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「ヒカルの碁」マンガは読んでいたものの既にウロ覚え。でもまさか、白塗りの幽霊にこんなに泣かされるとはっ(笑)

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ヒカルの碁
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所感 ネタバレです

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評判通り、とっても面白かったです。
ただ、時光(シーグァン)の性格は、個人的には余り好きじゃなかったなー(笑)
根は良い子なのは百も承知なんだけど、余りにもお調子者過ぎてさ。
こんな子だったっけかと思い、マンガ原作のウィキを見ていたら、そもそもマンガのヒカルの年齢と、このドラマの時光の年齢は少し違うのね。

ヒカルの碁
画像出典 百度百科

ドラマのメインは中学の終わりから高校生、途中からプロ養成道場を経てプロになるんだけど、マンガでは囲碁部エピからプロになるまで、中学生のうちのお話だったんですね。
ドラマでは兪亮(ユーリャン)となる、マンガの塔矢アキラがプロになったのは12才くらいらしい。
だからプロになるまで、マンガとは3年くらいの差があるんですよ。
これは大きいかもしれない。
小学生から中学生にかけてのあの問題児キャラなら、まあまあと思えても、高校生でやられると、は?ガキんちょ過ぎない?っていう(笑)

原作が碁を通した少年の成長物語なので、最初はダメダメだった子がそのうちにって流れを考えれば、仕方ないのかもしれないけど、時光くん、すぐ調子に乗ったり、気を散らしたりするのは、随分引っ張ってましたよねえ。
ネット碁に参加し始めて、その強さが話題になっちゃった時も、チャットの文面から、これはプロじゃない、プロならこんな浅はかな物言いはしない、みたいなこと言われてた。すべからく、ソレ(笑)

胡先煦(フーシエンシュウ)くんがまた上手いんだよね。ちょーしのいいちゃっかり者が。
思い込みが強くて、すぐ舞い上がったり落ち込んだり、頑固に半年も引き籠ったりするのが(笑)
それでもあの顔で、へへっ、へへっと笑われると、見ているこちらも脱力してしまう。しょーがないなーと思わされてしまう。
だから憎めないキャラなのは間違いないんですけどね。だからこそ、あれほど周囲が気にかけて、バックアップに回ってくれるんだけどね。

彼は「琅琊榜2」の簫元時で一度見ていますが、大人になったよねえ。
ここも、だいたい3年くらいの差みたいですよ。琅琊榜2のオンエア時が17才、棋魂のオンエア時が20才なので、撮影はそれぞれ1~2年前だったとしても、丁度、中学生と高校生くらいの違いです。

胡先煦は2000年生まれ。「長安二十四時」「少年の君」の易烊千璽(イーヤンチェンシー)と中央戯劇学院の同級生で、ルームメイトだったんだそうで。
あちらの有名専門教育学校は、こうやって着実に育ててるんだなあと、改めて感心してしまいました。

マンガの藤原佐為、ドラマの褚嬴(チューイン)役の張超(チェンチャオ)は初めてでしたが、この方、「君子盟」の井柏然(ジンボーラン)と同じオーディション番組「加油!好男儿」の出身だったんですね。
このオーディションは2006年と2007年の2回、開催されたらしいんだけど、2006年は「三国機密」の馬天宇(マーティエンユー)や「風起隴西」の黄預(こうよ)役、張暁晨(チャンシャオチェン)、「鎮魂」の楚(チュー)さん役、江明洋(ジャンミンヤン)、2007年は張超、井柏然、「三体」丁儀(ディンイー)役「無名」王(ワン)役の王伝君(ワンチュアンジュン)と、私が認識しているだけでもそれなりに残っていらっしゃる。

加油!好男儿 2007年10強
画像出典 百度百科

これは2007年の10強の写真。小さくて名前が潰れていますが、左から3人目が井柏然、右から5人目が張超。
この写真でもきっと感じると思うし、当時の映像をチラ見しても同じことを思ったんですが、井柏然はまだまだ未完成の顔じゃないですか。これから磨かれてくよっていう。だけど、張超は出来上がってるんだよね。でもこの時のグランプリは井柏然だったみたいです。2006年は馬天宇。

2007年の張超と王伝君はその後、テニスの王子様の実写ドラマに出たらしいんですが、え、王伝君?張超はまだしも、王伝君!?て(笑)当時は今の彼とは全然違う、爽やかイケメン路線だったんすね。
いやあ、今の、黙ってそこにいるだけでアヤシイ雰囲気バリバリのほうが絶対いいと思うー(^m^)ドラマ「三体」でも、一瞬映っただけで、あ、タダモノじゃないキャスト、ってのが漂ってたもんなー。

