有翡 第42話「皇子の恋」あらすじとネタバレ感想

あらすじ

安平軍を聞煜(ぶんいく)将軍に託した周以棠は、李瑾容の誕辰の時期に合わせて四十八寨へ向かう。途中で現朝の配下と思われる賊に襲われるが、機転を利かせ、無事に難を乗り越えた。その頃、柱国は病の床に伏している第三皇子の陳子琛(ちんしちん)のもとへ地煞山荘の五荘主・胡天瑛(こてんえい)を送り込み、四十八寨襲撃の突破口とする計画を進めていた。うまく皇子の側近の信頼を得た胡天瑛は、皇子の恋の病を治すためには周翡への求婚が薬になるとほのめかし、陳子琛らと共に四十八寨へ向かう。

ドラマ公式サイトより引用

➤ 「有翡」視聴はこちらから(U-NEXT) 23.3.27現在のリンクです

ネタバレ感想

李徵(りちょう)の最期を思い出していた李瑾容(りきんよう)。
あの時は、結婚前の周以棠(しゅういとう)が兵符を盗み出して、兵を出してくれたみたい。軍紀違反でしょうから、それで周以棠は安平軍を離れたんだね。
今回は周翡達を危険に晒さないようにしないとと、決意を固める李瑾容です。

その頃、周以棠は李瑾容の誕生祝いに向かうため、聞煜(ぶんいく)将軍に後を頼んでいるところでした。丁度、李瑾容からの手紙も届いたよ。
海天一色の品を持って、周翡達が塞に戻ったと聞き、聞煜将軍はすぐに馬を用意しますと出て行きます。

周以棠の回想。
やっぱり周以棠は、兵符を盗んで軍紀を犯した罪を認め、朋友聞煜将軍の前で自ら武芸を廃したんだね。体が弱かったのもこのせいか。そして安平軍を聞煜将軍に任せ、四十八寨に引きこもったと。

今「君、花海棠の紅にあらず」を見ているんですが、民国時代のお話で、後半きな臭くなっていって、日本軍が出て来るんですよね。その坂田という軍人がさ、どっかで見たことあるなーと思ってたんだけど、今日、気付いた。聞煜将軍の中の人でした。李昴さん。日本語頑張っておられたけど、ちょいと不明瞭だったな。本人の声かな。中国の方って、日本語より英語の発音のほうがしやすいんでしょうか。うちの最寄りのコンビニの店長は中国の方で、めっさ日本語の発音上手いけど。ちなみにここのコンビニ、バイトの大半が外国人で、やたら国際色豊か(笑)

道中、四十八寨の領地の境で、聞煜将軍が先導する馬車が襲撃に遭うものの、馬車は囮。誰も乗ってはいませんでした。刺客達は逃げていきますが、周以棠は徒歩の兵を装って、歩いてたよっ。
この場所が一番狙われ易いところだったらしい。残されていた刺客の刀は、現朝の手の物。
周以棠は、今後の争乱を予見していました。ただ自分が無事に四十八寨に戻れれば、憂いは避けられるだろうと言い、聞煜将軍に安平令を渡します。
軍内にいかなる流言があっても、決して惑わされてはならぬと言って。
一旦は受け取れないと言う将軍でしたが、軍令は絶対だと言われ、仕方なく拝命しますと。

その頃、周翡は洗墨江で鍛錬をし、謝允は魚老のいた江心亭で絵を描いていました。
なんというか、こんな時間がずっと続けばいいのにねって風景だったなあ。
謝允も、江心亭の主、似合ってるよ。魚老みたいに、干し桃は積んでないけど(笑)

謝允は天灯を作っていたみたい。周翡と自分の絵や洗墨江の景色が描かれています。
好きな絵柄を選んで、ひとつずつ手にして、洗墨江に立つ２人。
天灯は天空の最も高いところまで飛ばせるというから、願をかけてみないかと謝允。
周翡が目を閉じて願う間、謝允は、周翡が幸せに長生きして、江湖で自由に生きて欲しいと願います。

こちらの天灯は陳情令の天灯より軸が多くて重そうだから、イマイチ上りが悪く見えますな(^m^)
そして、今、気付いた。この洗墨江の谷の上に、飛虹橋が架かってるのねー。

はい、兪聞止(ゆぶんし)。
昨夜の周以棠襲撃の失敗を報告する部下に、それも想定済みって答え。おまえらが周以棠に勝てるとは思ってないってさ。今回のは、自分達を侮らないよう警告するつもりだったんだそう。
一戦交えるためには、どうしても沈天庶の力が必要だと考えています。あっさり断られてたけどね。
沈天庶が己の弱点を克服できないのは、心に魔を宿しているからだって、アンタがそれ言う？(笑)
必ず引きずり出す、胡天瑛(こてんえい)を発たせよと。

