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陳情令 第35話「刀霊の導き」あらすじとネタバレ感想

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陳情令
画像出典 Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited.
目次

あらすじ

金凌に取りついた悪詛痕を自分の体に移した魏無羨。宿にいたのはかつての友人で、今は聶氏宗主の聶懐桑だった。行路嶺にある人食い霊堂の噂の真偽を聞いた魏無羨と藍忘機は、翌日 再び霊堂に入り、棺に入った刀を調べる。だがそこには唯一、前宗主 聶明玦の覇下だけが見当たらなかった。聶懐桑から聶明玦の身に起きた怪事を聞いた二人は、刀霊が聶明玦の骸のもとへ呼んでいると推測、16年前に常氏が惨殺された櫟陽へ向かうが…。

ドラマ公式サイトより引用

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ネタバレ感想

金凌(ジンリン)を気絶させて、悪詛痕を自分の体に移した魏嬰はそのまま金凌が気付くまで待ってたんだね。だけど目覚めた金凌は開口一番、外叔上にも殴られたことないのに!
そんなセリフ、どこぞでもありましたわね(笑)
江澄のいつもの「足を折るぞ!」は、単なる脅しのようです。なぁーんだ、実際は殴ったことすらないんかいっ(^m^)

そして今度は、含光君っ、ごめんっ、これには訳があっ!って、藍湛が怒って現れたテイの魏嬰のお芝居に、きょどった金凌は逃げて行きました。
でも、魏嬰が移した悪詛痕は、思ったよりも酷いみたいよ。
悪詛痕って、マーキングらしいんだけどね。邪崇が狙いを定めたって意味の。

さて、清河の宿で待ち合わせをしていたはずの藍湛は、街の橋の上に立って、月を見上げていました。

陳情令
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体、うっすいなあ、イボくんてばっ。肖戦も細っこいけどねえ。

美しいわね。初めて会った日の、塀の上のことでも思い出してるんでしょうか。
それを見つけた魏嬰も、てっきり江澄は永遠に自分の味方で、藍忘機とは対立すると思っていたのに、逆になるとはって、しみじみしているよ。

近付いた魏嬰を見て、ふっと表情を緩めた藍湛ですが、すぐに悪詛痕を移したことに気付きます。すごいな、この人。江晩吟(ジャンワンイン)に会ったのかって、それも理解してしまう。

で、藍湛は言います。私が背負ってやる。
うほー、思い出しますね、温晁に連れられて歩いていた時、足を折られていた藍湛を、魏嬰が背負ってやろうかと言いましたっけね。12話だね。
でも、魏嬰、覚えてないんですよ。最初はとぼけてるのかなと思ったんだけど、やっぱりこの人、舎身呪で蘇ってから、ちょいちょい記憶が抜け落ちているところがある。大の男が背負われるなんてカッコ悪いと言う。

藍湛にとっては、思い出のひとつだったんだろうな。あんな形で、人から手を差し伸べられるって経験が、もしかしたら少ない人だったのかもしれない。だよね、あの藍二公子をおんぶしようなんて言い出すヤツは、魏嬰以外にはいなかったでしょう。ちびっこの頃なら、兄上がしてたかもしれないけど。

断ると言った魏嬰を、有無を言わさず背負ってしまう藍湛@ゴリラ(笑)
魏嬰は、大梵山で俺だと分かったのかって聞きます。コクリと頷く藍湛。
なんでと聞いても、おまえが教えた。己で考えよ。

魏嬰は自分があの時吹いたのが、藍湛作の曲だってことも覚えていない。玄武洞でただ一度、藍湛が魏嬰にだけ、口ずさんで聞かせた曲だと。
しかもあの時既にその曲に「忘羨」と名付けてたんだから、忘機くんの愛は重い(^m^)
後にそれを兄上が「執着」という言葉で、説明してくれますがねー。

宿の部屋の前で、藍湛は魏嬰に仮面をするよう言います。
それで、藍湛が探し出して捕まえた人物が、古い友だったということも分かります。
というか、もう誰かなんてすぐ分かるね。選択肢、ないもの。

仮面をした魏嬰の右腕を自分の肩にパシッとかけ、左肩をガシッと掴んで、はい、いくぞっ!的な藍湛がおかしかった。魏嬰も苦笑いになってる。

陳情令
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あは…みたいな魏嬰(^m^)

