あらすじ
お尋ね者となった高秉燭を追って不良井に乗り込んだ武思月たち。高秉燭は不良井を巻き込むなと武思月に忠告し、再度神都の街へと消える。だが聯昉の情報網により高秉燭の足取りは追跡されていた。追われる身の高秉燭はその頃、積善博坊(せきぜんばくぼう)の女将・窈娘(ようじょう)を頼り、百里弘毅と柳然(りゅうぜん)の婚礼に潜入しようとしていた。
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ネタバレ感想
銭記魚荘に来たアーラン。
部屋の中には、柳七娘、柳然(りゅうぜん)が待っていたんだけど、座った途端に、どこにある?と言ってしまう朴念仁(笑)
一応、明日結婚式を挙げるお相手なのよ。だけどあくまでも、来たのは「百工要述」に釣られてだからねっていうな(^m^)
七娘が、揚州まで人を行かせて大金を払って手に入れたという「百工要述」は、墨家百代の絶技が記された書で、長い間所在が分からなかった相当に貴重なものらしい。
開こうとしたアーランだけど、七娘に、見たいなら、婚礼の日に見れば?と言われてしまいます。
申非も、この書を餌に娶れと迫るのですか、なんて言うけど、それには七娘の侍女、蕾芝(うんし)が反撃。七娘は河東柳氏の嫡女で郡王にも嫁げる血筋、(格下の)百里家に迫る必要がどこにある。
アーランは、婚姻は柳家と百里家の決めたもの、自分は自由に生きたいだけ、君は関係ないと言います。
でも七娘は、関係なくはない、破談にされたら傷付く。幼い頃から知った仲なのに、私が疎ましいのかと。
アーランは、七娘云々ではなく、妻帯したくないだけだと言って、そのまま帰ろうとします。
七娘は言いました。ただ結婚をしたいだけなら、わざわざ百里二郎を選ばない。
蕾芝の言い分だと、七娘は、この時代の婚期を逃した18になるまで、あまたある結婚話を蹴りまくってきたみたいね。きっと、ずっとアーランを想ってたってコトね。
だけどそういう言い方はしない七娘。
「百工要述」は貴重な書。見たいなら、それは初夜の時だけ。よく考えて、と言いました。
ふふ。彼女はアーランをよぉく分かってるんでしょう。情に訴えても動かない相手、知識欲をくすぐる以外に、この人を翻意させるのは難しいと。
そんな相手をダンナにするって大変なコトだと思うけど、それくらいの覚悟はしてきてるんでしょね。逆に言うと、こういう人でないと、アーランの操縦なんかできないってことだなー。
不良井に忍び込んでいた高秉燭(こうへいしょく)は、自分の母親の家を覗いていました。
母親は多分ボケてしまってるんでしょうね。誰もいないのに、息子の小餅子(高秉燭)がいるみたいに話しかけたり、高秉燭の友人を息子だと思い込んで、お世話されたりしている模様。
覗いていたのを、友人の登成(とうせい)に見つかってしまった高秉燭。
この5年、どこに行っていた、俺だって力になれると詰め寄られ、お袋を世話してくれて感謝していると言う高秉燭。
この王登成の中の人、どこかで見ているどこかで…と、ずっと考えてたんだけど、「ロング・ナイト」の黄毛、岳軍(ユエジュン)じゃないかっ。わー、すっきりー(笑)
その時、不良井に来ていた武思月(ぶしげつ)達が、住民を集めて跪かせている声が聞こえてきました。
登成は高秉燭をそこに残し、急いで出て行きます。
武思月と裴諫(はいかん)達の前に、跪かされていた人々の間を縫って出て行った王登成は、不良使だったようです。大理寺の裴諫とは面識があったようですが、内衛の武思月とは初対面ね。
脱獄し、ここに逃げ込んだ賊が高秉燭だと聞いた登成は、驚きを隠せません。
高秉燭は10人余りの命を奪ったって、李北七(りほくしち)が言ってるけど、被害者そんなにいたっけ?
