有翡 第37話「再会」あらすじとネタバレ感想

あらすじ

酒に酔う周翡の前に謝允が現れた。幻だと知りつつ、そばにいてほしいと周翡は願う。蓬莱(ほうらい)にいる謝允は薬湯の効果もあり命を取り留めているが体の冷えは変わらず、ほとんど眠っている状態だった。李妍と楊瑾は擎雲溝で手に入れた朱明草を周翡に渡すために急いで零陵へと向かう途中、李晟と呉楚楚に会う。再会の喜びも束の間、地煞の童天仰が現れ朱明草を狙う。李晟たちが救援要請の花火を上げると、周翡が颯爽と現れて…。

ドラマ公式サイトより引用

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ネタバレ感想

小薬谷を目指しながら、野宿をしてお酒を飲んでいた周翡のところに、幻の謝允が。
幻と言うか、魂が引き寄せ合ったというのか。
あなたを救うために朱明草を探しているのと言った周翡に、道に迷ったのかとか、魚の焼き方がなってないとか、謝允は小言を言って笑いますが、２人とも目は潤んでますです。会いたかったんだね。

王麟将軍は、自らの命を懸け、あなたを帝位に縛り付けた。
小師叔は己の功力を尽くし、あなたを世に留めた。
今、あなたも己の命を懸け、私を縛り付ける。

そう言った周翡に、君がそんなに賢いとは、参ったなって謝允。周翡は嬉しそうに笑います。
でも、そこで謝允は消えてしまいました。
謝允、私を待っていてって、周翡は涙を流します。
うん、だいじょぶ、もう少しだからっ♪

翌日、浜辺の洞窟の岩場にひっくり返って、日向ぼっこ？お昼寝？をしている謝允。
傍らで働いている陳俊夫に、今年の蓬莱の日差しは少しも暖かくないですって。
陳俊夫は、透骨青という仏が体に鎮座していれば、太陽が９つあっても暖まらないって言うんだけど、そういえば以前、応何従(おうかしょう)が、透骨青を仏と言った時、謝允はムッとしてたよね。師叔には怒れないんだね(^m^)面白くなさそうな顔はしてるけど。

陳俊夫は、周翡のための贈り物を用意してるんですって。
漁網を干しながら言ってたけど、これがちょっとしたヒントかなー。

謝允は、昏睡中に長い夢を見たと言います。
古い知人が大勢出て来て、その中には胡天瑛(こてんえい)もいたと。
謝允がその名を口にするのは初めてみたい。恨んでいるのかと聞かれ、あの者はただの刀、傷を負わされた武器を恨みはしませんって。

沈天庶(しんてんしょ)が四十八寨から敗走してもなお、胡天瑛は動かずにいられるでしょうかって謝允の読みの正しさよ。しばらく鳴りを潜めていた胡天瑛が動き始めたらまた、厄介なことが起きそうだよね。てか、起き始めていますよ。初回は失敗したけど。

衡陽(こうよう)の町を歩いていた李晟(りせい)と呉楚楚(ごそそ)。ここも地煞の兵が集まっているみたい。
２人は衡陽の拠点に入ります。千鐘派の外弟子だと名乗る主人は、新たにこの拠点を任された模様。大丈夫？今まで拠点は次々寝返ってたからなあ。
外の地煞は、誰かを捕えるために擎雲溝(けいうんこう)に向かっているらしい。
李妍(りけん)と楊瑾(ようきん)、なんとか頑張れー。大事な朱明草を奪われるなー。

と思ったら、２人が映った。
少し休憩しているみたいだけど、楊瑾、敵の気配に気付きましたね。
地煞っぽい感じでしたが、どうやら偵察のようで、すぐにいなくなりました。
李妍は、馬の蹄の音は響くから、徒歩で向かおうと言います。どうも話し方が周翡に似て来たみたいよ。李妍も少しずつ、しっかりしてきたってことかな(^m^)

走る２人の前に現れたのは、李晟と呉楚楚でした。わー、ちょっとは安心ー。
李晟に抱き着いた李妍を引っぺがして、自分が抱き着く楊瑾。
やっと来てくれたー、妹さんをお返ししますて(大笑)
厳しい道のりでした、とても辛かったって、呉楚楚にまで訴えてるー、カワイイ(^m^)

