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三国志 Secret of Three Kingdoms 23話 袁紹の真実 あらすじとネタバレ感想

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三国志 Secret of Three Kingdoms
目次

あらすじ

審栄(しんえい)を泥酔させて牢屋の鍵を盗んだ司馬懿(しばい)は、閉じ込められている唐瑛(とうえい)の元へと向かう。唐瑛にはめられた鎖を外そうとするが、鍵は合わなかった。その頃、劉平たちは業におおざと(ぎょう)の実状を目の当たりにし唖然としていた。河北(かほく)一豊かだと聞いていた町は新旧で分けられ、古い町には飢えた民が溢れかえっていたのだった…。

三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用
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ネタバレ感想

すっかり審栄を懐柔した司馬懿に、この間じっと見ていた崔琰(さいえん)が接触してきました。
司馬懿が審栄に授けた蘊蓄は、かなり偏ったものだと忠告したかったみたいですが、司馬懿は丁寧な応対ながらも、持論を曲げません。ハナから崔琰をバカにしたような態度を取る審栄は、もってのほかだけども。

これも策略のうちなんでしょうかねえ。
崔琰は今は袁紹の配下ですが、かなり人徳があって、後には曹操の配下になる人。

司馬懿、わざと吹っ掛けたのかなあ。

劉平達3人は、人のいない荒れ果てた村にたどり着きました。休むところを見つけ、落ち着く準備をするのですが、伏寿が完全に曹丕を拒絶してます。
どうして淳于瓊に捕まったのか聞かれ、鄧展が温県に行った理由を聞こうとして捕まったようですと言います。「ようです」て…目的はそうだったけど、直接の理由は医者を手にかけたからだろ。父のために陛下を探ろうとした、罰してくださいと曹丕。

劉平が、曹操と考え方は異なるが、だからと言って息子の命は奪わぬと言うと、曹丕は、幼い頃から戦場に出ていろんな人を見てきたが、陛下のことはよく分かりませんと笑います。
うさぎを捕って帰ってきた曹丕は、劉平と伏寿の言い合いを聞いてしまいました。曹丕を仲間だという劉平と、とはいえ曹操の息子だという伏寿。曹家の子供達はみな素直だと思う劉平は、曹操という人物に興味を抱き始めてますね。

私もだよ、出てこなさ過ぎだよっ

袁紹の領地を見るために鄴(ぎょう)に行くという曹丕に、劉平も一緒に行くことにします。元々袁紹に会ってみたいんだから、そのつもりだったろうけど。

ただ曹丕は袁紹ではなく、許攸(きょゆう)に会いに行くためよね。
曹丕は10話で、兄の曹昂(そうこう)の仇、張繡の部下の胡車児(こしゃじ)を暗殺しています。
その時、胡車児に言われてたんですよね。

「魏蚊(ぎぶん)、宛(えん)で大曹(たいそう)に克(か)つ」と鄴の許攸(きょゆう)に言ってみろ

訳の分からない言葉だったんだけど、ようやく意味が分かるんだろうか。

翌朝、外に人の気配。曹丕が隠れて様子を窺おうとすると、納屋には立派な剣がありました。
現れたのは村から逃げた少年で、剣は倒れた兵の傍らにあったのを拾って隠しておいたもの、自分も兵士となるために剣を取りに来たのだと言います。
曹丕は自分の短剣を与え、官渡の曹司空の元に行けと促しました。

言うても曹操のぼったん曹丕には、全く分かっていないのよ。劉平と伏寿には分かることが。ここら辺で争っているのが、曹操と袁紹だってことも全く理解していない子供に、手柄を立てれば云々と無邪気に唆すその罪が。

この子の親が必死で息子を探しているのに出会っても、気付いたかどうか。

鄴では、審栄がパパ審配に頼み込み、司馬懿を役人にしてくれてます。着々…(笑)
ご機嫌な審栄を酔いつぶれさせた司馬懿は、審栄から牢の鍵を拝借、唐瑛の元へ。
牢の扉は開いて会えたものの、唐瑛の鎖に鍵は合いませんでした。