で、ドカッと足で扉を蹴り開けるというね。あの品行方正な藍忘機がっ(大笑)
日頃、この相手にはイライラしてたんでしょうかね(^m^)

部屋の中で、びくうっとして立ち上がったのは、聶懐桑(ニエホワイサン)でした。
知らない、知らないって言いながら。
それを睨む藍湛、怖い怖い、顔が怖い。
切り取った着物の裾をぽいっと置かれて、ほわいたん、逃げ場がなくなります。通りがかっただけだなんて言うけどさ、無理よねー。

魏嬰は、知らないなら俺が話そうと。聞いてるうちに、思い出すかもしれないなって。
え、今までの過程で、どれだけ気付いてしまったんだ?
ほわいたんが、こちらのゴンズーは?って聞くんだけど、藍湛のひと睨みで仕方なく座ります。魏嬰のために、部屋には既にお酒も用意してあるという周到さ。藍湛、アナタって人は。

魏嬰は飲みながら話します。
行路嶺への道中で、人喰い霊堂の噂は聞いたけど、被害者はいない。つまりそれは流言。行路嶺から人を遠ざけるためのもの。これが第一の防御線。
第二の防御線は、行路嶺の妖怪。誰かが立ち入った場合でも、妖怪を見れば逃げ出す。
第三の防御線は、迷陣。
第一と第二は、民の侵入を防ぐため、第三は一般の仙師を防ぐため。でも霊器や霊犬で陣を破れる仙師や、含光君のような名士なら破られてしまう。

ほわいたんが顔を隠していた愛用の扇子は、魏嬰に奪われてしまいます。ふふっ。
要するに、清河でそれだけのことができるのは、聶氏のみ、しかも聶宗主は霊堂の近くに現れて、証拠を残した。
ひと甕飲み切ってしまった魏嬰に、すかさずふた甕目を渡す藍湛よ(^m^)

聶氏があの場所に霊堂を築いた目的は?中の屍は?本当に人を食うのか?
この話が広まれば、聶氏は各世家から責めを追う。釈明したくても誰も耳を傾けず、誰も信じてはくれない。

魏嬰の実体験よねえ。盛り上がってしまった世論には太刀打ちできないってのは。
追い詰められたほわいたんは言いました。
あれは人喰い霊堂じゃない、聶氏の墓だ。

ほわいたんは藍湛に、話す前に約束してくれと言います。
絶対に他言しないでくれ、話が広まっても、証言してくれ。
約束を破らない人物として名を馳せているのね、含光君。
応じようと言われて、ほっと肩の力を抜いて話し出すほわいたん。

数十年前から、人喰い霊堂の噂は流れていたんだそう。ほわいたんは、それに尾ひれをつけて流しただけらしい。

元々聶家は刀道を極めた仙家。歴代家主の刀は強い殺気を帯びていて、どの家主も元々気性が荒く、気が暴走し錯乱して死んできた。家主が存命中は刀が暴れても制御できるものの、家主が死ぬとその刀を制御できる者はいなくなり、刀は手が付けられない凶器となる。刀霊が認める主は持ち主1人のみで、他人には従わない。子孫として鋳造し直してしまうのも憚られる。しかも、溶かしたところで解決するとは限らない。だから刀のために、物の怪や妖魔を生贄にして祭ってきた。

歴代の宗主の実力が増すにつれ、刀の問題も深刻になってきた時、第六代宗主が打開策を考えた。
それが、霊堂を建て、刀と共に数百の妖魔や物の怪を閉じ込めて、邪崇と戦いたい刀霊を中でずっと戦わせておくこと。
ひとまずはそれで、刀霊の問題は収まったかに見えたが、最初に建てたのがよくある陵墓だったためか、盗賊に荒らされてしまった。盗賊は行路嶺に、前王朝の墓があるとの噂を聞いて、間違えて侵入し、棺に封印された刀に触れてしまった。刀霊を起こした上、閉じ込めてあった邪崇も外に出てしまい、副葬品としての邪崇の数が足りなくなったところを、その盗賊たちが穴埋め役となった。
これが、行路嶺では人が食われるという噂の真相。