ガンガン李妍に説教を始める李晟だけど、呉楚楚に止められます。
さすがに楊瑾も、李妍は擎雲溝を救ってくれた、役立たずではないってアシスト。
李晟に、感謝する、妹が迷惑をかけたと言われてしまい、楊瑾、テレテレ。
だけどさ、呑気に長話してる暇はないと思う。地煞がウロウロしてるんだから。

李妍は朱明草を李晟に渡しました。
その時、ほら案の定だよぅ、アイパッチ童天仰(どうてんぎょう)が来ちゃったよー。
周翡を探せと、李妍と呉楚楚をその場から逃がした李晟に、童天仰は朱明草を渡せと手を出します。
懐に手を入れた李晟が出したのは何かの筒。楊瑾が紐を引くと、救援要請の花火が上がりました。

李妍達も囲まれますが、呉楚楚が目くらましの粉を飛ばして逃げます。でもあれ、ただの小麦粉らしいよ。どうかなあ、これ。

戦う李晟と楊瑾のところには、どこからともなく周翡が現れた。おおぅ。
童天仰は、自分の盾に、周翡がいくつもの刀傷をつけたのを見てますね。以前より強くなってる…と思ってるかも。今の周翡の刀は、パパ周以棠(しゅういとう)に貰った、呂潤(ろじゅん)作の名刀でしたっけね。
李晟は周翡に問われ、童天仰の目の前で朱明草を手渡します。

童天仰はようやく、昔、四十八寨の腕輪を奪おうとして失敗し、自分の目を潰した子供、周翡が、南刀の継承者だったってことに気が付いた模様。
童天仰を煽るような言い方をした周翡は、呉楚楚達が危ないから行けと李晟に言うんだけど、コイツは父親、李瑾鋒(りきんほう)の敵みたいなもんだったねえ。
渋る李晟を追い立てて、楊瑾と共に行かせた周翡は、火蓮の時は陸天曠(りくてんこう)、朱明草の時は童天仰が邪魔しにくるなんて、みっともない、地煞は薬屋でも開くのかと嫌味(笑)
童天仰が、狙いは慎独印だと言ったところで、部下が慎独印は木小喬(ぼくしょうきょう)姐さんの手に渡ったと知らせにきました。
うはは、後手後手のアイパッチ童天仰は、周翡とはこれ以上戦わずに行っちゃった。負けそうだしねえ。

李妍と呉楚楚はまた囲まれてました。息を止めてと呉楚楚。今度は本物よ。
頭いいな、この子。地煞はさっきのが見掛け倒しだったことで、侮りますが、今度のは李晟の作ったしびれ薬なんだってー(^m^)

李晟達が間に合い、ひとまずこちらも無事。
ひっくり返っている地煞を見て、李妍も腕を上げたなーなんて、兄さん、そりゃあ、誤解も甚だしいわ。鍛錬なんざ、したことない妹だぞ。お手柄は、楚楚ちゃんよ。

林の中で、この失態をどうしよう的な童天仰のところに、興南門がいるとの知らせ。
ワンコ朱晨(しゅしん)、まー、間が悪いよなあ、毎度毎度。
なんとか周翡に恩を返したくて、夜に紛れて後を追ってたみたいなんだけど、身を守る術もないこの人達は、番頭さんみたいな林伯(りんはく)の言う通り、極力争いごとからは遠ざかるのが賢明だったのに。周翡に惚れちゃったのは分かるけど、追い回し過ぎだよねえ。
ほーら、いろいろ上手く行かなくて苛ついてる童天仰が来ちゃったじゃないの。

朝になり、林の中を歩く殷沛。柳家荘に向かってる途中のようですが、体調は悪そうです。こうしてどんどん悪くなるんでしょうね。
その林の中では、林伯に身を挺して守られた朱晨以外、興南門は全員殺されてしまっていました。
ほらみろー。恩を返したくても、やり方があるでしょ。今は渦中に飛び込んじゃダメだったでしょ。地元に帰って商人としてもっと力を付けて、いずれ返そうってことをどうして考えられなかったのか。あなたの横恋慕の執着のせいで、妹の朱瑩(しゅえい)も死んでしまったよ。

