以前から見たかったドラマが、U-NEXTに入って来ました。
昨今珍しい70話。2018年の作品です。
何年頃だったか忘れたけど、お国がドラマ長過ぎ問題、金かけ過ぎ問題に苦言を呈したらしいですよね?2017年の「軍師連盟」なんて1部2部合わせて86話とかあったわ。面白くて見ちゃったけど。
1年かける日本の大河ドラマが48話前後だから、比べるとその長さが分かるってもの。
「明蘭」も「瓔珞」も70話台、これらは「鳳凰の飛翔」と同じ2018年発表だったんですが、その後、徐々に70話みたいなのは減ってきて、今は30~40話くらいが多いんでしょうか。
ショートドラマも台頭してきて、最初は目新しくて面白いのも目に付いたけど、たくさん作られてたくさん入ってくるうち、そのお手軽さで通常のドラマよりピンキリ感を感じるようになってる現状。
今後はどうなっていくのでしょう。なんでもそうですけど、時代の流れを感じておもしろいもんです。
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所感 ネタバレです
舞台は天盛、架空の王朝です。
主人公の楚王、寧弈(ニンイー)は第6皇子ながら、8年前の巫蠱事件と呼ばれる第3皇子寧喬(ニンチャオ)謀反のあおりを食い、宗正寺に幽閉の身となってました。
でも事件は陰謀劇っぽい。第3皇子を慕っていた寧弈は、兄の冤罪を晴らし、仇を討ちたい。
寧弈は早くに母親を無くしてるようで、その死にも、何か裏がありそうって感じのシーンが冒頭に差し込まれています。
1人ぼっちになった寧弈を引き取って育ててくれたのが、寧喬だった模様。
それだけでなく、寧弈が8歳の時、18年前(ってことは、寧弈26才か)、旧大成王朝の遺児を追い、赤子を守っていた血浮屠の顧衡(グーホン)を投降させようと説得していたところ、物陰に隠れていた現皇太子の寧川(ニンチュアン)が矢を放ち、顧衡は討たれ遺児は崖落ちしたって過去がある。
その功で寧川は皇太子になったっていうね。
だから寧弈は、皇太子寧川を信用してないし、第3皇子の件も黒幕だと思ってる。
この血浮屠っていうのは、前王朝、大成皇室直属の親衛隊みたいな組織。
だから顧衡は、大成王朝を倒して天盛王朝を建てた現皇帝、寧世征(ニンシージョン)の追っ手から、大成の第9皇子を守ってた訳だ。8才だった寧弈の見通しが甘かったのも確かでしょうが、年端もいかない弟が、なんとか平和的解決をと試みている後ろから、兄の寧川が、騙し討ちみたいなことをした、と。
宗正寺に幽閉されている間に寧弈は、蜀錦の織物で成功しており、疫病が蔓延した時、その財を投入し、都の西部一帯の感染を抑えてました。その功により、皇帝から呼び戻されることに。
だけど、様々警戒している寧弈は、全方位に向けて病弱な愚鈍を装い、爪も牙も隠してる。
疫病対策の報償も、宗正寺で一緒に蜀錦の織物をしていた、獄卒の霍老三(フオラオサン)を引き取らせて欲しいってことだけしか望みません。

序盤、こんなきりりっとした顔は人前では余り見せないよ。
そんな寧弈には、心を許している霍老三と従者の寧澄(ニンチョン)の他、蘭香院の芸妓、珠茵(ジューイン)、青溟書院の院首で大臣でもある辛子硯(シンズーイエン)という同志がいて、2人は寧弈と繋がってることを隠してます。
珠茵は父親を巫蠱事件の際に殺されていて、共通の敵がいる。ヒロインとも偶然仲良くなります。

辛子硯は第3皇子寧喬から、寧弈を頼まれてました。
表向きは皇太子派。裏ではその動向を共有し、策を弄し、寧弈を押し上げようとしてる。でも寧弈の目的に、皇位はないんだよね。寧喬の汚名を晴らすこと、復讐すること、そこまでです。
だから序盤から、ちょいっちょい意見の違いが散見して、そこがちょびっと不安。
辛子硯は現代の諸葛亮だっけか、そんなふうにも言われるほど、切れる策士。人を食ったような回りくどい言動も多くて、見ていて時々、めんどくさっ!と呟いてしまう。
でも寧弈もそゆとこ、ある(^m^)

