あらすじ
金光瑶に隠し部屋を開くよう迫る魏無羨と藍忘機。衆人が見届ける中、突然 秦愫が短刀を奪い自害してしまう。憤った金光瑶は、仮面をかぶる莫玄羽らしき男が夷陵老祖であることを暴く。藍忘機は金凌に刺された魏無羨を連れてかろうじて金麟台を脱出、雲深不知処の静室にかくまうことに。藍曦臣から金光瑶が黒幕である根拠を問われた魏無羨は、赤鋒尊と共情した際に金光瑶が弾いていた清心音を吹いて聞かせる。しかしその旋律には違いがあり…。
ドラマ公式サイトより引用
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ネタバレ感想
さて、芳菲殿の前にしゃしゃり出て来た蘇渉(スーショウ)。
魏嬰に嫌味を言われて言い返そうとするのを、金光瑶(ジングアンヤオ)は止め、二義兄上の仰せなら、お見せしましょうと、芳菲殿を開きます。
なぜか蘇渉までもが、ずんずん入ってくるというね。オマエはなんなんだ。
銅鏡の中の密室に入ったみなさん。そこには秦愫(チンスー)がいました。
魏嬰は夫人に声をかけますが、夫人は全く反応しません。
ちょいちょい蘇渉の嫌味が入るんだけど、スルーだわ、めんどくさい(笑)
魏嬰はあの黒い布を開いてみますが、そこにあったのは短刀がひとつ。
やっぱりね、赤鋒尊の首は、既にどこかに持ち去った後です。だから後ろから来たのよ、金光瑶は。
魏嬰も驚いてるけど、少し時間があったのに、忍び込まれたことも分かったのに、この人がむざむざ置きっ放しになんかしないことくらい、分かるでしょーに。
それは温若寒(ウェンルオハン)の所有物だった珍しい短刀なんだそうで、邪気が強く、殺した者の霊識が映るんですと。
その時、秦愫が動きます。金光瑶の持つ短刀を抜き、あっという間に自分の腹を刺してしまいました。
兄上が脈を取りますが、既にご臨終。
これさあ、以前面倒を起こされた莫玄羽(モーシュエンユー)に、禁室にまで入られて、逆上して自害したとか言われちゃうんじゃないのぅ？秘密を抱えたまま、やっかいな死に方してくれたなー。
ほら、金光瑶の被害者劇場が始まってしまった。
そこになぜか入って来た江澄(ジャンチョン)と聶懐桑(ニエホワイサン)。
兄上は言いました。
先日、姑蘇の子弟が夜狩に出た際、莫家荘で騒ぎを起こす刀霊と遭遇した。殺気と怨念が余りにも強いため、忘機(ワンジー)が調べると、義城で刀霊の主の骸を見つけた。骸には首がなかったが、そこで姿を現した刀霊は、覇下(バーシア)だった。
「お芝居の上手いお友達」は、涙ながらにすっとぼけますがね。
ほわいたんはフラフラと兄上に近付き、本当に大哥だったのかと確認して、卒倒。
それで、ここに来た、つまり首がここにあると疑っていたのかと金光瑶。
何を根拠に判断したのかと、兄上に詰め寄ります。
説明できないからなあ。魏嬰も焦ります。
首は確かにここで見た。燃やされた秘密の書かれた手紙のこともある。
だけど、ヒトガタに入って忍び込んで、共情したなんて、莫玄羽にはできないことです。
金光瑶と蘇渉が、魏嬰をターゲットにし始めました。夫人の自害に関与しているのか、とかさ。
藍湛のことまで、貶める。
魏嬰に向かい、腰の軟剣を抜いた金光瑶を、藍湛が阻止します。
魏嬰が藍湛を止めた途端、蘇渉が剣を抜いて襲い掛かって来ました。魏嬰はすかさず、傍らにあった随便(スイビェン)を抜き、応戦しちゃうんだけどさー。
それを見た江澄の驚きと、金光瑶のニヤリよ。
この２人は正しく、随便が魏嬰以外の人物を拒絶して、鞘から抜くことすらできなくなっていたことを知っていたらしい。江澄なんかもう確信してたのにさ、隋便が抜けたのは驚きだったのか。
