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慶余年 第45話「祝宴の企み」あらすじとネタバレ感想

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慶余年
画像出典 Tencent Pictures Culture Media Company Limited/New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.
目次

あらすじ

皇太后の生誕祝いの日、范閑(ファン・シエン)はひょんなことから海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)と腕比べをすることに。闘いながらいつしか心を通わせていく2人。だが、皇太后が范閑の受け継ぐ内庫の権限について言及し、沈重(シェン・ジョン)がそれに難色を示したことで場の雰囲気は一変する。歩み出た上杉虎(シャンシャンフー)は声を荒らげ、沈重が軍の機密を漏らした反逆者だと告発する。

(c)Tencent Pictures Culture Media Company Limited/(c)New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.

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ネタバレ感想

今「瓔珞」を見ているんですが、乾隆帝がキライでしょーがないっ(大笑)
きっと私、後宮物は合わないのでしょう。
お話自体は、ほうほう、それからどうなるの?とはなるんだけど、どうせまた、あのガキんちょ皇帝がメンドクサイコトになるんだよ、絶対、ほぉら、案の定!ばっかでさあ、今のところ。
そういえば、この乾隆帝さん、中の人は「風起隴西」の馮膺(ふうよう)さんだったのね。
「君、花海棠の紅にあらず」とはスタッフが同じで、キャストもだいぶ被ってるってのは有名で、確かにメインどころがワラワラ(笑)いらっしゃいましたが。司令官の息子の曹貴修(ツァオグイシウ)も、チラッと出てた、太監役で。
それにしても、はー、やだやだ、乾隆帝。「如懿伝」でもこの方、「バカ朕」扱いされてるらしいですケド、「瓔珞」のほうがコレでもマシってことなんでしょうかね(^m^)
ちなみに、お気に入りは海蘭察(ハイランチャ)。この方も実在した人物らしいですねえ。

さて、気を取り直して、慶余年。
皇太后の誕辰祝いの席には、狼桃(ランタオ)に続き、海棠朶朶(ハイタンドゥオドゥオ)もやって来ます。海棠朶朶は、范閑を顎でしゃくって呼び出し、司理理(スーリーリー)が入内したぞと伝えました。

北斉の皇帝役が女性だったことに、何か意味があるんだろうかと思っていたんだけど、何もなかったっぽい。普通に司理理を嫁にしたってことだよね?
中国ドラマは男装のヒロインなんてのも結構あるけど、普通に女優さんが男性を演じてたりもして、時々戸惑います。私にはその有効性が余り理解できないし。男装女装はあっても、こういうの、日本ではあんまりないよね。

司理理は海棠朶朶の親友だったらしく、生きるために必死だった彼女の想いを汲んで、二度と会えなくなる前に、少しの間2人だけで話をさせたいと動いたらしい。だけど范閑は、そんな深い思いを慮ることもなく、逃げ出しちゃったからね。静かに責められたわね(^m^)

さて、宴が始まった思った途端、自分と范閑とで腕比べをして、宴に華を添えたいと狼桃。早いな。
勝負を受けるか?と聞いた皇帝に、范閑は、負けなら認めるので腕比べは不要と答えます。皇帝も、なら必要ないというんだけど、狼桃はなぜか引きません。何(ホー)道人が知らせてくれたってことは、これも沈重絡みなんでしょうか?