のっけは朝堂で寧弈を叩く叩く。
さて、寧弈が戻ってくることで、不安が募るのは皇太子。
最初に映ったと同時に、あたくし、吹きました。海一天(ハイイーティエン)じゃんっ!こりゃもう、厄介な悪役に決まっておーる(笑)字幕不備のお陰で途中までしか見てないけど「大宋少年志2」は凄まじかったよー。

皇太子は、第2皇子の燕王、寧昇(ニンション)と、第5皇子の趙王、寧研(ニンイエン)を陣営に付けてはいるけど、2人だって虎視眈々と皇太子の座を狙ってる訳で。仲良く集っていても、欺瞞だらけ。
落ち着いたいい人仮面の裏で、誰よりも腹黒い第2皇子燕王。

分かり易く短絡的で、浅慮な第5皇子趙王。

裏表使い分けていろいろやってる割には、どこか危うい人にも見える皇太子には、叔父の常海(チャンハイ)がついていて、この常家がとても力を持っているらしい。

このおじさんの顔が覚えられなくて覚えられなくて(笑)
ただし、常家の縁続きは皇太子(常家の娘、皇后の子)だけじゃなく、第2皇子(皇后の妹の子)もいるので、皇太子は、自分がダメでも次があると思われているだろうと考えてはいます。第2皇子には彭沛(ポンペイ)って朝臣もついてるみたいね。刑部尚書かな?
となれば、皇太子の牙城を崩すためには、まず第5皇子からだろなあと、早々に分かる寸法。
寧弈の赦免は、そんな皇子達と常家の状況に、一石を投じようとした皇帝の計略でもありました。
その辺りの癒着と陰謀に打ち込む釘として。

皇帝サマ、難しい窮屈な立場なんだろうってのは分かるけど、天盛を興し皇帝になって18年で、息子達と臣下を御すこともできなくなってたってことなんだよねえ。そう無能にも見えないんだけど、細かいしくじりの積み重ねなんでしょうか。皇帝になる時、常家の力をだいぶ借りたのかもね。
で、寧弈の後ろ盾として、皇帝が白羽の矢を立てたのが秋家です。
秋尚奇(チウシャンチー)は同じ都督だけど、常海の下についてる状況。でもそれは担ぐ皇子がいないせいだと、皇帝は秋家の娘、秋玉落(チウユールオ)と寧弈との縁談を決めました。

秋尚奇はアゴヒゲだけ白いので見分けが付く。
大騒ぎになったのは秋家です。罪人だった皇子との縁談なんてっ!
秋夫人と第五夫人は、秋家の居候だった秋尚奇の妹、秋明纓(チウミンイン)の娘の鳳知微(フォンジーウェイ)を身代わりに立てることを画策。相性を観るために提出する誕生日を、鳳知微のもので出しました。
秋明纓は駆け落ちした夫が亡くなり、男女の双子、鳳知微と鳳皓(フォンハオ)を抱えて路頭に迷い、10年前から兄の家に世話になってた。子供達の姓は鳳なんだけど、実はこの人の夫は、血浮屠だった顧衡。18年前、大成の遺児と共に亡くなった人だったんだわ。
だから秋明纓は、夫を死に追いやった仇だと寧弈を憎んでいます。いや皇太子のほうだろうって話だけど、あの日の実情を知らないし、キッカケを作ったと言えばそうなので。でも考えてもごらんよ、当時8才ですぜ?ま、こういうのは理屈じゃないんでしょうな。
でもこの辺りの事情も、秋尚奇、秋明纓兄妹しか知らない話のよう。

劉敏涛(リウミンタオ)は母親でも姉でも、ほぼしっかりさんの役だね。
そんな境遇を生き延びて来てるので、秋明纓はめちゃめちゃ心の強い人なんだよね。鳳知微もまた、正義感が強く機転の利く頭の回転の早い人です。半面、世間知らず過ぎて無謀だけど。
なのに、鳳皓。
この母が、なんでこんな息子に育ててしまったんだろうと思うほどの、足りなさ。きっとこの人、母親や姉の足を引っ張りまくるんだろうってのが、すぐに分かるよ。

