あらすじ
周翡が李徵の孫だと知り、段九娘(だんきゅうじょう)は李徵との出会いを思い出す。それは李徵への想いを伝えたものの、拒まれた苦い思い出だった。正気を失い県衙内院で暮らす段九娘に同情した周翡は、一緒に四十八寨に行こうと誘う。その時、段九娘が突然周翡に枯栄手(こえいしゅ)の気を注入した。あまりの衝撃の強さに、周翡は倒れてしまう。その頃、謝允たちは沈天庶の追っているのが謝允の義弟で第三皇子の陳子琛(ちんしちん)だと気づき、無事に華容から脱出できるよう一計を案じる。
ドラマ公式サイトより引用
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ネタバレ感想
イボくん、「無名」の程耳(チェンアル)監督の次回作「人魚」に出演が決まっていて、7月から撮影に入るようなんですが、そのロケ地が日本もあるだとかナンだとかの噂がありまして。この間、シャネルのイベントで来日した時に、ロケハンにも一緒に行ったとかって話でね。ということは、またすぐ来日するのかしらん。うっひょおう♪←
えと、有翡ですよっ(笑)
段九娘(だんきゅうじょう)と周翡のおじいちゃん、李徵(りちょう)との出会いエピソードの続き。
部屋では宋おばさんが話をしていますが、庭では段九娘自身が回想もしています。
強さを誇っていた段九娘ですが、その戦いぶりを見て、南刀の李徵はもっと強いと分かったのね。どうして助けたのかと聞かれて、見過ごせなかったと言った李徵のほうも、枯栄手(こえいしゅ)を見て、彼女が段九娘だと気付いていたみたい。
追われてた宋さんと赤ちゃんを助けようとしたら、まさか相手が地煞だったなんて、だけど赤ちゃんさえ抱いてなければ、南刀の力を借りなくたって!なんて段九娘の言葉も、優しく笑って聞いてる李徵を見て、段九娘は急速に惹かれていった感じですね。
でも李徵のほうも、強くて威勢がいいけど、優しいところのある子なんだなーみたいに眺めてるんだよね。娘と孫を見るような視線だったのかもしれませんが。
段九娘が歌っていたのは「採蓮曲」という曲。そうか、李徵が、聞き惚れたなんて言ってくれたんだ。段九娘はその言葉を忘れられなくて、今でも歌ってるんですねえ。
段九娘は、生き別れの双子の姉が華容にいると聞いて、探しに行くところだったらしい。
李徵はそれを聞いて、ちょっと痛ましい表情になり、乱世で苦しむのは民だ、再会できれば不幸中の幸いだって言います。四十八寨という家があって羨ましいと言った段九娘に、君が望むならいつでも来なさいってよー。
だけど段九娘は、華容で宋さんと赤ちゃんと一緒に暮らすと決めました。李徵は、段さんの心は真珠のように純真だ、だって。んもー、人たらしってヤツは、こういうコトをサラリと言うから、あなたっ。宋さんが気を利かせて、どっか行ったわよっ(^m^)
でもそこで告白するものの、李徵の表情は曇りました。親子ほども年が違うんだ、夫にするなら同年代を選べって言うんだよね。
段九娘役の董璇(ドンシュアン)さん、三国機密での妖艶なお姉さん役の時は全然気にならなかったんだけど、こちらでは目元が隠せなくなっちゃってますねえ。でも撮影時期、2~3年の差なんですけどね。逆に若作りしてるから目立つのかな。李徵役の胡兵(フービン)さんと、ふっつーにお似合いに見えるもの(^m^)
李徵は、亡くなった妻を忘れられないから、君の好意には応えられないって。
それなら、片思いでもいい、ここでお別れしましょうと言った段九娘を呼び止めて、李徵は、私は君を友人だと思っている、いつ再会するか変わらないが、道中の無事を祈る、ですってよ。
こんなおじいちゃんの話を聞くことなんて、今までなかったんでしょうね。周翡、なんだか嬉しそうな顔をしています。失恋ってどんな気持ちかしらと、呉楚楚(ごそそ)に言われて、私にわかるはずないわ。
うん、でしょうねっ(笑)
赤ちゃんは、祝県令の養女になって、既に嫁いでいるようです。
では段殿はと、周翡が聞いた時、私に挑む気はある?って言いながら、段九娘が入ってきました。あなたの刀法を破るわって。
だけど、周翡の刀の柄を見て、李大哥♪って呟いたりするんだよね。で、また急に元に戻って、破雪刀を破るわ、誰に刀法を教わったの?って聞いたりする。周翡がちょいと対応に困りつつ、母ですと言うと、可愛い我が子を鍛えられる母などいないって言うんだけどね。いるんですよ、姐さん。それが、あなたが好きだった李徵の娘ですわ。そういえば、李瑾容(りきんよう)は誰に似て、あんなに苛烈なんでしょうね。李徵は強かったけど、性質は全然李瑾容と違うよね。
