三国志 Secret of Three Kingdoms 19話　襲われた弘農王祠　あらすじとネタバレ感想

あらすじ

劉平（りゅうへい）は、書庫で唐瑛（とうえい）が袁紹（えんしょう）の間諜と話しているのを聞いてしまう。劉平は伏寿（ふくじゅ）に遠征に関する話は唐瑛にしないよう話すが、何も知らない伏寿は唐瑛をのけ者にするのかと反発する。しかし、ちょうどその時、唐瑛が伏寿を訪ねてくる。一方、牢から出た楊修（ようしゅう）は郭嘉（かくか）から官渡に行くよう命じられる。

三国志 Secret of Three Kingdoms 公式サイトより引用

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ネタバレ感想

書庫で探し物をする劉平。
母親の王美人の資料を見つけたのですが、記載はたったの2行でした。ほとんど記録にも残っていない人なんだ。

そこに誰かが書庫に入ってきた気配。人目を忍ぶような雰囲気に、劉平は明かりを消します。
どうやら男性が呼び出したみたい。私は郭嘉に厳しく見張られているのよって、誰だ？

と思ったら、あー、唐瑛でした。
劉平が戦場に行くことを、唐瑛が誰かに知らせた。
その知らせに、分からない点があって、詳細を聞くために呼び出された。

陛下に戦に行くと言わせたのは誰。郭嘉か荀彧か。それを聞き出し、遠征を止めて欲しい。
宮中の火事のお陰で、陛下の監視ができない。曹操の屋敷に入り込む方法を探れ。
それが相手の要望のよう。

許都のことは私に任せて、心配するなと袁紹に伝えて。
唐瑛はそう口にしました。繋がっていたのは袁紹だったのかー。
でも、考えたら西園軍は袁紹とも関係があるし。まあ、曹操とも関係あるんだけど。
歴史上では西園軍は、劉協の父、霊帝直属の部隊で、当時袁紹も曹操も所属していた組織。そしてドラマではこの唐瑛が、結婚前に訓練を受けさせられた軍隊です。

そんな密談を聞いてしまった劉平。掃除をしていた宦官達に、他に誰か来たかと尋ねても、誰も出入りはしていないと。

伏寿が楊修の父、楊彪が郭嘉に会いに行ったことを伝えに来ました。地位のある相手なので、郭嘉も拷問はしていないと。
劉平は、伏寿に話した遠征したい本当の理由を、唐瑛には言わないように頼みます。
案の定、遠征の理由を聞きに来た唐瑛に、劉平は、曹操に良い顔をして楊修の罪を軽くするため、と言いました。袁紹が焦って動くだろうってところは、袁紹の間者である唐瑛には内緒。

洞窟みたいなところで、痘痕のある顔を隠した蜚(ひ)先生という人物が、袁紹と会っています。袁紹の相談役みたいな感じなのかな。陛下は袁紹に助けを求めている、皇帝が自ら内通を求めていると、蜚先生は助言しました。これは、劉平の思う流れになるってことでしょうかね。
袁紹と蜚先生は、唐瑛は温存して潘揚(はんよう)という人物を使うことに決めます。

曹操の屋敷では、だいぶ回復してきたらしい曹丕がリハビリ中。
息子が助けられたことで卞夫人は劉平の監視をやめたみたいですが、曹丕は何か思うところがありそうです。命を助けられたとはいえ、ちょっと含みのある感じね。以前、お見舞いに来た郭嘉に、陛下が怪しい的なこと言ってましたよね。

で、五禽戯を劉平に習いたいと言ってきましたよ、曹丕。
劉平は命を助けたから近づいてきたんだろうみたいなことを言って、どんだけ無邪気でおおらかなんだと伏寿に呆れられています。

唐瑛がまた庭に巻物を埋めているところに、潘揚(はんよう)が現れました。
兄弟子なんだ、この人は。弘農王祠に来るのも初めてではない模様。
潘揚は、唐瑛の正体を知られる訳にはいかないから、自分が皇帝と話をつける、その手引きをして欲しいと言います。

潘揚は曹操に対して強い恨みを抱く人物のよう。名前を聞いただけで、刀を握りしめるほど。
そんなんで、曹操の屋敷で曹家の人間に会っても、自分を抑えられるのかと唐瑛に言われてしまいましたが、私怨で袁紹の大事をダメにはできぬと、言うだけは言ったね。ぷるぷるしてるけどね。

この人、曹操に壊滅させられた徐州の出身で、家族も殺されていて、復讐のために袁紹についていたみたいです。でも唐瑛は、袁紹についても敵は討てぬのではと言いました。おや？
西園軍の生き残りは、もう唐瑛とこの潘揚だけなんたね。潘揚は、曹氏を滅ぼして自由の身になりたいらしい。恨みと一門の掟に縛られているって言ってますけど、なんだその掟って。
唐瑛は手助けすることを約束しました。