金凌は、どんな手を使ったのか分からないが、壁に穴をあけて、壁に埋まっていた盗賊の屍を一体粉々にしてしまった。だから霊堂の迷陣が起動してしまい、本人は気を失って、盗賊の代わりに壁に埋まろうとした。ほわいたんは定期的に見回りをしていたが、今日行ってみるとその状態で、石を拾ったら犬に追いかけられたと(笑)
あの場所は、聶家の陵墓も当然の場所で、普通の仙師なら夜狩には来ないのに、掟を守らない金凌が勝手に侵入して、あんなことになったんだってのが、ほわいたんの言い分。

そこまで話して、大事な扇子を忘れて、急いで帰ろうとしたほわいたん。魏嬰に呼び止められ、極上の品だなと言われます。それは16年前と同じ扇子。16年前はそこそこだ、なんて言われて腐ってたのにね。

ほわいたんが帰った後、藍湛は魏嬰の悪詛痕を除こうとします。大丈夫だ、自分でできるって言う魏嬰だけど、もう太ももまで広がってるみたいよ。

その時、藍氏の乾坤袋に入れてあった刀霊が暴れ出しました。
一緒に鎮めるぞって言った藍湛は、魏嬰が即席で作った竹笛の穴をこしこしと修正してくれてるっ。これで調子っ外れの音は直るのかな(^m^)
一緒に演奏する藍湛がニヤリと笑います。ふふっ。

陳情令
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これはね、笑顔なんです(^m^)

ここ数日、暴れなかった剣霊がこれほど暴れたのは、魏嬰の悪詛痕のせいみたい。
となると、剣霊は聶家の霊堂に導いていたのかもしれない。
じゃあ、剣霊じゃなくて、聶家に関係する刀霊なんじゃないの?そして近々で考えれば、聶明玦(ニエミンジュエ)の覇下(バーシア)なんじゃないの?と、視聴者は連想させられますわね。
悪詛痕がマーキングだとすれば、それは多分刀霊がつけたものだろうし。

翌日、2人はまたあの霊堂に向かいます。
中では、ほわいたんが指示して穴を修復させてました。
聶家の先祖の刀霊の棺だってのに、不躾に上に座っちゃうところは、変わってないなあ、魏嬰。でもほわいたんのリアクションを見て、すぐ気付きはするのね。

申し訳ないが、もう一度修復して貰うことになるって魏嬰の言葉と共に、壁に向かう藍湛。
魏嬰はまた避塵(ビーチェン)の鞘で、ガイコツ掘ったんだなあ。ためらいもなく藍湛、差し出してたもんねえ。いやーん、もう、白くて美しい鞘をー(笑)

人骨を全て掘り出しても、どうも何かが違うみたいよ。
剣霊が差していたのは黒幕じゃなく、自分の主なんじゃないかと魏嬰。しかも、剣に宿っていたから剣霊と呼んでいるけど、霊は武器だから、たまたま剣に宿っただけで、刀霊って可能性もあるんですってよ。
で、再度ほわいたんに頼み事。祭刀堂の刀、全部出してみてくれない?(笑)
あー!?ってなるほわいたんだけど、藍湛にもお願いされてしまっちゃー仕方ないですね。

だけど、開いてみた棺の刀達は全て、陰虎符の痕跡もなく刀霊も離脱していないらしい。
でも藍湛が気付きます。ここには覇下がない。
とすると、刀霊は覇下、悪詛痕も覇下がつけたものってコトか。

懐桑は、聶明玦の気が暴走した時のことを思い出します。
その場には、金光瑶(ジングアンヤオ)もいました。
金鱗台の闘妍庁(とうけんてい)の前、百花宴かな。懐桑のことも分からなくなってしまった大哥が、最期まで持っていた覇下。
だけどそこで、筋脈が断ち切れた赤鋒尊(せきほうそん)は逃げ、骸も覇下も行方知れずなんだそうな。

俺と同じじゃないかと呟く魏嬰。
もし刀霊が覇下なら、刀霊は自分の主を告げたんだ、次はどこに案内するかなと。
それを聞き、乾坤袋を出す藍湛。それを見るほわいたんの表情ね。

陳情令
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刀霊は光り、藍湛は西だと言いました。

魏嬰と藍湛は、刀霊はきっと赤鋒尊の元に案内するつもりだとか、莫家荘に剣霊を放った奴は、赤鋒尊を捜させるつもりなんじゃないかとか、刀霊の暴れ方を見るに、赤鋒尊は非業の死を遂げたんじゃないかとか話し合ってます。それを聞いてる懐桑に注目よ。