私は曹操に歯向かう王妃で、主人の袁紹に背いた西園軍だと唐瑛。
あ、そっか。西園軍としても、袁紹に背いたことになってるのか。漢王朝のために動いていたけど、そちら側にとっても間諜。行き場のない、一番難しい立場なんですな。
司馬懿は温県で私の妻になればいいと言います。
夢を見てしまうよね、唐瑛としても。ただ、そう上手くはいかないんだろうなあ。

官渡に向かう馬車の中には、郭嘉と賈詡。
董承、曹丕、劉平を失って怯えている郭嘉の姿など、見たこともないと賈詡は言いますが、郭嘉は余裕の笑みです。

賈詡もよく分からない人なんですが、ベースは劉協って皇帝を見込んだってことなんですね。
だから董卓が劉弁を廃して劉協を皇帝にしたのを支持したし、董卓が呂布達に殺された後、台頭した李傕(りかく)にも策を授けて、皇帝が長安を無事に脱出できるよう仕向けた。その後、張繡に招かれても、張繡が袁紹に付くのを止めて、仇敵とはいえ、皇帝を擁する曹操に下ることを勧めた。
今回郭嘉について官渡に向かうのも、劉平、献帝のためなんだそう。

郭嘉は、劉平は子供のようで、閉じ込めれば出たがるけど、一旦外に出て苦労すれば家の良さが分かるってもんだ、みたいなことを言ってます。完全に掌の上ってことかいな。
だけどこの稀代の軍師、策士が2人揃って、あの皇帝の意思がどう世の中を動かすのか、楽しみにしているんですよねえ。

鄴に着いた劉平達。3人が歩いているところは、司馬懿のいる鄴とは全く別物の様相です。
荒れ果てた路地裏に、飢えた人々がたくさん蹲っている。そんなところで、懐から食べ物を出して曹丕と伏寿にやる劉平の気が知れないよ。争いになるに決まってるじゃないか。

鄴は河北一豊かで、袁紹は貧しい者に家を与えたと聞いていたのにと呟く劉平に、近くいた人が笑いました。
袁紹は鄴を新旧に分け、身分のある者を新しい土地に住まわせて、古い町にあった家を貧しい者たちに好きに使えと与えたようですが、放り投げたも同然のそのやり方で家は取り合いになり、はじき出された人々が食べる物もなく、道端に溢れている様子。

これが袁紹の鄴です。

劉平の耳には、そんな郭嘉の言葉が聞こえてくるようです。
郭嘉は袁紹のやり方も人となりも知っていて、ちゃんと見て来いよと、ちゃんと判断してみろよと、送り出したんだよね、やっぱりね。

袁紹は目の前の者には同情するが、それ以外は気にしない。偽りの仁義だ。

劉平の言う郭嘉の言葉を聞き、伏寿も曹丕も手にしていた食べ物を与えて立ち去ります。
曹丕、笑みを浮かべてましたね。

そしてもう1人、劉平達を見て笑顔になっている人がいました。
任紅昌でしたよっ。
21話で郭嘉が満寵に言っていた「有望な間諜を送り込んだ」って、任紅昌のことかあっ!
郭嘉はやっぱり彼女がただの女じゃないって分かっていて、側に置いてたんですね。正体も知ってるのかなあ。

鄴の新しい町に移り食事を済ませた劉平達は、あの儒学生達の橋の上サロンの前を通りかかります。

曹操が皇帝を傀儡にしているが袁紹は動かない、漢王朝は数年ももたぬ。
漢王朝に取って代わるのは、軍勢からして袁紹だ。

なんと浅はかなと呟いた劉平の言葉は、聞こえていました。聞こえるように言ったな。ちょっとドヤ顔してたもんね(^m^)
出て行こうとした曹丕を止め、そのまま行こうとした劉平でしたが、なんと伏寿が、漢王朝に望みがあることを教えてやってと。