おっと脱線してしまったよ。

で、この正統派イケメンと言っていいのではないかと思う張超氏。
決して、白塗りに赤のアイメイクに口紅の似合うお顔ではないと思うんです。

張超
画像出典 百度百科

ちょっとハリー杉山と藤木直人が混じってるみたいな感じよね。
だから最初は私も、んー?と思った。
思ったんですが、それが、なんなんだ、この大男の茶目っ気たっぷりのカワイイ仕草は!となるのに、そう時間はかかりませんでした。
碁が打てると、わくわくうきうきしてたり、打てないと分かると、ベソかいて泣き出しちゃったり、先に1人でちょこちょこ小走りしてくときに、両腕をるんるんさせてたり。きっとぽっくりみたいな高い靴、履いてたんじゃないかな、そういうちょこまか走りだったよね。本人素のままで188くらいあるらしいですが。

ヒカルの碁
画像出典 BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.

この人は、志半ばで陥れられ、失意のうちに入水自殺をしてるんだけど、神の一手を極めたいという未練があり過ぎて、亡霊として蘇り、人に憑りついて碁を打ってる。清の時代に続き、時光で2人目。

ドラマは、まず時光が9才の時、囲碁好きのおじいちゃんの物置きで、シミのある古い碁盤を見つけたことから。それが南朝、梁の時代の囲碁の名手、褚嬴を呼び出すことになってしまいます。
それから時光に褚嬴がくっついて歩くんだけど、テレビドラマを見て目を丸くし、これが康熙帝?似てない、碁を打った仲です、とかさ(笑)なんかちょいちょい反応がカワイイ。

時光は、褚嬴の囲碁への未練を知り、碁を打てる場所に連れていきます。
そこにいた子供が、天才囲碁少年、兪亮(ユーリャン)。
彼は大人顔負けの囲碁の実力を持つ子供だったんだけど、そんなこととは知らない時光は、ぐいぐい詰め寄って行き、褚嬴の指示で打ったことで、兪亮に2回も勝ってしまいます。
以降、子供になんて負けることのなかった兪亮は、とてつもない腕前を見せつけた時光を意識するようになってく。
更に囲碁の大会で傍らから口を出してしまい、大人達の目にも留まって、時光は囲碁の教室に通うことになるのですが。
時光は、それが自分の実力ではないのに、周囲の期待で環境が変わっていくことや、本気で囲碁に取り組んで来た子達に、褚嬴の力で勝ってしまうことがプレッシャーとなっていきます。
でも褚嬴も、兪亮の父で、当代最高峰の兪暁暘(ユーシャオヤン)と打ちたい余りに、時光の心情を理解してはくれません。時光は、一生操り人形にする気かと叫び、2人はケンカ別れしてしまいます。

そして6年後。ひょんなことから友達の呉迪(ウーディー)が作った囲碁部の部室確保のために、将棋部の何嘉嘉(ハージャージャー)と囲碁勝負をしなくてはならなくなった時。ボロボロで挽回も不可能なところで、ひょっこりと褚嬴が現れてくれました。その勝負は負けてしまうものの、以降、時光は囲碁部に入り、徐々にみんなで力を合わせて大会に出場しようと思うまでに。その頃には褚嬴も、時光の意向を汲んでくれるようになり、自分も打ちたい、神の一手を追及したいのと、時光を指導して強くしていこうという2つの目的を持ってくれるように。

その頃、時光に負けたことが忘れられなかった兪亮は、自分のプロ試験を後回しにしてでも実力をつけたいと出向いていた、韓国囲碁留学から帰国していました。

囲碁部の人数が足りなくて、なんとか誘って引き入れる仲間の1人、谷雨(グーユー)が「陳情令」のほわいたん、紀李(ジーリー)くんでした。これもいい役だったねえ。
最初は遊技場みたいなところで、おっちゃん達を相手にズルして稼いでたんだけど、それを時光と褚嬴、谷雨を可愛がってくれていた遊技場のオーナーから、更生させて貰って、最初は不貞腐れながらも、だんだん頼もしい仲間になってくれます。

そんなこんなしながら、時光は本格的に囲碁を学び始めて1年ちょっとくらいで、プロ試験に挑戦できるほどに上達していくんですね。もともと、おじいちゃんもアマチュアでたくさん優勝してるくらいだから、資質はあったんだよね。更に指導者が褚嬴なんだから。
とは言っても、以前の対局を再現して復習するとか、この人達の頭の中はどうなってるんだと思うほど。囲碁や将棋をする人達って、みんなこうなんでしょうか。何十手も先を読んでるって話はよく聞きますが。すごいよね。その集中力や記憶力。

そういえば、冒頭からちょいと出て来た蘭因寺の和尚さんだけには、褚嬴が見えてたっぽいよね。はぐらかしまくってたけど、明らかに褚嬴の言葉に返答してました(笑)んで、このお坊さんを演じてたのは、本ドラマの監督さんらしいよ(^m^)

