あらすじ
薄清薄主に捕らわれた断剣山荘の荘主の息子・穆雲歌は彼が捨てた亡き恋人・莫燕婉の位牌と無理やり婚礼を挙げさせられる。その頃、天窗も琉璃甲を狙っていると気づいた周絮は岳陽城で怪しい男を尾行して正体を確かめる。そこに温客行が現れ二人で酒楼へ行くと、顧湘が岳陽派の賓客である清風剣派の曹蔚寧と食事をしていて…。
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ネタバレ感想
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羅府(ルオフ)。
喜喪鬼(きそうき)、羅浮夢(ルオフーモン)の屋敷ですね。
白い飾り布のかかった棺が並んでいたり、全体赤い装飾だったり。
中国では、白はお葬式の色、赤は婚礼の色です。
別の作品ですが、成化14年の19話で唐泛が汪植相手に周囲を巻き込んで小芝居した時も、婚礼準備の日は赤で葬式準備の日は白で、隋州の屋敷を飾ってましたねー。
檻の中には、捕らえられた岳陽派の鄧寛(ドンクワン)がいます。
そこへ次々にやって来る十大悪鬼達。開心鬼(かいしんき)、無常鬼(むじょうき)、食屍鬼(しょくしき)、急色鬼(きゅうしょくき)。
それぞれ勝手なことを言い合いながら儀式の開始を待っていたところに、しゅるり~っと赤い布が飛んできて、中から喜喪鬼が登場。
いやあ、演出も素敵でしたが、羅浮夢がめちゃくちゃ美しいよー♪
以前、急色鬼を窘める顧湘が「羅おばさま」と言ってたり、今も開心鬼が「妖婆」と言っていたので、喜喪鬼は十大悪鬼の中でも古参だと分かるのですが、白い髪と赤い着物が良く似合う、溜息の出るような美しさです。
白無常、黒無常に連れられてきた「新郎」は穆雲歌(ムーユンゴー)。
「新婦」は、艶鬼、柳千巧(リウチェンチャオ)が持って来た、穆雲歌が捨てた莫燕婉(モーイエンワン)の位牌。
檻の中に入れられていたのは、穆雲歌の友人達のよう。
彼らと8人の悪鬼達を立会人として、穆雲歌と莫燕婉の婚礼が執り行われてしまいました。
店で1人飲んでいる阿絮。この人も飲んでばっかいるな。
味覚にも影響が出て来てるのかな。
そこへ、沈慎(シェンシェン)と趙敬(ジャオジン)に連れられて、成嶺(チョンリン)も入ってきたのですが、ちらっと阿絮を見て、師匠に似てると思ったものの、あんなオトコマエじゃない…と、別人認定しちゃっています(^m^)
阿絮、いつもの、バカな子だ。
そうおっしゃいますがね、天窗だって阿絮の変装は見抜けなかったから行方が分からなかったんだもの、今の成嶺にそこまで高いレベルを望んだら可哀そうでしょ。
羅府では、檻に入れられていた穆雲歌の友達10人が、羅浮夢と柳千巧の前に引き出されていました。
文句を言った1人が早々に殺され、どうして羅浮夢が薄情簿主と言われているか知ってるかと聞かれて、天下の浮気男達を殺し尽くすからだと答えた1人も、質問はしたけど答えろとは言っていないと柳千巧に殺されてしまいます。
残った8人は、紐を張った四角いスペースに入れられ、ここから生きて出られるのは1人だけ、さあ戦いなさいと、けしかけられました。
鄧寛だけが抵抗し、友人達と力を合わせようとするのですが、まあ、ダメですよね。
戦いは始まってしまい、結局最後に残ったのは鄧寛。
でも倒れていた1人がそっと短剣を抜いて、鄧寛に突き刺します。
一方、沈慎と趙敬も飲みながら話しています。沈慎は全く心を開かない成嶺に焦っているのでしょうが、めちゃくちゃ蔑んだ発言。趙敬は相変わらず宥め役ですけど、沈慎は趙敬のことも侮ってますよね。更に沈慎は張玉森(ジャンユーセン)や息子2人が亡くなった時の話を続け、それをね、扉の外で成嶺が聞いちゃってます。
お父さんやお兄ちゃん達の最期を知って、更に何か心に決めたんじゃないかなあ。
多分それは、この人達を信じない、じゃなかろうかなあ。