呉楚楚と宋おばさんが心配そうに見守る中、向かい合う2人。
私の破雪刀はまだ半人前、披露した技が見苦しければ、それは私の責任ですと言った周翡に、若いのに理屈っぽいのは李徵譲りねと言って、段九娘は長い枝を折って2本にし、1本を周翡に渡しました。これでやるんか。
周翡は、比較的あっさり段九娘に枝を取られてしまいました。何か手に衝撃が残ったみたい。
これが「捕風」よ、分かった?と言われて、不満そうに返事する周翡。分かり易く腕組みして不貞腐れているところへ、あなたの破雪刀は祖父君の足元にも及ばないと言われてしまいます。でも途中で段九娘が、面白いと呟いたのは、周翡の足使いだったみたい。あれは何と聞かれて、蜉蝣歩(ふゆうほ)ですと答える周翡。霍家堡(かくかほう)の牢で、道長から蜉蝣陣の指導を受けてましたが、すぐに自分の技に組み込めるって、天才よね。
段九娘も、それは面白いけど、でもその素質じゃ、不十分ねって。
周翡は、内心、それでも当主は李晟より強いと認めたもんって思ってる(笑)ああ、そうね、外に出て井の中の蛙だったと打ちのめされるのは、周翡も李晟も一緒。そして周翡の場合、こうして常に自分が劣っていることを突き付けられていた李晟の気持ちも、理解できるようになるのか?いや、ならないか(大笑)
だけど周翡は、構わず、鍛えてくださいと言いました。
うん、そうね、鍛錬しなさいって段九娘。
この人が内功を学んだ時、最初数十人いた仲間は、1年で半分が命を落とし、2年目には残りの半分が死に、3年目には5人になったんだって。師匠が毎月1度、体内に気を注入すると、体を引き裂かれるような痛みが伴うけど、無理矢理、気を抑え込んで、それに耐えなくてはならないらしい。更に2年が過ぎ、残ったのは段九娘とある師兄だけだったんだそう。
これからおばあさんが、枯栄手を伝授するわと言われて、びっくりする周翡。
腕は祖父に劣り、資質が欠けている私には無理ですと言うと、段九娘は勝手にしなさいって背を向けちゃいます。
周翡は内心、絶世の達人が県衙内院(けんがないいん)で身をやつすなんて気の毒過ぎると思い、一緒に四十八寨に行きましょうと言うんですが、その言葉を聞いて、段九娘はぽーんっと記憶の中に入っちゃった。
四十八寨の門前で、李徵、出て来なさーいっと叫ぶ段九娘。私の挑戦を受けなさいだってよ。道場破りみたいなもんか(^m^)出てくるまでここを動かないわって、背を向けて真珠のピアスに手をやったり、髪留めを直したりするのは、会えると思ってわくわくしてるのね。
だけど出て来たのは、李瑾容でした。
言い合いになって、お手並み拝見と、手合わせしそうになったところへ、李徵登場。
しつこく挑戦したいと言う段九娘に、仕方なく相手をしてやる李徵ですが、まあ、段九娘では勝てません。さっきの技は何と聞いた段九娘に「無鋒(むほう)」だと答える李徵。段九娘は、いつかその無鋒を破ってみせると言って帰っていきます。
李瑾容が、今度来たら私が相手をと言うんですが、李徵はお前では無理だと言います。それほど強かったんだね、段九娘は。李徵は李瑾容に、段九娘の行動を探るよう指示しました。
んでね、段九娘が落とした真珠のピアスを拾い上げるのよ、李徵。よく見つけたな、あんな土の上なのに(笑)でもそれが真珠だったから、なんか響いちゃってますね、おじいちゃん。はねっ返りの娘がもう1人的なものか、こんな手段を使って頑張りながら、それでも会いに来る気持ちには心動かされるのか、分からないけども。
ああ、そっか、段九娘は、本気で無鋒を破ろうとして、捕風を編み出したんだ。
だけど、地煞(ちさつ)の七荘主、陸天曠(りくてんこう)とケンカしてしまった段九娘は、そこにいた五荘主、胡天瑛(こてんえい)から、毒針を刺されてしまいました。纏絲(てんし)の毒針、動けば死ぬ。
胡天瑛は陸天曠に、段九娘が毒に当たったと李徵に知らせると囁いて、去っていきます。
うーん、利用されちゃったかあ。こりゃ、わざと狙われてケンカふっかけられたのでは?李徵共々、消そうとした地煞に。まあ、この人の性格では、そこまで悪人の裏は読めまい。
李徵は内力で段九娘の毒を抜きます。これは自分に入れたんでしょうね。具合悪そうになってるもの。でもそれを隠して、徹底的に段九娘を突き放しました。段九娘は怒って暴言を吐き、そのまま帰って行きます。これが最後の別れになるとも知らないで。
見送る李徵の顔が切なそうでしたよ。やっぱり、惹かれてたんじゃーん。そうじゃなければ、いくら娘のような子だと言っても、身代わりにまではならないんじゃないの?
