山河令 第35話「痴心妄想」あらすじとネタバレ感想

あらすじ

婚礼の日、曹蔚寧（ツァオ・ウェイニン）と顧湘（グー・シアン）は莫懐陽（モー・ホワイヤン）が弟子を連れて祝いに来てくれたと思って喜ぶ。だが、莫懐陽の目的は鬼谷を滅し琉璃甲と鍵を奪うことだった。結果、二人は莫懐陽に殺され、その仇を討った温客行（ウェン・コーシン）は深傷を負う。そんな彼の前に現れたのは蝎（さそり）王だった。そして、温客行を守る周子舒（ジョウ・ズーシュー）と取引きし全ての琉璃甲と鍵を手にした蝎王は…。

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ネタバレ感想

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ああ、来ちゃった。来てほしくなかった35話。
この回の衝撃が大き過ぎて、最終話が霞んだくらいでした、私には。
かなり早い頃、曹蔚寧(ツァオウェイニン)が出て来た当初から(8話でした)、姿は現さずとも、阿絮に「妖怪になりかけの古狐」と称されていた莫懐陽(モーホワイヤン)は、いつの間にか妖怪完全体になってたわよ。
だけどさあ、あんな黒い師匠の元で、師叔の范懐空(ファンホワイコン)や跡継ぎ息子の莫蔚虚(モーウェイシュー)は、どうやってあの清廉さを保っていたのだろう。跡取り息子を含め、弟子達の日常に寄り添って、そのメンタルを育んでいたのは、100%范懐空だったってことですよねえ。
あんな掌門が率いて清風剣派なんて、聞いて呆れるわ、濁風剣派に改名してくれよ。

コイツがお前を誑かした妖女か。
莫懐陽の言葉に、跪きながらも厳しい顔になる曹蔚寧。阿湘は、我慢しなきゃと思っています。師叔と曹蔚寧のために。
どんな美女かと思ったが、この程度かと更に続ける莫懐陽。ムカつくどころの騒ぎじゃない。自分こそ妖怪のクセして。

曹蔚寧は、妖女ではありません、鬼谷の者ですが純粋で善良です、清風山では共に苦闘しました、師叔に聞いて貰えばって言うんだけど、黙れと言われてしまいます。聞いて、この態度なのよ、コイツは。

大したものだな、師弟まで惑わすとはと莫懐陽。范懐空のことね、師弟。
范懐空は、必死に２人の肩を持ってくれたみたいよ(涙)
莫懐陽は曹蔚寧に、本気なのかと聞きます。
この妖女のために、魔の道に落ちると？

心は決まっていますと曹蔚寧。
かつて誓いました。私は生涯、死ぬまで、いつ何時も、阿湘を裏切らないと。
誓いは必ず守るよう、師匠に教えられました。私の都合で反故にはできません。

莫懐陽は、お前は妖女のために清風剣派を笑い種にした、期待をかけて育ててきたのに、許しがたいと言います。
曹蔚寧は、必死で懇願しました。何度も叩頭して。
その手を取って、立ち上がらせた莫懐陽。いいだろうと言われて、阿湘も笑顔になるんだけど。

莫懐陽は、ちょっと慈しむように曹蔚寧に手を伸ばします。

阻止する間もなく、莫懐陽は曹蔚寧の首を折りました。
そのまま振り返り、お祝いの荷を運んでいた弟子達に、かかれと命じます。清風剣派の弟子達と一緒に荷物を運んでいた鬼衆はみな、そこで殺されてしまいました。

曹蔚寧を抱く阿湘の嘆きが、辛過ぎて見ていられない。

清風剣派の弟子が太鼓を叩くと、鬼谷の門が開き、外で待機していたアイツらがなだれ込みます。
アイツら、高崇(ガオチョン)の後は趙敬(ジャオジン)に媚びへつらっていたアイツらだよ。漕幇の幇主と辮髪の沙(シャー)幇主。

