所感 ネタバレです
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タイトル通り。
捜査物っていうシチュエイションを使ったラブコメ?
なので、ラブコメ好きには楽しいだろう時間が、私にはちょびーっと苦痛(笑)
なら見るなってくらいだったんですがー。
どう書こうかなと思っているうちに、すっかり記憶が薄まって書けなくなりつつある「大唐女法医」や「花令嬢の華麗なる計画」、そうなりそうな「探偵麗女」みたいにならないようにと思い、急いで書いてみます。
このドラマはですね。まずなんと言っても、王茂蕾(ワンマオレイ)さんが、いい人ポジで出てるんですよぅー。でもマオレイさんだから、どこで豹変?なんてビクビクワクワクしながら(^m^)
それがだいぶ見続けるモチベーションになったと言っても過言ではなかったんだけど、結局、とことんいい人でした。
でもこの方、善人演じても悪人演じても、いい味出してくれますよねえ。2/3くらいの時点で亡くなってしまうんだけど、それまでは本当に楽しませて頂きました。
その後は、ここまで見たんだから、全部の謎を見てしまわないと!
どんだけ、主役の恋愛模様に興味持てなかったんだか、ワタシ(笑)
体が冷えてすぐに倒れてしまうっていう奇病を患っている蘇玖児@李一桐(リーイートン)がヒロイン。
マオレイさんは、既に亡くなっている玖児の父親、蘇渙の同僚で、蘇渙亡き後、玖児の義父として、母親の秦湘宜と玖児を守ってきた人。ママと再婚はしてないけど、玖児が父親と同じ、督査衛っていう捜査機関に入るための後ろ盾として義父になってくれたのかな。
腕っぷしはイマイチで酒浸りだけど、蘇渙が生きていた頃はもっとできる人だったらしい。蘇渙が死んで人が変わったみたいになっちゃったらしい。でも玖児のことは本当に娘のように可愛がっていて、どんな時でも励ましの言葉をかけ続けてくれた人でした。秦湘宜と蘇渙が知り合う前から秦湘宜を知っていて、先に惚れていたのに、2人が惹かれ合うのを見て身を引いた人でもあります。うう。健気な。
いつも酔っぱらって、鼻の頭赤くしてたマオレイさんを堪能したよーっ(^m^)
あ、蘇渙パパは、「有翡」の阿翡パパでしたね。
玖児の同僚に「山河令」の祝邀之もいたー(^m^)
皇帝は「鎮魂」の趙雲瀾パパだったー。
賢侯爵は「有翡」の王麟将軍。
馮慕遠は「鎮魂」の大慶よー。
秦湘宜ママは「三国機密」の卞夫人(曹操の妻)だったわ。気付かなかった。
ってくらい、いっぱいいっぱい芸達者なみなさんがいたんだけどな…
玖児の相手は、祺人という半人半獣みたいな種族の皇太子、寒猙。
母国で問題を起こして行方不明になった幼馴染を、乾国に探しに来ていました。その手がかりを探すため、序盤は犯人のふりで収監されるものの、気付けば玖児の相棒となって督査衛で捜査に当たるように。
乾国と祺国は、まだきちんと同盟を締結してはおらず、口約束くらいのまま交流はあって、乾国に祺人も住んではいるものの、差別を受けています。だけど祺人は半獣だから、身体能力では乾人なんか全く太刀打ちできないのにね。そんな扱いをしていたら、あっと言う間に攻め滅ぼされるんじゃ?と思うものの、祺国は祺国で、国存亡の危機に窮してたりもする。
寒猙@畢雯珺(ビーウェンジュン)くんはお初でしたが、序盤、ずーっとおっかない顔ばかりで、けっこうゴツメの人だなと思ったんだけど、途中から笑顔が増えたりすると、あれ、割と童顔?みたいな。どっちなんだい?って感じの人ね。気を抜くと、ふわっとしちゃうから、顔に力入れてたのか?
