所感 ネタバレです
▶「時をめぐる花嫁~転生6回目の結婚式までに皇子と別れようと思案中です~」視聴はこちらから U-NEXT(25.1.21現在)
いやいやいや、待って。
この間のラブコメより、遥かに好感度が高いのはなんぞ?
って、勿論、ひっじょーに個人的な趣味嗜好による感想です。
ショートドラマなので、安易で物足りないところも、ツッコミどころも多々あります。
短い尺の中で、だいぶ工夫したんだろうなってのも感じたけど、結末は、まあ、予想通りのファンタジーだったよね。「花の都に虎われて」的な。でもさ。
男主がガキじゃない。女主がきゅるっぴ♪でも、わがままキャンキャンでもない。
これだけで、ラブコメだって、ストレスなく見られるんだと分かったわ、私にとっては。
「ヒカルの碁」で兪亮役だった郝富申(ハオフーシェン)が男主なので、いずれ見ようと思ってたんですが、ポイント扱いだったんですよ。見放題解放まで待とうかと思ったけど、でもま、6話だしと思ってポイント消費してみました。
そういえば最近、U-NEXTの中国ドラマの新作、ポイント扱いが異様に多いですよね。で、見放題解放にならないまま、消えていくのもある。
比べてみようと思って、韓国ドラマの新作一覧を見てみたら、ポイント扱いが少ないのよ。コンテンツ数は倍近くあるけど。どういうコト?中国ドラマ視聴人口が増えてきた?利益の問題?
でも「晩媚と影」とか「軍師連盟」とか、少し古めのものも見放題で追加してくれてるのは、有難いですわー。
さて、ドラマのサムネイル等はこの写真が使われているんですが。
男主のホワイジンが生きている状態で、女主のツァイウェイと婚礼衣装で並ぶシーンがないんですよ。
並ぶ時は、死んでいる棺の中だけ。ある意味、斬新か?(^m^)
お話は、モブ女優のツァイウェイが目を覚ますと、花嫁衣裳を着て時代劇のセットみたいな場所にいたってところから始まります。
しかもなぜか棺の中。隣には目を閉じている男性。
撮影かな、カメラはどこ?と思いつつ、結婚式の前夜に花婿の皇子が死んだから、花嫁も殉葬だと言われるままに、差し出された毒杯を小道具だと思って煽ったら、本当に死んだ(笑)
時間が巻き戻って2回目。
今度は結婚式前夜に戻ったものの、その晩、皇子が死に、棺の中に入れられて、無理矢理毒杯を飲まされて死亡。
はい、3回目。結婚式まで、あと10日。
金目のものを持って逃げようと塀に登ったら、そこで門限後、塀を越えて帰ってきた結婚相手の生きてる皇子ホワイジンに初めて会う。
どうやらツァイウェイは、父の武安公亡き後、ホワイジンの父、平陽王に引き取られて平陽王府で10年暮らしていたらしい。でも8才の時に池に落ちてから、記憶が混濁するようになっちゃったらしい。
だからホワイジンも、婚約者のツァイウェイを愛している訳じゃなく、なんか変わったなとは思いつつも、逃げるのを別に止めず。むしろ塀の上から突き落としたりするんだけど。
お金持ちのボンで、物言いは傲慢でナルシスト気味だけど、あんまり嫌味なヤツに見えないのは、郝富申くんの顔なんだろうなあ。するんっとしたノーブルなタイプだからね。しかもどこか、根はいい人っぽいってのが滲み出る。
結局、着の身着のままお腹を空かせてフラフラになったツァイウェイは、ホワイジンが死んだからとやって来た追っ手に捕まりそうになり、崖から身を投げて死亡。
はい、4回目。結婚式まで、あと20日。
逃げても無駄なら、殉死だけは避けようとしたツァイウェイは、嫌われて婚約破棄にさせようと思うものの、偶然にもホワイジンの毒殺計画を耳にしてしまったところで、何者かから背中を刺されて死亡。
はい、5回目。結婚式まで、あと30日。
ここでようやくツァイウェイは、ホワイジンの毒殺犯を突き止めれば、この無限ループから解き放たれるかもしれないと、平陽王府で何が起きているのか、調べようと動き始めます。
毒殺を計画していた2人は誰なのか。ツァイウェイを刺したのは誰なのか。
ホワイジンの死後、ツァイウェイに2回も毒を飲ませたのは、ホワイジンの義母のリウ王妃とその侍女ディンシャン。更にホワイジンに近付こうと画策している王妃の姪、ジンシュー。
ツァイウェイの侍女ランシンをいじめていた王妃とディンシャンとケンカになったところを、ホワイジンに助けられたツァイウェイは、自分は転生してきて、その後タイムループしていると口走るものの、元々この世界では、うつけ設定のツァイウェイの言うことなど、ホワイジンは信じてはくれない。てか、当たり前。頭に来た勢いで、こんな話まくし立てられても、信じるほうが変。
でもホワイジンには何か目的があり、お飾りの妻として、うつけのツァイウェイとの結婚は望んでいるらしく、婚約破棄もしてくれません。
ここで気になったのよ。
平陽王の息子なのに、なんで皇子なんだろう。王子じゃないのか?