太鼓の音に異変を感じた、老温、阿絮、成嶺、七爺(チーイエ)、大巫(ダーウー)が走ります。いやー、早くー！

鋭い表情になった阿湘は、軽く数人を倒して剣を奪い、双剣で莫懐陽を狙います。
気迫のこもったすんごい形相なんだよ、それだけで泣けてくる。中の人、周也ちゃんの女優魂。
だけどさ、妖怪、強いんだ、強さでは、間違いなく、すごいんだよ(泣)
やられても向かっていくスローの映像に、曹蔚寧との思い出が被ります。

倒されてしまった阿湘を、崖の上から目撃した老温は、阿湘！と叫んで飛び降りてきました。
阿絮も戦っています。大巫も柳千巧(リウチェンチャオ)も羅浮夢(ルオフーモン)も。
成嶺は、七爺のところに行けと言われて、2人で少し離れた場所にいたので、七爺はもしかしたら晋王に毒を盛られたことで、戦えない人になってたんでしょうか。それとも元々文官だったのか？

ぐっちゃぐちゃになった戦闘の中に、于丘烽(ユーチウフォン)がいました。この人が切っていたのは赤い兵だったから、莫懐陽側で入ってきたんでしょうが、柳千巧が剣を向けられていたところに飛び込み、柳千巧を庇いました。
でもその背中を、柳千巧は切り裂き、振り向いた腹に剣を突き刺します。
本当に私を忘れてしまったのかと、于丘烽。孟婆湯を飲んだ柳千巧の目は揺らがなかったものの、やっぱりそんな会話をしていたら隙ができますわな。背中から敵に切られてしまいます。

鬼谷の騒ぎを、手前の山の上から眺めている蠍王。毒菩薩(どくぼさつ)と俏羅漢(しょうらかん)を従え、傍らには趙敬を乗せた乳母車みたいなのがある。連れ歩いてるんか。

皆が瑠璃甲を懸けて、一心不乱に殺し合っていると蠍王。
誰も知らぬのだ、全ての瑠璃甲は私が集め、鍵さえも手に入れたと。

なるほど。莫懐陽は瑠璃甲は鬼谷だって言って、烏合の衆を率いてきたのね。
でも莫懐陽は自分が持ってた瑠璃甲3つを、どういう経緯で蠍王に渡したんだ？晋王のところにあったのは、結託したから譲られたとして。

趙敬は、なんだか恨めしそうに蠍王を見ています。
悔しいのですか？温客行は生きています。つまり白鹿崖の死体は偽物で、当然ながら死体にあった鍵も偽物です。本物の鍵は、手を組む証に温客行から私へ。

蠍王は、自分の瑠璃甲を見せ、懐から天窗の瑠璃甲と鍵を出して見せます。
あ、莫懐陽はまだ渡してはいないんですね。この鬼谷襲撃は蠍王の罠だと気付かずに、本当に残りの２つは鬼谷にあると信じて襲撃してるのか。最終的には自分も奪われると知らずに。へー、とんだ面の皮じゃないの(^m^)

あなたが20年間渇望してきたものが、一瞬にして全て私の手中に。
こういうものは、私の心に巣食うと野心になる。他人の心なら、ただの妄想です。
あなたの場合はなんでしょうか。あ、そうでした、あなたに心はない。

自分なら野心となって現実に手に入れられるけど、他人には手に入れる才覚はないから、妄想にしかならないってことか。

倒れていた阿湘は、最後の力を振り絞り、落ちていた槍を手に起き上がります。
戦う老温を睨みつけていた莫懐陽の前に立ち、振りかぶっていくのですが、簡単に払われ、捕えられてしまいました。阿湘の首に手をかけ、老温に向かって、やめろと叫ぶ莫懐陽。
少しでも動けば、この女を殺す。生かしたくば、瑠璃甲と武庫の鍵を渡せ。