これはドラマオリジナルの設定だと思いますが、褚嬴が出現したのは、超新星の影響だったみたいなんだよね。だいぶ初めの頃に、時光が超新星のポスターを見て、これって褚嬴の出現と関係してるのかなと何気なく呟くし、時折その話題も出て来るんだけど、時光も褚嬴も、その件について深く考えることはなく、過ぎていきます。
ただ、褚嬴が消える頃、超新星がいよいよ云々となって、褚嬴の体がどんどん薄くなっていって、やっぱりその影響だったんだなと、見ているこちらには分かるって感じ。
同時に彼は、自分が現世に復活した存在意義に納得して、消えていくんですね。褚嬴ですら気付かなかった一手を、時光が気付いたことで。

それでも、離れたくない、別れたくないってシーンはねえ。泣かされました。
だけど褚嬴はそれを、時光には言わないんですよ。
もう時間がないと理解しているから、急いで時光に教えなきゃいけないことを連発したり、苛立ったり、考え込んだりして、明らかに様子がおかしいし、見るからに薄くなっているのに、時光は全く気付かない。
ただ、最後は共に楽しく過ごしたいと、自分の誕生日なんですと嘘を言って、時光にしたいことをオネダリして、一緒に遊ぶ。自転車で2人乗りしたかったのに、いろいろと用事が入ってしまって、時光はついそれを後回しにしてしまう。また明日でも明後日でもいいじゃんと思ってるから。
でも、褚嬴にはその日は来ないことが分かるから、寂しそうでさー。

あらやだ、思い出しても泣けてきた。

このシーソーのシーンも何度か出て来ましたが、可愛かったね。

ヒカルの碁
画像出典 BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.

これは最初の頃なので、傍らに立ってますが、そのうち向かい合って、ちゃんと褚嬴も上下上下してくれます(笑)
あ、こんなふうにいつも褚嬴は半分透けてるんだよね。

そういえば気になったのは、時光は褚嬴と話す時に、家族がいる時だけは気をつけてたっぽいけど、後はほぼ、全くと言っていいほど、周囲を気にしていない。普通に考えれば、めちゃくちゃ独り言の多い変なヤツ(笑)
ネット碁に褚嬴名でアカウントを作って、自分が操作して褚嬴に打たせてる時も、ネットカフェで、平気でペラペラと褚嬴と分かってしまうような話をしててね。誰が聞いてるかも分からないこんなところで、声でか過ぎと何度思ったことか。

プロになって、仲間の洪河(ホンホー)と一緒に部屋を借りた時は、さすがに洪河は、時光の独り言に気が付くんだけど、またいつものヤツか、みたいにスルーしてくれる、とってもいい子なんだよ。この子は本当に、最後の最後まで、めちゃくちゃ友達思いの気のいい子でした。一見、意地悪キャラに見えるビジュアルなんだけどさ(笑)

あ、忘れてた。
追いつ追われつ切磋琢磨して互いに成長してきた(んー、時光が主に成長させられてた気がする(笑)兪亮とは、最後、こんな感じで。

ヒカルの碁
画像出典 BEIJING IQIYI SCIENCE & TECHNOLOGY CO., LTD.

仲良く揃って北斗杯の中国代表となり、それまで意識し合っていた訳だから、もー急激に仲良しになる。
兪亮役の郝富申(ハオフーシェン)もお初の方でした。まだ余りいろいろ出てないみたいですね。
U-NEXTに新しく入った「時をめぐる花嫁~転生6回目の結婚式までに皇子と別れようと思案中です~」ってドラマに出ているらしいですが。うーん、ラノベ風のこういうタイトル、ちょっと危険な香りがしないでもないけど(笑)全6話なので、ショートドラマでしょうかね。ふむ。課金しないで待ってみます。

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時光や褚嬴、兪亮だけでなく、囲碁部仲間の呉迪も谷雨も何嘉嘉も、弈江湖道場仲間の洪河も沈一朗(シェンイーラン)も白瀟瀟(バイシャオシャオ)も、プロ棋士の方緒(ファンシュー)も白川(バイチュアン)も、なんなら道場の扳(ハン)先生も大先生も、それぞれのバックグラントまでもちゃんと描写されていて、主人公の成長譚としても群像劇としても、とても丁寧に作られていたと思います。
原作がしっかりしてたってこともあるかもしれないけど、上手に中国版になってたよねえ。マンガ原作の実写化として、これだけのものを果たして日本で作れるか?って、ちょっと考えてしまうくらいでした。日本のドラマのシステムだと、3クールかかっちゃうしさ。

作品情報

  • 制作 2020年発表 全36話
  • 原題 「棋魂」
  • 原作 「ヒカルの碁」ほったゆみ、小畑健
  • 監督 劉暢
  • 脚本 卓越泡沫

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