だけど、通報せぬ者は高秉燭と同罪と見なすとか、手がかりを提供した者は、賤籍と不良井から抜けられるように計らうとか聞いて、王登成は言いました。
不良井にも掟がある、大理寺でも内衛でも我らの掟を尊重してください。不良井の者なら、どんな恨みがあっても内部で解決する。高秉燭の捕縛は邪魔しないが、助太刀もしない。
内衛に逆らう気かと、李北七に王登成が詰め寄られた時、高秉燭ならここだ、彼らを困らせるなと、本人が。
瞬間、不良井の中での大捕縛劇。
だけど、勝手知ったる高秉燭と、不慣れな官兵では、全く相手になりませんな。
官兵達は複雑な作りの中で、次々に池の中に落っこちていきます。
そんな中、下に座って遊んでいた子供に、大きな木の棚が落ちて来そうになりました。
すかさず高秉燭が竹の棒でそれを止めようとし、上にいた武思月も身を挺して、倒れていく棚を足で引き留めようとしました。2人の力で止まった棚。高秉燭が早く子供をと叫び、子供は助かります。
んで、引き続き逃げ出す高秉燭と、それを追う武思月。
でもあの一瞬、2人は間近で協力して子供を助けたのよねえ、ふふ。最初のフラグ♪
高い台の上の荷物の陰に隠れた高秉燭と、追いついた武思月。
高秉燭はギリギリまで武思月を引き付け、そこに張られていた縄を切ると、武思月はその勢いで足を取られてしまいます。
だけど、下の池に落ちそうになった武思月の手を、高秉燭は掴んでいました。
武思月を引き上げた高秉燭は、その首に刃物を突き付けて言いました。
好き勝手できる場所だと思うのか。不良井を巻き込むべきじゃない。
武思月は、殺したのかと聞きますが、それには答えず高秉燭は、今日は殺さないが、また不良井に乗り込んだら許さんと言って消えます。
単なる殺人犯ではないんじゃないかと、考えが浮かぶに充分だよなあ。
聯昉(れんほう)には、もう高秉燭が逃げて大理寺を震撼させたと話が伝わっています。
執事の韓冬青(かんとうせい)は、善人ではないと批判的だけど、公子楚(こうしそ)はまだそういう判断はしてないっぽい。
ここで聯昉の情報収集のカラクリがしばらく映るのですが、これ「琅琊榜」のカラクリに似てますね。情報の入った筒が自動であちこちに移動していくのとか。面白くて装飾もいちいちキレイなんだけど、このシーンのためにすんごいお金使ってる感(笑)水晶タンブルのいっぱい吊るされた、きらきらシャンデリアとかさ。
聯昉には、間風(かんふう)という情報提供人が砂粒のように都のあちこちにいて、神足(しんそく)という人達に情報を渡してる。六十四卦の名前を使ってるらしいので、神足は64人いるのかな。
神足の上には、十二浮屠(ふと)がいて、ここから伝書鳩で聯昉に情報が集まる仕組み。それを聯昉内部にいる十二善巧(ぜんぎょう)が整理していると。
本当に見るだけ、伝えるだけ、なのね。
例えば手配中の犯人を見ても、通報はしない。ここを歩いてたよと、知らせるだけ。
この聯昉の仕組みを、警察組織がまんま使えたら、あっという間に犯人なんて捕まるんじゃ?と思いますがね…
高秉燭は百里家の門前を覗いていました。
百里家は婚礼当日の準備に大忙し。
そして高秉燭がそこにいたって情報も、聯昉から武思月に届きます。
更なる続報から武思月も、高秉燭は百里家の婚礼に行くんじゃないかと気付きましたよ。
高秉燭はまた、積善博坊(せきぜんばくぼう)の女将、窈娘(ようじょう)を頼っていました。
高秉燭を心配する窈娘だけど、高秉燭は何も教えず、ただ情報を聞きに来るだけみたい。高秉燭にしてみれば、知り過ぎないほうが相手のためってことらしいですが。
それでも女将は、百里家の婚礼のことを教えてくれます。
百里家と名門柳氏の婚姻は、七娘の叔父の巽山公(そんざんこう)が決めたもの、当主の柳適(りゅうてき)が隠居していなければ、格下の百里家に娘をやろうとは思わなかったはず。百里二郎は生まれつき聡明で博識、百工の術に精通しているらしいけど、情や処世術はてんで解さない人物(ナットク 笑)
百里家の婚礼に忍び込みたい高秉燭に、女将は工部通事の劉章(りゅうしょう)を紹介してくれました。絹300匹相当のツケがあるんだってよっ。それをチャラにする約束で。
