)

仕方なくまた座った周翡に、黙っていられるとは大したもんだ、誉め言葉だぞって言う謝允だけど、いやいや、意に反してだから。
怒鳴り込んで来た男は、客達を睨め回します。目が合った周翡は、話せないまま指で、コイツ?アイツ?ワタシ?みたいなジェスチャーしちゃう。
馬鹿にしやがってと呟く男に、慌てた謝允は立ち上がり、おべっかを使うんだけど、男は周翡を睨みつけたまま。それを後ろから止めた老人は、若君は気が短いゆえ、大目に見て頂きたいと言いました。

戻って来た客舎の主人に、男は、アンタを殺さないのは顔を立てたまでと言います。だけど視線は周翡を睨んだままだよ、面倒な。
ようやく飴を食べ終えたらしい周翡、謝允に何者なのと聞きます。謝允は指に水を付けて、青龍主と書きました。でも周翡は、違うわ、青龍主なら、箸を避けられるはず、せいぜい手下ねってさ。謝允も、よく見抜いたなーって言ってる。コイツは、四象山(ししょうさん)の殷沛(いんはい)ってヤツらしい。

アンタがあの役立たずの卑怯者を隠しているからだと店主に言った男は、こそこそ話していた周翡に、私が女子に寛容で救われたな、用を済ませた後、土下座して許しを請えば許してやるとか言うんだけどさ。聞いている店主の目が鋭い。厨房に行こうとした殷沛に、店主は、何度お探しになっても尋ね人はおりませんと言いますが、それを押しのけて、厨房に向かった殷沛。

有翡
画像出典 Shanghai Fanstory Works.
急いで、もぐもぐもぐ

謝允は慌てて、肉味噌を頬張っています。周翡がまだ食べるのって言うんだけど、アンタがケンカっ早いせいで、謝允は大好物を食べ逃す未来が見えて、残りを必死でお腹に詰め込んでるのよっ。ほら、君は相変わらず慎重さに欠ける、ケンカが始まる前に食べておくんだって言ってるよ。でも、命がけで君を支えたいからなって続ける、ホントにもー、この子ったら、健気っ♪

でもそれを、店主が何か意味深な顔で見ています。

周翡は客舎で乱暴なんて不埒だって言うんだけど、そんなんよくあることじゃないか。未だ四十八寨平和ボケ?霍家堡の村でも牢でも華容でも、あんな目にあってるじゃん。
謝允にも、君みたいな世間知らずのお嬢さんは、ならず者なんて見たことがないだろ、少し落ち着けって言われてしまいます。
あの老人は凄腕には見えないと言う周翡だけど、アイツは腕そのものは平凡でも汚い手を使うし、経験豊富で君よりずっと上手だって、李瑾容でも勝てないかもって、謝允、めっちゃ詳しいな。
だけど李瑾容よりと聞いて、ようやく驚く周翡。その間も、謝允は、ずうっともぐもぐ中(笑)

その頃、李晟は道長を背負って山道を歩いていました。
まだですかー、頑張れ若者、おまえはひ弱過ぎる、なんて言い合いつつ。
斉門の周囲には、幾重にも仕掛けが施されていて、簡単には見つからないのだそう。
そこにある道観は、外弟子に八卦陣を教える場所で、斉門の禁所に行くには、この先の迷踪林(めいそうりん)を抜けないといけないんだってさ。

有翡
画像出典 Shanghai Fanstory Works.
調子のいいじいちゃんに振り回される孫の図

道長はここで一休みするついでに、簡単な陣法を教えてやるって言います。李晟も、斉門についての知識は多少あるんだね。道長は満足そうです。でも斉門も災難に勝てず、道長ひとりを残すのみとなってしまったと。
うーん、あっちでもこっちでも最後のひとり。

禁所に向かう門を入ると、そこで待ち構えていたのは、封無言(ほうむげん)。道長の師弟だったようですが、破門されてるのに、掌門の証の払子(ほっす)を狙って、襲いに来たようです。
道長は、封無言は全く素質も力量もないと言ってますが、だとしたらこういう人は、正道がだめなら邪道の力を手に入れて云々となってやってくるから、油断は禁物だわよー。

と思ったら、まだまだ道長の敵ではなかったみたいです。斉門を離れてから修行して黒判官として恐れられているって、自分で言っちゃうくらいのアホだしな(笑)
だけど、道長が払子を譲るのは李晟だって、勝手に言っちゃったもんだから、李晟、いつかコロス宣言受けちゃいました。いやいや、ワタシ、関係ないからって言っても、これはもうダメね(^m^)

三春客舎では、殷沛が、見つからなかったと戻って来ます。
店主が、だからいないって言ってるのにって言っても、父親の敵だと狙う相手みたいで、全く信じない殷沛。白髪のじいさんは、四象山の九龍(きゅうりゅう)翁って人のよう。

