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「墨雨雲間~美しき復讐~」いやー、面白かった、面白かったのよ、どんどん次々見たくなったのよっ

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墨雨雲間
画像出典 百度百科

なんだけどね。
最後のアレはどーなの?
ほぼ全編出ずっぱりで、結構キャラの立ってたあの2人、陸玑(りくき)と文紀(ぶんき)はっ。
や、分かりますよ、私にだって。王星越(ワンシンユエ)のあのシーンのためだってことは。
でもお陰で最後だって、まぼろし?と思う人も多いだろうよ。「陳情令」の本国版ラストを思い出したよ。

本当に今、見終えたばかりなので、ちょびっと涙残ってる(陸玑と文紀に)勢いで、この冒頭書いてます。いきなり盛大なネタバレでごめん。

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目次

所感 ネタバレです

プロデューサー于正(ユージョン)によると、ハピエンらしい。
ならば、ボス討った後の敵の騎馬隊はいらんだろう。
あれを出すなら、陸玑と文紀の2人は蕭蘅(しょうこう)の隣に立ってなくてはいけなかった。たった一人で、生き残れるはずがない。演出過剰よ。
玉佩の使い方は、アレしかないと思ったんでしょうが。
というか、あの玉佩を、ああいう風に使うって案が先にあった気もしちゃうよね。

そんな疑念の声が多かったからかなんだか、番外編が作られています。
でも、なんなんあれ。番外編で主役CPに語りかけさせて、視聴者宥めてどーするよ。
まあ、ハピエンにもいろんな捉え方があるけどね。
Youtubeにありましたが、公式ではなさそうなのでリンクは控えます。探してみてください。

それにしても呉謹言(ウージンイェン)という女優さんは、こういう役が誰よりハマる人ですな。
どんな苦境に陥っても、ただでは済ませない。どんなことをしてでも這い上がる、のし上がる、復讐するっていう。
だから、どんなピンチでも、きっとこの人は大丈夫、力技でもなんとかすると思える。そういう意味では、ハラハラはするけどストレスは少ない気がする。「瓔珞」しかり。

幸せな結婚⽣活を送っていたはずの薛芳菲(せつほうひ)はある晩、⾝に覚えのない姦通の罪に問われたうえ、⼭奥に連れて⾏かれ殴られ地中に埋められる。⾮情にも彼⼥に⼿を下したのは愛する夫・沈⽟容(しんぎょくよう)だった。その後、九死に⼀⽣を得た薛芳菲は姜梨(きょうり)という娘に救われる。彼⼥は継⺟のお腹の⼦を殺したという濡れ⾐を着せられ⼭奥の貞⼥堂に10年も閉じ込められている不憫な⾝の上だった。しかも薛芳菲を助けたせいで虐待を受けた姜梨は家に帰るという悲願を果たせないまま息絶えてしまう。そこで恩⼈である姜梨と⾃分の汚名をすすぎ仇討ちをしようと⼼に誓った薛芳菲。そのために姜梨に成り代わって⽣きることを決意した彼⼥の前に、塩の密売事件の容疑者を追って貞⼥堂にやってきた粛国公・蕭蘅(しょうこう)が現れて…。

チャンネル銀河「墨雨雲間~美しき復讐~」より

てなふうに物語は始まります。
んでさ、生き埋め後に、コレなんですよ。

墨雨雲間
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ぬんっ!

ぶふぉっ!ってなったわ。
あれ、ホラーだったっけ?ってなったわ。
ドラクエのマドハンドじゃないんだからっ(笑)

もしかして、こういう瞬間の印象的なキービジュアルありきなタイプの監督さんだったのでは?と思って、調べてみたら、やっぱりかも。キャリアのスタートは役者、そして写真家、監督ですって。
ってことを踏まえての、コレ。

墨雨雲間
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この後、敵の騎馬隊が来たのを見て、このまま空を見やり、自分を待っている薛芳菲(せつほうひ)を想うような表情がアップになるんだけど。その時はきゅっと唇を閉じてるんだよなー。
ビジュアルありきならばさ、これくらい唇は開いていたほうが色気はあったと思われるのだが。
細かいコト言い過ぎでしょうか(笑)

それはそうと、この子ったら←王星越ね、撮影時、21才なんですよ。呉謹言と一回り違うのよ。
なんなんだ、この落ち着きは。
以前、卜冠今(ブーグァンジン)との「初恋ロマンス」もちょこっと見たんだけど(見終わってない)、あの時も、ひー、これが10代!?って、たまげたんですが。
前髪降ろした素の顔は、そう老け顔って訳でもないんだけど、古装とかでデコ出すと、一気に謎の落ち着きを醸し出す人ですね。