皇位継承権持ってるからだろうか。平陽王、皇帝の兄弟とかで皇帝には息子がいないとか?
ってな、そこら辺の説明はなかった気がする。平陽王の継承権の話だけで。
ランシンから情報を得たツァイウェイは、ホワイジンは都イチの貴族の嫡男で、文武両道だけど遊び人の苦労知らずだと解釈し、浪費をして嫌われようとします。
でもホワイジンのほうが一枚上手。大量の買い物も平然と支払い、賭博でとことん負けても、婚約者を喜ばせたい、王位継承権など失ってもいいと、涼しい顔で自分自身を賭けてくれたりする。
とはいえ、これには裏があるんだけどね。
散財した高級店も賭博場も、実は王位を継承したくなかったホワイジンが、平陽王府を出ても生きていけるよう、亡くなった母親の持参金を元手に経営していたところだった訳よ。買い物しようが負けようが、オーナーは痛くも痒くもなかった(笑)
時が来たら、平陽王府を出ろっていうのは、母親の遺言だったらしい。だから賭博場で自分を懸けるような真似をして、父親から愛想をつかされるなら、願ってもないことだった。
そんなこととは知らないツァイウェイは、さすがにビビるんだけど、その後は独り勝ちして、買ったお金でみんなで妓楼遊び。
それが平陽王の耳に入って、パパは怒り心頭。でも一日一緒に遊んだホワイジンは、人が変わったような、ま、変わってるんだけど(笑) ツァイウェイに満更でもなくなってきた模様。ホワイジンの侍衛グオも、ツァイウェイは正気なのでは?と呟いてたわね。浪費の仕方を知っている、と(^m^)
平陽王の前で揃って叱られる2人。でも2人して、自分が悪いと言い張ります。
ツァイウェイは婚約破棄にして貰いたいから。ホワイジンは追放されたいから。
ただ平陽王が本当に愛していたのは高官の娘のリウ王妃ではなく、商家の娘だったホワイジンの母ヤン妃で、その息子も溺愛してるし、婚約者にしたツァイウェイのことも、かなり可愛がって育ててきたらしい。更にこの結婚話は陛下の勅命なんだとか。
だからこそ王妃は、何もかもが面白くなかった訳ね。ヤン妃もいじめられていたんでしょう。なので遺言で息子を守ろうとした。
更に王妃の姪のジンシューは、ホワイジンを誘惑して婚約破棄をさせ、勅命に背いたと皇子の称号を剥奪しようとしていた王妃の駒でした。脅されて従ってた。
王妃にはホワイビーという息子がいて、そっちに継がせたいみたいなんだけど、でもそこにも秘密があってな。で、ジンシューは本当はホワイビーが好きだった、とな。
2人は、一か月の軟禁と杖刑30回を言い渡されるんだけど、ホワイジンはツァイウェイの分の杖刑も受けてくれました。
今までも、ツァイウェイの味方になってくれていたのは、平陽王とホワイジンだけだったと聞いたツァイウェイは本格的に犯人捜し。
平陽王府内で起きていることだから、犯人は内部の誰かなんだよねえ。
リウ王妃、侍女のディンシャン、姪のジンシュー、息子のホワイビー、侍従長のファン。他にいない。
ホワイジンの周囲を探ろうと、ツァイウェイが隠れて見張っているのに気付いてるホワイジンは、そんなに自分のことが好きなのかと誤解して、より意識しちゃう。
ツァイウェイはループを抜け出して帰ることしか頭にはないけど、それでも、最初の印象より、いい人だと思い始めてる。
で、ヤン妃が死んでから誰も祝わなくなっていたホワイジンの誕生祝いをしようと、ご馳走を作ります。でも、入れた覚えのないホワイジンにアレルギーのあるクルミが混じっていて、ホワイジン、アナフラキシーショックで死にかける。
だけどそこに、王妃が医者を連れて来るんだよね。タイミング良過ぎ。この王妃、あんまり頭良くないわね。
キラリンと掲げられた鍼を見て、鍼に毒が仕込んであるかもと気付いたツァイウェイは、それを止め、慌てて現代の蘇生術を施します。アナフラキシーがあれで回復するのかどうか知らないケド。
そこに平陽王も飛んで来ちゃって、ようやく息を吹き返したホワイジンだけど、ツァイウェイはホワイジンの暗殺を企てたと幽閉されちゃいました。