夷陵老祖だなと、鬼の首でも取ったみたいな金光瑶。
びっくりして慌てて剣を抜く金凌(ジンリン)。
そこでほわいたんが目を覚まします。
ぽやーんとした顔で、奴は莫玄羽だろう？その剣を抜いた者が夷陵老祖になるのか？って。
金凌も剣を向けながら、大梵山で江澄が紫電を食らわせても、奴は無事だったと言います。
奪舎された者は、必ず姿を現すんじゃないのか？だからそうとは限らないんじゃ？
ふふ。金凌はさあ、面倒見て貰ったしねえ(笑)
金光瑶は、大梵山では何が現れた、鬼将軍を呼んだのも奴では？って。
んもー、追い詰めようと必死ね。
以前莫玄羽が金鱗台にいた時、夷陵老祖の書き付けを見ていた。記されていたのは邪術、舎身呪だ。
己の霊識を代償とし、重傷者を修復する。そのような術では、江宗主が何度紫電を使えど、判別はできない。
うわあ、何でも知ってんのね、この人は。
ここで魏嬰は初めて、随便くんに宿った霊が、主以外を拒んで自らを封印したことを知ります。
向かってきた蘇渉の剣を藍湛が弾き、魏嬰が術で目くらましを飛ばして、その隙に、2人は逃げて行きます。
芳菲殿の前にわちゃわちゃいた子弟達を見て、藍湛は魏嬰の手を取り、ぴょ～んと飛んで、そのまま、長い長い金鱗台の階段をとことこと駆け降りる２人。
このシーンの撮影時、２人とも笑っちゃったらしいですね。
階段の一段が低いから、小股でホントにとことこ、とことこ過ぎて、それがツボに入っちゃったらしいですよ。2人共、足、長いからよー(^m^)
とことことことこ。
だけど階段の途中で、上から下から、追っ手に囲まれてしまい、魏嬰は藍湛を突き飛ばして遠ざけ、真ん中に立ちました。藍湛を守りたかったんでしょう。でも、藍湛、何すんのっ！って顔だったわ。
追いついた金光瑶に、この期に及んでも仮面を取らぬ気かと言われた魏嬰は、仮面を外します。
周囲の子弟達は、ちょい、びびって後ずさり(笑)
ほわいたんは驚き、兄上は目を閉じます。江澄は、芳菲殿の中でもう既にふふんって顔だったけどな。
金光瑶は、さすがは夷陵老祖、16年後、復活し、我らを翻弄するとは、金凌だけでなく、含光君まで惑わしたと言います。
全部を被ろうと思っている魏嬰が、そうともって言った側から、藍湛は、違うと言いました。
魏嬰に歩み寄り、その横顔を見ながら、知っていた、と。いい表情でしたっ♪
惑わされたんじゃない、ちゃんと最初から魏嬰だと、私は知っていたぞってことよね～。
ここら辺、金光瑶を睨む顔と魏嬰を見る顔との違いがね、かなり分かり易くて好き。←
お前まで矢面に立つなと、自分は慣れてるからと、藍湛の立場を思う魏嬰が止めようします。欺かれていたと言えば、誰も追及はしないって。でも藍湛は決めてるんだよー。
藍湛は、雲深不知処で私に問うたなと言います。
「でもあの時は本当に、俺を信じてたか？」ってやつですね。
正直、あの時は信じ切れていなかったから。それを悔いがあるって、酔っぱらって言ってたじゃないの、お前と共に戦わなかったって。36話ね。
険しい道を突き進むのも、悪くはない。
ああ、この台詞は。
藍湛が乱葬崗(らんそうこう)を訪れた時、藍湛を見送った帰りに、魏嬰が阿苑の手を引きながら、言った台詞です。「俺は険しい道を突き進むのみ」
あの時、藍湛はちょいと隠れて聞いてましたっけ。29話でしたね。
まごうことなく、笑顔。
ふ、と笑った藍湛に、おまえって奴はって笑う魏嬰。
今度は魏嬰が藍湛の手を掴んだままだな。
そして、そんな心の交流を見せつけられてるみなさん(^m^)
兄上は少しホッとしたような顔になり、江澄は厳しい。
藍湛、最後の機会だ、覚悟はあるかと魏嬰。