余りにもしつこいので、仕方なく范閑が立ち上がったところ、海棠朶朶が声を上げました。
大師兄、私に譲って。
コイツは大殿で、聖女の自分に一目惚れしたと抜かした、どれだけ情があるのか確かめたい。

ふむ、上手ね。上手いこと庇ってくれたんでしょう。
その場面に居合わせていた皇太后は、狼桃に下がっておれと命じました。
素直にわくわくしちゃう高達(ガオダー)と、結末は予想がつく、ま、黙って見ておれ、な王啓年(ワンチーニエン)。

慶余年
画像出典 Tencent Pictures Culture Media Company Limited/New Classics Television Entertainment Investment Co., Ltd.
相変わらずの凸凹コンビ(笑)

で、お互い剣を持って始めるんだけどもー。
途中から、一体、何を見せられているんでしょう?となりました。
これは手合わせではなく、剣舞、ダンス?ですな。それを、最終回前の4分も使って(笑)
このシーンは、戦いながら心を通わせていくって意味があったらしいんだけど、どうなのこれ。
要するに、余興だからいいのかー。

結局、お互いに見事だ、敬服したって礼を取って終了。
皇太后は実に美しかったって、喜んでくれたけど、沈重(シェンジョン)も上杉虎(シャンシャンフー)もシラケてますわ。高達と王啓年は相変わらずの会話ね(^m^)

ここで皇太后が、内庫の話を始めます。
国に帰った范閑が内庫の権限を掌握したら、我が国では錦衣衛が内庫の店と接触しようと。
すかさず、沈重が異を唱えました。
この件はよく考えたという皇太后に、それでも范閑は信用できない、どうかお考え直しをって、こんなたくさんの重臣達の前で。

上杉虎も立ち上がります。
本来は宴を終えてから奏上するつもりだったが、沈重の横暴さには我慢の限界。
沈重は鑑査院に軍の機密を漏らした、これは明らかに国への反逆、証拠がある。

前回の戦の損失は甚大、敗北は軍の機密が漏れたことにある。
上京で機密を探った言氷雲(イエンビンユン)は、沈家の令嬢と情を通じ、逢瀬を重ねた。その親密さは大勢が目にしており、しかも令嬢は、捕らわれた言氷雲に何度も会いに行っている。范閑が救った時も、令嬢自らの案内だった。それを錦衣衛、大勢が見ている。

妹は唆された、自分は家族に機密を教えたりしないと沈重は慌てて言うんだけど、明らかに動揺してますわな。というか、そこ突っ込まれると弱いって、なんで今まで気付かなかったの?この人。それもまた、立場にアグラをかいてたってことだろうなあ。道端で妹を叱りつけてはいたけど。本気で、妹が唆されたヤバイと思えば、もっと厳しく監禁してたよね。なんでフラフラ出歩けてるんだろうと思ってたよ、私でさえ。

皇太后は、沈重の忠心は分かっていると言うんだけど、上杉虎は、沈重はそうでも妹はどうかなと言います。投獄し、拷問して真相の追及をと。
必死で沈重は弁明するものの、皇太后は、これほどの功臣を侮辱はできぬとしながらも、家族に対する監督不十分だと言いました。指揮使は継続して務めよ、ただしその蟒袍(もうほう)は脱いで貰う。

あれほど誇らしげに満足そうに手入れしていた蟒袍ですものね。皇太后からの信頼の証だったのでしょうが。それを脱がされていく沈重は、呆然としています。
隣にいた上杉虎が、私の親衛と義父を殺した時は、(こんな未来を)予想していたかと声をかけて席に戻りました。

皇太后が、内庫と錦衣衛の商いはもう決まりだと言ってるのに、沈重はやはり妥当ではないと頑張るもんだから、政を論じる精神状態ではないから、数日休めと言われてしまいましたわよ。
国を思ってのことで私心はないと沈重は言うけど、上杉虎に、では我らには私心があると言うのか、取り引きを認めたのは皇太后さまの私心だとでも?と突っ込まれる。
賊が国を誤らせる、お考え直しくださいと叫びながら、沈重は会場から連れ出されて行きました。

ひと段落って感じで、皇帝が范閑の元に歩み寄り、声をかけます。
いつ出立する?今度はいつ会えるだろうか、早く書の執筆を進めよ、続きが待ち遠しい。
皇太后とは商いで通じ、更に皇帝の覚えもめでたい范閑、皇帝が再会と著書の続きを楽しみにしていると、わざわざ周囲に知らせてくれたってことでしょうかね。范閑のためだけでなく、自分のためもあるかな。