弟を見る鳳知微の目(笑)
更に、秋明纓には宗宸(ゾンチェン)という相談役がいました。
宗先生は鳳知微が男装して通う私塾の先生なんだけど、どうやらこの人も大成王朝か血浮屠の生き残りらしい。あれまっ、温氏ご当主じゃーありませんかっ(陳情令 笑)
味方サイドで拝見するのは初めてかも。

こんなに求心顔だったとは気付かなかったワ。
仇を討つために、鳳知微を寧弈と結婚させて中に入り込むのも手かもしれないと考えた秋明纓は、宗先生に窘められちゃうんだけど、秋明纓と宗先生の態度を、鳳知微もちょっと不審に思ったっぽい。
あ、もう1人。金羽衛の指揮使、顧衍(グーイェン)も重要人物でした。

この人は元血浮屠で顧衡の弟。でも18年前、天盛に投降し、以降皇太子についてる。
それを裏切りだと思う血浮屠の生き残りが、金羽衛の部下を殺した?みたいな事件が起きます。凶器は血浮屠特有の手戟。
でもそれは血浮屠の残党がいる!?って噂を都に流すための、辛子硯の計略っぽい。手戟は辛子硯が用意したみたいな話をしていたから。だけど顧衍は、とうとう昔の仲間が自分を狙いに来たと思い込みます。
そんなややこしい中、寧弈と鳳知微は知り合います。
最初、寧弈は、珠茵の元にいた胡散臭い裁縫師、六郎として(笑)
その後、鳳知微は相手が六郎だと知らないまま、縁談を反故にするため、楚王府に乗り込んじゃう。
でもその日は、寧弈が皇太子、第2皇子、第5皇子を招く宴の日で、構ってられなかった寧弈は、鳳知微を湖の中に突き出した東屋に隔離しておきます。
ただ寧弈は、鳳知微を化け猫と呼び、秋尚奇は娘を嫁がせたくはないはずから、自分に会いに来たのは、秋玉落本人ではないと分かってたんだよね。
気付けば夜になってた鳳知微は、湖に飛び込んで逃げ出そうとするんだけど、それを上手いこと使われて、楚王府に刺客が侵入した騒ぎにされちゃう。皇太子を狙っているのだろうか、みたいな話に。
バリバリ思い当たる節のある皇太子(笑)
第2皇子の収める燕州に、死んだはずの大成の第9皇子が現れたとの噂が立っていたらしい。それで狙われるのは自分だと、自覚してるのね。
ずっと酔っぱらったフリをしていた寧弈が、それを聞いて笑い出ます。
18年前、兄上は私の目の前で大成の遺児を殺し、皇太子になりました、大成の遺児がいるなら、兄上は天盛の皇太子ではなくなります、笑えるでしょう?
寧弈の宴は、皇子達に小さな釘を打ち込んで、ざわつかせることだったみたいね。
第2皇子にも、ちょいと疑念めいたことを口走ったりしてね。
鳳知微が湖に飛び込んでくれたお陰で、目的はおおかた達成できたようで。
でもこっそり助け出された鳳知微は、裁縫師が楚王だと聞かされ、めっちゃ怒ってた(笑)
来訪の理由も偽の許嫁だってことも、すっかり読まれてしまってるし。
だけど寧弈は、愚かな小娘と無能な皇子、お似合いだと思わないか?なんて言う。この人の鳳知微への言動は毎度こんな調子で、本音なんだか嘘なんだか分かり難いけど、型破りな鳳知微を、間違いなく気に入ってはいるんだよね。
でも鳳知微のほうも、楚王は無能なんかではなく、切れ者過ぎるから、災いを避けるために秋尚奇は娘を嫁がせたくないと読んでました。
一応、縁談の撤回を頼んでみると言った寧弈に、鳳知微が帰り際、名前を名乗ると、寧弈は、名前なんて聞いてない!って(笑)でもさっき、偽物のおまえは誰だって聞いたよねえ?
愚かだとか、あ?急に賢くなったなとか、鳳知微を面白がる寧弈の台詞が結構楽しいのよ。
その頃、息子を人質に取られた秋明纓は、兄貴を脅してました(^m^)
静かに生きていきたいのに、鳳知微や鳳皓を巻き込むなら全てを暴露する、もしくは鳳知微が婚姻の場で楚王を暗殺する、秋家は破滅する、と。