そして、その事実を後に知った段九娘が、どれだけ後悔したかは、もう言わずもがな。
周翡に肩を叩かれて、我に返った段九娘は、有無を言わさず周翡に枯栄手の気を注入し、周翡は倒れてしまいました。これ、それで生き残れなかった仲間がいっぱいいたっていうヤツよね。周翡は耐えきれると踏んだのか、そこまで理性は働いていたのかどうか。そこは分からないけど、あんなふうに自分を助けて亡くなった李徵の孫に、自分の持つ技を伝授して使って貰いたいと思うのは、分かる気がします。まあ、正気ならね。
枯栄手の気の道は「枯」と「栄」の2本あるのに、段九娘の師匠は「枯」しか伝授しなかったらしい。外は烈風が枯葉を飛ばし、内は荒れ狂う川の海に注ぐがごとし。
これは何か、周翡のヒントになりそうな言葉です。
でもま、周翡の経脈は弱すぎたと言う段九娘に、荒療治されちゃった訳だ。
あっちの世界に入っちゃった段九娘が、極限からの回生こそ、武芸の醍醐味でしょ、それが分からないようでは大道芸と変わらないって言ってますね。この人はそういうふうに鍛錬してきたしね。
厳しい顔をした呉楚楚は、李徵の孫の周翡はあなたの孫も同然、胸が痛みませんか、どうぞお助けをって、上手い言い回しをしました。相手に合わせた言葉が使えるのは、この子の上手いところ。
だけど、一度注入した枯栄手の気は、決して抜けないんだって。
李家の子孫なら、これくらい耐えなきゃ、耐えられないような役立たずなら、私に殺されて本望よ。本望かどうかは当人が決めるコトだけども(笑)
沈天庶(しんてんしょ)の元には、部下が報告。
「陳子琛(ちんしちん)、華容に潜伏」と噂を広めたら、霍連涛(かくれんとう)が動き出したと、六荘主、童天仰(どうてんぎょう)から報告が入ったらしい。
即、振り向いた沈天庶。待っていた報告だった様子。
やはり陳子琛は華容にいたか。霍連涛め、自ら望んで陳子琛の懐に潜り込んだが、私の仕掛けた罠に落ちるがいい。
んーー、よく分からなーいっ、ま、いっか、おいおいか。
沈天庶は、1小隊に華容を監視させ、残りの兵達と共に、霍家堡(かくかほう)へ。
その情報を白先生がキャッチして来ます。
時は来たと謝允。計画を話し始め、映像は、白先生と甲辰が実行して、それが次々成功していくところが交互に流れます。
白先生、変化の術なんちゅーのが使えたんですねっ。こりゃー便利じゃないか。沈天庶に化けて、あの鋼鉄義手でどーん!← まで出来ちゃうの。この謝允の策で、沈天庶に化けた白先生が仇天晋(きゅうてんしん)の部下を殺したので、2人の仲は一層悪くなりましたな(^m^)
県令は地煞と手を組んでいるから、地煞の人物は調べない。なので殺した手下の衣装と仮面、腰牌で脱出できる。県令は、町を荒らされないために仕方なく地煞に協力しているだけで、根っからの悪人ではないから、流民に善行を施す第三皇子の無事の脱出を、むしろ願っているはず。
子琛、この機会を逃がすなよって謝允が言うと、私のためじゃなくて火事で犠牲になった友達のための計画ですよね?って言うバカ皇子。あ、失礼。だってバカなんだもーんっ←
というか、だったらどうした。ついでにおまえも逃げろ!だって充分じゃないか。尻ぬぐいさせてるんだぞ?