岳陽派の高崇(ガオチョン)の元には、成嶺達よりも先に、天窗の韓英(ハンイン)が来ていました。瑠璃甲の件を調べに来たという韓英に、高崇は、瑠璃甲は江湖の伝説に過ぎぬと言います。その上、何でも知ってる天窗が私に聞くとは、評判倒れだと思われるぞ、なんて言うもんだから、まーめっちゃ険悪。
でも、天窗=晋王も瑠璃甲を探っていることが分かり、高崇は急いで成嶺を迎えに行くことに。
成嶺をひとまず娘の高小怜(ガオシアオリエン)に任せた高崇は、沈慎と趙敬に、瑠璃甲の秘密が漏れている、江湖に波乱が起きると危機感を伝えます。
岳陽派の門前を眺めている阿絮。
警備も厳重だし、これで成嶺も大丈夫かなと思った時、警備の兵と傍らの包子売りが指先で合図をし合っていることに気付きます。そのサインは天窗のもののよう。
天秤棒で荷物を運んで行った包子売りを追い、天窗の合言葉を言ってみたものの、包子売りはそれを知らないみたい。でもいきなり箱の中から、曲剣を出して切りかかってきました。
あっさりと返り討ちにした時、素晴らしい♪って言いながら出て来たのは老温。
なぜか3回目が小声だったのが可愛い。
相変わらず人を食ったような物言いですが、傍らに落ちていた曲剣を見て、毒蠍?と呟きます。北の天窗と南の毒蠍、二大暗殺組織が瑠璃甲争いに参入した、おまえの可愛い弟子は人気者だな、だって。せっかく安心したのに、ダメっぽいねえ。
阿絮は、老温がこれ見よがしに腰にぶら下げた玉佩が瑠璃甲なのを見て、自ら面倒事を引き寄せる気かと言います。そういう状況なのが分かっているのにね。
老温は当然、とぼけます。それが狙いでしょうからね、レプリカ30個も作ったんだもん。引っ掻き回す気ですわ。で、これは本物なのかな、レプリカなのかな。
老温の、私は善人、おまえは殺人鬼って繰り返すの、何か意味があるのかな。いつまでも心を開かない阿絮をいじめてるだけなのかな。そういう老温だって正体不明だもの、そう易々と信用できないし、阿絮じゃなくても、ちょっとしつこいと思うよ。更にこのやろー!になるだけだぞ?
とはいえ、阿絮の案の定の態度にも、全くメゲナイ老温ですけどねえ。せっかく仮面をとったのになんでまた(笠なんて被って)、誰の目を避けてる?と言うと、日除けだって言う阿絮。
空を見上げる老温です。きっと曇り空なんだぜ(^m^)
町中をつきまとう老温は、大きな声でわざと話しながら歩いてますよね。店の前でも、腰の瑠璃甲、持ち上げて見せびらかしてるよね。阿絮もそれに気付いていて、更に遠くから九爪霊狐(きゅうそうれいこ)という二つ名を持つ、スリの方不知(ファンブージー)が狙っているのにも気が付きます。
阿絮が黙ってその場を離れると、老温は売り子の女性に首尾を尋ねました。
舞台は整った、天窗、毒蠍、五湖盟、江湖の雑魚どもの競演だ。
レプリカ、ばら撒き終わったのかな?騒ぎを大きくして、それぞれの組織を争わせる気だ。
阿湘に急いで頼んだ仕事っていうのも、きっとばら撒きだよね。
そこに近付いて来た方不知が、老温の瑠璃甲をすって行きました。
老温、にんまり。
急いで阿絮に追いついたところに、岳陽派の高山(ガオシャン)に声をかけられます。英雄大会で人が集まるし、町中を警備していたのでしょう。
成嶺を趙敬のところに送った時同様、阿絮は、名乗るほどの者では…って言うんですが、また老温がするっと横から、私達は兄弟、趙敬の招きで来たよって言っちゃう。
阿絮は不満そうでしたけど、でもさ、無表情で、いや別に…みたいなほうが怪しまれるっしょ。老温の調子の良さのほうが世渡りという意味では、いろいろと都合が良さそうだよ。
酒楼のカウンターで、箸で叩いて何か合図した人と二階の姐さんはなんだったんでしょうね。そういう秘密のやり取りも、江湖ではこういうところでやるんだよ的な例なんだろうか。後でまた出てくる人なら名前出るよね?