殷沛は、未だもぐもぐ中の謝允と周翡の卓の、牛肉みそを目にしました。いきなり指を突っ込んで味見する殷沛。これはアイツの味って気付くってことは、敵と狙っている相手は、馴染みの人なんだな。その人の料理の味が分かるって、相当近しい関係だったでしょ。
殷沛は、紀雲沈(きうんちん)を出さねば、周翡を殺すときたもんだ。無理だと思うケド。

店主が、まーまーまーと入り、謝允も食べながら九龍翁に、あなたは無敵の達人なのに、なんでこんな若造の言いなりになってんの?と聞きます。九龍翁は、命が下されたと言って、失礼するぞと襲ってきました。
周翡は応戦、謝允は傍観。途中で、邪魔よっとばかりに蹴とばされてるけど、観察しながら、あ、仕掛けだっ!とか叫んで、一応周翡をサポート。

その時、やめろと言って、階段の上から降りて来た男。それが紀雲沈でした。
だけどこの人、殷沛を見た途端、目に涙を浮かべてる。いろいろとあるらしいやね。紀雲沈のほうに敵意はなさそうなので、この短気で単純そうな殷沛が、誤解で恨みを募らせてるところ、悪いヤツに、多分青龍主かな、良いように使われてる、みたいなトコなんじゃないのう?

すいーんと椅子を滑らせて、あの人が何か話すみたいだから、静かにしてろって周翡を止めに行った謝允の手には、まだしっかり小麦の皮に包んだ牛肉ミソ。どんだけ好物なんだ。
ちっちゃいコトですが、この時、右手に持ってた牛肉みそ、画面が引きの絵に変わった次の瞬間、左手に移動してます(^m^)

紀雲沈は店主に、お許しを、もう充分ですと礼を取って振り返り、殷沛を阿沛と呼びました。殷沛も、さっきまでの鋭く厳しい目付きが和らいでいる。親しかったからこそ、敵だと知って恨みを募らせたけど、いざ会ってしまえば、瞬間懐かしさも混じっちゃう感じかな。

部外者を巻き込むなと言った紀雲沈に、分かった、償う覚悟ができたようだなと殷沛。
どうすれば償える。
命は取らぬ。目の前で自ら経脈を断ち、800回叩頭するのだ。

多いな、800。

その後、私が剣で足を刺す。

まだあったー!(笑)

紀雲沈は承諾しました。私を生かすも殺すもお前に任せる、だから他人を巻き込むなと。
殷沛も泣いてるんだよなー。いろいろとぐるぐるしてるワケね。

跪こうとした紀雲沈を、待てと鋭く止めた店主は、さっと愛想笑いになって、この客舎に料理人は一人しかいないので、いなくなったら困りますと言います。殷沛が文句あるのかと出そうとした手を咄嗟につかみ取り、捻り上げた店主。商売の邪魔です、ご遠慮くださいって。

うは、殷沛ごとき目じゃない店主、やっぱ何者ー?てか、また周翡は刀に手を掛けて、謝允に止められてますな。ったく堪え性のない子だよ。店主が腕利きなのも、瞬間分かっただろうに。
そして謝允の、山の麓の片田舎に大勢の妖怪がいたって呟きが可笑しい。

店主に抑えつけられながら、殷沛は小声で九龍翁に、私を助けろと言いました。
九龍翁は振り返って、紫色の龍の旗を客舎の扉に突き刺します。
それを見たみんなはびっくり。殷沛までも。謝允は、大変だと囁きます。

九龍翁は、青龍旗を立てた、誰一人ここから出さぬ、店内の者を皆殺しにするって言うんだけど、これ、殷沛までもってことよね。阿呆だなあ、やっぱりコイツ。味方じゃないじゃん。
九龍翁が店主に向かっていくのを見ながら謝允は、あの若者は不運の気を持っている上に、厄介な老人と一緒ではロクな目に合わないと言います。
どうする?と周翡に聞かれて、こんな場面では上手く立ち回れる自信がないって。
周翡は、私はまだ死にたくないと、この隙に出て行こうとするんだけど、九龍翁に見つかっちゃった。謝允に鞘を持たせて戦う周翡。店主は殷沛の肩を掴んでますね。

周翡の戦いっぷりを見て、目を丸くしたのは紀雲沈でした。あの技は破雪刀だって呟いてる。謝允も、周翡が腕を上げたのに気付いたみたいね。
九龍翁も動きを止め、南刀の継承者への失礼をお許しくださいって言います。我らの恩讐のために迷惑をかけました、店を出て頂いて結構ですって。