さてさて、新郎アーランは、未だフテて立体パズルを手にし、着替えもしてませんでした(大笑)
これさあ、膝を抱えてパズルしてたほうが、らしかったかもしれないよ(^m^)
周囲はヒヤヒヤですよね。多分小さい頃から見てきたんだろう家職の五じいも、困り果ててる。
そこへ、パパ百里延がやって来ました。
何を言っても、知らんぷりのアーランからパズルを取り上げて、服を投げつけたパパ。
怒ったアーランは、五じいの手を振り払って、百里延に詰め寄ります。己の婚姻なのに、なぜ言いなりにならないといけないのか。
つったってアータ、もう当日ですものー(笑)このままじゃあ、パパの立場、丸潰れ。
ってことも理解しないアーランってことで。
百里延も怒り、手を挙げようとしますが、寸前で止め、人払いをしました。
投げ捨てたパズルを手にし、10才で弟子入りした時、師匠から似たような玩具を貰った、と。
そっか、工部の人だから、大工さんみたいな修行をしてきたってことか。
百里延は本当に、このかなり変わった次男を心配してたんだわね。ちょっとでも間違えば、あっという間に転落するこの世界。長男の寛仁(かんじん)って人は、口が災いしてあんな末路を迎えたって。何か余計なこと言って、亡くなってしまったってことかな。ならば、逆に余計なことは言わないけど、話せば言葉も濁さず、処世術もできない次男の心配も分かるな。パパの表情が痛々しいよ。
それで柳家という大樹に、この変人を守って貰おうとした、出世欲などではない、と。柳家という後ろ盾があれば、気ままな次男が百工の技を究めようと、天下の珍味を食い尽くそうと構わないと思った。幼馴染の七娘の、アーランへの情も見て取れたから、婚姻を申し込んだけど、娶っても喜びすらないならば、もう無理強いはしない。今から詫びを入れに行ってくる。
てかさあ、父子よ。アーランが怒って聞かなかったこともあるけど、パパも手を出しちゃって、話せなかったよねえ。この話、もっと早くとしけやっ。
とぼとぼと部屋を出て行く父親の後ろ姿に、さっすがのアーランも気まずくなったことでしょうよ。
衣装に着替えて馬に乗り、花嫁を迎えに巽山公の屋敷に向かったものの、遅れて来た花婿に、巽山公も怒ってしまっている様子。なかなか門を開けてはくれません。
二時間待ちでようやく出て来た巽山公、柳襄(りゅうじょう)は、盛大に嫌味を言い、しかも何度も破談を求めたとか?と聞くと、アーランは素直に事実ですと言ってしまう(笑)
唖然とする巽山公が、じゃあなんで迎えに来たと聞くと、アーランは、父の願いを叶えるためと言いました。巽山公が、河東柳氏はおまえの父を喜ばせる道具ではないと踵を返した時、中から七娘が出て来ます。やっぱり来てくれた♪と。
七娘が巽山公を押し切ってくれたのに、それでも素っ気なく七娘を輿にと指示して、自分はその手を取ることもなく、とっとと馬に乗るアーラン。ほんっともー、どーしよーもないなー、こいつー(笑)
百里家の前には、武思月と李北七が現れます。それを遠くから目撃している高秉燭。
武思月はどうやら七娘の親友だったらしいよ。あれま。初耳。
高秉燭のほうも、劉章の付き人を装って共に中に入ってました。劉章ってば、高秉燭が何者か知った上で、借金帳消しのために連れ込んだのねえ。だいぶだいぶ…な人だな。お陰で高秉燭は助かったけど。
嫁入りの儀式。嬉しそうな新婦と仏頂面の新郎よ(笑)それはギャラリーの噂にもなっちゃってる。イヤイヤ娶ったんだって、噂を主導してるのは高秉燭だけどっ。
それにしても、婚礼シーンは中国ドラマで何度も見ているけど、毎度ちょびっとずつ仕来たりが違ってて面白い。とはいえ、どれも派手だよね。ライスシャワーもあるんだー。
新郎新婦が青廬(せいろ)という青いテントの中に入った後、参列者達は宴会となりました。
百里延は嬉しそうでしたよ。柳襄も仕方なさそうに笑ってたよ(^m^)
この青廬ってなんなんでしょうね。人の出入りも自由みたいなんだけどさ。いわゆるひな壇なんだろうけど、隠しとく意味は?
そんな中で、表情も変えず話しかけもせず、仏頂面のまんまのアーランに、七娘が、今日は来てくれて嬉しかった、きっと考え直してくれると思ったと話しかけました。
おいっ、返事っ!
