あらすじ
北鎮撫司での取り調べを受けた隋州は、放免後、偶然自身の名を騙りゆすりを繰り返していた2人組と知り合う。彼が本物の隋州だと知らない2人は、隋州を仲間にしようと誘うが…。その頃、毒矢を受けたドゥルラを救うため、唐泛は自らの手を矢尻で傷つけ、解毒薬を探そうとしていた。だが、数々の湯薬を試しても効果はなく、体は衰弱する一方だった。そんな中、李子龍が都にいるとの情報を入手した汪植は、歓意楼で彼との交渉に臨む。
成化十四年~都に咲く秘密~ 公式サイトより
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ネタバレ感想
先日、隋州の家を襲った犯人が盗んだものを使った今回の成りすまし犯行だろうと、薛凌が万通に報告しているんですが、まともに取り合ってくるはずもないですよねえ。これだけ分かり易い事件なのに。まー腹立たしい。
一方、前回隋州が捕らわれる場に居合わせ、氷を持って帰宅してみれば、今度は唐泛までが毒に侵されてしまいってのを、目の当たりにしてしまった冬児。
貧しいが故に親に売られてしまった冬児が、ようやく心休まる兄さん達との生活を手に入れたのに、その二人共が大変なことにって、すごく大きなショックなんだろうな。泣きながら、汪植の元に駆け込みました。
一気に事情を説明する冬児に、汪植がかけた言葉は「腹が減ったか?」
ホントに汪植は冬児に優しいんですよねえ。手作りの米粉麺を作ってふるまう絵に、ほーっこりしましたよ。汪植は南部の生まれだったんですね。広西は前に隋州の行ってた江西よりも、もひとつ南の地域です。だから米粉料理か。
食べながら汪植、隋州も唐泛もいなくなったらおまえはどうするって言って、冬児を怒らせちゃったけど、これねえ、見てて考えましたよね。冬児の能力って、汪植はかなり欲しいんじゃないかな。もしくは、汪植ならかなり生かせる使い方ができる。
ただそれが冬児の幸せかと言ったら、どうかなってところだし、それは汪植だって百も承知でしょうし。だからきっと隋州や唐泛が保護者としているうちは、汪植から言い出すことはないのでしょう。いなくなれば話は別。冬児に情はあってもそこは切り離せる人よね。
背中に『ぷんすか』って書いてあるような冬児に「西廠の門は毎日開けておくぞ」って声をかける、やっぱり優しい汪植兄さんです。例え、駒としてめっちゃ有能って下心を隠し持っていたとしてもさ。
錦衣衛に捕らわれている隋州、相変わらず「私は昨日帰京した」しか言いません。万通が拷問しようとした時、薛凌が偽隋州の犯行がまた起きたことを知らせに来ます。拷問しようとしてまで犯人にしたかった隋州は捕まってますよ~、濡れ衣でも無理ですよ~。ふふ、万通の顔よ。
それでも、あと少し釈放はしないらしい。その間に、隋州罷免の噂を流せと。
んー?既に罷免になって随分経ってるんだけどなあ?
そして隋州への助け舟、偽者達の犯行そのものだったかー
偽隋州達は、町の人たちにも、ちょっとした義賊のようなこともしていました。犯行は一日一件と決めてもいたようですが、先ほどは途中で家主が帰宅してしまったので、仕方なくもう一件やることに。遊技場?のようなところに入り込みますが、そういうところはね、官吏の家とは大違いですよ。閉じ込められて襲われ、逃げ出します。
釈放された隋州のほうも、数人につけられていました。歩きながら布だの陶器だのを手にして、武器を作るのがカッコイイわー。襲ってきたやつらを、それであっさりと殴り倒しますが、それでも追ってくる。しつこいな。誰の息のかかったモンだ?
逃げる偽隋州と、本物隋州が鉢合わせ、なんだかよく分からない乱闘になっちゃいましたよ。どさくさに紛れ、隋州は偽隋州の部下役の李游(りゆう)に手を引かれ、一緒に逃げだすことに。官服を脱いだ偽者2人は、本物隋州に、稼ぎたければ天寧寺に訪ねてこいと言い残して去りました。偽者のアジト情報ゲットなんですが、互いに従軍経験者、何か通じるものがあった感じで、隋州もすぐにどうこうするつもりはなさそう。
唐泛は、裴淮の作った解毒薬をたっぷり試飲中で、副作用に苦しんでいました。いろいろ試し過ぎてかなり衰弱している様子。こちらも時間稼ぎのために、高熱の出る還続散の投与をしないとならないのですが、今のところ氷は1人分しかありません。帰宅した隋州は、またすぐ氷を手に入れるため出て行きます。
汪植は、李子龍が都にいるとの情報を得て、早速接触を図ったようです。李子龍は歓意楼を指定してきました。
化かし合いのようなこわーい会話が続いているよぅー
でも途中、ほんの少しだけ、李子龍の本当の目的が透けて見えた感じでしたね
李子龍は、ここから無事に退くための保証としていた箱を汪植に差し出し、一瞬のうちに姿を消しました。これ先日、唐泛に姿を見せた時もそうでしたけど、いったいどうやって消えてるんだろうな。武侠ものじゃないしさー。
その後の歓意楼、女将がお客さん達を店から出しています。
汪植は、李子龍と別れた場所で、あの箱を持ったまま立ち尽くしていました。手が震えているのは、疲れたのか流石に怖いのか。
運ばれた衝立や机、その上に置かれた箱の蓋をそっと開ける丁容。
爆弾でした。
ちょっと待って、丁容さん。
一体あなたに出来ないことがあるの?ってくらい、有能なんですけどっ。
汪植を始め、全員を下がらせて爆弾に向かう丁容です。
顔のアップがヒヤヒヤハラハラを募らせます、ひー!
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