ここを出たら、おまえの名声は地に落ちるぞ。それでも戦うか。
愚問だ。
ふっ、カッコいいな♪
2人はさっくりと周囲を撃退し、またぴょ～んと飛んで逃げようとするんだけど、一番下には金凌が待ってたー、ちょ、いつの間に。
この件は改めて説明すると言ったのに、金凌は魏嬰の腹にざくっと一刺し。
魏嬰、あの小僧め、刺す場所まで外叔父と同じか、だって。
立ち上がって去っていく２人を、藍湛に突き飛ばされてそこに立ち尽くしていた金凌はもう追いませんでした。彼なりに、いろいろと葛藤があるんだろう。ま、そうでしょうね。敵だと擦り込まれて、ただただ憎んできたけど、本当にそんなことをするヤツだったのか、内心ではだいぶ揺らいでるんでしょうよ。パパの形見の歳華(スイフア)を取り落としちゃうくらいに。
雨の中、魏嬰を支えて歩く藍湛。
木の根元に座らせて、藍湛はあの青い気を送ります。玄武洞でのことが思い出されるなー。
でも魏嬰が思い出してたのは、不夜天城でした。
陰虎符は邪道の産物、心が乱れては制御できぬぞと、藍湛に言われたこと。
俺が温若寒のように陰鉄に支配されると？陰虎符は陰鉄とは違う。俺も温若寒じゃないと言い返したこと。
あの崖で藍湛に手を掴まれていた時、江澄の剣が目の前の岩に刺さって、岩が揺らぎ、急いで藍湛の手を振り払って落ちたこと。
目を開けた魏嬰は笑いました。
以前みんなが俺をもてはやしていた時、お前だけが俺に反発した。だけど今は違う、みんなが俺の死を望み、恨み、侮蔑している時、お前だけが俺の側にいる。
どうしてこれほどまでに信じて、側にいてくれるのか。
魏嬰もいつか、藍湛のこの16年の、悔やんでも悔やみきれなかった後悔の日々に思いを馳せることがあるといいな。
静室で目覚めた魏嬰は、傍らに隋便があり、その向こうで藍湛が瞑想しているのを見ます。
すぐに気付いて近付いてきた藍湛。ベッドに腰かけて、お腹の傷を確認、そして腕に残った最後の１つの傷も目にします。
舎身呪の痕か、どう解く？って。
忘れてた。まだ１つ残ってましたっけ。
残ってたといえば、悪詛痕はどうなったんだ？いつの間にか、話題にも上がらなくなってたわ。
刀霊が覇下だと判明して、もうマーキングは必要なくなったんでしょうか。でも祭刀堂の生贄用のマーキングなのか、覇下がつけたものなのか、ちょっと分からなかったんだけど。ま、いっか。
魏嬰は莫玄羽の最後の敵が分かった、ヤツが死ねば、この呪いも解ける筈だと言います。
結局、莫玄羽は秦愫にちょっかいを出して追放されたなんてコトじゃなく、金光瑤の秘密を知り、秦愫に伝えようとして、金光瑤に先手を打たれたんじゃないかと。
あー、なるほどね。莫玄羽は知り過ぎてしまった。それで自ら痴れ者を装い、命を取られるのだけは阻止して追放されたのかもしれません。
そんな彼に秘密を告げたのは、秦愫に文を書いた者と同じだと魏嬰。
そいつは、俺たちに赤鋒尊の行方を調べさせた者だろうと。
きっと金光瑤の後ろ暗さを知っていて、憎んでいる。
魏嬰は、もしかして金光瑤の情人とか？なんて笑ってますが。
…うん。それ、もうひとりしかいませんよねえ。
魏嬰も藍湛も、なんとなく思い当たっても、口に出すのを憚ってるんでしょうかね。
おまえの剣だと、藍湛が隋便を手渡します。
魏嬰がいなくなって、自らを封印した健気な隋便くんだよぅ。キミが助けてくれたも同然だよぅ。
普通に使えてましたよね、金丹のない体でも。復活したって、そこは一緒よね。以前はあれほど佩くのを嫌がっていたのに。
ありがとうと言った魏嬰は(素直に言えたね(笑)、本当に自ら封印したと思うかと聞きます。藍湛が手を伸ばし、隋便を抜こうとしても抜けませんでした。