老温は、解放するなら何でも与える、その娘を殺すなと言います。
世を惑わす妖女だぞ、弟子や師弟はまんまとたぶらかされた、やむを得ず私が始末を。

えっ。范懐空は既にコイツに殺されていたのか？えー！まさに妖怪じゃないか。

阿湘は、殺してって言うんだ。これはきっと老温に、旦那様に、コイツを殺して、曹兄さんを殺したコイツを殺してって言いたかったんだと思うよ。

琵琶を奏でている蠍王は、これこそが本当の大団円だな、なんて言ってます。
「蝉を取る蟷螂を狙う雀」と言うが、皆知らぬのだ、私こそが正真正銘の狩人だと。
ま、蠍王のこの勝利宣言も、余り長くは続かない訳ですけどもね…

その頃、鬼谷には、一斉に薬人が放たれていました。
異変を感じる老温と莫懐陽。
これが蠍王の罠ですね。薬人を使って、莫懐陽共々全滅させる計略。
薬人軍が来るぞ、撤退しろと叫んだ莫懐陽は、阿湘の背中を掌で叩いてから逃げて行きました。
こういうの、なんて言うんでしょうね。掌に気を集めて放出するみたいな。やられたほうは、ぶはっと血を吐く。

阿湘を抱き留めた老温。あいつを殺してやる、旦那様、アイツを殺したいのと言われて、旦那様ではない、お前の兄だって言います。
兄さん、あいつを殺して、初めてのお願いです、絶対に殺して。

分かった、この兄が約束する。
それを聞いて、感謝します、兄さんと言った阿湘がね、体を大事にしてくださいね、これからはお世話できませんって言うんだよ(泣)
行かなきゃ、バカな曹兄さんのところへ。そういって目を閉じた阿湘は、少し微笑むみたいな表情でした。きっと瞼の向こうにいたんだよ、曹蔚寧が(涙)

涙する老温。そして無邪気な阿湘の回想シーン。ううう。
老温は阿湘を抱き上げて、石灯籠に寄りかからせた曹蔚寧の隣に座らせます。
莫懐陽に飛ばされてしまった花嫁の髪飾りを拾って、阿湘の頭に乗せた老温は、婚礼のための赤い飾りのベールを落として、2人に被せました。
敵を討つ。そういう顔です。

薬人達と戦う莫懐陽に、同様、薬人を倒しながら近づく老温。
まさか蠍王が私に策を弄するとはって、ようやく裏切られていたことに気付いた莫懐陽のところに、莫掌門、あの世へお送りすると老温が飛んできます。
ろくでなしめっていう妖怪だけど、ふざけんな、ロクデナシはどっちなんだ。

でも2人共強いから、なかなか勝負がつきません。あー、腹立つ←(失礼)
お互いに傷だらけになりながらも、ほぼ相討ち状態で、老温は刺され、莫懐陽は老温の掌で打たれ、そのまま停止。
でも左に払った老温の手が剣を折り、右に払って莫懐陽の目を裂きます。自分の胸から素手で抜き取った剣先で、莫懐陽の胸を突き刺し、最後は首を掴んで払い飛ばしました。

阿湘と曹蔚寧の敵は討ったけど。討ったけど、老温も胸を刺されているので。
フラフラと歩き、木の根元に座り込みました。
すまない、阿湘、アイツを楽に死なせ過ぎた。待っていろ、すぐに後を追いかける。
わーん、阿絮ー、早く来てー！

でも、一番に来たのは蠍王だったよ。
谷主、変わりはないか？と開口一番、ヤな嫌味だな。
目配せされた毒菩薩が、莫懐陽の死体から瑠璃甲を取ってます。
今日は威勢がよかったが、見る影もないほど落ちぶれたな、だってさー。
莫懐陽の瑠璃甲３個は私が頂こう、構わぬなって言う蠍王だけど、うん、あなたもね、勝ち誇ってるけどもね…ま、いいか、それはまた後程。

老温は、とっとと失せろ、ひなたぼっこ中だって。
ひなたぼっこ…ヒゲ面阿絮のひなたぼっこが遠い遠い昔に思えます。

毒菩薩が、温谷主に憧れてたんです、私が息の根を止めても？と言うと、蠍王はすごい顔で睨みつけました。谷主ほどの人物は、私自ら手を下さねば。他人任せにしては無礼だろう。
蠍王の蠍の尻尾みたいな武器が老温に刺さりそうになった瞬間、飛んで来た剣に弾き飛ばされ、一瞬のうちに蠍王は喉元に白衣剣を突き付けられていました。