だけどまあ、鳳皓を隠したのは第5夫人で、秋尚奇の預り知らぬことでなー。
でも妹の性格をよく知る秋尚奇は、仕方なく娘を嫁がせようとするんだけど。
もう一押し、寧弈は丸薬を飲んで、皇子達を見送る際に倒れます。
でもなぜか皇宮でも皇帝が血を吐いていて、侍従の趙淵(チャオユエン)に、楚王が危ないから急いで様子を見に行けと命じてた。
ここの回想シーンで、寧弈の母親が、皇帝と息子に自分の血を飲ませてたんだよね。で、2人は一蓮托生だと笑ってた。寧弈の母親って、呪術とかの出来る人だったってことかな。
体調が連動するのを寧弈が知ってたかどうか分からないけど、寧弈は多分、皇子達に毒を盛られたかも疑惑の種をまいたはず。それはまんまと趙淵から皇帝に伝わりました。
ただ趙淵がだいぶ寧弈の心配をしていたらしいので、この人は一蓮托生を知っていたのかな?
皇帝も寧弈を釘として使おうとはしてたけど、子供の頃から才気走っていた息子の不遇を、心配もしてはいたみたいだね、一応。
家に戻り、寧弈のことがちょいと気になってる鳳知微に、秋明纓はとんでもない誓いを強制します。寧弈には決して嫁がない、近いを破れば、母の魂は飛散して永久に転生しない、とか。怖い怖い。
大成の第9皇子の噂が皇帝の耳にも入り、皇帝は皇子達を呼び出して、大層ご立腹。
みんな知っていたのに、誰も自分に報告しなかった、と。
一緒に呼ばれていた姚丞相や、都督の常海、秋尚奇、金羽衛の顧衍も知っていて、皇太子には報告済と言われちゃって、焦る皇太子。
寧弈もトボケて、そういえば宴の時に耳にしたとか、それを聞いて笑い話をしたとか言っちゃう。
寧弈は、充分皇帝の釘としての役目をはたしている模様。皇帝は寧弈だけを庇いました。
一方、婚姻話は皇帝が破談にしてくれたんだけど、表向き相手は秋玉落なので、秋玉落は凶をもたらすと噂が立っちゃったらしいよ。ふふん、それこそ正妻と第五夫人の自業自得だろうに、2人は鳳知微を逆恨みします。面倒なことに、第5夫人玉華(ユーホワ)が鳳知微親子の素性に気付いてしまうんだよねえ。
その頃、水路の修理を任されていた第5皇子は、雑役13人が現場から失踪したと聞きます。
単なる脱走だと思った第5皇子は、気にしないんだけども。
血浮屠の残党探しに行く金羽衛の顧衍のところに、なぜか皇太子から同行を命じられた辛子硯が。
この人文官だろうに。だけどまあ、一応2人は皇太子派だからねえ。
でもそこで、伏兵の襲撃に遭って顧衍はケガをし、金羽衛もだいぶ犠牲になったのに、なぜか自分だけは賊からスルーされて無傷だったことに違和感を抱く辛子硯。しかも間髪入れずに皇太子と常海が兵を引き連れて来て、残党を追って行き、自分は付いて来るなと命じられた。
これで辛子硯は、いろいろと気付いてしまい、さすがに呆然とします。
燕州にいるって噂の血浮屠が、なぜ都近くに現れたのか。しかも襲撃の手法も手戟も血浮屠そのもの。だけどそもそも、噂も、金羽衛の事件も、辛子硯は扇動する側だった筈なのに。
だから顧衍がいくら探しても残党は見つからなかった。本当はそんなのいない筈だったから。
ならば噂に乗じて、この襲撃を計画した人物がいる。
その人物は、本物の血浮屠の残党を囲っている。
タイミングよく現れて追い、一網打尽にしたと得意げに骸を並べたのは、皇太子と常海。
この襲撃事件は、本物の血浮屠の残党を秘密裏に保護していた皇太子の策略ってことだ。
更に、これが血浮屠の残党だと並べられた骸は、水路修理の現場から失踪した雑役たちだと、第5皇子は気付いてしまいます。
だけど皇帝はさすがでした。
