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陳情令 第41話「両者の溝」あらすじとネタバレ感想

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陳情令
画像出典 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited.
目次

あらすじ

芳菲殿の密室で先代の聶宗主・赤鋒尊の首級を見つけた魏無羨、赤鋒尊の記憶に入り込む。赤鋒尊と金光瑶の因縁は、金光瑶がまだ孟瑶と名乗っていた頃、夜狩で子弟たちに侮辱されていたことに端を発す。その後、副将に抜擢された金光瑶だったが、総領を殺した件で聶氏を追放され、その後 藍曦臣も加えて義兄弟となるも赤鋒尊との溝は埋まらず、ついに赤鋒尊は金光瑶の罠にはめられ命を落とす。すべてを知った魏無羨は藍湛と芳菲殿へ向かうが…。

ドラマ公式サイトより引用

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ネタバレ感想

さて、聶明玦(ニエミンジュエ)の首にぺとりと張り付いて、共情を始めた、ヒトガタ魏嬰。
出て来たのはかなり昔の思い出からです。

覇下(バーシア)で傀儡を倒していた赤鋒尊(せきほうそん)は、配下に、先日の夜狩でしんがりを守っていた仙師の名前を聞きます。孟瑶(モンヤオ)でした。

みんなのために水筒に水を汲んで戻って来たところ、洞窟の中から自分の悪口が聞こえてきてしまい、仕方なく外でひとりで休憩しているところに、赤鋒尊。
なぜ洞窟に入って、みんなと一緒に休まぬと聞かれて言い淀んだ孟瑶を見て、大哥は何かを察したのね。一緒に孟瑶を洞窟に連れて行きます。

洞窟の中では、相変わらず孟瑶の悪口。
金光善(ジングアンシャン)の息子だという証の品を持って、雲夢から金鱗台まで尋ねたのに、認知もして貰えず、追い出された、妓女の産んだ子など相手にするかなんて話で、笑い合ってます。
それは全部赤鋒尊の耳にも入り、自分の子弟達の性根の悪さと共に、孟瑶がそれに耐え懸命に下働きをしていることを知って、怒り心頭。

苦労して運んで来てもらった水を飲み、飲んだそばから心無い言葉を吐くとはな。
私の下で民のために働かず、無駄口だけを叩くとは!

そして孟瑶にも、偉丈夫たるもの、後ろ暗きことなく堂々とあれと。
こやつらが陰で好き勝手ほざくのなら、おまえがやることはこやつらを黙らせること。
これより孟瑶よ、おまえは副将だ。

いやあ、英断ではあるんだけどもさあ。
あ、そっか、でも「黙らせること」が目標にもなってた訳ね。で、黙らなかったヤツもたくさんいた訳だよねえ。
以前、孟瑶を引き上げたものの、逆に妬み嫉みもいっぱい買っちゃって、頑張っても全然思うように動けなかったのは、大哥の気配りが男性的過ぎて、イマイチ配下達を統率できてなかったんじゃないかと思ってたけど。そもそも、黙らせてみろという、めっちゃ脳筋(笑)の采配だったのか。

場面は変わって、温氏の襲撃時。
自分をバカにして全く指示を聞いてはくれなかった総領を、刺し殺す孟瑶を見てしまう大哥。これは10話でした。いやあ、だいぶ前だねえ。

陳情令
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彼はこの口角の上がった横顔を見てしまった訳だ。そりゃ、言い訳なんか受け付けないわね。
でもその後、温逐流から身を挺して大哥を守ったから、ひとまずその場は収まったけど。
後に孟瑶は、総領が薛洋(シュエヤン)を逃がすのを見たとか、私の出自が卑しいからと殺そうとしたとか言い募るんだけど、何より大哥はあの横顔を見ているんですよ。侮辱に耐えられず逆上した者が、あんな顔をする訳がないって。
しかも使っていたのは温氏の剣。薛洋の所業に仕立て上げようとしたな、以前から計画していたなと。

ああ、そっか。あの時、総領に誰かと話していたのを見られてるんだね。
黒い靴だったけど。既に薛洋を逃がしてたんかな。

これを見て魏嬰は、孟瑶がなぜ放逐されたかを知ります。
多分赤鋒尊は、本当に孟瑶のことを思っていたこと、だからこそ裏切りを許せなかったことも分かったでしょうねえ。

そして、不夜天城、炎陽殿での一件。
侵入した赤鋒尊を、温若寒の部下として、痛めつけるシーンです。22話ね。
密偵として、温若寒に信用されなくてはならなかったからと、後で本人は言い訳してましたが、いやはや本当に「芝居の上手いお友達」(笑)
赤鋒尊と一緒に侵入していた聶氏の子弟達が言い返すと、孟瑶は刀を取り、子弟達を殺してしまいます。そこまでする必要はなかった。大哥にしてみれば、絶対にそう思う。
こういうところに何度も当事者として遭遇してしまえば、大哥は兄上のように、金光瑶(ジングアンヤオ)を信じようとは思えないのは当たり前だろうなあ。