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薛芳菲は、命の恩人である姜梨の無念と自分自身の冤罪を晴らすため、姜梨に成りすまし、姜梨の侍女である桐児と共に、姜家に戻ることに。
貞⼥堂から出る時から、その観察力や洞察力を駆使して堂主の秘密を暴き、粛国公蕭蘅や、姜梨の実母の友人だった柳夫人を鮮やかに利用するんですよ。
蕭蘅がいなくても柳夫人のルートでなんとかしようとしてたんだけど、蕭蘅という予定外の人物が現れたために、その存在を使ったから、してやられた蕭蘅は、しばらくプライドが拗れてさ(^m^)
なので序盤は薛芳菲をものすごく疑い、ずっと監視をつけていて、割と卑怯なやり方も使って追い詰めたりする。

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大事な玉佩を使って嫌がらせ。涙で反論され、蕭蘅は侍従2人に呆れられる(^m^)

姜梨が薛芳菲じゃないかって疑惑も、蕭蘅は比較的早めに抱いてましたね。
だけど薛芳菲の冷静さと頭の良さと行動力等々も、早々に認め、これは使えると自分の駒扱いするようになった頃にはもう既に、薛芳菲から目が離せなくなっちゃった気がする。
そんな主人を間近で見ていた陸玑と文紀の2人は、その変化にいち早く気付いたでしょうよ。

蕭蘅は若い皇帝の幼馴染で、皇帝が唯一本音を語れる腹心の部下。
2人でケンカする芝居して周囲を欺いたりできる間柄なんだけど、皇帝サマ、意外と黒いよね(笑)
中の人は「開端」のコスプレルーディ君だったよ、出世したねぇ←違
でも配音の方、ちと声、低すぎな気がした。

皇帝には、皇后の息子である自分の上に、側室の子の兄姉、成王と婉寧(えんねい)公主ってのがいます。成王は辺境で名を挙げてはいるけど、その実、皇位を狙っていて、皇宮にいる妹の婉寧公主を駒にしている。ホント、この2人はロクでもないんだよ。

特に長公主ね。
この人はその昔、前皇帝から和平のためとやらで代国に人質に送られていたらしく、そこで散々悲惨な目に遭っていました。暴力はもとより、妊娠させられちゃー自ら流産を繰り返したり、ヤギの飼育場で寝起きさせられたり等々。
多分、この人は、その時にもう病んで壊れてしまったのだと思う。
どういう経緯で戻されたんだか忘れたけど、帰って来てからは長公主として、やりたい放題。だけど国のために人質になった義姉に、皇帝も表立った苦言は言えなかったみたいね。
この人が、科挙に状元で合格した薛芳菲の夫、沈⽟容に横恋慕してしまったことから、薛芳菲の悲劇は始まった訳だ。沈家の母と妹も、蛇みたいな長公主に追い詰められた沈⽟容に加担しちゃう。沈⽟容は、母親と妹の身の安全と引き換えに選択を迫らたんでしょうが、母親は、長公主に見初められた息子ってのに、明確に欲をかいてたし。

それにしても長公主、あんなやり方で男をイジメて追い詰めて屈服させといて、私を愛してないの、みたいな、あり得ない言葉を吐いてましたねえ。びっくりよ。こんな女、愛せる人がいたら逆にお目にかかりたい。壊れてなきゃ言えんな、あれ。
境遇自体は気の毒だったものの、だからって、なんの関係もない人達を平気で陥れてるんだから、同情の余地なんてなくなります。

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蛇に睨まれたカエル。カエルが毒を蓄えるのはまだまだ先。

ただこの沈⽟容が、自分が殺した妻に瓜二つの姜梨が現れたことで、内心相当に揺らぐ。まあ、当然ではあるけども。自分で埋めてるんだからねえ。
最初は距離を取ってたけど、姜梨が計略のために近付いてくと、ポーカーフェイスであればあるほど、見え隠れする執着。更に姜梨と蕭蘅の仲に気付いてからは、タガが外れてもう、ほんっとーに、気持ち悪くなってく。
あんな長公主にロックオンされちゃったからとはいえ、単に離縁すればいいものを、妻に不貞の罪を着せてから生き埋めって、そこまでする必要があったのかね。不貞は長公主に唆された母妹のせい、生き埋めも長公主の命だったのかもしれないけど。
自分の苦悩なんてこれっぽっちも気遣わない母親を見限ってからようやく、長公主に強い言葉を言えるようにはなってましたが、遅いわ。

姜梨は、前皇帝の腹心、中書令、姜元柏(きょうげんはく)の嫡女なので、朝廷での色々にどうしても影響される立場。
姜元柏の政敵には、成王や長公主と繋がってる李仲南(りちゅうなん)って、真っ黒なのがいます。
ここの息子2人が「大理寺日誌」一枝花と「少年歌行」唐蓮だったのよー(笑)
次男はすぐにいなくなっちゃいましたが、長男は終盤まで役目があります。
だけどさ、序盤のおすまし長男、しばらく分からなかった。この人は、ヒャッハー顔と真面目な顔とでは、全く印象が違いますね。貴公子の仮面が剥がれた表情で、ようやく気付いたよ。