皇太子は軽率過ぎた、口の開けぬ骸など無用だと、一言で皇太子の功をぶった切り、噂の詳細や真相についての調査は、寧弈に一任します。寧弈だけは皇太子に取り込まれていないからね。
ここで焦った皇太子と常海が、妙なことを言い合ってました。
あの時、あれを遺児としたのは、顧衡が抱いていたからだ、と。
なら崖落ちしたのは、本当の第9皇子じゃないのかもしれない?
顧衡は囮として、自分と秋明纓の子を使った可能性もあるってことか?本当の遺児は皇子ではなく、鳳知微だったとか?どう考えても鳳皓じゃないでしょうし(笑)
更に、寧弈も顧衍と密会して当時の話をしていました。
当時顧衍が血浮屠を裏切ったのは、協力すれば子供を助けると脅されたから。だけどそれで顧衍の兄、顧衡との交渉が成功すれば、寧弈と顧衍は功臣となるはずだった。
でも、皇太子と常海が交渉現場に乱入し、気を失ってしまった寧弈が目覚めると、顧衍は皇太子についており、寧弈は皇帝に見限られてしまった。
そして今、突然遺児が現れ、皇帝はこともあろうに寧弈に調査を命じた。因果は巡る。
寧弈は以降、行方が分からなくなった顧衍の妻子を探したけど、香り袋しか見つからなかったとそれを渡します。皇太子がその気なら、もっと早く見つかっていただろうにと。
だけど顧衍は、8才の童のせいで、妻子を人質に取られて血浮屠を裏切り、兄まで死なせ、後継争いに赤子まで利用されたと恨み言を口にします。
ん?皇子とは言わずに、赤子って言いましたね。やっぱりあの時死んだのは第9皇子じゃないな?
当時皇帝は寧弈に、投降させられたら顧衡と赤子は助けると約束してたらしいんだけど、顧衍は笑い飛ばしました。天盛の皇帝が本当に助けるはずがない。信じていたならオメデタイと。
寧弈は無知な子供だったことを認め、でもその後、紆余曲折を経て学んだ、と言いました。
いやあ、駆け引きする寧弈の迫力よ。ヘラヘラ演技との落差がすごい。
一連のやり取りで、寧弈の迫力と、今回の襲撃で失った部下達への情に負けた顧衍は、寧弈に命じられるまま、第5皇子を監視することに。
これは寧弈にとっても賭けだった模様。あんなわだかまりは簡単には解けないけど、顧衍の仲間への情に賭けたんだって。顧衍自身が真相に辿り着かないと、味方に引き入れることは出来ないから、と。
その頃、秋尚奇は常海に、訳アリの秋明纓を匿っていたことがバレてました。
さて、兄貴はどう出るのやら。
一方、第5皇子を監視していた顧衍は、血浮屠だと言われた骸が雑役のものだったこと、それを第5皇子が必死で隠そうとしていたことを知ります。自動的に、あの日の襲撃が皇太子の策略だったこと、自分の部下はそれで殺されてしまったことも。
顧衍、大荒れ。これは皇太子を裏切りますわな。
秋明纓の子が遺児かもしれないと気付いてしまった第5夫人が、それを文書にしていたのを見た秋明纓は、第5夫人を消してしまいましたよ。母すげえ。あっという間の出来事。
3人は急いで、出て行く準備をしてるんだけど、こんな時でも鳳皓の空気の読めなさよ。
顧衍も皇太子に呼ばれ、秋明纓達3人の来歴を知っているなと持ち出されます。
皇太子は秋家に兵を送ったと言う。あー、常海にバレた兄貴は、3人を売ったのか。
血浮屠の残党結集も遺児騒ぎも自分の立場が悪くなったのも、全て夫の仇を討ちたい浅はかな秋明纓の仕業だと言う皇太子。
ウソ八百並べるんじゃねえと思いつつ(笑)顔に出すのを堪える顧衍。
逃げた鳳知微達3人は、夜の町中で囲まれてしまいます。母と姉は戦えるのに、なんなのこのボンクラ息子は。
でもそれを助けに来たのは、寧弈たちでした。騒ぎの中、秋明纓は第5夫人の文書を落とし、それを拾ったのは寧弈。あら、良かったわね、皇太子の兵に拾われなくって。