そこへ殷沛。
復習したいかと、悪魔の囁き。
おまえを強くしてやると、殷沛は朱晨に鳳凰丹を渡してしまいました。あーあ。

李晟が尋ねていたのはどこかの武林の家。
以前、道長を殺した清暉真人への敵討ちで、武林の各派への協力を要請していた件ですね。
だけど、荘主は急な病だとか。んー、口実っぽいな。殷沛の脅しに屈したな？

さてさて蓬莱。
陳俊夫に朱明草を渡して、周翡はひなたぼっこしている謝允のもとへ。
やっと会えたねえ。目に涙を浮かべてるのに強気なことを言う周翡だけど、謝允も慣れたもんで。
だけど、くんくん嗅いで、海に落ちたのか？全身魚の匂いだって、あーた(笑)あんな小舟で来るんだから、海がちょっと荒れただけでも命がけでしょーよ。

謝允も周翡に贈り物を作っていました。
小さな貝殻や真珠を繋いだブレスレットなんだけど、繋いだ紐は黒い髪留用みたいなゴムでしたな。
あんの？ゴム(笑)

阿翡、会いたかったと言って、ブレスレットをつけてやった謝允は、自分のために危険を冒す周翡を案じていました。側にいてやれないからと。
命が懸かっている時は、まず自分を守ってくれ。
目覚めている間、君を想って絵を描くことしかできなかった、後で忘れずに見てくれ。
そういって、謝允は周翡の腕の中で再び眠りに。

周翡は、この前は二度と目覚めないような気がして眠って欲しくなかったみたいだけど、今度は違う気がするって思っています。着々と薬草が手に入っているし、ちゃんと小康状態の時は目覚めるのが分かったからかな。

陳俊夫にも、君はただ者ではないなと褒められる周翡。予想外の活躍だよね。これだけやれる子だとは見抜けなくても、仕方ないでしょ。
周翡は、三味湯を飲んだ後、謝允は？どうすれば？と聞きます。
ここ、ちょっと分かり難かったんだけど、謝允はどうすればじゃなくて、私はどうすれば、なのかな。
陳俊夫は、蓬莱の人っぽい禅問答みたいな言葉で、危険の中で恐れは感じないのかと聞き、周翡は、恐れは感じるけど、元の場所に縛られたくなければ怖れで立ちすくむのは無意味、既に高みにいると自分自身を騙して突き進むだけだと言いました。
ま、何があっても前進あるのみ。

謝允の眠る洞窟に戻った周翡は、壁面一杯に描かれた赤い花の絵と詩を目にします。
幻の謝允が出てきてますね。

長き夢を見た。
夢の中で目に飛び込んで来た花は、まるで赤き鳥のよう。

ここの漢字は「如翡」でしたねえ。阿翡のごとし♪

懐かしき人の面影をたたえ、喜びを抑えきれない。

楽天居士というのは、新たに謝允が作ったペンネームか。
本当に楽になれた？と聞く周翡に、幻謝允は、君ときたら、義侠の英雄を気取り、私を振り返りもしない、また何か贈るよ、だって(笑)幻でもちょいちょい皮肉(^m^)

座卓の上には、周翡の絵がありました。
楊瑾に挑戦され、霓裳夫人に治して貰った後で重い刀を持てず、枝を使って修練してた時の絵。20話ね。
よく覚えてたわねって言うと、幻謝允は、水草の精が幼い頃だって。絵にもそう書いてある。
ついこの間のことみたいだけど、幼いんかぃ。今より未熟だった頃ってことね。
ちょっと怒った周翡は、あなたはスッポンの精よ、起きたら覚悟しなさいって。これな、後で笑えます(^m^)

次の絵には、勇ましき水草の精はひとり洞窟に入り、悪しき地煞やスッポン軍団と戦うと書いてあります。スッポンって「王八」っていうのね、あちらでは。霍家堡の霍連涛(かくれんとう)配下はスッポンかいなー。