ただ寒猙、寿命の長い祺人なのでもう80年くらい生きてるって設定なんだけど(祺人だと青年)、中身がな。まー、お子ちゃま。めんどくさいっくらいに、お子ちゃま。
ラブコメだから、誤解したりぶつかったりガキっぽい嫉妬したりってのがいちいち入ってくるんだけど(これがまーめんどくせー(笑)、中盤くらいまでは、それをテキトーにいなす玖児姐さん、みたいな感じに見えちゃうんだよ。ビジュアルではなく、役柄的に。
李一桐は時々、きゅるっぴ♪な演技が入るんだけど、それがあったとしてもなー。それも、相手がもう少し大人の男性の設定なら、違和感ないと思うんだけど。
だって「晩媚と影」では、実年齢ちょいと年下の屈楚蕭とも汪鐸とも、そう違和感はなかったしねえ。アップになると法令線辺りの肌荒れ?は見えちゃってたけど。あ、こちらではそれ、気付かなかったな。
寒猙に空飛んで貰って、わああ~♪って喜んでる顔とかは、本当に可愛らしいのにな。
だからむしろ、わざとらしく見えちゃう、きゅるっぴ♪なんてなくても充分だったのに。
お子ちゃま寒猙と、玖児姐さんのカップルでも、何も問題はなかったと思うのに。
寒猙がね。理屈では祺国の皇太子って自分を理解はしているし、捜査に対する頭の回転も早いし、何より五感の鋭さや身体能力の素晴らしさが抜きんでているものの、感情が。それが半獣なんだと言われればそうなんでしょうけど、まだまだ自分の感情をコントロールできないから、どうしてもね。
幼馴染の叱蘭将軍が、とても冷静なのを見れば、単に祺人の特徴だけじゃない気がする。この人がガキなのよ。
あ、叱蘭将軍は、何瑞賢(ホールイシェン)。
「家族の名において」「君、花海棠の紅にあらず」にも出てました。この人の顔が好き。ぱっと目を惹く美人さんですよね。
玖児と寒猙が接近していくのは、玖児の奇病が、寒猙に触れると生命力を分け与えられて、倒れなくなるっていうアドバンテージがあったから。それに気付いた玖児は倒れず仕事を全うするために、なんとか寒猙に触ろうとして、寒猙が意地悪して邪険にするんだけど。中盤以降、玖児の境遇や頭の良さ、その頑張りや優しさを知って惹かれ始めちゃった寒猙は、自分から玖児にエネルギーを与えるようになってく。
更に祺人は祺元石って力の源をみんな持っていて、それを割ってちょびっと服用すると、乾人の能力が上がるんだけど、日常的にとか大量摂取すると命に関わってしまうらしい。ひょんなことから玖児は寒猙のそのカケラを摂取してしまい、寒猙と夢を共有できるようになってく。
そんな2人の間には、駿王っていう、昔から玖児を好きだった第二皇子がいます。
この人、最初は怪しげーな登場の仕方だったけど、なんてこたーない、人のいい面倒見のいい道楽皇子でしたね。なんだかとっても可愛いのよ。
2人の邪魔したいから、一生懸命首突っ込んで来るんだけど、育ちがいいので、気付けば敵に塩を送っちゃってたり、それでも自分は正々堂々と玖児に振り向いて貰うんだもーん、みたいな。嫌味な恋敵にはなれない、変に応援したくなる皇子でした。
陳鶴一(チェンホーイー)くんは、易烊千璽くんと同じ2000年生まれらしいので、かなり若いんだけど、そう子供っぽくもない子でしたねぇ。
怪しくも作れる風貌だと思うから、きっとめっちゃ悪役もいけるよ(笑)
事件がいくつか起きて、寒猙の幼馴染、穆延の行方や、玖児パパの死も不審だしと、序盤から最後まで引っ張る謎もあるんだけど。
だけど。細かいツッコミどころとか全部吹っ飛ばしても。
これさ、こんなラブコメ仕立てにしなければ、もっと面白かったのではないでしょうか。だって、素材も事件も悪くないと思うんだもん。オマエは小学生かよってな、くだらない嫉妬とか意地の張り合いとか、長過ぎたよ。バランスよね。
もしかしてこのドラマ、視聴者の設定年齢対象、相当低かったのかしらん。
ま、全ては寒猙と玖児のキャラ設定ってところかなあ。
ほんで結局、穆延はどうしちゃったんでしょね。
作品情報
- 制作 2023年発表 全36話
- 原題 「九霄寒夜暖」
- 原作 「狼殿下的新娘」
- 監督 李慧珠
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