ただ、秋明纓と鳳皓は連れ去られてしまい、寧弈はケガをし、鳳知微は寧弈たちに保護されます。
鳳知微は、第5夫人を殺したからだと思い込んで、母じゃない自分だとか言ってたけどねえ。ソコじゃないんだよぅ。
楚王府に戻ると、なぜか皇帝の侍従の趙淵がいたよ。寧弈は血浮屠に襲撃されたと言って倒れます。
さて、皇太子は意味が分からなくなった。
秋明纓親子3人を捕まえようとしたら、血浮屠ではない黒装束に邪魔されて娘だけ取り逃がし、同じころ、寧弈は血浮屠に襲撃されてケガをしてた。
それが本当に血浮屠だったかは不明だけど、あれだけ画策した、自分が血浮屠の残党を殲滅した件は、笑い話になってしまった。
しかも、雑役13人の骸を血浮屠代わりにしたことが第5皇子にバレ、第5皇子は夫を探してた雑役の妻を消しといてやったからねと、のこのこ報告に来たよ。皇太子にしてみれば、弱みを握られた訳だ。
しかも本当は、第5皇子を監視してた顧衍が妻を助けて、雑役の遺体の確認をさせたんだけどね。
楚王府にいる鳳知微は、あの襲撃と寧弈が現れたことの真相を知りたがってました。
家族の事情は知らない、でもあの晩、秋都督が酒席で、鳳知微は今宵死ぬと言ったから助けに行ったと聞き、裏に伯父がいたことを理解する鳳知微。
だけど最初に、君が好きだから助けに行ったと言われて、動揺してたね(笑)
寧弈は、母と弟を助けることを約束します。
この機に皇太子を追撃しようと言う辛子硯に、それでは秋明纓と鳳皓の命が危ない、無辜の命の血に染まれば、明君にはなれないと説得する寧弈。鳳知微のためだと知りつつ、辛子硯はこのチャンスを我慢して見逃してくれたのに。
その鳳知微は、置手紙を置いて、楚王府を抜け出してました。はー、ばかもの。
自分がどれだけ狙われているのか、危ういのか、本当の意味で気付いてないんだろうなあ。
寧弈もさすがに、すごい顔して怒ってるよ。
秋家にこっそり戻っていた鳳知微。
急いで秋家に出向いた寧弈。
秋尚奇は屋敷の中で鳳知微を確認すると、部下に尾行を命じ、寧弈は寧澄に鳳知微を探すよう命じ。
何も知らない鳳知微はフラフラ動き回り、いきなり金羽衛に突撃して顧衍の部下に拉致という名の保護をされ、楚王府に連れ戻されてました。
全くね。ここら辺からしばらく、鳳知微の世間知らずの無謀さに呆れる時間が続きます。
行動力があるのは分かるけど、腹が立つほど危なっかしいのよ。
鳳知微の行方が分からなくなったことを心配しまくってた時に、自分の部屋のベッドで鳳知微が寝てたのを見た寧弈のホッとした顔よー。
でもすぐ背後の暗がりから顧衍が出て来たよ(笑)
だけどそれだけで、顧衍が全てを理解し、皇太子から離れたことが分かったでしょうよ。
案の定、顧衍は兄の妻子を守ることを条件に、寧弈に忠誠を誓いました。共に皇太子を倒すと。
よし、頼もしい仲間が増えたぞ。
ありゃー、もっと簡単に書くつもりだったのにな。
これでまだ8話の冒頭まで。咀嚼しながら書いてると、あ、そっかー!に改めて気付いたりして、ついつい長くなってしまいます。いかんな、70話もあるのに(笑)
次からは、も少し簡潔にしたい所存。
今のところ、初見では分かり難い部分も多いけど、期待通り、面白いですー。
どうか中だるみしませんように…
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作品情報
- 制作 2018年発表 全70話 爱奇艺
- 原題 「天盛長歌」
- 原作 「凰権」天下帰元
- 監督 沈厳、劉海波
- 脚本 路怡、邹越、蘆菁、王佩、邱永懿
人物相関図

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