破雪刀と聞いて、急に態度を変えたなって謝允。倒せないと知るや否や、南刀の継承者に失礼をって、その下卑た態度に虫唾が走るって、おおお、謝允が辛辣だー。周翡も、九龍翁が何を言っても不快に聞こえる、それもたいしたもんだわだって。

有翡
画像出典 Shanghai Fanstory Works.
オマエ、サイッテー

だけど紀雲沈は、九龍翁に構わず、ここを出たほうがいいと言います。迷惑をかけて申し訳ないって謝る紀雲沈に、周翡は、指図されなくても、出たくなれば自分で出るって。ほんっとに毎度この子の物言いってさあ…
謝允は、不心得な妹分は失礼な物言いをしましたが、言葉に偽りはありませんと言います。不心得とか失礼な物言いとかの言葉に、キッとなる周翡ですが、アンタ、そろそろそういうトコ、なんとかしたほうがいいと思うわ。意味もなく無駄に敵を増やすだけだわ。呉楚楚を見習え。

九龍翁は、逃げ道を放棄して敢えて危険に身を投じるか、南北刀の腕前を見せてくれと言いました。
んっ?となる周翡。南北刀って何?
周翡は南刀だから、ここに北刀もいるってことだ。

九龍翁は、外に出て香を焚きました。四十八寨の花火みたいに、青龍は香で知らせるみたい。でも香なんて、煙も香りも戸外じゃ、すぐ飛んじゃうだろうに。
青龍主は朱雀主と違って、自分で手は下さず、大勢の手下に襲わせるんだそうな。だけどそれは、少数の強者への攻撃に有効なんですってよ。青龍主が来てからでは逃げられないって言う謝允だけど、大勢なんて恐れないって向こう見ずな周翡。さっき南北刀って言ってたけど、北刀って誰?

謝允は紀雲沈に向き直りました。あなたは北刀の継承者、紀雲沈殿ですね?
確かに紀雲沈だが、北刀の名を汚さぬよう武芸を廃した。もはや継承者ではない。

ここで殷沛が、恥知らずめ、刀を捨てたらしいぞとか口を挟むので、その事情にコイツが関わってるんだな。ここにいる者達は皆殺しにされる、お前のせいだ、さっさと死ね、だって。
違うよね、アンタのせいだよね?このジジイ連れて来たの、アンタ。味方だと思って助けろって言ったら、皆殺しだあ!ってされたのは、騙されたんだかナンだか知らないけど、アンタのせいよ?

でも紀雲沈は、かなり殷沛に負い目を感じているみたい。なら思わせぶりに睨んだり俯いたりしてないで、とっとと2人共、事情を吐いてしまえばいいのに← だってみんな、トバッチリで殺されそうになってるんですからね。はよ、吐け。

紀雲沈は、床に落ちていた暗器を拾って、自害しようとしたのかな。謝允がそれを止め、四象山の決定は覆らぬ、もう皆殺しと決まっているって言います。わざわざ自害しなくても。
殷沛も、それもそうだ、九龍翁ほど腹黒で陰険な者は他にいないとか言ってるよ。だからさあ、そんなヤツなんで連れて来たよ、アホ。自分も死ぬ気でいたのかもしれませんが、いい迷惑。

周翡は呆れて、そんな九龍翁をなんで生かしておくのさ、四象山の人は、言葉と行動が矛盾してる、どうかしてるわって言い放ちます。ピクッとした殷沛は、店主にピッと抑えられてる(笑)

外に火のついた香木を立てて戻って来た九龍翁。運を天に任せるがいい、ですってよ。
謝允は、青龍主が来る前に、九龍翁を殺して逃げようと言います。人海戦術だって。
言い合っているうちに、九龍翁の手下達が襲ってきますが、殷沛は店主に経穴を突かれて、身動きがとれなくなります。

九龍翁と戦う周翡に、あの毒薬をっと叫ぶ謝允。え、毒薬っ!?と怯んだ九龍翁の隙を突く周翡。毒薬なんて出まかせだからねえ。戦闘中だってのに、ウインクする謝允と呆れる周翡。
そんな謝允は、店主の戦いぶりを見て、やはり芙蓉神掌(ふようしんしょう)花正隆(かせいりゅう)だと気付きます。名のある人でしたねえ。
ニヤリとした謝允は急須を飛ばし、旗を落として外の香も割れた急須のお湯で消してしまいます。勝算アリと思ったのかな。

周翡の戦いを見ている紀雲沈は、李徵の精髄は「無鋒」にあり、李瑾容の精髄は「無匹」にある、刀法は絶えても、人は続く、先人の形にとらわれるなかれ、って言ってます。
これは牢の中での戦闘中に、道長の言葉を落とし込んだ時と一緒ですね。
母上は私ほどの年で祖父上を亡くし、破雪刀だって未熟だったはず。でも最強の刀法だと言った。先人のやり方には従わない、己のやり方を貫く。