宿に戻って、言氷雲や王啓年と話す范閑。沈重はやけにあっさりと失脚したけど、私腹を肥やしている人物の名前は分かっていないからね。その双方に、いまひとつ、すっきりとはいかない模様。明日帰るっていうのに。
そこに、上杉虎が来たと高達くんが知らせに来ます。

上杉虎は、肖恩(シャオエン)の遺体はどうしたのか聞きに来たっぽい。
范閑は、絶壁の洞窟に、本人の希望で遺体は埋めずにきたと伝え、詳しい場所のメモも既に用意していて、上杉虎に渡します。
帰りかけた虎ちゃんは、去る前に殺すつもりだった、義父をみとったから今回は見逃す、ですと。
だけど、喪が明けたら南慶に行き、命を貰う、だそうです。

何やら考えを巡らせた范閑は、海棠朶朶を呼び出します。
忘れてたコトを思い出したよ、間に合ったよ(^m^)

一方、皇宮では、狼桃と皇帝が。
おやおや、ここも繋がってたんだ。苦荷(クーホー)の弟子達は、本当は皇帝派でありながら、海棠朶朶は皇太后に、狼桃は沈重に、表向き、従ってる訳ね。やるなあ、皇帝。

慶余年
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狼桃は、陛下の意図は伝えていた、陛下に忠実な官吏達は沈重の失脚を眺めていただけと言います。沈重と繋がりの深い人達も、監禁や左遷の憂き目にあっている模様。
あの失脚劇は、皇太后派と皇帝派双方が手を組んだ形だったらしいよ。だからあっという間だった。
狼桃は、何道人が范閑と密会していたことを伝えますが、皇帝は、郭保坤(グオバオクン)はお飾りで、何道人こそが上京の間者の長だと言いました。
うお?ばおくんはお飾りだと、范閑も本人に言ってたけどさ。

と思ったら、范閑が何道人と話してます。
上京の情報網は渡す、全力を尽くす、大金を使って堂々と情報を収集できれば、間者も危険を冒さずに済むと范閑は言って、ばおくんをお飾りにして、何道人をスカウトしたみたいな形だけど。
そもそも院長と繋がってた何道人、元々間者みたいなもんだったんじゃないの?

狼桃は、皇帝の考えがよく分からないみたい。
何道人が間者の長であると知っても生かしておくのは、別に捕えても得はないから。むしろ泳がせておけば利用できる。
皇太后には強力な上杉虎=辺境軍がついたのにっていう狼桃に、皇帝は皇太后は上杉虎を軍には戻さない、逆に虎は牙を抜かれたも同然だと言います。
更に范閑は未来の大敵となり得ると狼桃は言いますが、皇帝はきっぱりと断言しました。范閑の敵は我らではない。最大の敵は自陣にいる。

この人もどこまで読めているんでしょうねえ。
若くてまだちょいと権力を掴みきってない皇帝、みたいな感じだったけど、いやいや、結構な策士だし、着々と進めてるし。ただ、口実にも使ってるけど、范閑の才能を買ってることは間違いないっぽい。

海棠朶朶を呼び出した范閑は、荘墨韓(ジュアンモーハン)に会いたいと言いました。思い出したのは、肖恩の遺言だったよー。

海棠朶朶の手引きで、荘墨韓の部屋に入った范閑。荘墨韓は咳き込んでますね、具合がよくないのかな。でも何やら必死で、書物に書き込みを入れていました。
范閑を、驚きと喜びの表情で迎えた荘墨韓は、范閑の詩に注釈をいれていたらしいのよ。これはきっと、優れた詩を学ぶ後進のため、この世界の文芸、芸術を更に豊かにするため。
早速、作者の范閑に疑問点を次々に質問していきます。
応対する范閑の表情がしみじみしててさあ。長公主なんかさえいなかったら、この人は最後まで優れた芸術家として尊敬されていたのに。でも名節を汚しても尚、文芸に対する情熱は醒めず、これが本来の荘墨韓という人なんだって感じなんだよね。なんか切ない。