孟瑶は、没収した覇下にも触れ、先代の刀にはわずかに及ばぬとか、先代は刀が折れた時に亡くなったとか、煽る煽る。

そして事後。
藍曦臣(ランシーチェン)に助け起こされた大哥が、傍らに覇下を持って控える孟瑶に怒りをぶつけようとしますが、兄上が庇いました。密偵だったのだと、情報を流し、不夜天城の詳細な地図を送ってきたのは、孟瑶なのだと。怒りを押し殺して、引くしかなかった大哥。

でもあの義兄弟の契りはなあ。なんでまた?でしたよね。
多分赤鋒尊と斂芳尊(れんほうそん)をなんとか仲直りさせようっていう、沢蕪君(たくぶくん)の計らいだったのでしょうが(みんな二つ名にしてみた(笑)
2人で仲良くしてればいいじゃないか、巻き込むなよ、俺をと思わなかっただろうか、大哥は(^m^)

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この、顔である。

そしてここからは、魏嬰も見ている私達にも、今までほとんど情報のなかった内容。

聶家宗主の宿命、気の暴走を抑えるため、藍曦臣が清心曲を弾いていました。
向かいでは、同様、金光瑶も。兄上が伝授したのね。多分二人の間の溝を埋めようという、兄上の思いだったんでしょうけど。

おや?既に弾いてるのは清心音なんだけど、新しく清心音を教えてくれみたいな話になってますよ。
ま、いっか。いずれにしろ、斂芳尊は沢蕪君から清心音を伝授され、赤鋒尊のために弾くことになる訳だ。
さっきは聶氏の不浄世だったけど、斂芳尊と赤鋒尊が2人で向かい合っている、水色のあの設えは金鱗台ですね。大哥は清心音を弾いて貰うために、わざわざ金鱗台に足を運んでたのね。

ただ。途中から、目を閉じて聴いている大哥を見る金光瑶の顔がな。
そして、曲のトーンがな。マイナーな感じに変化しているのを、要するに違う旋律になっているのを、こんなに何度も聴いていて気付かなかったのか、大哥よ。その表情も、兄上がいた時の落ち着いた表情とは違い、眉間に皺が寄ってきてますよ。
大哥は、とうとう血を吐いてしまいました。

魏嬰の反応を見守りつつ、心配する藍湛。でもまだ肝心のところを見ていないからなー。
藍湛もまた、琴を弾き始めます。

金鱗台で、兄上と金光瑤が大哥の心配をしていた時、やってきた大哥。
鋭い口調で、金光瑤を外に呼び出します。
ぃきなり覇下を振り回す大哥に、剣を向けた配下を遠ざけて、金光瑤は、義兄上、話し合えば済むことですと言いました。
大哥は新たに何を知ってしまったんだ?

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ふむ。金光瑤は、一度逃げた薛洋を、再び捕まえて投獄したみたいですね。大哥の言い分は、血は血で贖うものだ、どうして殺さないんだと。そして、あの時、不浄世で薛洋を逃がしたのは総領か、それともお前かと。
どうやら、常萍(チャンピン)が供述を翻した後のよう。なので常氏虐殺の犯人が薛洋だという証拠がなくなった、金光善(ジングアンシャン)も生かしておけと言っているらしい。
大哥は、薛洋は陰鉄を持ってる、それを抱き込む理由など明白だと言います。そもそも金光善のことも信じてはいないのね。まあ、そうでしょうけども。

金光瑤の反撃が始まってしまいます。
大哥は世家の出で修行も重ねた、偉丈夫に計略など不要だと豪語する。
だが私は?私にそれが望めたと?修行の基礎もなければ、これまで師もいなかった、世家の後ろ盾もない。蘭陵金氏での立場が盤石で、金子軒(ジンズーシュエン)の代役になれると言うのか。

金光善は金光瑤は使える駒だと手元に置いたけど、後を継がせる気はなかったんですね。他の庶子を迎えてでも、それを阻止しようとしていたらしい。
薛洋を殺さないのは、陰鉄を持つ薛洋を手元に置いて、金氏での立場を守るためらしい。

金光瑤は尋ねました。ずっと聞きたかったのだと。
あなたが殺した命は、私より少なくはないはず。なぜ仕方なく数人殺しただけの自分が、恨まれなければならないのか。
大哥は、決して私欲のために殺めたことはないと言います。のし上がるためなど、以ての外だと。

なるほど、殺されて当然の者達だった訳ですね、では罪人だと判断する根拠は?
その根拠は正しいのか。1人殺して100人を救えれば、それは功績なのか、それとも罪か。
大事を成すには犠牲は付き物。

なぜ自分を犠牲にせぬ、お前は他の者より高貴だというのかと聞かれ、そうだと答えた金光瑤。
激高した大哥は、金光瑤を蹴り飛ばし、金光瑤は階段を落ちて行きます。
そして大哥は言ってしまった。
妓女の子め、程度が知れる。

身支度を整え、帽子をしっかり被り直して、額の玉に触れる金光瑤。
大哥は、覇下を振り上げるのですが、ここで気の暴走が始まってしまいます。
それを見る金光瑤の微笑み。
大哥、また清心音を弾かねば。

