今のところ日本の動画配信サービスで見られる作品のみの記事です

「唐朝詭事録 ―The Mystery of Kingdom―」とーっても楽しめました。三部作らしいですね。早く早く、次を早くっ!

当ページのリンクには広告が含まれています。
唐朝詭事録
画像出典 百度百科
目次

所感 ネタバレです

めっちゃ良かったです。好みでした。
怪異っぽいエッセンスをまぶした事件簿。伝奇物ってくくりでいいんだと思う。
主役コンビは、頭のキレるやり手だけど、妙に胡散臭くて食えない雰囲気の長安県尉の蘇無名(そむめい)と、腕は立つけど、まだまだ若く青臭くて傲慢な金吾衛の中郎将、盧凌風(ろりょうふう)。
蘇無名は謎の死を遂げた前任者に代わり、公主の推薦でこの役職につき、盧凌風は皇太子の命で動いてたものの、最初の長安紅茶事件を解決後、なぜか捕えられ、双方共に後ろ盾から切り捨てられます。

あ、蘇無名は、狄仁傑(てきじんけつ ディーレンジエ)の弟子ってことになってます。だけど、本当なのかってずーっと疑っちゃったよ。だって胡散臭いんだもんー(^m^)
狄仁傑というのは唐代の政治家ですが、中国版シャーロック・ホームズみたいな形で、彼を主役とした小説だの映画だのドラマだのがある人。「王朝の陰謀」ディー判事シリーズの主役ですね。実際の人物をモデルにした創作物いっぱいという点では、大岡越前かな。

盧凌風も弟子になりたかったんだけど、断られたらしく、そのせいで、のっけから蘇無名を敵視してます。なんで俺がダメでこんなヤツがってな。それを分かり易く表に出すのが青いっちゅーねん(笑)
だけど、力を合わせて頑張らなくちゃいけなくなるって流れですな。

唐というだけで年代も皇帝名もはっきりとは出てきませんが、狄仁傑の後の時代ってことと、皇太子と公主の対立関係から、皇太子は後の玄宗、公主は武則天の娘、太平公主がモデルのようです。
でも皇太子、ちょいと老けメイクでしたね。疲れの表現なんだか、内面の黒さの表現なんだか分からないけど。どちもかな(^m^)

さほど年ではないものの、変に老獪さが見え隠れする蘇無名の隣に、組織ではさぞやあちこちの爺に苦虫嚙み潰す顔させてるんであろう、プライド高く未熟な盧凌風を並べて、若者に試練の道を歩ませる成長譚の趣もあります。なんだかんだ蘇無名は、盧凌風を育てようとしてる節もあったしね。不遇の中、地方で経験を積むうちに、盧凌風も明らかに変わっていきます。
この2人の関係性、言葉はなくてもバディとして信頼し合うようになっていく変化も良かった。

唐朝詭事録
画像出典 百度百科

蘇無名@楊志剛(ヤンチーカン)と盧凌風@楊旭文(ヤンシューウェン)、キャラクター的にもビジュアル的にもいいコンビでした。
楊志剛は監督の実弟らしいですな。楊旭文は私は初めて見たんだけど、とってもいい素材だと思うのに、出演作少ないの?と思ったら、ほう、以前なんぞあったらしい。真偽のほどは分かりませんけど、無事にシリーズ物として出続けられるようになって何より。ちょっと見た目「山河之影」の張雲龍(チャンユンロン)系統かな。

金吾衛の大将軍が、妙に盧凌風の邪魔をしたり厄介者扱いしてたのが、最初すごく気になったんですよ。
若くて出世している出来る部下には違いないのに、手柄を立てても投獄。夜間外出禁止のところ、祝宴帰りに襲われて刺客を追っていた盧凌風に向かって、盧凌風と分かっても矢を射かける。
皇太子の意向とか、怪しそうな人物を増やすミスリードの意味もあったのかもしれないけど、まあ、ここでは単純に、皇太子の覚えがめでたいことも、早い出世も、その性格も、全部が全部が鼻持ちならない部下ってことでいいかもしれない(笑)
ただ中の人が有名どころなので(「有翡」王麟将軍)、第二期、第三期で何かあるかもね。
それにしても皇太子も酷いわ。手柄を立てた盧凌風に、杖刑30回と都追放ですもん。盧凌風の性格に難ありは間違いないんだが(笑)

公主のほうは、県令にしてやるから自分の駒になれって打診に承諾しなかった蘇無名を地方に左遷。官位は上がったのかな。だけど馬も馬車も使うな、徒歩で行けって程度で済みました(^m^)
んで、蘇無名は盧凌風を、私設の護衛みたいな補佐として雇うことに。

-スポンサーリンク-

そんな2人にも仲間が3人出来ます。
1人目は、最初の事件で偶然知り合った、鶏肉好きの変なおじさん、費鶏師(ひけいし)。
闇市みたいなところに長年住んでる物乞いみたいな飲んだくれなんだけど、なぜかめっちゃ腕のいい医者だった。医者としてだけでなく、長くて携帯に不便な盧凌風の槍を、組み立て式コンパクトに改造してくれたりしちゃたりする、デキる人。で、その槍をいざって時に、ほいよって投げ寄こしてくれたりする。もうこれはずっとお約束になってたね(^m^)
事件に協力する代わりに、盧凌風が毎日鶏肉を食べさせるって約束をしたんだけど、都を追放になった時、その約束を果たして貰うって理由をつけて、旅支度整えて追いかけてきます。
中の人は、確か「君子盟」でも、アヤシイ毒の使い手で出てたよねー?

