「女医清落～恋愛の処方箋～」息子がいるのに父親が誰だか分からない、父親なのに子供を作った記憶がないて。斬新だよね(笑)

2025-11-28

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「少年歌行」の美坊主、劉学義(リウシュエイー)の、撮影時ギリ20代のドラマ。
そう考えると、彼は結構老け顔？ゴメン(笑)落ち着いた印象ってコトで。
それにしても、女主には６才になる息子がいるのに、記憶を無くしていて、父親が誰だか分からないって設定は、余り見かけないのではなかろうか。その上、当の父親でさえも、自分が誰かと子供を作った記憶がないトカ。
アンタら、どーなってんだーい！？(笑)

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所感　ネタバレです

ともあれ、女主、玉清落(ぎょくせいらく)は子持ちの上、鬼医と呼ばれるほどの医術の腕前なので、多少意地っ張りではあっても、きゅるるんお姉ちゃん(笑)ではないのが、まずは見易かったです。
序盤、好色公子の名前を借りていた男主、夜修独(やしゅうどく)に対して、色魔色魔と連発するのは多少うざかったけど。
しかも彼女は途中で、あ、これ件の好色公子とは別人だわと気付いてもいたのに。
確かに夜修独は結構なぐいぐいタイプだけど、アナタも子持ちなら、あの程度の態度の男、なんてこたーないでしょうよ。なんなら自分だって、モブの若い男４人も連れ歩いてるのに。
まあ彼らは、女主に助けられたことに恩を感じて、側に仕えてる弟子って扱いみたいだけど。

ふと、改めて４人の名前を見てみたら。
含羞草、羅漢果、寒水石、鶴頂紅て。多分全部生薬とか毒薬とかの名前では？(^m^)

夜修独は早々に清落に惹かれてしまい、かなり積極的。清落の息子、南南(なんなん)にもどんどん接触し、あっという間に仲良しに。
南南を気にして咄嗟に離れるなんてのもあったけど、キスシーンの多いこと多いこと。
それでも清落は、南南が、実父以外の父親ができるのを許さないので、明らかに夜修独に惹かれてはいても、自分の感情は後回しにして、内心での言い訳も大量にかまして(笑)南南のために、なんとか実の父親を捜そうとしてました。

大活躍だった南南は、「惜花芷」で10才になったばかりで北方に連れてかれちゃった柏瑜くんの子でした。こっちでは、随分とちびっこだねー。

でもさあ。最初は自分でも記憶がないから分からなかったんで仕方ないんだけど。
妊娠しているのに、縛られて竹籠に入れられて川に流されるって状況が、どれほど異常なのかは、考えるまでもない。例えば何かの陰謀に巻き込まれて、息子の父親の知らないところで捨てられていたんだとしても、だ。

それを助けて出産まで面倒見てくれたのが、親友の元刺客、金瑠璃。でも清落は出産のショックで？過去の記憶を無くしてしまったって事情なんだけども。
金瑠璃の言うように、相手は既婚者かもだし、自身がこれだけ訳アリなんだから、父親捜しは鬼が出るか蛇が出るかくらいは覚悟しないとだろうよと思うんだけど、意外と危機感ないんだよね。
昔馴染みの離子帆(りしはん)に出会って、自分の本当の名前や立場を教えて貰い、更に都に移動してからは、時々フラッシュバックが起きたりもしてるんだからさあ。

そういえば離子帆の中の人は「少年歌行」朴春風、「風起洛陽」小五でしたねえ、久しぶりっ(こっちのドラマのが古いケド)。

時々、不穏な目付きをしていたので、何かあるのかしらんと思ったけど、ミスリードでしたね。離子帆は単純に清落のことを案じていただけで、最後までいい人でした。
やーでも、彼の御史台長官はちょっと若過ぎじゃーありませんかい？夜修独の弟、夜浩然(やこうぜん)の戸部長官ってーのもナンだけど。
ただまあ、この２人がそれなりの地位にないと、お話はスムーズに進まないのでしゃーないか。