老温、目を閉じているのに、あ、阿絮が来た♪って安心した表情になったよね、これね。
誰も知らないけど、今、阿絮は武芸の力100%なので。誰よりも強いので。
蠍王と言えども、歯が立たない。

我が山荘の者に手を出すなと言った阿絮に、蠍王は、急に武芸の腕が上がったなと言います。うお、気付いた人がここにいたっ。

目を開けた老温が、バカだな、なぜここに来たって言うと、奇人め、死ぬときは一緒だって阿絮。
ちょ(^m^)　そういう台詞ってさあ？ま、いっか？

蠍王は、誰も鬼谷を生きて出られぬ、鬼谷は私の子供で溢れているって言うんだけど、今日この場で死ぬのなら、お前も道連れだと、阿絮はその首に白衣剣をぐっと押し付けます。
２人は一蓮托生でも私を巻き込まないでくれと言った蠍王も、多分、これは逃げられないと悟ったのでしょうね。妙な動きをすれば即、この剣は容赦なく突き刺さると。

話し合おう、他の選択肢は？と聞く蠍王。
阿絮は、瑠璃甲はくれてやる、代わりにこの者を連れて去らせろと言いました。
蠍王は自分の武器を部下に手渡し、行くがいい、つまらぬ、興ざめだ、なんて言って、そうっと一歩、後ずさり、踵を返して去っていきました。

だけどさ、老温もこれ、重傷で瀕死なんですよね。
逆行で光を放っているように見える阿絮に手を伸ばして、おまえには光が宿っている、触れさせてくれって言います。

伸ばされた血だらけの手に指先が触れたところで、老温の手から力が抜けてしまいました。

蠍王と並んで座っている段鵬舉(ドワンポンジュー)のところに、天窗の部下が、悪鬼共の死体が揃いましたと報告に来ました。寒潭水牢にいた、無常鬼、開心鬼、黒無常も殺されてしまったようです。喜喪鬼、食屍鬼、艶鬼は戦死だと。え、羅浮夢もかー。

蠍王は、柳千巧が？って聞き返しました。段鵬舉に問われて、いや、なんでもないって言う蠍王ですが、間違いなくその死を悼んでますね。心が通じ合ってたからなあ。柳千巧姐さんと自分に、同じものがあるのを感じていたからねえ。

各派の死体を回収しているらしいんだけど、清風剣派の３人、莫懐陽、范懐空、莫蔚虚がいないと聞いて、蠍王は、莫懐陽は始末した、死体は鬼谷の外だと言います。
范懐空は莫懐陽に殺され、莫蔚虚は行方不明なんですって。放っておけと蠍王。
息子は殺さなかったのかな、アイツ。でも行方不明って。どこかに閉じ込められてるのかな。でも多分清風剣派も全滅してるんでしょうから、助け出す人、いないよね。せめてお世話係、一人でも残していますように。だって、息子はいい人だったんだもん。

ぽんじゅーはご機嫌で、薬人軍にあれほどの威力があるとは驚きました、これで晋王は容易く大業を成せますと言うんだけど、蠍王の表情は硬く、それを毒菩薩が気にして見ています。

武庫の解放は最大の功績、ただ武林は今回青崖山で大損失を被りました、大勢が死んだゆえ、数十年休養するしかない。これもまた大功。あなたと手を組み、運が上向きました。

ぽんじゅーの言葉に、俏羅漢もちょいと何か気になったかな。
これも毒菩薩が紹介してくれたお陰といったぽんじゅーの手を払い、毒菩薩は、中原で大勢死んだから何なのと言います。自分に有利な企みも巡らせず、ぬか喜びだってさ。

ぽんじゅーは、考えが浅いと笑い、武林の者はすぐ暴力に訴え、名誉ばかりを追い求める、晋王は挙兵後、奴らを始末するつもりだった、今回の戦いはまさに一石二鳥だ、趙敬のことも利用しただけだって言うんだけど、毒菩薩は軽蔑してますわね。まあでも、どっちもどっちだけどねえ。
でもギリギリ、内輪もめ決裂まではいかないんだね。武庫解放を目前にしてるからか。