あ、そう言えば、霍連涛の中の人、今見ている「風起隴西」にもひょっこり出て来て、笑っちゃいました。ぴょこんっと伸び上がって、相手にまくし立てるカラクリ人形みたいな動き、少し控えめだけど顕在だったー(大笑)

赤い服を着た絵を見て、こんな赤い頃も私に似合うと言う周翡。今、赤、着てるけどな。
絵には「当てて」と書いてあるみたい。この絵は私の妻だって、幻謝允。
これは君ではない、私の妻だと書かれていた封筒の中の手紙には、いろいろ書いてあったけども、要するに、自分が寝ている間に、周翡も何か手紙を書いてよーってことだな。
だけど、筆と墨が使えるのは紙の上だけだぞと、わざわざ追記してありました。
うっは、墓穴(^m^)
周翡はにんまり笑います。考えも及ばなかったけど、示唆されちゃったものな、やらなきゃねえ(笑)

すごいな、コレ(大笑)
掌にも「叩いてやる」と書いてますわ。
だけどその手は、氷のように冷たかったみたい。
こんなイタズラ描きした顔を眺めて、手を握って、涙する周翡。
わずかでも希望があれば、私は諦めないと、決意を更に強く。

B.G.M.に流れるエンディングテーマの曲を歌っている男性シンガーは、「江湖英雄伝～HEROES～」で白愁飛を演じている劉宇寧(リウユーニン)くんです。甘い声だよねえ。

海岸でブレスレットを見ながら謝允を想っていた周翡のところに、陳俊夫。
同明大師は薬草採りに行って、まだ戻ってきていないんだね。
陳師叔は、周翡に木箱を渡します。用意してくれてた贈り物だ。

うお、これは、暮雲紗(ぼうんしゃ)。
元々殷聞嵐(いんぶんらん)の妻のもので、青龍主に奪われていたけど、あの時取り戻し、呉楚楚にあげたもの。呉楚楚の命を守ったもの。
だけど陳師叔は、暮雲紗など知らぬと言います。ただ漁網の材料の余りで作ったものだと。名前をつけよう、彩霞でどうだ？だって。
周翡も嬉しそうです。
ふつーに考えて、これだけのものを「ただ余りで作った」とは考えにくい。大事な安之を必死で助けようとしてくれている周翡のために、だいぶ頑張って、時間をかけて作ってくれたのでしょう。いい人ね。

その頃、李晟はまた別の武林を訪ねていましたが、幇主はしばらく不在と言われて門前払い。
どんだけ手を回したんだ、殷沛。

街道の茶屋で、柳家荘、荘主の母親の誕生祝いがあるとの噂話を聞いている李晟。
清暉真人(せいきしんじん)は、柳家荘にお金を要求したが、荘主は相手にしなかったんだとか。だからここで祝いの席にのこのこ行ってしまい、清暉真人に出くわしたら厄介だって話ね。

その柳家荘では、荘主に組する人々が集まっていました。荘主は、打倒清暉真人で意思は固まっているみたいなんだけど、周囲はちょいと腰が引けている。味方する勢力が少ないと。
そこへ李晟がやって来ます。
ストレートに打倒殷沛を表明し、多くはないが協力者も得た、柳家荘の協力を仰ぎたい、この庭を勝負の場としたいと言った四十八寨、李徵の甥に、荘主は喜びます。
でも、大丈夫かなあ。

蓬莱には、同明大師が戻ってきていました。
朱明草を持って戻って来たのに、まだ蓬莱を去っていない周翡について、陳師叔は、謝允の具合が想像より悪かったことで、滞在を伸ばしたのだろうと言います。
あの娘は相当苦労しただろうって大師は言うけど、今回「相当」な苦労をしたのは、李妍と楊瑾、応何従だけどね(^m^)

謝允の顔の落書きは、消されてしまってました(笑)
目を覚ましたところに、薬湯を持った大師と陳師叔が。
周翡は疲れ果てて眠ってしまっている模様。まだいたのか、良かった。
薬湯を飲んだ謝允は、ふと傍らを見て、怪訝な顔をします。

うは、この時謝允が見たものはね、次回～(^m^)
そして、薬湯は飲んだものの、ちょっと延命できたに過ぎなかった謝允の決意です。

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