ここでようやく、あれ、ここ、静室？って気付く魏嬰。
もし兄君に見つかったらって言うと、もう遅いな♪って兄上がやって来た(^m^)
兄上が藍湛に指示してくれたんだそう。真相が分かるまでは、悪いがここに身を寄せてくれって。
悪いがって兄上ー。逆にめっちゃ助かってますわよ。清心音の謎だって、ここでないと探れない。
しかも、自分がいる限り、彼らも引き渡せとは言わぬって、魏嬰を信じ切っている弟のことも思って、完全に庇うことにしてくれたんだねー。ありがたや。
赤鋒尊の骸は、各世家も確認したんだそう。今は懐桑が管理しているらしい。
でも金光瑤には、寸分の隙もないらしいよ。
徹底的に追及して、自分の潔白も証明すると言っている模様。ふん。
藍湛が、自分は見ていなくても魏嬰が見たことを、まるっと信じ、金光瑤のことは信じていないことを確認した兄上。その基準は？と聞きます。
忘機は魏嬰を信じる、自分は金光瑤を信じる、我らは首を直接見ていない。相手への理解やその言動を通して判断している。
そうは言うものの、兄上は公正であろうとする人なので、真相が解明するまでは中立だと言ってくれます。だからここに匿わせたと。
機会を与えてくれたことに感謝した魏嬰は、密室でその他にも見たものがあると言いますが、それを証明できない限り、兄上もね。
なので魏嬰は、清心音の話に変えました。
赤鋒尊の直接の死の原因は、気が暴走したことだが、余りにも偶然過ぎる、刀霊が悪さをしたことも一因かもしれないが、背後には別の誘因が潜んでいるかもしれない。清心音だ。
兄上はさ、自分が金光瑤に伝授してるから、それも全く信じてくれないんだけど、魏嬰はヒトガタくんで聞いた清心音を笛で再現してみます。おかしなところはないかと。
一回聴いただけの曲を、よく再現できるもんだよー。
藍湛が一度玄武洞で口ずさんだ忘羨を、16年後も吹ける魏嬰。キミの能力はどこまでスゴイんだ。
清心音の効果は絶大だけど、難解で習得は難しいんですって。んで、魏嬰の吹いた曲も、間違ってたよと兄上。藍湛も、一部が違っていると言います。
魏嬰がようやく気付きました。わざと一部を間違えて、いや、敢えて変えて演奏したのだと。
覚え間違えたのはあり得ないという兄上に、魏嬰は、金光瑤は頭が切れ、記憶力も抜群、間違えて覚える訳がない、だから、それは故意だと。
兄上と共に、蔵書閣の禁室に入る２人。
しっかし、よくぞここに忍び込めたもんだな、金光瑤。恐るべし。
兄上が藍湛に手渡したのは、いかにも古そうな「乱魄抄」という曲譜でした。
藍湛がそれを見て弾いたのは、まさにあの曲。
でも藍湛は途中で突然止めます。ページが破り取られているみたい。
その曲譜は、東瀛(とうえい)の秘曲集なんですってよ。姑蘇藍氏の仙師が流れ着き、数年かけて集めた邪曲集なんだって。演奏中に霊力を加えると、人を害するって、どんだけ日本、禍々しいんすかぃ(笑)
日々痩せて、焦燥していき、気血がみなぎり過ぎて、五感を失う。霊力が高い者なら、３拍もあれば命を取れる。こわっ。
でも金光瑤は、一気に命を奪い取るのではなく、時間をかけて少しずつ聴かせ、元々の気の暴走の症状を進ませる形で、発作を促したって訳だな。
さーて、ようやく兄上も金光瑤にちょいと疑いの目を向け始めるかっ。
って、ところで、次回です。
心が通じ合ったり、懐かしい人にも再会したり。
んでまたその次は、みんなが大集合して、相変わらずモメるよー(笑)
でも少しずつ少しずつ、解明へと向かっていきます。
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