鬼谷、谷主の椅子の上で眠っていた老温。
これはもう、老温の夢の中かな。夢の中で、谷主の椅子で眠っているんでしょう。
そこに、花嫁衣裳の阿湘が歩み寄ります。
旦那様、私です、阿湘が来ましたよ。

ちょっと待って。この台詞だけで泣けてくるって、私も随分どっぷりだー(泣笑)

一瞬、目を開けた老温は、だけどすぐに目を閉じてしまいました。
父と母に会ったんです、あなたにお礼を伝えたいと言ってましたって言う阿湘に、具合が悪いんだ、後にしてくれと老温。
阿湘は悲しそうに戸惑いながらも、ではお茶をどうぞって、湯呑を置きました。
やだもう。夢でも、夢でも目を開けてやってよ、ちゃんと見てやってよー。
疲れている、下がれと言われた阿湘の顔がさあ(泣)

お先に失礼しますと言って、下がっていく阿湘。
でも振り返って笑い、兄さん、どうか、体を大事にしてくださいねって言います。

ようやく気付いて飛び起きる老温。湯呑を飛ばしてしまって、阿湘って呼ぶんだけど、背を向けて去る阿湘は、ふっと消えてしまいました。
バカバカバカ、老温のバカー。阿湘、戻って来いって叫んでも、もう遅いよー。

ベッドで眠る老温の目から涙が零れ、それを傍らについていた阿絮の手が拭います。

ばっちりと映った中の人の手。特殊な手相ですねえ。これ、マスカケの二重感情線、二重知能線かもしれない。親指で肝心のところが見えなかったけども。

阿湘と曹蔚寧のお墓に跪く成嶺。後ろには七爺と大巫。
そこに阿絮がやって来て、2人に頭を下げました。お墓の場所選びから弔いのいろいろを、七爺がしてくれたみたいね。やっぱりこの人は文官だったのかな。
成嶺は、2人の墓碑に何と書けばと阿絮に聞きます。
七爺は、婚儀を挙げていないから、本名か曹夫人か、迷ったみたい。
阿絮は曹夫人にしようと言いました。阿湘が喜ぶから。そだね、そだね。

阿絮は、老温に酔生夢死を投与した、顔を合わせられぬ、私に代わり、面倒を見てくれと成嶺に言いました。
どこかに行くのですかと聞かれて、穏やかに暮らせると思っていたが、世をさすらうのが宿命のようだと言うんだけど。

もう時間がないからだよね。あと数日。
死ぬところを見せたくないし、武庫を開けようとしてるヤカラ達もいるし。
あ、そっか、老温の見ていた阿湘の夢は、酔生夢死か。だけどきっと阿湘は、最後にまた姿を見せに来てくれたんだよぅ。

でも大巫が察して、有無を言わさず阿絮の手首を掴みました。
釘を取り出したなと、一瞬でバレた。驚愕のみなさん。

英雄大会の前に、復讐するために武芸の腕前を回復させた、晋王が武庫を開けるのを阻止せねばならぬと阿絮。

成嶺は釘のこと知ってたんだっけ？でも大変なことが起きているのは分かるよね、目にいっぱい涙を溜めてます。
ショックでフラつく大巫を支えた七爺は、何か手立てはないのかと、葉白衣を頼ることを思いつきます。でも阿絮は霊薬も飲んでしまったから、手遅れだ、神医谷でも治せんって。

神医谷と聞いた成嶺は、陰陽冊のことを思い出します。私の命を差し出します、陰陽冊を探しましょうって。
バカだな、その気持ちだけで充分だって、阿絮は言うんだけど、ちょっとだけ大巫は、葉白衣と陰陽冊ならって、感じているかもしれない。

多分、残された時間は２日くらい。パイセン、急いでー。
次回、最終回です。

これ、↓　貼っておきますね。来世よ。はー、泣いた泣いた。

  
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