変わったねえ、伏寿。こんな大勢の前で、敢えて劉平に語らせるなんて。

劉平は先々帝、霊帝が崩御した中平6年から語り始めます。
朝廷が乱れる中、董卓が都に入った。董卓は劉弁を廃し、劉協を皇帝にした。
初平3年に董卓が死ぬと、長安に入った李傕(りかく)や郭汜(かくし)が争って数万人が死に、劉協は安邑(あんゆう)に移った。その後、曹操が劉協を許都に迎え入れる。
儒学生達の考えは、董卓から曹操にボスが移っただけの傀儡皇帝、漢王朝の衰退は明らか。
でも劉平は、考えが浅いと言います。

興平元年、長安が干ばつに襲われて穀物が高騰した時、民を救済したのは誰だ。
皇帝だと、柳毅(りゅうき)が言いました。当時、柳毅の兄が長安におり、皇帝の手腕がなければ餓死していたと。その時、劉協は13才だったようです。

李傕と郭汜の争いで長安が廃墟と化した時、長安を出ると決めたのは誰だ。
人望を集めて、楊奉(ようほう)や董承(とうしょう)を従わせたのは誰だ。
諸侯の間を転々としながら、倒れそうな漢王朝を支えているのは誰だ。
許都は狭いが選ばれた場所、漢王朝の復興を願うものは朝廷にも多い。

正面で対峙していた柳毅の表情が柔和になり、儒学生達はころっと劉平に転びます。
ちょっとぉ、これが儒学を学んで、我こそはと駆けつけた頭のいい学生達なの?ちょろっ。

伏寿は、亡くなった宦官、張宇(ちょうう)の言葉を思い出していました。
劉平が取って代わったら、劉協の存在が消えてしまう。
でもここに、ちゃんと消さずに劉協の施策を正しく理解し広めてくれる人がいる。
そんな感じかな、うるうるしてます、伏寿。

そして劉平の演説を、他にも見てる人がいたよぅ。司馬懿だよぅ。
袁紹の町で、おまえ何やっとんじゃ!じゃないかしらね、これね。
また私に面倒をかけるのか…って言ってるわ、やっぱりな(^m^)
そしてもう1人、崔琰もまた、従者を使って劉平の話を聞いていました。

集団から1人先に離れる人物に、伏寿が近付きます。

わー、やっと出たー、盧毓(ろいく)でーす。
成化十四年の丁容さま、余銘玄(ユーミンシュアン)の演じる盧毓よぅ♪

盧毓は伏寿の父、伏完の弟子だったんですね。それで伏寿は分かったんだ。
伏完の娘は皇后ですからね、言葉では信じない盧毓に、伏寿は玉佩を見せます。
慌てる盧毓、その上、先ほど演説していたのは皇帝ですと言われて、二度驚く(笑)
伏寿は盧毓に、こっそりと陛下を守り助けるよう命じました。

三国志 Secret of Three Kingdoms
画像出典 天津唐人影視股份有限公司
な、なんどすて!?な盧毓さま。全然雰囲気ちがーう、すごーい♪

心強い味方ができましたな。
伏完の弟子なら素性も明らか、資質も間違いないでしょう。へらへらした騒ぎに踊ることなく、確認してそっと輪を離れようとしていたところを見ても、それが分かります。

そこへ審栄(しんえい)がやって来ました。
こんな目立つところで、漢王朝万歳な演説しちゃあねえ、流言飛語で儒学生達を唆した罪、みたいなことを言われてもおかしくはないかもね。

伏完や孔融という立派な学者が許都にはいるよって言った劉平の言葉をひいて、どうせたいしたことない、袁紹の家系のほうがすごいと言っちゃった審栄。
ちょ、アンタ、孔融が孔子の子孫だって知らないんだね…どんだけアホじゃ。
それを儒学生達に笑われた審栄、あーあ、逆上しちゃうんだろうなあ。
まず目を付けられたのは確かでしょうね。そして、役人になっている司馬懿に面倒をかける、とな。でもま、なかなか好都合(^m^)

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