このドラマ、予算が少なかったと聞き及んでるんですが(なのでスポンサーになってくれたあのナッツの会社が、ファンの間でも有名になった)、このお店のインテリアとかもすごく凝ってませんか?眺めてるだけでも楽しいよね、こういうの。
その二階では、阿湘がひとりで途方にくれていました。
老温からの「じっくりやれ」の指示は、どうやら岳陽派に潜り込め、だったみたい。
そこで、身なりはいいけど品の悪そうな男達に、流しの親娘が絡まれているのを見た阿湘。
すくっと立ち上がって助けに入ります。こういうところ、この子はとても義侠心の強い子だよね。雲栽(ユンザイ)と紅露(ホンルー)を助けた時もそう。
ちなみに「十八摸」というのは、男女掛け合いの歌で、まあ、エロい民謡みたいなやつらしいですよ。「摸」が撫でる、さする、みたいな意味のようで。触ってどうのって続いていくみたい。
で「手を触れて」ぶちのめしちゃったというね。
それを料理の前に座ったまま、ぽかーんと見ていたのは、清風剣派の曹蔚寧(ツァオウェイニン)です。気の立っている阿湘に怒鳴られますが、君に御馳走したいって。これと言って取柄はないが天下の美食には詳しいって、もう初っ端から妙に可愛いですよ、曹蔚寧。
そこへ、逃げ出した六子(リウズー)達が岳陽派の祝邀之(ジューヤオジー)を連れて戻って来ました。でも曹蔚寧が一部始終を見てましたからねえ。すぐに誤解は解け、六子は怒られる。
ただ、六子に泣きつかれて来てみたものの、先にちゃんと事情を聞こうとした祝邀之が素敵ですよ。曹蔚寧が同席してたからかもしれないけど、むやみに偉ぶらず、馴染みの人物以外のよそ者の話も聞いて、正しく判断しようとしてる。それでも部下を引き連れて来ちゃったから、師匠には言わないで…が可愛いよね(^m^)
祝邀之の曹蔚寧への態度を見て、岳陽派へのコネを見つけた阿湘です。
この曹蔚寧くん、どんなに阿湘が突っかかっても、ふわあっとしたまま、だいぶ失礼なこと言っても、全然動じない。というかもう一目惚れだから、ただただ嫌われたくないよーって感じかな。
そして酒楼には、阿絮と老温も入ってきました。江湖の人達が集まる酒楼、どんな情報でも手に入るんですって。さっきの二階の女性の竹筒のやり取りは、そんな一例みたいですね。
席に座った阿絮のしていることや、店の人とのやり取りを、興味津々で見ている老温。
何なに、なにしてたの?って素直に聞いて、知らないのか?って意地悪されて、知ってるもーん、試しただけだもーんって強がっちゃう。子供かいな(^m^)
その時、阿絮が二階で向かい合っている阿湘と曹蔚寧を見つけます。
おまえの白菜が食われてるぞって(笑)
見上げた老温、途端に怒っちゃう。うちの阿湘になにしとんねん的な、過保護な保護者になっちゃうのね。いろいろ怪しい仕事させてる癖にね。
ぬんぬんぬんっと上がって来た老温、曹蔚寧を睨みつけて、追い出しちゃいました。
可哀そうに。
曹蔚寧が引いた漢詩の前半は屈原の「楚辞 九歌 湘夫人」、後半は曹植(曹操の息子)の「洛神賦」を少しアレンジしたものらしくて、どちらも美しい女神を慕うお話。阿湘に一目惚れしちゃった曹蔚寧が故意に組み合わせたとも考えられるんですけど、老温は混同してる生半可なヤツだって怒ってる。
せっかく岳陽派に繋がれるところだったのにー。
阿湘がキョロキョロして、そういえば病鬼(阿絮のこと)がいませんねって。ここで阿湘が言った言葉が良かったな。老温が黙っちゃったもの。
あの男は、ちょっと見、愛想はいいけど、人知れず鬼より怖い目つきをしてます。
でもあの男がいると、旦那様が人間らしくなります。
阿湘は自分でも教養がないって言うけど、人を見る目はあるかもねえ。
その時、階下に降りた曹蔚寧が、何やら店員と騒ぎになってます。
お財布をすられちゃってたみたい。あはははは。ウロチョロしてた方不知かな。
二階から、私が払うって言った阿湘でしたが、いつの間にか1階に下りていた老温が、私が清算しよう、ですって。岳陽派に出入りしてるって阿湘が紹介したの、ちゃんと聞いてはいたのね。恩を売る作戦ね。
でも、老温も方不知にすられてるようで(大笑)阿絮に財布を出させようとします。
そんな老温と阿絮を見た阿湘、阿絮に気付くと、驚いてほっぺをナデナデすりすり。
阿絮、笑ってはないけど少し優しい顔になったね。ちょいと小首傾げてされるがまま、黙って触らせてます。それを見た老温が、ムッとして阿湘の手を叩いちゃう。
私が触れると殺気立つのに、阿湘はいいのかっ!
おまえが魅力的なお嬢さんなら、許してたよ。
見ていた店員がしびれを切らし、んもー(そんな痴話げんか後にして=意訳です)先に清算してよー、その後ならどんだけ触ってもいいからーだって。
仕方なくお財布を渡した阿絮、そこからお金を払い、改めて席を用意して貰う老温です。
にっとしながら、お財布、返さずに自分の懐に入れてなーい?(^m^)
今回は試験的に、吹き出し北極キツネをナシにして、本文中画像を2枚にしてみました。
アクセントないと読みにくいかなあ…テスト中です。
➤ 今日の瑠璃甲
- 岳陽派(高崇)
高崇の元にある - 太湖派(趙敬)
趙敬の元から宋懐仁によって持ち出され、宋懐仁を殺した組織の手に渡っている。鬼谷のように見せかけられているが、宋懐仁についていた傷跡は毒蠍のようで、毒蠍の手に渡っている模様。 - 丹陽派(陸太冲 故人)
泰山派掌門、傲崍子が丹陽派の生き残りと共に託されていたが、傲崍子は無常鬼によって殺され、長舌鬼から蠍王に渡されるはずが、纏魂糸匣と共に老温の手に渡る。老温により30個の複製を作られるが、その後、老温が町中でこれ見よがしにぶら下げて方不知にすられたものが、本物か複製かは分からない。 - 鏡湖派(張玉森 故人)
1人生き延びた三男、張成嶺が行方を知っているかも - 大弧山派(沈慎)
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