呉将軍の遺族まで非業の死を遂げさせたくはないし、私はおまえのためなら、どんな面倒も引き受けるって謝允。えー、もっと面倒かけるよ、この子。
でも、今後は女子のように嫉妬するなって言ったよ、謝允、もっと言ってやれっ(笑)
2人は幼少期からの付き合い。このバカ皇子のことはそれなりに分かってると。ふむ。
公式のあらすじには第三皇子陳子琛は、謝允の義弟と書いてあるのですが、そんな字幕は出てこなかった気がします。
謝允は、江湖のことには関わるな、父君の元でよく学べと、釘を刺しました。
近年、朝廷は苦境にある、助けてくれと皇子は言うんですが、やっぱりアホじゃな。前王朝の皇帝がしゃしゃり出る場面ではないってことが、分かっていない。現王朝の皇子とは立場が違う。謝允が出て行けば、アンタの親父の朝廷を、更にひっくり返そうとする勢が勢いを増し、国は今以上に混乱して民衆は苦しむことになるんだよ。だから、もっと父君の元で学べって言われてんのっ。
ようやく皇子は引き下がり、謝允のために白先生を残していってくれます。
一方、李晟を助けた王夫人一行。なんか久しぶり。
待ち合わせ場所の山の中に到着しましたが、誰もいません。張晨飛(ちょうしんひ)は亡くなってしまったのだよぅ(泣)
そこへ、地煞の六荘主、アイパッチ童天仰が通りかかります。ここで李晟がさ、童天仰のあの盾に気付いちゃうの。記憶の中にあった、李瑾鋒(りきんほう)の背に刺さっていた剣の文様。童天仰は父親の敵。んーでも、剣は童天仰のだったかもだけど、それ飛ばしたの沈天庶じゃなかった?まあ、そんな現場のことは知らないよな。そして童天仰も、四十八寨だと気が付いてますよ。
動きそうになるのを、王夫人が止めました。童天仰は手強い、衝動的な攻撃は危険。
隠れて様子を探る2人の前で、童天仰は持病が出たと言って咳き込み、自分はここで休んでから霍家堡に行き大荘主を待つから、手下を連れて華容を探って来いと部下に指示します。
でも、童天仰も部下も変な目線なので、これは罠だろうなあ。わざと李晟に聞かせたんじゃないの?そして多分、李晟はまんまと引っかかる。そういうヤツだよ。
その頃、県衙内には、祝県令がやって来ていました。
屋敷の中から、宋おばさんと呉楚楚が覗いてます。
県令は、外のブランコに乗っていた段九娘に、明日はそなたの姉上の命日だが、地煞が来てしまったために私は多忙、そなたに供養を任せたいと言います。
段九娘は、毎年義兄さんが墓参りをしていたのは姉も喜んでいたはず、今年くらい私でも喜んでくれるわって承諾します。随分機嫌がいいなって言った県令に、遊び友達ができたのって答える段九娘。
県令は周囲を見回します。
その時、周翡が苦しみだし、呉楚楚は慌てて駆け寄ります。聞こえちゃったらバレてしまう。
だけどさ、県令は悪い人ではないと、ボケ皇子も言ってました。これきっと気付いたんじゃないかなあとは思う。思うけれども、もし誰かが隠れているとすれば、沈天庶の探す第三皇子か、仇天晋の探す罪もない将軍の子供達か。元より彼らを害する気はないのよね、この人には。
そこに使用人が、地煞が来たと知らせに来ました。会いに行こうとする県令ですが、一旦屋敷を見やり、九娘はご機嫌で食欲旺盛だから、食事の量を増やしなさいと命じて、去って行きます。
いい人だあ。亡くなった妻の妹を、こんな状態になっていても、養ってるんだものね。
この県令、誰かに似てると思ってたんですが、ちょっと板尾創路さんチックね(^m^)
その頃、山中の隠れ家の中に李晟がいない。慌てる王夫人。
はあ~。まんまと童天仰の罠に嵌ってスタンドプレーか。コイツはいつもいつもこうだ。
案の定、弱っていると見せかけていた童天仰の前に歩み寄った李晟は、ぱっと演技をやめた童天仰に蹴とばされてます。卑怯者とか言ってますが、違うよ、アンタが考えなしなのよ。
世間知らずの青二才、騙されるのは己のせいだ。
童天仰の言い分のほうが、圧倒的に正しいです、ええ。
李晟に勝てる訳はないので、王夫人が来ちゃうんだろうなあ、でも王夫人でもどうなんだろうと、そっちが心配になるよね。
そして王夫人登場。おおお、強いな、これならば…と思ったところへ、沈天庶が来てしまったー。
王夫人は、既に亡くなった瀟湘派(しょうしょうは)掌門の妻だったんだそう。
四十八寨の弟子を返して貰えば、他に用はないという王夫人なんですが、沈天庶はあいにく今日は秘密の任務中、王夫人には観念して貰おう、自分の運命を恨んでくれ、なんてぇことを言いやがるー。
なあ、李晟。アンタの勝手な行動のせいで、四十八寨のみんなや王夫人がこんなことになっているのを、目の前で見て、どう思う?命を賭して庇われて、どう思う?
そこへ突然、あの斉門の道長が現れ、煙幕を飛ばして李晟連れ、逃げてくれました。
うおー、道長~!
次回は、直接、間接、双方で道長、大活躍。
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