あ、金瑠璃姐さんも、どこかで見てるなと思ったら「異人之下アウトサイダーズ」の怖いお姉ちゃん、風莎燕(フォンシャーイエン)でしたね。

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清落=韓江雪(かんこうせつ)の元夫が、クソ将軍の于作臨(うさくりん)だったことって、本人、いつ知ったんだっけ？そこにも余り衝撃を受けてない気がするのは、私が時々ウトウトして(笑)見逃したのかな。その辺りのどっしり加減も、清落って人の腹の据わり具合ってコトだったんでしょうか。
于作臨のほうは、清落の顔を見て早々に気付き、鬼医として狙っていたけど、更に狙いを定めてましたけどね。
于作臨は、夜修独を追い落とそうとドーピング薬を作っていて、その完成のために夜家にあった「神農医典」を狙ってた。でも鬼医である清落が医仙大会で優勝して、それを貰ってしまったからね。ま、ホントは「神農医典」は、于作臨の後ろにいる黒幕が狙ってたんだけどさ。

そもそも于作臨は、韓江雪と結婚していながら、丞相の娘、李冉冉(りぜんぜん)を娶りたいがために、妻と誰かを媚薬で陥れた人。多少のアクシデントはあったものの、まんまと妊娠してしまった妻を不貞だと糾弾し、それを公にすると自分の出世にも関わると、内密に川に捨てたという、クズ中のクズです。

夜修独だけじゃなく清落も、割と早めに気持ちは芽生えてるものの、南南の実の父を捜すってのに、めっちゃ囚われてる。あの晩の相手の手がかりの玉佩を夜修独が持っていたから、相手は夜修独かもしれないと思ったから、思いを受け入れようとしたけど、違うんならお終いよって態度。
いや、アンタ、それは酷い。
いくら南南が、夜は好きだけど、本当の父親じゃないと言い張ってるからって。
苦渋の選択だとしても。
だけど南南も、于作臨の策略で父親を騙る男が登場し、自分はあっさり騙されてしまったけど、大人達が気付いて返り討ちにしたことで、実の父捜しはもういいやと思うようになります。２人の邪魔は相変わらずするけども。
この辺りまでくれば、本当の父親が誰か、まあ見ている人にも薄々気付く。で、お互いに記憶が欠けてる事情がありそだねと。

だけど面白かったのは、その後、夜修独のほうもまた、清落と共に崖落ちしたことで離魂病になっちゃったこと。清落とは離れた場所で助けられ、自分のことも清落のことも、すーっかり忘れてしまいます。
清落の崖落ちは２回目。２回とも大怪我だったかもしれないけど、普通に助かってるこの人の運の強さは半端ないわ(^m^)

でもそれまでの清落の頑なさに首を傾げていたので、はいはい、しっぺ返し来た♪だったわ、正直。
しかも記憶を無くした夜修独は、性格まで変わってました。オレ様度がバク上がりしてた。
弟に言わせると、兄の性格は元々こっちだったんだそうで。父親が亡くなって、突然しっかりした長男になったけど、元々はちょっと鼻持ちならないオレ様だったんだってさ(^m^)
回想シーンで、あの石頭夜浩然が、兄貴のナルシストっぷりに、あーはいはいソウデスネ…的な棒読み返ししてるのが可笑しかったわ。
ただ、この元々のナルシストキャラのまんまだったら、あんまし惹かれんだろう(大笑)

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BAD ENDはないだろうと予測して見てました。
全体的な流れとしては２転３転したものの、主役の２人の設定が大人なので、おお、ピンチ！ってな場面でも、表面的なジタバタは少なく、実は裏でこんな相談&裏工作してましたー、してやったり！っていうひっくり返しが何度かあったりして、精神的なストレスも少なかったです。ハラハラドキドキしたい向きには物足りないかもしれないけど。
そのせいかどうか分からないけど、終盤になると、黒幕もお助けキャラ？も、予想できちゃったな。

24話ってこともあるかもしれないけど、いろいろあっても個々のハードルに妙なくどさがなく、テンポの良いドラマだったと思います。
男女共に、お邪魔キャラ達も、どう見ても主役の２人には勝てなさそうな小物だったしさ。
白劉学義、黒劉学義、オレ様劉学義を楽しむドラマだったかもしれない(^m^)