あれ、そういえば以前胡天瑛は、兪聞止の命は海天一色の入手で云々言ってましたね。
沈天庶ができるだけ関わろうとしていないのに、胡天瑛が兪聞止の命で動いてたら、この２人、すれ違うんじゃない？それはそれで願ったりかなったりだけど。

その胡天瑛は顔を隠して、第三皇子のところに入り込もうとしていました。
白先生が止めるものの、私は医者ですと。
名を名乗れと言われても名乗らず、あなたは行脚幇(あんぎゃほう)に伝わる衝脈(しょうみゃく)を鍛えている、衝脈は気を逆流させるため、鍛錬の度に腹痛を伴う、ゆえにあなたの弱点は気衝穴のはずと言って、白先生を信用させました。
えー、白先生、チョロ過ぎやしませんか？どこの誰とも分からない人を、第三皇子にこんなに易々と近付けちゃうなんて。ちょっと調べれば、賢しい人には分かる情報なんじゃないの？こんなの。
なーにが、神医、お入りください、だよー。

不調らしい第三皇子の傍らでは、医者達が言い争ってました。なんだか分からない不調らしい。
するすると近付いた胡天瑛は脈診をし、これは恋煩いです、だってさ。はあ？

胡天瑛は処方箋を書き、これらの薬草を炉に入れて炊けば皇子は目を覚ますが、病の根治は容易ではないと言って出て行きます。
第三皇子は、澆愁花(ぎょうしゅうか)の毒を盛られて寝込んでいたらしいわ。自分で盛って、解毒薬を処方した訳だ。
まんまとやられましたわねえ。
しかも皇子はもう目覚めたらしい。白先生が大喜びで追ってきます。
華佗の再来だって、あーた。
胡天瑛は、恋煩いは原因を除かねばならないと言って、引き続きの治療を任されてました。
ほんっと、危機管理のなってない第三皇子陣営。

兪聞止は、沈天庶に呼び出されたみたいね。ほいほい来るんだ(笑)
沈天庶は、周以棠に刺客を差し向けたそうですね、不発だったとか、と言います。
大荘主がいなければ、無理もないと兪聞止。
でも、あっさり引いたのは、何か策略があるからではと言われて、兪聞止は答えます。
海天一色を手に入れるために四十八寨にも刺客を送り、第三皇子が滞在中に李瑾容の命も取る。
柱国は欲が深いと、沈天庶は言いました。

うーん？ちょっと待って。
結果は決裂なんだけど、少し整理してみよう。

兪聞止は、海天一色の他にも、周以棠や李瑾容を消そうとしている。欲深い(笑)そのために、胡天瑛に第三皇子と共に四十八寨に入れと命じた。
胡天瑛は、兪聞止に、これだけ地煞が失敗を重ねている以上、この命を受けないと、地煞にしているお金や食料、兵馬などの提供をやめると言われた。だから胡天瑛はあの時、地煞の顔を潰してしまうから、手ぶらでは帰れないと言っていた。それもこれも沈天庶のため。

沈天庶は兪聞止が胡天瑛を使ったことに気付いていて、自分が出て行けば江湖に無駄な争いを広げてしまうけど、胡天瑛ならきっと、騒ぎを大きくしないまま、やれるだろうと思っている。
それでも尚、兪聞止は、沈天庶が出て来なければ、全て自分の思い通りにはならないと思っている。だからお金を積んでなんとかしようとしたけど、沈天庶は動いてくれない。

沈天庶は、当初は協力して海天一色を手に入れようとしたけど(それも最終的に分け合おうとしてたかどうかは疑問、でもこれはお互い様)、一旦決裂した今ではもう、同じことは思っていない。沈天庶の狙いは海天一色のみ。海天一色は自分だけのもの、兪聞止と分け合うなんて考えていない。自分だけのものにならないのなら、周以棠の命を奪いに自分が出て行くことはない。

こんな感じ？どこからどこまでが本音か分かりませんけどね。
沈天庶が胡天瑛のことはよーく知っているって、そこもイマイチ分かりませんでしたが。
でも、兪聞止の野望に塗れてギラギラな感じと、沈天庶の狙い一筋の老獪な感じはよく分かった。

さて、四十八寨に向かう第三皇子。みんな歩いてるのに、ひとり輿に乗ってさ。まだ着かぬのか？って、みんなで馬で行け！(笑)