あの兄上とは違う、マイナーの清心音に秘密があるようですわね。逆効果の曲なんじゃない?どこで見つけてきたのか。きっと姑蘇藍氏の蔵書閣の禁室かなんかでしょうが。
兄上の義弟として出入りしていれば、そして不夜天城の詳細な地図が作れるほどの人なら、禁室に忍び込むことも容易かったかもしれません。

階段を上って来た金光瑤は、義兄上は油断し過ぎだと言いました。
なぜ気付かぬのです、私と二義兄上の弾く清心音は、どこかが違うと。

あら、白状してたのか。
この時、藍曦臣は室内にいるんだよね。少しでも疑っていれば、そっと出て来ていたかもしれないけど。そもそも清廉な人だし、盗み聞きとかしないだろうしなあ。

余りの怒りで錯乱状態になった赤鋒尊は、激しい殺意に翻弄されて気が暴走し、筋脈を断たれてしまいます。
んもー、血だらけの大熱演でした。王翌舟(ワンイージョウ)さん。

満足そうに微笑みながら眺める金光瑤だけど、聶懐桑が走ってきたのに気付き、いい人仮面に切り替え。
驚いて駆け寄ろうとする聶懐桑を、抱き止めました。
大哥、私だよ、私が分からないのかって、ほわいたんの叫びも悲しい。

成長してからは、厳しいにーちゃんに委縮してた弟だけど、本当は小さい頃からお互いに大事に思い合ってるいい兄弟だったんだよね。だから、ほわいたんの衝撃たるやってことなんですが。
そちらのエピソードは、スピンオフ映画「乱魄」参照ですよ。

その後、赤鋒尊は、薛洋作の陰虎符を使われ、金光瑤の密室で首に黒いヒビが入った状態で捕らわれていました。だけど半欠けの上、魏嬰のものじゃない陰虎符では、とうてい赤鋒尊のような大物は制御できなかったみたい。
覇下を担いだ薛洋に、どうすると聞かれた金光瑤は、殺せと命じます。
赤鋒尊は自分の覇下で、首を切られてしまったんですねえ。

とんでもないものを見てしまった、ヒトガタ魏嬰。幕から出ると、金光瑤の剣が襲ってきました。
逃げまどっているうち、そこには自分の随便(スイビェン)もあったのに気付きます。
随便の上に乗ってバタバタし、剣を動かそうとしたヒトガタを睨んで、金光瑤は気が付いたのだろうか。魏無羨が蘇っているのでは?ってことに。それとも、魏嬰以外には抜けない随便が動くはずはないと、高を括っていたんだろうか。

あ、魏嬰亡き後、随便が誰にも抜けなくなっていたのは、既出だったかな?
でもそうだったんですよね、で、それをコレクションしていた金光瑤は、そのことを知っていたはずです。

その時、すらりと随便が鞘から抜け、金光瑤を攻撃し始めました。
その隙に、ヒトガタは密室から逃げて行きます。傍らに刺さった随便を見て、金光瑤はこの剣が動いた意味に今度こそ気付いたのでは?

ヒトガタくんがテコテコと歩いて戻って来たのを、藍湛が扉を開けて迎え入れ、魏嬰の霊識を本体に戻しました。

陳情令
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大変なものを見てしまった魏嬰は、芳菲殿の銅鏡が密室への入り口で、中には秘密を握った秦愫(チンスー)が監禁されている、赤鋒尊の首もあったと伝え、藍湛と共に急いで芳菲殿(ほうひでん)へ。
でも、ヒトガタくんが戻るまでの間、少し時間あったよねえ。まず首はもう隠されてるんだろうな。

阻む金氏の子弟達を倒しつつ、芳菲殿に向かう2人に、兄上が合流。

芳菲殿の前には、金凌も立ちはだかりますが、3人共、お子ちゃまに説明は出来ないよねえ。完全に無視して進もうとします。ひらりと裾を翻して進もうとする兄上がキレイ(^m^)
魏嬰が、金宗主、開けろと叫ぶと、部屋の中ではなく、後ろから金光瑤が現れました。
これさ、急いで首をどこかに持ってった帰りでしょ、そうでしょ?
どうしてそれに気付かないかなあ、魏嬰も。

急がなけれは密室のお宝がなくなってしまうと言った魏嬰に、珍しい宝玉を持つ家なら隠し部屋などあると金光瑤。だけど兄上の、その隠し部屋を見せてくれるかという言葉に、一度は難色を示すものの、開けよと言われてしまいます。

そこに、なぜか蘇渉(スーショウ)が現れた。なんっか偉そうです。以前は縮こまっていたし、ビクビクしていたのに。姑蘇藍氏は礼儀を重んじるそうだが、家主の寝殿に押し入るとは実に礼儀正しいなんて、嫌味言ってきてさ。オマエもいたんだから分かるだろう、兄上の清廉さは。
兄上にはそういう言い方をし、藍湛には慇懃無礼な感じの拱手をした蘇渉。
魏嬰に、藍氏を裏切りながら含光君の真似ばかりして琴まで使うとは、おまえに姑蘇藍氏を語る資格があるかと言われたところで次回ですよー。
密室には入れたもののー…

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