返事っくらいしやがれっ(大笑)
しっかし七娘、よくこんな男にホレたねえ。難儀な…
その頃、高秉燭は、自室に戻る百里延を見ていました。
武思月が、会場内を捜しに行こうとした時、七娘の侍女の蕾芝から呼ばれて七娘の元へ。
青廬の中では、幼馴染の私を想ってくれていたと分かってるって七娘に、これも父を喜ばせるためだと言い切るアーラン。
ねえ、どうしてこんな男にホレたよっ(2回目)
だけど、武思月が入ってきた途端、アーランの目がキラリ(笑)
親友だと紹介して貰ったアーランは、聞きたいこといっぱいなんでしょね。
そこへ丁度よく、永川郡主が来たとの知らせ。1話で襲われた郡主ですね。そことも知り合いだったんか、七娘。
一緒に出て行こうとした武思月を、聞きたいことがあると止めたアーラン。
分かるよ、分かるんだけども、新婦が出て行った青廬の中で、新郎と新婦の友人2人で話すってさ、めんどくさい人達に見られないほうがいいよね。って、そんなこたぁ気にしないアーランさ(笑)
密告者の事案に進展は?と聞くアーランに、なぜそれを知っているのかと武思月。
アーランは、自分が密告者に呼び出されたこと、奩山(れんざん)から来たと聞いたこと、その後、謎の男から密告者親子が死んだと聞かされたことを話します。
武思月は、親子を狙った賊も死んだ、謎の男とはこの男かと、高秉燭の似顔絵を見せました。
そうだと言うアーランに、武思月は、高秉燭は大理寺と内衛の者を殺して逃亡、今日、百里家に現れるかもしれないと言います。
高秉燭は、奩山からの密告者を調べていた、奩山といえば銅、私の父か!?とアーラン。
百里延の元に急ぐアーランと武思月。
部屋の扉は開け放たれており、そこには高秉燭がいました。
百里延は座ったまま、亡くなっています。傍らには割れた茶碗が落ちていて、百里延の胸には刺し傷。あの十字の手戟(しゅげき)痕かどうかは分からないけど。
百里延に歩み寄るアーラン。俺じゃないと高秉燭。私と一緒に内衛へと武思月。
高秉燭と武思月は、それぞれ刃物を手ににらみ合います。
だけど百里延に寄り添っていたアーランが、父の死を確認し、なぜ殺したと高秉燭に掴みかかりました。
と、あっさり人質にされる…うん、想定内(笑)
高秉燭は、真相を知りたいなら抵抗するなとアーランに言い、武思月には、俺じゃないと。
武思月が折れました。何が望みだ。
ま、このままでは親友の義父のみならず夫までも、結婚式の日に殺されてしまうことになるんでね。
高秉燭は、馬を用意させ、アーランを連れて逃げていきます。
不器用そーに高秉燭と馬で二ケツするアーラン(笑)
後から、内衛も追ってます。
途中で高秉燭はアーランを下ろしたものの、アーランはその手を掴んで離さない。
父を殺した理由はと聞くけど、高秉燭は俺じゃないって。
ではなぜあそこにいたのか、聞くまで離さないってよ。
高秉燭はあの後、百里延の部屋を探ったものの、多分人の気配を感じて隠れていると、中から男が出て来た。その後ろ姿を見送って部屋に入ってみると、百里延は殺されていた。
慌てて外に出てみたけど、もう男はいない。戻って生死を確認し、割れた茶碗の匂いを嗅いだりしているところに、アーランと武思月が来た。
あの茶碗に残っていたのは、毒物だったんでしょうかね。抵抗した様子もないので、それで動けないところを刺された?死因はどっち?毒物で絶命後に刺されたのだとしたら、その刃物跡は自己主張か、誰かに罪を擦り付けるか。流れでいったら高秉燭に、かな。
なぜ密告者が訪れ、密告者とお前の父は誰に殺されたのか、真実は自分で調べろ。
そう言って、アーランを振り払い、高秉燭は逃げて行きました。
まー、とんだ結婚式で。
だけどこれで、アーランも自分が何に巻き込まれたのか、父親はどうして殺されたのか、真相解明に動きますよね。ほんで、武思月と高秉燭と手を組むんだなー。楽しみ♪
てかね、このドラマ、あっという間に1話終わってしまうの。ここまでは。面白いってことだね。
どうか失速しませんようにー( ̄人 ̄)
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