白先生は、殿下が妃を娶られるとは感無量ですなんて喜んでるけど、アンタ、相手は周翡って知ってるのよね？どう考えても脈はないってことくらい、分かるでしょうに。ずうっとびったりとあの謝允が側にいて、あの性格で、第三皇子なんかに目が向くはずないじゃーん。
あ、第三皇子のほうが、周さんは允さんのただの友人には見えぬ、言い難いって言ってるわ(笑)
白先生は、婚儀は親が命じ、媒酌人が取り持つもの、殿下はただ伝えればいい、若君も好意があるならご自分で策を練るでしょう、だってさ。
その上、朝廷の者はみな、殿下の求婚を存じています、失敗すれば朝廷の笑い者になりますぞって、いやあ、この人、デリカシーの欠片もないねえ。びっくりだわ、この追い込み方。

さすがに、おいと思ったんじゃないの？胡天瑛も。やっぱ帰る！なんて言われちゃ困る胡天瑛が、やってみなければ分かりません、恋煩いの原因を取り除くのですと口を挟みました。

謝允は、私さえいなければ、周翡は順風満帆な人生を送れるだろうなんて思ってる。
まぁだ悩んでたのかい。周翡はきっと天灯に、謝允のことを願ったはずだよー？

李瑾容の元には、第三皇子が来ちゃった報告。誰もいれないようにって李晟に命じていたのに、勝手にやって来やがって、断れない厄介な客です。
出迎えた李晟は、第三皇子が求婚に来たって情報は入ってたみたいだけど、それが周翡だとは思いもよらなかったらしい。は？護衛させる気ですか？って(大笑)

李晟に案内されて、まんまと四十八寨に入り込んだ胡天瑛は、配下と目配せし、わざと咳き込みます。
元来体が弱い上、登山で疲れたのですと言って、李晟に休憩用の部屋を用意させました。このまま李瑾容に会ってしまったら、バレるかもってことかな。

白先生と第三皇子は、李瑾容にご挨拶。
ご用件を窺いますと言った李瑾容に、第三皇子は、最近、幾度もご令嬢に救われた、近々当主の誕辰と聞き、礼と祝いの品を届けに来たと言います。
白先生が開けた箱の中には、紫色のガラスかな、石かな、山河璧(さんがへき)という、光を当てると山河の模様が浮かぶものが入っていました。
第三皇子は、へらへらと李瑾容にお世辞を言います。その他にもいろいろ並んでいたのを見た李瑾容は、山河璧以外はお持ち帰りくださいと言うんだけど、それらはご令嬢を娶るための結納の品だと言い出す白先生。

それを扉の陰で聞いていた李妍は、慌てて報告に行っちゃうよー。

李瑾容は、お父上は賛同を？と聞きます。気まずそうな２人。言ってないか、反対されてるかじゃないのかなあ？でも白先生は、殿下はご令嬢にご執心で、陛下も承知なさいましたと言います。

李妍、走る。
大変よ、翡さんを娶るために第三皇子が塞に来たわー！
はあ？ってリアクションながら周翡は、謝允は殿下に会った？縁談のことを知れば、謝允は驚くかな？って、ニヤリ。
うは、そうよねー、周翡の前では出してないけど、まぁだぐずぐず考えてるしね。ある意味、ショック療法的な。
ま、それだけならこの騒ぎが明らかに謝允の後押しをして、丸く収まってOKなんだけどねえ。眉毛、余計なもん連れて来ちゃってるからなあ。てかこれは、白先生のやらかしだわな。そもそも簡単に毒盛られるなんて、どうなってんのさ。

ひとりでボンヤリしていた謝允の元に、李妍が走ります。
第三皇子が周翡を娶りに来たと聞いて、謝允びっくりです。ふふっ。慌てろっ←

娘の気持ちを知っている母は、落ち着いて、翡と面識は？と聞きます。
何度か会ったが、付き合いはまだ浅いと眉毛。
その程度の付き合いで、娘を娶ると？一目惚れですか？
…テレてるけど、眉毛、半分嫌味ですよ？

令嬢にとっては行きずりの関係でも、私は美貌に圧倒され、忘れられぬ。だそうで。
李瑾容は、その言い分は、ここでは通用しないのです、一人前の娘に指図できません、求婚ならご自分でどうぞと言いました。

なるほどね。一般的なエエトコのご令嬢なら、親に打診して親が気に入れば話はまとまるんでしょうが、ここでは本人の意思だから、私に申し込んだって無意味なんですよってコトですね。
白先生の目論見は外れましたよっ(^m^)