だから范閑も、これらは生まれた時から脳裏に刻まれていた記憶なんだって、結構話してます。とはいえ、理解して貰うのは難しいよね。てか、この世界、曹姓の王子もいないのね(笑)
でも仙界の話なら理解できなくて当たり前だって、なんだかおじいちゃん嬉しそう。

しばらくしてから、そういえば誰も取り次ぎかなかったなって思い出す荘墨韓。
随分と呑気な話だけども。
でも荘墨韓も、范閑が上京に来ていることは知っていて、会いたかったのに、家僕に反対されて会いに行けなかったんですって。会えばショックを思い出して病気が悪化するのではってことかな。
そしてね、荘墨韓は立ち上がり、祈年殿での件をちゃんと謝罪してくれるんですよ。弟の肖恩を助けるために、仕方なかったというのに。
んもー、ほんと、こんっないいおじいちゃんの晩節を汚して駒にした長公主、許すまじ。

慶余年
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范閑は、今日会いに来たのは肖先輩の頼みだったからでしたと告げます。
言い淀む范閑に、荘墨韓は気付いてくれました。
大勢殺し過ぎたから、あんな末路だったんだと荘墨韓。この世は悪人だけがのさばれると范閑。
荘墨韓は慌てて、悪事は働くなと言います。
こんな詩を読める者が俗物であってはならん。これらの傑作が埋もれてはならん。

約束します、悪事は働かない。
そう答えた范閑の目が潤んでた。
心の交流は、こういうので充分に伝わるのに。あのダンスは一体…(笑)

遅いので帰ると言った范閑に、おそらくこれで会うのは最後だろうと荘墨韓。
今まで無数の注釈をつけ、文章もたくさん書いてきたが、最も誇れるのは今、この時だ、と。
そう言って、一文字でも多く書き残そうとするみたいに、また一心に筆を動かす荘墨韓。
范閑は、目を潤ませて微笑み、そっと出て行きます。

さて、翌日。
暇そーに投壺をしているのは沈重。錦衣衛の詰所みたいね。
そこに、ちょいと偉そうになったいつもの部下がやって来ます。錦衣衛の兵達も。
皇太后から休むように言われたはず、でも指揮を執る人間がいないと困る、そこで私が指揮使の代理を務める、だそうですよ。

それでも動かない沈重。
そこへ黒装束が大勢やって来ました。沈重の私兵?のようです。
で、沈重は錦衣衛の前で、南慶の使節団を皆殺しにする任務だ、強要はしないと言いました。
成功しても失敗しても首が飛ぶ案件、でも自分の死で取り引きを止められたら、斉国を難から救える。

黒装束達は誰も離脱せず、片や錦衣衛の兵達はそれを止めることもできず。
それだけ沈重の力が強かったってことなんでしょうし、やり方は残酷で傲慢だったけど、国のためという理念自体は本物だったんでしょうが、情けねえな、錦衣衛。

上京城の城門前。出て行く慶国の使節団の馬車。
ひとり残される郭保坤が、民衆に混じって見送っています。が、がんばれ、ばおくん。
片や、馬車の中の言氷雲は、めっさ難しい顔をしています。ヤだなあ、もう…

馬車が城外を移動していると、海棠朶朶が待ち受けていました。
荘先生が逝った、と。

うえーん。早晩って感じの描かれ方でしたけども。あのままきっと、范閑の詩に注釈を書き続けて、そのままだったんじゃないかって感じがするよね。でも、心残りだった謝罪もできて、良かったよ(涙)

そして次回、衝撃の最終回、で、謎を大量に残したまま、to be continued.

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