袁紹からのコンタクトを待っている劉平の元に、唐瑛から祭祀のための香を分けて欲しいと連絡があります。劉平は多分これかもと思い、ひとりで弘農王祠に向かおうとすると、庭先に郭嘉です。
よし、動いた！みたいなニヤリだなあ、郭嘉先生。
楊修の件で報告がと言って、弘農王祠に一緒に行くつもりだわー。

城門前には、郭嘉に官渡に行けと命じられた楊修がいました。楊彪がお金と着替えを持ってやって来ます。さすがの楊修もだいぶ堪えてるみたいですが、それでも官渡で郭嘉に勝つなんて言ってますな。楊彪は徐福も一緒に行かせ、守らせることにするようです。

弘農王祠に向かう馬車の中で、楊修の件を聞きます。曹操が楊修を咎めないこと、官渡に劉平が行くことには感激しているが、危険だから許都にいて欲しいこと、自分は官渡に戻ることを郭嘉は伝えました。劉平はでは曹司空の言う通りにするって言ってるけどー。
郭嘉は遠征の件で袁紹が慌てることは読んでますよね、当然。それ分かってて言い出したんでしょ？っていう、郭嘉の突っ込み。劉平はとぼけましたが、これが分からんようじゃ、本当にボンクラだもんなあ。
その上、自ら唐瑛に会いに行くことも、疑っています。てか当たり前だよなあ。ずっと劉平の行動と唐瑛のことは監視してたもんね。

その頃、弘農王祠が襲われていました。矢を射かけているの、臙脂色が入った薄灰色の服って、満寵の部下？

矢がたくさん刺さった弘農王祠の門を見ても、郭嘉は驚きません。やっぱりか。
矢の刺さった位牌に、平然と礼をする郭嘉。具体的に唐瑛の何かを掴んだんでしょうか。
唐瑛の安否を心配する劉平です。

そこへ満寵がやって来ます。
袁紹の間諜が許都に入り、それを追って弘農王祠に入ったことを突き止めたが、間諜は唐瑛を連れて逃げたと報告。この顔は失態を郭嘉に叱られるーって、本気で怯えてる顔だな。でも唐瑛が死んでも構わん状態で攻撃したわよね？
最後の劉平の言葉は、それを責めた感じですよね。分かってて両方共に死んでもいいやって攻撃したな、おまえら！っていう。それくらいの矢数だもんな。

帰った劉平は、伏寿に唐瑛のことを話します。
伏寿は、確かに袁紹の配下だったことのある人だが、今は関わりを絶っていると言って信じません。もし本当に間諜なら、袁紹は劉平の正体を知っていて、遠征など気にも留めないはずだと。
確かにそうなんだけど。
唐瑛の中でも揺れているのではないだろうかなあ。あの掟とやらとかさ、そういうシガラミで袁紹とは完全に切れないものの、って感じで。だから肝心なことは話していない、トカ。

伏寿はすごいな。
唐瑛が去ったのならば仕方がありません、あの方は今までよく尽くしてくれました、て。例え袁紹と繋がっていたとしても、劉平の秘密を喋っていない。もうそれで充分だと言ってるみたいで。

さて、その唐瑛ですが。なんとっ、張家米穀店にいたよっ。
司馬懿から、唐瑛を助けるようにと番頭さん、言われていたんですねえ。
でも、キリキリカリカリしている潘揚は、唐瑛に自分の役目を忘れるなと言います。西園軍の掟だの役目だのって、なんなんだろう。縛られているって潘揚は言ってたけど、洗脳されちゃってるから、自分から抜ける気ないんと違う？
ま、とりあえす二人は、劉平になんとかして会う機会を探すことにした模様。

郭嘉と満寵。官渡の兵糧がなかなか集まらないという満寵に、二ヶ月分あればいいと郭嘉は自信満々。更に、楊平の件は温県が大きなカギを握っていると見て、司馬懿の兄弟を召し出すことにし、荀彧に命を出すよう伝えます。え、司馬朗にーちゃん？
満寵も温県に向かうらしく、留守の間もちゃんと体に気を遣ってくださいと、めっちゃ郭嘉の心配をする忠犬(^m^)

さて、司馬懿の元には番頭さんが報告に来ましたが、え、なんだって？司馬懿が糸引いてた？何を、どこまで？郭嘉側に間諜のことリークして襲わせたのかな。一応逃げ場は用意しておいて。
そして郭嘉の兵糧は官渡に送ったという番頭さんに、届いた曹操の兵糧は燃やせと。
ぬー？そうすれば、郭嘉は急いで官渡に戻るはずと読んだみたいですが。仕込みは？ってのもなんだろうな。