周翡がやって来ました。
部屋に並んだ赤い布いっぱいの箱たちを眺めて、刀片手にのしのしと歩き回ってる。
そこへ謝允が飛び込んできます。
何しに来たと慌てて聞く謝允。第三皇子は、実は周さんを娶るつもりです、父上も同意を。
周翡を見ると、謝允に向かってニッコリ。

第三皇子に、賛同してくれますかと言われた謝允は、言葉が出ずに、おたおた。
周翡が、全部私に？と聞くと、白先生は、殿下から周さんへの結納の品々ですと答えます。
慌てて、こんなものを貰っても嬉しくないのでは？と周翡に聞く謝允に、周翡は、この刀は上物ねと、刀を手に取って抜きました。
白先生が、お目が高いと、なにやら刀の説明を始めるんだけど、謝允は刀をひったくって鞘に納めてしまいます。
んふふ、明らかに挙動不審。結構真剣な顔で、周翡と刀の奪い合いをするもんだから、李妍も笑っちゃってるよ。

第三皇子が間に入り、周さんは允さんの親友なのに、黙っていてすみませんでしたと。
もし允さんがこの縁談に反対ならば、私は…
周翡はいーい笑顔で言いました。
私達の縁談と謝允に関係が？２人で相談を。
第三皇子と出て行く周翡に、待てと謝允が言うと、来ないでと言われてしまう。
信じられなーいって顔ですわよ、謝允さん。

周翡は洗墨江の水際まで、第三皇子を連れて来ました。
山に慣れていない第三皇子は、ちょっとへろへろ。
お疲れなら無理強いしませんと言われ、大丈夫だ、周さんのためなら、なんでもする、だそうな。
幾度も会っていないのに、私に好意を？と周翡。
私達は育った環境が違う、私は幼少より言動を厳しく制限された、君は自由奔放に育てられ、他の誰よりも個性的な女子ゆえ…って、第三皇子の言葉の途中で、周翡は言います。
私には自分で決めた掟があります。自分より武芸が強い人に嫁ぐ。ぜひ、私と腕試しを。
怯む第三皇子。君の腕前は知っている、私に勝ち目がないと知って、その条件を？と。
嫌ならお引き取りをと、余裕綽々の周翡。
それならば、君が相手でも遠慮はしないと向かってくる第三皇子です。

それをだね、こっそり覗きに来たのは、李妍と楊瑾(ようきん)でした。

ま、案の定、さっぱり勝っちゃう周翡です。
少し頭を冷やしてくださいと言われて、無謀だと言われても、私の誠意は届けたって第三皇子に、ここで誠意を語るのは傲慢ですと言い放つ周翡。
忠義の士である君達に傲慢にはならぬ。

ん？意味わかんない。
周翡も仕方なく、ではこうしましょうと言いました。
結納の品が気に入りません。洗墨江の岩に花が咲いています。摘んでくれば嫁ぎます。
できなければ、すぐ帰ってください。

なんか、求婚者に無理難題吹っ掛けるかぐや姫みたいだけどさあ。皇子には、お断りしますって真正面からは言い難いのかね。
だけど、洗墨江の中に、ぽつんと突き出た岩のてっぺんに咲くピンクの花。
これ摘めるの、多分謝允だけしかいないでしょ。

分かったと言って第三皇子が向かおうとした時、周翡は自分の鞘で半分受け留めた皇子の刀を飛ばし、洗墨江に張り巡らされた牽機線(けんきせん)の存在を見せました。飛んでいった第三皇子の刀は、真っ二つです。

我が塞は鋭い仕掛けで守られている。仕掛けを破れる者が本当にいるのか。
そう周翡が言った時、謝允が洗墨江の中に飛び出していました。あははっ。
軽功で岩を跳び、牽機線を避け、なんてーことなく花を摘んできます。暗闇の中でもちょちょいのちょいっと入り込んで来れたのです、明るい時間なら、更に楽勝だよな。

謝允は右手で周翡に花を差し出し、左手で第三皇子の胸を押さえこんで言いました。
君と初めて会ったのは洗墨江で、君を水草の精だと思った♪
周翡は笑顔で花を受け取り、謝允の肩越しに第三皇子を見て、殿下も試しますか？だって。

謝允は、子琛(しちん)と話がしたいと言って、第三皇子の肩に腕を回して、否応なしに連行(笑)
物陰で見ていた李妍は、くふふふふっ(^m^)
だけど周翡にはバレバレで、いつまでそこにいるの？と言われてしまうという。