決まってしまいました。
手下達は花正隆に倒され、九龍翁は周翡に膝をつきます。哀れな老人にお情けをと言いながら、懐から暗器を出す九龍翁。気付いた紀雲沈が危ないっと叫ぶと、花正隆が周翡を庇って飛び、掌に毒矢が刺さってしまいます。その隙に周翡が九龍翁を倒しますが、傍らにあった剣を取り、自ら右手を切り落とす花正隆。布に酒をかけて、急いで傷口を巻く紀雲沈。
ここまで、めっちゃ早い展開だったー。

だけど花正隆は笑いました。
20年経っても、芙蓉神掌を知る者がいたか。実に無念だ、花正隆の芙蓉神掌が江湖に戻ったが、掌を失ってしまったと。
謝允も多分軽功と体術使いだったみたいだから、そういう人が掌を失うってね、かける言葉もない感じ。でも、青龍香は半分で消したけど、青龍主は近くまで来ているはずだから、早く逃げようって言います。大きな戦力を失ってしまったからなあ。

そこに動けない殷沛が口を挟みました。
さすが北刀の継承者だ、武芸を廃しても素性の分からぬ者に救われた。
それを聞いて、頭に血が上る周翡。刀を突きつけて怒ります。
文句を言うなら殺す。
なら、殺せ。
あーバカ、ホントに殺されるぞ!←これは周翡の腕を掴む謝允(笑)

紀雲沈は私のせいで、皆に迷惑をかけたって涙目。何より店主が気の毒よ。成り行きとは言え、庇われた周翡はお礼も言わないし。でもま、私を庇ったせいでごめんなさいとか、言われたところで、どうにもならないけど。

私は青龍の者だが下っ端ゆえ、頼っても無駄だって殷沛。
分かっとるわ。誰もオマエを頼ろうなんてしてないわ。

だけど、青龍旗を折って香を消したのは、青龍主の体面を傷つけたコトになるんですってよ。ここから誰一人生きて逃がさぬからなって叫んだ殷沛に、さすがに紀雲沈が言いました。
今のおまえをご両親が見たら、どんなに悲しむことか、己を大切にしろ、と。

よく言えたものだ、私の両親に顔向けできるのかと殷沛が言った時、外から銅鑼?鐘?の音がします。来たのかな、青龍主。
死力を尽くすと言って出て行く周翡に、あーあーもう…って顔でついていく謝允。

でも、外に出た2人の前にやって来たのは聞煜(ぶんいく)将軍でした。
うわって顔で、私は失礼するって逃げ出そうとした謝允に将軍は、陛下、お待ちをって。
ん?今、陛下っつった?って振り返る周翡と、背を向けて、あっちゃーな顔の謝允。

有翡
画像出典 Shanghai Fanstory Works.
あっちゃー、サイアクだー

聞煜将軍とお付きの兵達のみなさん、客舎の前にずさーっな勢いで跪いています。
恐る恐る振り返る謝允。馬車から出てくる呉楚楚。

引き攣った顔の謝允は、聞将軍に向けて、ちょいちょいっと指を動かし、立ち上がらせます。
は?謝允が皇帝!?と呉楚楚に聞く周翡。
呉楚楚は、前朝の皇帝だと将軍に聞いたわって耳打ち。
将軍は、もしや周さんでは?と言います。周翡も父は息災なの?って。
だけど周翡は、あんなに会いたかったパパのことより、謝允が前朝の皇帝だおぅ!?よくも今まで騙してたなー?のほうで今はいっぱいだ。

陛下が華容で地煞に会ったと聞き、配下を送るも、町は封鎖されていた、御無事で何よりと言う将軍は、2人のギクシャクに全く気付いていませんね。
一人旅は危険ですと言う将軍に、心配するな、私は周翡と一緒だと甘棠公(かんとうこう)に伝えてくれと言って、周翡の手を取ろうとした謝允ですが、それを避ける周翡です。ムカついてるなあ(^m^)
「陛下」なんて知らないっと言われてしまった謝允が、ちょっと気まずそうなのを見て、ようやく将軍も、あれ、内緒にしてたの?アタシ、ばらしちゃったの?って、なった?

とりなすように、呉楚楚も心配していたから、車を用意しようって言うんだけど、周翡は、だめよ、私達のせいで青龍主が三春客舎を襲撃すると言いました。
は?あの四象山の大悪党?って将軍。謝允は、青龍旗を折って、香を消してしまった、大変なことになる、手を貸してくれって。
これさあ、将軍、絶対、陛下アンタ、なんてことしてくれたんだいって思ったに違いない(笑)

次回はそんな大悪党が来ちゃうんだけど、その前に、周翡は呉楚楚から、謝允の大変な過去を聞かされますよ。

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