でも、クルミ混入事件はホワイジンとグオが解決。
王妃の侍女ディンシャンに唆された、台所番ワンの仕業でした。黒幕は王妃だけど、ディンシャンとワンは大理寺に捕まり、罪を被ってディンシャンは牢内で自害。
ここで、つまり黒幕は王妃ってことですと、当然のようにサラッと言ってるグオ(^m^)
てかさあ、このクルミ事件をこれだけサクッと解決できるホワイジンなのに、なんで毎度毎度婚礼前夜に毒殺されるのさ。でもま、気付かないのも無理もない犯人と手法なんですよね。だから婚礼前夜毒殺犯は、一番怪しい王妃じゃないのよね。
この事件でホワイジンは、平陽王に嫌われて逃げようとしても、敵に隙を与えるだけだと悟り、逃げずに戦うことを決意。
ツァイウェイに、愛する人に贈れと言われた母親の形見のお守りを渡します。
そのお守りは、転生する直前、ツァイウェイが撮影所で拾ったものでした。
母の想いが、息子の命を助ける可能性のある魂を引き寄せたってことのようだね。
ツァイウェイが撮影所の隅で居眠りをしてたら、帰るバスに乗り遅れで取り残されちゃったって。横店みたいなデカイ撮影所だと、大部屋役者やスタッフは、送迎バスで行き来してるんだなー、なんて思って見たわ。
この世界の人間じゃないのに、こんな大事な物貰っても困ると思いつつ、ホワイジンに心が動いちゃってるツァイウェイですよ。
冴えないモブ女優役ってこともあってか、顔めっちゃ歪めて、大口開けて、はあ?なんてやったりする中の人、金子璇(ジンズーシュエン)。かわい子ぶらないって、好感度高いわー。普通にしてるとキレイなのに、そういう顔のほうが少ないから、しばらく美人なのに気付かなかったくらいよ(^m^)
そんなところに帰ってくる義弟、ホワイビー。
いやあ、見た瞬間から、胡散臭い(笑)ごめん。
無垢な弟が慕ってますって感じで、ツァイウェイにぺたぺたまとわりついて、ホワイジンにも、僕は野心のない弟ですよってテイで接してるんですがね。こりゃ確かに騙されるだろなとは思うけれども。
でも考えたら、さっき上げた怪しい5人のうち、ディンシャンは退場でしょ、残るは、イマイチ詰めの甘い王妃と姪のジンシュー、息子のホワイビー、侍従長のファン。
となれば、毒殺計画をしてた2人はシルエットから言っても、ホワイビーとジンシュー、ならば理由は分からないけど、ツァイウェイを刺したのはファン。
これで、ぴったりなんですよねえ(^m^)
更にここで王妃、私が死産をせず自分の子を産んでいたら…と呟いてました。
ほっほう。ホワイビーは本当の息子じゃない?なら、これがファンに繋がってくると?
とすれば、周囲を欺くホワイビーの野心も、むしろ納得がいくって感じ。
って、ここまでが半分3話まで。
4話で王妃の罪が暴かれ、ほっと一息ついたのに、5話でまた、ホワイジンは婚礼前日の晩に死んでしまう。ほら、残っているのは、ホワイビーとジンシューとファンですよ。
ツァイウェイはもう、どうしてもホワイジンを助けたくなっていて、平陽王とホワイビーの前で、グオの剣を抜いて自害します。
はい、婚礼60日前に戻ってきました。6回目。
残る3人の秘密を暴き、計画を阻止しなくてはってことで。既にツァイウェイのタイムループを信じているホワイジンと共に頑張るよっ。
っていうね。スタコラスタコラ進むショートドラマで深みはないですが、結構楽しめましたよ。
郝富申くんは「ヒカルの碁」もこちらのホワイジンも、役柄のせいか、最初はちょいと表情のパターンが少なめな感じはしましたが、後半は可愛かったよー(^m^)
ただね、転生ものだからって、なろう系長々サブタイをつけるのは、日本のお仕事、どうなのかなあ。ラノベ的物語ですよって一目で分かるから、いいのか?
作品情報
- 制作 2023年発表 全25話(U-NEXTでは6話)
- 原題 「戏精自救攻略」
- 別名 「世子妃攻略」
- 監督 田甜
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