周さんを娶れるのは允さんだけと第三皇子。
もしや、允さんは周さんに好意を？気付きませんでした、だそうですが。
謝允は、父君は本当に同意しているのかと聞きます。頷く第三皇子だけど、本当にそう言ったのかと言われて、渋々首を横に振ります。
本当は独断で、話したら反対されて喧嘩になったんだとよっ。だろーよ、皇帝が認める訳はない。

謝允は、おまえは何もかも私に劣るが、私には好きな女子に求婚する勇気はないと言うんだわ。え、したでしょ？何言うとんの。「短命な夫に嫁いで欲しい」は求婚じゃないのか？周翡がちゃんとYESを言ってないからか？てか、周翡の気持ちなんか、とっくに分かってるでしょうよ。

好きならばなぜ告白しないのですとストレートに言われて、余命短い私が想いを伝えても空しいだけだ、周翡と共にいられれば、それで私は満足なのだ、だそうだよ、全く。
婿入りも考えたが、この体では無理だ。
それを聞いて、第三皇子びっくり。前朝の子孫なのに、江湖に婿入り？みたいな。
謝允は、とうに失った命だ、今ある命は天からの褒美、自由に生きさせてくれ、四十八寨の中で老師の真似事でもして暮らしたい、それで満足だ、朝廷と塞の架け橋になると言います。
溜息をついた第三皇子、心に決めたのですねと。
そうだ、気性の激しい周翡を娶れるのは私だけと謝允が言った時、陰で聞いていた周翡が出て来ました。
殿下、分かりましたか？お引き取りを。

２人残った謝允と周翡。
さっきの話、全部聞いてたのか？と聞かれて、気性が激しい？って(笑)
あ、いや、それほどでもない。
なんですって？
や、激しくない、ちっともっ♪と慌てて言い直した謝允は、子琛の失礼は放念してくれと。
気にしてないわ、でもひとつだけ気になったと周翡。
婿入りしたいって？
いや、分かるだろ、私は厄介者だし、長くは生きられない。
そう謝允が言った時、周翡は花で叩いて、ぺいっ！
何が厄介者よ、もっと自分を大切にして。

あー、ここで言わなきゃ、男が廃るわねえ。
ようやく、謝允は花を持つ周翡の手を握って言いました。
私の命は短く、家族もいない。
前朝の皇帝とは名ばかりで、財も持たぬ。結納品は花一輪だけだ。
そんな私だが求婚を受け入れて欲しい。
この山水を証人として、一緒になろう。
命ある限り、離れない。

いいか？
ええ、命ある限り、離れない。

あー、ようやくだよ、全く。建康でのアレは一体ナンだったんだ。
ある意味、第三皇子がいい仕事してはくれましたが。
でもこれ、塞に帰ったら、別の大騒ぎになってるんじゃないかなあ。

と思ったけど、まだだった。
塞では弟子の１人を捕まえて、楊瑾が手合わせを迫っていました。
李妍が暇そうに石垣に座っていたところへ、李妍の大好物の干し棗をぶら下げた謝允が来ます。
例の件だが、守備はどうだ？って、謝允、李妍に何を頼んだんだ？
李妍は、安心して、翡さんは鍛錬を忘れるほど喜ぶわと。いや、不安だな、これ。
寒水鎮に周翡の好きな酒がある、一本買って来てくれないかとお使いを頼む謝允。
義兄上のためなら、なんでもするわって李妍に、謝允は笑ってよろしくなと言ってますが、ねえ、今、麓に下りるの、危ないと思うんだけどな。
だけど一応、楊瑾を連れてくんだね、それならまだ…と思ったのに、楊瑾は通りがかった弟子に声をかけて、手合わせをしに行っちゃいました。おーいっ。
仕方なく、ひとりで出て行く李妍です。まずいんじゃないのー？

李晟はお部屋で執務中。
明日は当主の誕辰の宴、警備を怠らぬようと弟子に指示してますが、ご本人は慣れない仕事でお疲れ気味。
そこに呉楚楚が差し入れを持ってやって来ます。
この子、頭良いから、そのうち執務でも李晟の片腕となりそうだし、運営面では四十八寨はこの先、問題なさそうだよね。
地煞さえ、なんとかなれば、海天一色の決着さえついてしまえば。
だけどまあ、それが最も厄介なんだけどさー。

ってところで次回です。
今回はまだ胡天瑛は動きませんでしたが、次回なのよ、次回。

有翡(ゆうひ) -Legend of Love- Blu-ray
　　　
有翡 SET1　有翡 SET2(特典disk付)　有翡 SET3　有翡 SET4(特典disk付)