その流れだとしても、魏嬰や陰虎符に何の関係があるんだろうって疑問は沸きますが、それも調べていけばいずれ分かるだろうと納得して、2人はほわいたんに別れを告げ、向かったのは櫟陽(れきよう)。

懐かしいわね。
常(チャン)氏の屋敷で、薛洋(シュエヤン)と暁星塵(シャオシンチェン)と宋嵐(ソンラン)に会った町ですよ。
悪詛痕を心配する藍湛に、大したことないと誤魔化しつつ、魏嬰は内心、問題なのは悪詛痕じゃないと思ってます。結構なことになってるっぽいけどね。これが刀霊の怨念の仕業なら、赤鋒尊の死の謎を解明していけば、消えるんでしょう。きっとそこには、単に聶家の刀と家主の気の暴走だけでない何かが、隠されてる訳だ。だからこそ、これほどまでに強い怨念を放ってる訳だ。

莫家荘に剣霊を放った者と赤鋒尊を殺したのは、同一人物か?と聞く魏嬰。
藍湛は、別人だと言います。魏嬰も同意見。
赤鋒尊を殺した者は、骸も隠すほど慎重なのに、刀霊を放って藍氏を襲わせるような、すぐに足がつくことはしない。となれば、隠したい人物と暴きたい人物がいるということになる。
藍湛ってば、あ、うん、そっか…みたいな顔だっ(笑)

赤鋒尊を殺した隠したい人物は、聶氏の秘密を多く握り、刀霊を放った暴きたい者は俺たちの動向に詳しい。暴くのは一苦労だぞって魏嬰。
焦るなと言った藍湛に、すかさず、なぜ俺だと分かった?って、この間の晩の質問をぶつけた魏嬰ですが、藍湛は引っかかってはくれませんでした。己で考えよ。
そうよ、思い出しなさいよ。わんしぇん、なんてタイトルつけちゃった曲のことなんか、藍湛の口から言えないわよっ(^m^)

藍湛の入っていった旗亭酒楼って店の旗を見て、魏嬰は昔を思い出してます。
そういうことは覚えてるのになあ。あの玄武洞での出来事は忘れたんかいっ。藍湛も意地でも言わないって思うようになっちゃうのも、分かる気がするぞ(笑)
あの時は、江澄も懐桑もいて、この店で、常氏の屋敷の話を聞いたんでしたっけね。
店では未だに、常氏の事件も、それを解決した仙師達の話も噂になってるみたい。

またこの店に来るとはなーって笑う魏嬰ですが、藍湛はあの時の店だと分かって入ったみたいだね。
ただ、薛洋の驚くべきその後を、藍湛から聞いて、魏嬰はびっくりです。
16年前、突然、金鱗台に現れた薛洋を、金光善(ジングアンシャン)は各世家の反対を押し切って、処刑しなかったんだそう。常氏を殺したのを見た者はいるのかと。その後、常氏の生き残り常萍(チャンピン)も証言を撤回してしまい、金光善が死んで金光瑶が後を継いだ時に、薛洋は追放されたと。
結局は、無罪放免ってことよね。

噂をしている人達は、薛洋は夷陵老祖とも関係があったんだろ?なんて言うもんだから、魏嬰、吹く。16年経っても、夷陵老祖の名前はれられてないんだねえ、良くも悪くも。
魏嬰は、薛洋が無罪放免になったのに、暁星塵と宋嵐は?と聞きます。
暁星塵は失踪しており、宋嵐も遊歴後、姿を消してしまっているらしい。
そして、驚くべきは、数年前。突然常萍は両目を失い、肉を削がれて殺されたらしいんだけど、その凶器が、暁星塵の霜華(シュアンファ)だったんだって。

そんな訳ないって魏嬰は言うけど、藍湛だって何度もそう考えてきたはずで。
だけど、事実は間違いなくそう。
魏嬰も藍湛も、あの当時の2人のことを羨ましがってたもんね。世家のしがらみからは一線を画し、何にも縛られず、自分の志のみに従って自由に生きていた2人だったから。見送る藍湛の目は、いいなあ…ってもの語ってたもん。
世は無常だって、魏嬰の盃を奪って飲み干してしまった藍湛。
やるせなさ、半端ないってことなんでしょうが。

それより。
ねえ、大丈夫?

ってところで次回。
めっちゃオススメの、カワイイ可愛い酔っぱらんじゃん♪

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