パパ姜元柏は悪い人ではなかったんだけど、姜梨の母親が亡くなった後で娶った、季淑然という妻がまた、笑顔の裏でとんでもない謀略を巡らせる女。姜梨の母親や側室の娘を殺しているにも関わらず、夫は全く気が付かず。姜梨が季淑然を突き飛ばして流産させたって謀りを鵜吞みにし、姜梨を貞⼥堂に追いやり、10年もの間、顔を見に行くこともしてなかった。
お祖母ちゃんは時々、手紙や差し入れも送ってたみたいだけど、それも季淑然のせいで、姜梨の元に届いたことはなかった。

それにしても、皇帝が寵愛する麗妃が、季淑然の妹て。
どんだけ年上なんだい。や、いいんだけども。元々父親皇帝の妃からのスライドらしいし。
この季姉妹も、父親の考え方のせいで、邪魔者は消すってことを平気で出来る人達でしたな。麗妃のほうが多少はマシでしたが。

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そんな訳で薛芳菲は、沈家と姜家の闇を暴き、こちらもまた陰謀の末に亡くなったとされていた自身の父親と弟の消息を辿るべく、動き始めます。
姜梨の母親の実家葉家とも、季淑然があることないこと子供の姜梨に吹き込んでたせいで拗れてたんだけど、薛芳菲の働きかけで、すっかり仲良しに。

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手下の叔父(笑)

特に葉家では鼻つまみ者だった叔父が、俺はいつまでも姜梨の手下だなんて言ってくれるようになったし、それ前に、人付き合いが悪かった葉家の息子、従兄の葉世傑(ようせいけつ)も、考え方を変えて仲間になってくれたし。後に葉世傑は、姜梨は薛芳菲だと気付くけど、だとしても、いつまでも味方だと言ってくれるようになったし。
葉世傑は薛芳菲を好きになっちゃってたけど、蕭蘅との絆を目の当たりにして、ああ、勝てないなと身を引いてました。いい子だったけど、不憫枠。

あっ、そうだ、姜家のほうにも、従兄の姜景睿(きょうけいえい)ってのがいて、この人も亀を愛する?(笑)姜家の変人ではあったけど、最初から姜梨の味方でした。
この人が「大理寺日誌」来仲書(らいちゅうしょ)だったんですよ。余りの違いに笑っちゃったよー。
姜梨の母の親友だった柳夫人の、ちょっと変わった娘、柳絮(りゅうじょ)も仲間になったしね。
あれ?全員変人枠?(^m^)

墨雨雲間
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たまにこういうお茶目シーンがあるんだよね。左、葉世傑、右、姜景睿、女子、柳絮。

取り引きだ駒だと言ってた蕭蘅も、気付けば、監視のためにつけてた密偵を護衛として使えるよう呼び出し笛を渡して、めっちゃ協力するし、あいつなら切り抜けられる、なんて誰よりも信頼するし。
だけどこの2人、終盤まで互いに告白めいたことはしないまま、思わせぶりな会話を重ねて、想いを感じ取り合ってるのが、なかなか素敵でしたね。
蕭蘅のほうは、結構分かり易かったけど、薛芳菲も少しずつ、笑顔になる回数が増えてった。

薛家は、亡くなったと思ってた父親も弟も無事でした。良かった良かった。
パパは陥れられて離魂病になっちゃってたし、弟は長公主に捕まって拷問されてたとはいえ、最終的に薛家はメデタシメデタシです。
弟が解放される時、蕭蘅が迎えに行って長公主と話すんだけど。
長公主は、二度と歩けない姿を見せて、殺すよりもっと苦しませるなんて言う。それを蕭蘅が、分かってねーな、アイツなら生きてさえいればそれで満足なんだって言い返すのも良かったよ。

その時の長公主の表情を見たら、この人は、役に立たない命には価値がないとしか学んでこなかったんだろなーと思ったわ。皇室に生まれて、人質なんかを経験して、一番身近な身内は成王なんかで。誰かから本当に大切にされたことも、生きてるだけでいいなんて、言われたこともなかったんだろね。
そんな女の最期は、完全闇落ちした沈⽟容に裏切られ、哀しくもあっけなかった。同情はしないけど。

思いつくまま、だだだーっと書きました。面白かったんだよねー。
呉謹言って女優さんの、迫力ある真顔が結構好きなんですよ。「尚食」は途中リタイヤしてるけど。
次は「春花焰」かな。相手役、劉学義(リウシュエイー)なんですね。このところ立て続けに見てるな、劉学義。Youtubeにありましたが、ちゃんとした翻訳で見たいなあ。

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作品情報

  • 制作 2024年発表 40話 U-NEXTでは60話 优酷网
  • 原題 「墨雨云间」
  • 原作 「嫡嫁千金」千山茶客
  • 監督 侣皓吉吉、白云默、马诗歌
  • 脚本 任亚南、杨州、马诗歌
  • 撮影期間 2023年5月19日 ~ 2023年9月19日

人物相関図

墨雨雲間 人物相関図
画像出典 公式サイト
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