唐朝詭事録
画像出典 百度百科

2人目は、最初の長安紅茶事件で危うく被害者になりかけた、裴喜君(はいきくん)。
この子は吏部侍郎の娘で、盧凌風の親戚の許嫁だったんだけど、そいつは不誠実な男だったらしく、彼女と会う約束の日に妓楼かなんかで遊んでいて、代わりに盧凌風に行かせ、自分はそのまま戦場に行って戦死してしまったらしい。で、その日会った身代わりを許婚だと思い込んだ裴喜君は、盧凌風に惚れこんじゃった。
事件後、助けて貰ったお礼と会いたい一心で祝宴を開いたら、その帰り道、夜道を歩いていたのが追放の直接原因になってしまったことに責任も感じて、盧凌風を追いかけていきます。で、蘇無名の義妹になって同行することに。
ヒロイン枠だし、のっけはちょっと、この子、大丈夫?ってな登場の仕方なんだけど、一緒に動くようになってからは、非常に有能でめんどくさくない、うざくない(笑)素晴らしいキャラ設定でした。

そしてもう1人は、裴喜君のちびっこ従者薛環(せつかん)。カワイイ。
子供だけどよく働くし機転もきくし。強くなりたい希望を持っていた彼は、盧凌風の武芸の弟子となって頑張ります。

後半、薛環はしばしのお別れとなるんですが、代わりの武芸者枠に桜桃(おうとう)という女性が入ります。薛環がいなくなると、戦えるメンツが盧凌風だけになっちゃうしね。
彼女は訳アリ官吏の娘ってところからの登場で、本当ならお嬢さんのはずなんだけど、江湖を渡り歩いていた腕に覚えのある逞しい女子。蘇無名たちを助け、助けられ、最終的に蘇無名の相手役に収まります。
最初、分からなかったんだけど、中の人は、「星月楼のキケンな恋人たち」「恋心は玉の如き」の目力姐さん、孫雪寧(スンシュエニン)でしたよ。すごくお似合いの役でした。

唐朝詭事録
画像出典 BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.

何より、女性陣2人がとってもいい塩梅で介入していたのが良かった。こういう物語なので、側にいる女子がけたたましかったり邪魔くさかったりして、くだらないハードルだのトラブルだの作ったりしたら一気に興ざめなんだけど、全くなかったもんねえ、2人とも。よきよき。

事件の描き方は怪しいし妖しいし、実際にはあり得ないディテールも数々なんだけど、当人達は、そんなおかしなことは現実にはあり得ないんだよって、台詞で口走ってたりしてました。
ま、だいたい中国古装ドラマは、あり得ないのオンパレードだからね。それを聞いて、うん、分かった、そういうテイで行くドラマなんだねと、思いました。要するに解決しようと奔走する2人は、あくまでも現実的にいくんだよ、と。
でっかい蛇だの熊だの鰐だの、いや、ないだろう…も多かったけど、「詭事録」なんだから、その程度、呑み込めますともさ~(笑)

事件は全部で8つ。
1番目は、長安紅茶事件。
2番目は、甘棠駅館事件。
3番目は、石橋図事件。
4番目は、挙子事件。
5番目は、衆生堂の鬼事件。
6番目は、邪教、鼍神事件。
7番目は、人面花事件。
8番目は、参天楼事件。

惨劇は多いものの、直接的なシーンは敢えて描いていない親切設計?だし、事件も二転三転するし、犯人も捻ってあったし、次は次は?と、どんどん進みましたねー。面白かった。
でも石橋図事件の時は、この人がこれだけの役で出てないよね?で、犯人分かっちゃったけど(笑)

それにしてもあの頃の物語って、権力を誇示するための大きな塔を建てるって、お約束みたいな話なんでしょうか。「長安二十四時」「風起洛陽」も。こちらは武周の洛陽のお話だったけど。
確かに、塔の上から街を一望できるってのは、権力者でなければ手に入れられないものだろうとは思うし、その景色を手にすることで、自己顕示欲もこれを自分が統治するって意識も高まるのでしょうが。
だけど私は、この高さまで、どうやって上っていたのかと、人力エレベーターでも作っていたのかなと、そういうところにばっかり気が行ってしまってねえ。じゃないと、公主、あんな重そうな頭でヒラヒラ着て、あそこに立てないよねえ(笑)

第二期、第三期、首を長くしてお待ちしております。

作品情報

  • 制作 2022年発表 全36話 爱奇艺
  • 原題 「唐朝诡事录」
  • 原作 「唐朝诡事录」魏风华
  • 監督 郭靖宇、王晓晖
  • 脚本 魏风华

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 テレビブログ 華流・アジアドラマ(韓国以外)へ

複数記事のあるドラマ一覧はこちらから⇒作品概要と一覧
単発記事の中国ドラマはこちらから⇒華流その他
タイトルリストはこちらから⇒50音順リスト

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次